仮面ライダー鎧武 〜禁断の果実と魔法〜   作:オレンジタロス

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はいカイト回です。
テレビ本編では絶賛株上がりまくりです。

でもテレビ本編は本編でクライマックスにつれ予想が出来なくなりました。
オバロの王の力は単純な力強さとかじゃなくて超能力なものを感じます。あれはあれで脅威ですね。
ミッチがもうね・・・。うん。端から見ると可哀想・・・。でもキャラとしては個性的で嫌いじゃなかったり。
沢芽市もミサイルの標的にされたりと世界から攻撃対象になったりとヤバめです。

また自分としてはメロン兄さんが通常斬月となって戻ってくると言う話を聞きテンション上がってます。久々だよ通常斬月! ようやくOPを見るたびに「もう見ることないのになんでOPいんの?」っていう感情とおさらばできます。



・・・・なんか最近前書きが鎧武の雑談と化してきた・・・。


10話/新たな力、マンゴー!

ある貴族でカイトは生まれた。

そこでカイトは裕福な環境、優しい両親、沢山の召し遣いにより育てられた。

誰がどう見ても幸せだった。

 

それはあることにより儚く崩壊した。カイトにはリンカーコアがなかったのだ。その一族は代々優秀な魔導師を進出していることでミッドでは有名だった。

 

そんな一族はリンカーコアのないカイトをまるで仲間外れや疫病神のように忌み嫌った。者によっては排除しようという声も上がった。

 

唯一母のみがカイトの味方だった。しかし召し遣いすらも信用できないと思った母はカイトをなるべく遠くで、自分以上に愛してくれる人のもと育って欲しいとまだ幼少なカイトをクラナガンの児童養護施設に預け、姿を消した。

 

 

[もっと強さを]

 

 

自分には力がなかった。だから親に捨てられた。

 

幼いカイトはそう思った。だから様々な力を求めた。知力、体力、精神力等。

 

数年後、カイトはたまたま通りかかった駆紋というマジシャンに引き取られた。

カイトを幼い頃亡くした一人息子とよく似ていたからだった。

 

カイトを溺愛する駆紋だったがカイトはマジックを社会で生き残るための【力】と考え教えを説いた。

 

駆紋はどんな理由にしろ自分の仕事を良きものと捉えたカイトに自分の全てを叩き込んだ。

 

そしてカイトが18歳の時駆紋は亡くなった。カイトにパフォーマンスチーム、公爵のように誰かを支えられるように【バロン】と名を着けたチームを。

 

───────────

 

 

「・・・・・っ!」

 

自分の部屋で腕に包帯を巻くカイト。顔にもまだあざが残っている。

 

おもむろにカイトは起き上がり玄関から出る。

 

「ちょっとカイト!」

 

するとマキがちょうど家を出たカイトを見つけ駆け寄ってきた。

 

「なんだ?」

 

「なんだじゃないわよ! あんたまだケガ治りきってないじゃない!」

 

「たいしたケガじゃない。俺はこれから用事がある。じゃあな」

 

「よ、用事ってまさかまたあんなのと・・・」

 

「・・・・・安心しろ。ザック達に用があるだけだ」

「本当でしょうね!」

 

「ああ・・・・。俺は行くぞ・・・。お前こそ医者の勉強があるんだ・・・。こんなとこで油を売ってる暇はないはずだ・・・」

 

「でもあんた、まだケガが・・・」

 

立ち去ろうとしたカイトを上目遣いで気使うマキ。

カイトは一息入れるとマキに歩み寄る。

 

「お前の治療だったからこそケガも治ってきている。安心しろ・・・」

 

「カイト・・・・・」

 

カイトは静まるマキに背中を見せ立ち去った。

 

 

───────────

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

「待ちなさいあなた!」

 

廃工場の中、中年の男性を追いかけるティアナ。

どうやら男性は何らかの犯罪者のようだ。

 

「捕まってたまるかよ! てめぇみたいな小娘執務官に!」

 

「だったら一層捕まえてやるわよ!」

 

「くっそ! ん?」

 

二人の追跡は続く。

すると男性は脇道に空間の裂目が現れていることに気づく。

 

「くっ! 選んではられん!」

 

男性は急に切り替えその裂目の中へ。

 

「ちょっと! 待ちなさい!」

(あれってコウタ達が変身する時に頭の上に出るのに似てる気が・・・。でも迷ってられない!)

 

ティアナは少し戸惑うも振り切って裂目の中へ飛び込んだ。

 

 

〜〜〜〜数分後〜〜〜〜

 

 

「なんなのよぉ〜〜!」

 

下級インベスに追いかけられるティアナ。クロスミラージュで銃撃するが怯ませる程度しか効果が見られない。

 

「くっ。大火力ならなんとかなるかもしれないけどこんなとこで魔力を使いすぎるのは・・・」

 

その時木の上から下級インベスが飛びかかりティアナを後ろから捕まえる。

 

「ちょっと! どこ触ってんのよ! !」

 

動けないティアナに下級インベスが爪で切りかかろうとする。

 

「くっ!」

 

ティアナが目をつむった瞬間だがいつまでもたっても痛みは来ない。

 

目を開けると目の前にはインベスではなく・・・。

 

「ば、バロン?」

 

バロンがいた。

ティアナを捕らえていた下級インベスはティアナを放り投げバロンに襲いかかるが、意図も容易くスピアーで弾き落とす。

 

「はぁ!」

 

下級インベス達を一斉に相手にするバロン。スピアーで容赦なく突きを放ちインベス達を地に伏せていく。

 

「はっ・・・、っ!」

 

しかしスピアーを振り上げた瞬間腕に痛みが走りスピアーを落とす。

 

その間を狙い下級インベスがバロンを切り裂く。

 

「っが!」

 

連撃に膝をつくバロンだがスピアーを左手に持ちすれ違い様にインベス達を切り裂く。そしてエネルギーを纏わせたスピアーでインベス達を一層する。

 

変身を解いたカイトは近くの木の実をもぎ取りロックシードにする。

 

「カイト。あんたなんでこんなところに・・・」

 

「錠前の回収だ。お前こそ何しに来た」

 

「わ、私は追跡中の犯人を追ってきたの。ねぇ中年の男性を見なかった?」

 

「さぁな」

 

「そう・・・・、痛!」

 

起き上がるティアナは痛みに顔を歪める。

 

「見せてみろ・・・」

カイトはティアナを座らせて足首をみると青い痣が。

 

「恐らくさっきの怪物に投げられたときだろうな」

 

「これじゃあまともに・・・」

 

「・・・・・ったく世話の焼けるやつだ」

 

カイトはハンカチで痣の部分を包むとティアナに肩を貸し起こす。

 

「カイト・・・」

 

「見殺しにするのも目覚めが悪いしな・・・」

 

「・・・・・れ、礼を言うわ」

 

俯くティアナを一目見たカイトは肩を貸したまま森を歩き始める。

 

 

しかしティアナは気づかなかった。

通り過ぎた足元に犯人がつけていたバンダナが落ちていること。

 

 

〜〜〜更に数分後〜〜〜

 

 

「嘘! なんで裂け目が・・・。さっきは確かに・・・」

 

ティアナはカイトの肩を借りながら裂け目をくぐってきた場所に戻ったにも関わらず裂け目が消えていることに唖然とする。

 

「空間の裂け目等と言うものが長時間ある方がおかしいだろう」

 

カイトはティアナを身近な石に座らせると自分も隣の木に寄りかかる。

 

「そんな・・・、どうやって帰れば・・・」

 

「・・・・・まったく向こう水な女だ・・・。片道しか知らないとはな。子供の御使いよりも酷いな」

 

「・・・・悪かったわよ、! カイトあんた・・・」

「たいした怪我じゃない・・・・」

 

ティアナはカイトの袖の隙間から血が腕を伝って流れていることに気づく。

 

「貸してみない」

 

「よせ」

 

「知り合いほどじゃないけどちょっとくらいは治癒魔法使えるから」

 

「・・・・・」

 

袖をめくり傷口に手をかざすティアナは掌に魔力を集め治癒魔法を発動、カイトの傷口を少しずつ消していく。

少し経つとカイトの傷口は一つ完全に消える。

 

「よし、次」

 

「よせ。慣れない治癒魔法など使い続ければ魔力の無駄遣いで動けなくなるぞ」

 

「でもこれくらいは・・・」

 

「お前が動けなくなれば俺が背負わなければならなくなる。お荷物はごめんだ」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・まぁ、迷惑ではなかったがな・・・」

 

「ねぇ、あんたはなんでそんなに強さにこだわるの? 前にも聞いたけど」

 

「俺は弱かったがゆえに一度全てを失った。もう失わないために、奪われないために強さが必要だ。例えそれが他者から奪い取ってもだ」

 

「ようは社会で生き残るためってこと?」

 

「かもな」

 

「・・・・・なんか昔の私よりもしっかり考えててムカつく・・・」

 

「何?」

 

「昔の私って周りが凄い人ばかりだったり凡人って自分を思ってたせいで焦っちゃったの。おかげで相棒を撃ちかけたし教官や他の皆にも迷惑かけた。その時の私はただ自分の力を証明したかっただけだったわ。そんでもって強くなろうと間違えた訓練して身体を壊しかけるわ、手荒なことされないと聞く耳もたないわで問題児だったわ。そんな私だったけど相棒や仲間、その教官が私を正しく導いてくれた。支えてくれた・・・。強くしてくれた・・・。そういう誰かを支えられるのも強さだと私は思う・・・」

 

「・・・・・さぁな・・・。そろそろ休憩は終わりだ。行くぞ」

 

「うん・・・」

 

カイトはティアナに肩を貸し再び歩き始める。

 

すると。

 

「! あれ!」

 

ティアナが指差す先に裂け目があった。

 

「よし。行くぞ。 !」

 

歩こうとしたカイトだったが気配を察し足を止める。

 

すると【セイリュウインベス】が裂け目の前に立ちはだかる。

 

カイトは無言のままティアナを身近な木に寄りかからせる。

 

「変身・・・」

 

『バナーナ!』

『ロックオン! カモン! バナーナアームズ! ナイトオブスーピアー!』

 

カイトはバナナロックシードを解錠しドライバーにセットしブレードを倒す。

そしてバナナアームズからライドウェアを纏い、バロン・バナナアームズに変身する。

 

「はぁ!」

 

バナスピアーを振りかざしセイリュウインベスに挑むバロン。しかしセイリュウインベスの身体の硬さは異常だった。

 

「こいつ! なんて硬さだ!」

 

バロンの攻撃をもろともせずセイリュウインベスはカウンターパンチを打つ。

怯むバロンだが一旦蹴り飛ばし間合いを開ける。

 

しかしセイリュウインベスは火を吐き攻撃、バロンは膝をつく。

 

「ぐっ・・・・」

 

「カイト!」

 

「このままでは埒があかない。それに裂け目も・・・」

 

「!」

 

バロンに駆け寄るティアナ。二人が見る裂け目は少しずつ閉じてきていた。

 

「俺がやつの気を引き付ける。お前はそのうちにあの裂け目を通って街に戻れ」

 

「でもカイトは・・・」

 

「俺はこんなところでは折れん!」

 

『マンゴー!』

 

バロンはマンゴーロックシードを取りだし解錠する。

 

するとバナナアームズは消滅、バロンの頭上にマンゴーアームズが出現。

 

『ロックオン! カモン! マンゴーアームズ! ファイトオブハーンマー!』

 

 

マンゴーアームズが頭上で変形しながらバロンに合体・展開し【バロン・マンゴーアームズ】へ変身、【マンゴパニッシャー】を装備する。

 

「まだ使いたくはなかったが仕方ない。はぁ!」

 

マンゴーアームズとなったバロンはパニッシャーをセイリュウインベスに叩きつける。

 

マンゴーアームズはパワー系のアームズ。故に動きは鈍くなる反面、高まった攻撃力を十二分に発揮しセイリュウインベスに確実にダメージを入れていく。

 

「はぁ!」

 

パニッシャーの一撃でセイリュウインベスは木に叩きつけられる。

 

「今のうちだ!」

 

バロンはティアナを抱き抱えたまま裂け目を通り森を脱出、クラナガンの港に着いた。

 

 

「!」

 

しかしセイリュウインベスも裂け目を通り現れる。

 

「さっさと決めさせてもらう。今日はじゃじゃ馬の相手で疲れたんでな!」

 

「ちょっとじゃじゃ馬って私のこと!?」

 

「はぁ!」

 

じゃじゃ馬呼ばわりされ不満を溢すティアナを無視しバロンはセイリュウインベスに駆けぶつかり合う。

 

しかしもはやセイリュウインベスの硬さの有理性はなくパニッシャーにより押されていく。

 

更に顔面に叩きつけられ吹き飛ばされる。

 

『マンゴーオーレ!』

 

「はあああああ! はぁ!」

 

ブレードを二回倒したバロンはエネルギーを込めたパニッシャーを振り回す。

そしてパニッシャーの先端からエネルギーを放つ技【パニッシュマッシュ】を放ちセイリュウインベスをエネルギーで潰し倒す。

 

 

───────────

 

 

「ったくカイトったら!」

 

病院のロビーで腕を組ながら歩くマキ。

 

「怪我人は怪我人らしくおとなしくしてなさいってのに・・・、!」

 

すると自動ドアを通りカイトが肩を貸しながら歩くティアナと共にロビーに現れた。

 

「よう。ちょうど良かった。捻ってるらしい。後は任せるぞ」

 

「えっ、ちょっとカイト!」

 

「え、ここで!?」

 

カイトに押し付けられたマキとティアナは目を丸くする。

 

「じゃあな」

 

二人を放置しカイトは一人、病院を後にする。

 

「カイト・・・」

 

「ったく相変わらず勝手なんだから・・・・。まぁ頼ってくれたのは嬉しいけど・・・・、あれ? あなた誰?」

 

「いや、それ私も聞きたかった・・・」

 

カイトの後ろ姿を眺めるティアナにマキが訪ねる。そしてティアナもマキと同意件を伝え二人は顔をあわせる。

「もしかしてさっきカイトが言ってたじゃじゃ馬ちゃん?」

 

「だ、誰がじゃじゃ馬よ! そういうあなたこそ!」

 

「失礼ね! 私だって違うわよ!」

 

((・・・・・どっちがじゃじゃ馬・・・・・、私じゃないわよね))

 

二人はただただ自分ではないと内心言い聞かせる。

 

 

───────────

 

 

「今日は偉くくたびれたな。じゃじゃ馬二人も相手にすれば当然か」

 

儚くもそれは両者に該当するようで・・・。

 

 




近いうちトウゴ回、ジンブ回も投稿します。
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