旅行編入ります。
「・・・・・」
図書室でテスト勉強をするトウゴ。
しかし幼少期に徹底した英才教育をされたトウゴにしてみればただの暇潰しでしかなかった。
(一応落第でもしたら黄龍はともかく兄さんから何言われるかわからないからな・・・・)
目の前の問題集も難なく解いていくトウゴ。
「隣・・・、よろしいでしょうか・・・」
すると声が聞こえる。
頭をあげるとアインハルトがいた。
「ストラトスさん? かまわないよ」
「失礼します・・・・」
トウゴの目の前に座るアインハルトは途端に問題集を解きはじめる。
「人見知りなストラトスさんが俺の近くに座るってことは何か聞きたいことでもあるの?」
小さい声でトウゴはアインハルトに尋ねる。
「・・・・・最近私はある方とお友達になりました。その方から聞いたんです。いいアドバイスをあなたから聞いたって・・・」
「それってヴィヴィオのこと? まさかストラトスさんも知り合いだったとはね」
「聞いたお話ではあなたはスパーリングを一度見ただけでヴィヴィオさんの特性や向く戦い方を導き出したと聞きました」
(実際は一度だけじゃないが)
「それがどうかした?」
「ヴィヴィオさんの動きを見て見抜いたあなたは一体何者なんですか・・・」
「何者ってただの葵トウゴだよ。それだけ・・・」
トウゴの返答に納得のいかなそうな顔をするアインハルト。するとアインハルトの通信機器のバイブが鳴り出す。
「失礼します・・・」
アインハルトはそのまま席を立ち図書室を後にした。
「? なんだ?」
数分後アインハルトは戻ってくる。
「なんだったの? 電話みたいだったけど」
「お知り合いの方からテスト期間が終わっての連休、異世界に旅行に誘われました」
「へぇ〜〜〜。行くの?」
「半ば強引ではありましたが一応は・・・」
「へぇ〜。楽しんできてね」
問題集や教科書をまとめ立ち上がるトウゴ。
「・・・・・あの・・・もしよければ・・・」
「?」
アインハルトの言葉にトウゴは足を止めた。
───────────
「ごちそうさま」
「お粗末様」
長いテーブルに座るトウゴとジンブ。
「あの・・・、兄さん・・・」
「?」
意を決したように口を開けるトウゴにジンブは耳を傾ける。
「実は知り合いから旅行に誘われたんだ」
「いいんじゃないか? 父さんには言っとく」
「え? そんなにあっさり・・・」
簡単に了承を得たトウゴは口をぽかんと開ける。
「テストの内容はともかくピリピリした空気で疲れただろう。楽しんでくればいいさ」
「でも・・・」
「それに一流の戦士は休むべき時に休むものだ。たまには羽目をはずしてくればいいさ」
「あ・・・、ありがとう・・・」
意外と簡単に了承されたトウゴは拍子抜けたのかやたら疲れを感じその場を後にする。
「それに休めるのも今のうちだろうしな・・・」
そしてジンブは広いテーブルで一人ワイングラスを傾けていた。
───────────
「ねぇねぇ〜〜〜、コウタも旅行行こうよぉ〜〜〜」
『あのなぁスバル、俺らはデカいイベントの用意やら練習やらでそれどころじゃないんだよ。それに怪物が現れたら対処できねぇだろ』
「む〜〜〜」
『ま、まぁあれだ。落ち着いたら埋め合わせすっからよぉ。な? そんじゃな!』
通信でコウタと話すスバルだったが一方的に通信を切られる。
「まぁ仕方ないか。仕事だもんね。・・・・そうだ!」
残念がるスバル。すると何か考え付いたのか別の番号にかける。
『何よスバル』
「ティア? カイト君誘った? ・・・・切られちゃった・・・」
───────────
テスト期間終了後
高町家前
「・・・・なんか入りずらいな」
家の前で佇むトウゴ。
「一応前に家の前までは来たけど・・・・、あの人はなんか苦手だ・・・」
トウゴは以前ユーノと顔を覗かせたなのはの顔を思い出す。
すると。
「葵さん?」
「! なんだ、ストラトスさんか」
トウゴが振り向くとアインハルトとノーヴェが。
「アインハルト、そいつは?」
「同じクラスの葵トウゴさんです」
「はじめまして。葵です」
「ノーヴェ・ナカジマだ。ちなみにはじめましてじゃねぇよ。前強盗撃退したやつだよな。あのドラゴンスクリューは見事だったぜ」
「ど、どうも」
ノーヴェと拍手をするトウゴ。
「もしかしてスバルさんって・・・」
「あたしの姉貴だ。まぁ近いうちに義兄が出来るだろうけどなぁ」
笑うノーヴェ。
───────────
「ぶえっくしょおん!」
「コウタさん、風邪ひかないでくださいよぉ〜〜。コウタさんがダウンしたらやばいんすから」
「おお。わりぃなラット」
───────────
「「こんにちわ」」
「よぉ」
「アインハルトさんにトウゴさん? とノーヴェ」
「あたしなんかオマケみたい!」
アインハルトとトウゴが来ることを聞いていなかったヴィヴィオはノーヴェをオマケ扱いしていることに気づかず驚く。
「異世界での合同合宿とのことでノーヴェさんにお誘い頂きました」
「俺はストラトスさんから誘われたんだ。同行して大丈夫かなぁ」
「はいっ! もー全力で大歓迎です!」
ヴィヴィオはアインハルトとトウゴの手を取り興奮する。
するとヴィヴィオの後ろからフェイトが現れる。
「ほらヴィヴィオ。玄関だとなんだから上がってもらって」
「あ、うん! アインハルトさん、トウゴさん、どーぞ!」
「「お邪魔します」」
「あれ? 君ははじめましてだね。フェイト・T・ハラオウンです。ヴィヴィオのもう一人のお母さんです」
「葵トウゴです。ストラトスさんとは同じクラス、ヴィヴィオとは最近お友達になりました」
「ヴィヴィオと仲良くしてくれてるみたいだね。ありがとう」
「いえ・・・」
フェイトと互いに自己紹介するトウゴ。
そしてトウゴとアインハルトはヴィヴィオの後を歩きリビングへ。
そこにはリオやコロナ、なのはが。
「「こんにちはー」」
「はじめましてアインハルトちゃん。ヴィヴィオの母です。娘がいつもお世話になっています」
「いえ・・・、あのこちらこそ」
「トウゴ君は改めてだね」
「はい」
なのはの勢いにやや縮こまるアインハルトとトウゴ。
その後スバルやティアナと合流した一同は次元船で無人世界カルナージヘ向かった。
───────────
次元船内
「・・・・・」
大半が眠りについた中トウゴだけは窓から外を眺めていた。
(なんだかんだで来れたな、・・・・でもなんで兄さんは俺を)
「眠れない?」
窓から隣に視線を映すとなのはが起きていた。
「いえ・・・・・、そういえばなのはさん、ヴィヴィオとは実際血が繋がっていませんよね」
「よくわかったね」
「分かりますよ。ヴィヴィオの年齢にしてはなのはさんもフェイトさんも若すぎます。それに女性と女性の間に子供なんて出来るわけがない」
「うん。やっぱり見た目通り大人しくて頭のいい子だね。うん。私とヴィヴィオは赤の他人なんだ」
「それじゃあなんであんなに母親らしくできるんですか? ヴィヴィオを見てればわかります。凄く愛され、大切にされてるって。どうして実の子供でもないヴィヴィオにそこまで・・・」
「・・・・・難しいんだけど私はヴィヴィオが大好き。フェイトちゃんもヴィヴィオが大好き。ヴィヴィオも私達を頼ってくれてる。好きでいてくれてる。血のつながりなんてなくてもお互いを大切に思ってれば家族になれるんだよ」
「家族・・・・、俺にはよくわかりません」
「トウゴ君、ご家族は?」
「父と兄がいます。母は俺が物心つく前に・・・」
「そう・・・」
「父や兄も・・・・・仕事で・・・」
「・・・・・それなら私が母親代わり・・・・みたいなこと出来ないかなぁ・・・」
「母親・・・・」
「ご、ごめんね。迷惑だったよね。私君みたいに一人で考え込んだりする子見ると放っておけなくて・・・」
「・・・・いえ・・・、お言葉だけでも嬉しいです。少し眠くなったので仮眠します。おやすみなさい・・・」
「うん。お休み・・・」
なのはの隣でトウゴは目を閉じる。
(家族かぁ・・・)
───────────
無人世界カルナージ
「みんないらっしゃ〜い♪」
一同を迎えたアルピーノ親子。
「こんにちわー」
「お世話になりまーす」
一同が挨拶する。
すると【ルーテシア・アルピーノ】がアインハルトとトウゴに視線を移す。
「あ、ルールー。こちらがメールで話した・・・」
「アインハルト・ストラトスです」
「葵トウゴです」
「ルーテシア・アルピーノです。ここの住民でヴィヴィオの友達で14歳」
アインハルトとトウゴに自己紹介するルーテシア。
すると新たに二人の少年と少女が。
「「おつかれさまでーすっ!」」
「エリオ! キャロ!」
「わーお! エリオ! また伸びてる!」
「そ、そうですか?」
「わたしもちょっと伸びましたよ!?」
喜ぶ一同。
スバルに誉められ照れるエリオと呼ばれた少年。
隣ではキャロと呼ばれた少女が小さく訴える。
「アインハルト、トウゴ君紹介するね」
「エリオ・モンディアルです」
「キャロ・ル・ルシエと飛竜のフリード・リヒです」
フェイトに続きそれぞれエリオとキャロは自己紹介する。
その後一同は大人組と子供とノーヴェ組に別れる。
───────────
「おらぁ!」
「はっ!」
その頃クラナガンでは地下らしき場所で鎧武と龍玄はコウモリインベスと戦っていた。
二刀流でコウモリインベスを弱らせた鎧武の背後から跳躍した龍玄は膝蹴りを放ち怯んだコウモリインベスの腹に銃撃し、吹き飛ばす。
「決めるぜミッチ!」
「はい!」
『ロックオン!』
『ブドウスカッシュ!』
ナギナタモードにした無双セイバーにロックシードをセットする鎧武とブレードを一度倒す龍玄はそれぞれ武器を構える。
「はぁ!」
『オレンジチャージ』
「せいはああああ!」
龍玄のドラゴンショット、次いで鎧武のナギナタモードの必殺技【ナギナタ無双スライサー】が炸裂しコウモリインベスは爆発する。
「よし。やったな。怪物が現れたって聞いて来てみて良かった」
「コウタさん!」
「? なんだ?」
変身を解いたコウタはミツザネの声に呼ばれる。
「なんだよ・・・、これ・・・」
ミツザネと合流したコウタは唖然となる。
そこには森の果実やツタが大量に繁っていた。
「これじゃあまるであの森と・・・」
コウタは果実をさりげなく手に取ると果実は13番のロックシードに変化する。
「なんて繁殖力だ・・・、! コウタさん!」
ミツザネと隠れるコウタ。すると果実を求めるようにどこからか下級インベスが。
その時奥から人影が歩いてくる。
「・・・・・あれは・・・」
コウタはその光景に息を飲む。アーマードライダー斬月が無双セイバーを引き抜きながら現れたためだ。
「白いアーマードライダー? もしかしてコウタさんが森で襲われたっていう・・・・」
「ああ・・・」
隠れる二人の前で斬月は下級インベスと交戦、わずか数撃の攻撃で下級インベスを倒す。
「なんて強さだ・・・」
唖然とするミツザネ。
すると斬月の側に防護服を着た数人の男性が現れ、火炎放射で果実達を焼き払っていく。
「あいつら何を・・・」
「おそらく証拠隠滅です・・・。連中、知られたくないがために・・・。それに知られれば混乱を招きかねない・・・」
「そんな・・・・・、ミッチ!」
火炎放射が及ぶとミツザネの手を引きその場を立ち去ろうとするコウタ。
その時一瞬斬月のベルトを見たミツザネ。
斬月の戦極ドライバーはタカトラが持っていたものと同じだった。
「あれって・・・」
(兄さんが持っていた戦極ドライバー・・・)
コウタはミツザネとその場を逃げるように立ち去る。
そのことを防護服の男性達が植物達を焼き払う中、斬月はそのことも知らずにその場の光景を目に焼き付けていた。
───────────
「あんなやつらがいたから皆あの森のことわからなかったのか」
「多分・・・。やはり本格的にコウタさんのいった森を調べる必要がありますね」
外に出たコウタとミツザネは衝撃の事実に座り込む。
「でもあの森に行けばあいつが・・・」
「それなら僕があのライダーの気を引いてるうちにコウタさんが・・・」
「そんなの危険だ! あのライダーは俺らとは別格なんだ。アーマードライダーの力を知り尽くしてる。そんな力だったんだ」
「なら僕ら以外にアーマードライダーがあの森に集まればあのライダーはそちらに気をとられるし時間も稼げます」
「でもカイトや初瀬達をどう言いくるめる?」
「ですね・・・」
考えるコウタとミツザネだったが解決策は見つからずとりあえずその場を解散した。
───────────
葛場宅
「ただいま〜〜〜」
「おかえりなさいコウタ。そういえばあんたに手紙が来てるわよ」
「俺に?」
アキラから渡された手紙に頭を傾げながら自分の部屋に入るコウタ。
手紙を開け中を見る。
「・・・・・なんだよこれ・・・」
唖然となるコウタ。
すると通信機器が鳴り出す。モニターを開くとミツザネが映る。
『コウタさん!』
「ミッチ。もしかして手紙を見たか?」
『はい。まさかアーマードライダー達にこの手紙が・・・、しかも僕の方には・・・』
モニターのミツザネは小包を見せ中身を出す。
中にはカイトが持っていたロッズアタッカーのロックモードが。
「まさか初瀬達にも・・・」
『でもこれで・・・・』
「あ・・・、ああ・・・」
ミツザネに対しどこか腑に落ちない顔を見せるコウタは手紙を机に置く。
「しっかしとんでもねぇ金額だな・・・。シドにしても個人であんな額出せんのかよ・・・」
[明日13時、六人のアーマードライダー全員でロックビークルを使い森に移動、バトルロイヤルを開始する。気絶又は降参すればそのライダーは失格。最後まで生き残ったライダーには賞金を贈呈。尚参加は自由とする]
手紙には他にも贈呈の金額が。そこにはマンションを買えるほどの高額な額が書かれていた。
実は大半のライダーがリア充になるプランが進んでます。
とりあえずザック、城之内は安定でなります(笑)
後オリキャラでマルス、冠もちょっとずつアイデアが出てます。