すごい久々な更新です。
正直テレビ本編の進行が最近凄まじいです。
せめてこの小説は気持ちいい終わり方にしたいです。
ヘルヘイムの森
辺りを見渡しながら樹に歩み寄るバロンは果実を手に掴もうとする。
「!」
その時バロンは果実を手に取り後ろに投げると黒影の頭に当たりながらロックシードに変化する。
バロンはロックシードを掴み取りながらバナスピアーを黒影に向ける。
「相変わらず後ろから攻撃か。少しは芸も増やしたらどうだ?」
「うるせぇ! 第一なんで錠前集めてんだよお前!」
「戦力のためだ。それよりどうする? 引き下がってまた後ろから攻撃するか?」
「いーや。こんどこそ引導を渡してやらぁ!」
バロンに対し影松を手に挑みかかる黒影。
互いの槍をぶつけあう両者だが足技も生かすバロンに黒影は押される。
そのときブラーボが乱入、黒影を投げ飛ばしてしまう。
「うわあああああああ!」
消えた黒影に代わりブラーボがバロンと対峙する。
「あら〜〜〜。なんだか逞しくなったんじゃなくて? ワタクシが直々に見てあげるわ。ムッシュバナーヌ♪」
「面白い。その減らず口、二度と叩けなくしてやる!」
ブラーボとバロンは互いの武器をぶつけあう。
そしてつばぜり合いの中、間合いを開けつつ向かい合ったまま走りその場を後にした。
───────────
一方別の場所ではジンブが暗い顔をして歩いていた。
「また・・・・、来てしまったな・・・」
(相変わらず殺風景で・・・、いやな場所だ・・・)
「くそっ!」
ジンブは珍しく苛立ちを隠さずに近くの木を蹴る。
「うおおおおお!」
「は?」
若い男の声を聞き見上げるジンブ。
すると木の上からコウタが落ちてきた。
「な!?」
避けるまもなく落下するコウタに押し潰されたジンブ。
「あ、す、すいません! 怪我なかったですか?」
「いや・・・」
(葛葉コウタ・・・・、こいつもこの茶番に・・・)
「もしかして空間の裂け目を通して来ちゃったとか?」
「そうなんだ・・・。妙な裂け目があったからくぐってみたらこんなところにね」
(一応話をあわせておくか・・・)
「どうすっかなぁ〜〜〜。どっか裂け目があれば・・・、! 隠れて!」
腰に手を当て悩むコウタだったがなにかを察しジンブと共に木の影に隠れる。
するとその場に転がりながらグリドンが、更に斬月が現れた。
「くっそ! なんだよこいつ!」
ドンカチを手に殴りかかるグリドンだったが斬月はディフェンダーで弾きつつ打撃を放つ。
更にディフェンダー先端の針でグリドンを攻撃する。
「ぐっ・・・。終わってたま・・・」
胸を抑えつつ立ち向かうグリドンだったが斬月は無情に無双セイバーを抜刀し二撃、変身を解きながら城之内が地面に倒れ混む。
斬月が無双セイバーを納めると鎮圧部隊が城之内を囲む。
「クラックの外に放り出せ!」
言い捨てつつ別方向に歩く斬月を背に鎮圧部隊は城之内を掴み連れていく。
「よし! クラックってのは多分裂け目のことだろうし、あわよくば出られるかもしれません。後を追いましょう」
「あ、ああ・・・」
(仕方ない・・・。ここはこいつに合わせるか。しかし腕をあげたか・・・、タカトラ・・・)
コウタとジンブは鎮圧部隊の後ろを尾行し始めた。
───────────
「ここがコウタさんが行った森・・・」
別所のヘルヘイムで周りを見渡す龍玄。
「たしかこの果実が錠前になるって・・・」
龍玄が手に取った果実はヒマワリロックシードに変化する。
「なんなんだろうこの森は・・・。それに果実が錠前になるなんて・・・」
話には聞きつつ森の不気味さに身の毛がよだつ龍玄。
すると数体のインベスが現れる。
「! 怪物まで・・・」
ブドウ龍砲を向ける龍玄。しかし木の多い場所ゆえにブドウ龍砲はなかなかインベスに当たらない。
「! だったら!」
『キウイ!』
龍玄はコウタからもらったキウイロックシードを解錠する。
『ロックオン!』
『ハイイー! キウイアームズ! 撃! 輪! セイ、ヤッ、ハァ!』
ブドウアームズが消滅した龍玄の頭上にキウイアームズが出現、ドライバーのブレードを倒すと落下し龍玄は【龍玄キウイアームズ】にアームズチェンジする。
「はあああああ!」
龍玄は両手にアームズウェポン【キウイ撃輪】を装備し、回りながらインベスを切り裂く。
「これならいける!」
すれ違い様にインベスを斬っていく龍玄はそのまま森を駆け抜けていった。
。
───────────
「「はあああああ!」」
川沿いで対決するバロンとブラーボ。
しかしブラーボの戦闘能力は相変わらず凄まじく隙を見ては押されるバロン。
ドリノコで足払いされ起き上がるもバナスピアーを弾かれた隙にラッシュを受け膝をつく。
「全く! 最近二号店をオープンさせたばかりで忙しいってのに。なんともはた迷惑な企画だこと!」
「だったら仕事しろ!」
「あらしてるわよ。まずはバナーヌの下ごしらえ。全部ひんむいて丸裸にしてあげるわ〜〜〜♪」
「お断りだ!」
『マンゴー!』
バロンはスピアーを地面に突き刺しマンゴーロックシードを解錠し装填。
『カモン! マンゴーアームズ! ファイトオブハーンマー!』
マンゴーアームズを纏ったバロンはマンゴパニッシャーでブラーボに殴りかかる。
すると立場は一転し攻防譲らぬ戦いに。
パニッシャーのパワーでブラーボを怯ませるバロン。ブラーボも怯みつつパニッシャーを両手で受け止める。
「あら、随分鍛えたわね。ならマンゴープリンに料理してあげるわ!」
「やれるものならな!」
ドリノコとマンゴパニッシャー、二人の武器が激しく火花を散らす。
───────────
「「・・・・・」」
無言のまま鎮圧部隊の後をつけるコウタとジンブ。
「にしても冷静なんすね」
「何がだ?」
「いやぁ、こんなヘンテコなとこに来たのに・・・・。俺なんか最初来たときは周りを見渡しながら不安だらけだったんですよ。やっぱり大人ですね」
「そんなことはない・・・。ただ表にだしてないだけだよ」
(あれだけいやでも出入りしてれば慣れる。しかしこいつはなんで部隊を追う・・・。まさか研究チームを・・・)
「! あれ!」
木の影に隠れるコウタとジンブ。
その先には巨大なクラック、数戸のテントが。周りには白衣の男女や防護服、マシンガンを持った制圧部隊もいる。
そして城之内を持った部隊はクラックをくぐって姿を消す。
「あれって・・・」
「恐らく研究員とその護衛だろう・・・」
「よし。俺ちょっとあんなかに入ってきますんで隠れててください」
「あ、ああ」
(・・・・・こいつまさかこのためにヘルヘイムに・・・。だとしたら自分らの立場も少しは・・・)
ジンブをその場に残しコウタはテントの側に忍び寄り中に入っていく。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
テント内
コウタが除く中では二人の研究員がモニターを見ていた。
(さすがにこの格好のまんまはまずいな・・・、!)
コウタは衛生服を見つけると素早く着込み中へ。
「しかしモルモット共、まさかヘルヘイムの森に入ってこんなお遊びをするとはな」
「まぁいいだろう。おかげでプロフェッサーの研究が進む。にしても間抜けな連中だ。これがユグドラシルの仕組んだデータ収集とも知らずに」
「そりゃそうだ。ベルトをばらまいたこと自体実験だからな」
(ヘルヘイム? それに実験にモルモットって・・・・)
横目で研究員を睨みながらコウタはファイルを見るふりをする。
「お、主任が二匹見つけたぞ。話によるとモルモット共は六人中五人入ってきたっていうから残りは二人か」
(六人? まさかモルモットって・・・)
コウタが見るモニターには川沿いで戦うバロンとブラーボが。
───────────
「ぐっ!」
背負い投げされ川に落とされるバロン。しかしすかさずブラーボにパニッシャーの突き、次いで振り回しによりブラーボを吹き飛ばす。
「調子に! 乗るんじゃないわよ!」
ドリノコを投げるブラーボだがバロンは弾きおとしながら接近する。
「決着をつけてやる!」
「望むとこよ!」
その直後バロン、ブラーボを切り裂く白い残像。
そのまま連続斬りが叩き込まれ膝をつく両者の間には斬月が。
「白い・・・、アーマードライダー?」
「この森であまり勝手なことをしてもらっては困る」
「この!」
パニッシャーを振り回すバロン。しかし斬月はパニッシャーを簡単に見切ると隙を突き無双セイバーで切り裂く。そしていともたやすくバロンの変身を解除させてしまった。
「なんて強さだ・・・」
倒れるカイト。
ブラーボに振り向く斬月。
しかしブラーボは恐れる素振りも見せずに斬月に魅せられていた。
「なんて美しい! 戦場に咲く一輪の花、または泉に現れた美しき白鳥! あなたは一体・・・」
「・・・・・黙って寝ていろ!」
斬月はブラーボに斬激を連発し秒殺、変身を解除させる。
「せめてお名前を〜〜〜」
笑顔のまま鳳蓮も倒れる。
───────────
「さすがは主任だ。二人をあっという間に」
モニターで一部始終を見る研究員、後ろからはコウタが。
「モルモットって?」
「新人かお前。戦極ドライバーのデータ収集のためのに決まってるだろ。ガキ共、なんなのかも分からずに手を出していいモルモットだったな。おかげで計画もおおいに速められる」
「俺達は!」
コウタは怒りに身を任せ柱のパイプに拳をぶつける。
「俺達はどうなったっていいって言うのか」
「? お、別のやつを見つけたぞ」
「! ミッチ!」
コウタの行動を妙に思う研究員だったが改めてモニターに視線を移す。
コウタも見るとそこには龍玄の姿が。
───────────
「「・・・・・」」
向き合う龍玄と斬月。
(このライダーは兄さんなのか・・・)
「行くぞ」
「!」
駆け出す斬月に龍玄はブドウ龍砲を連射するが、斬月はたやすく避け一気に間合いを縮め斬りかかる。
「やけに慎重だな。だが容赦はせん!」
ディフェンダーで龍玄を弾き飛ばす斬月。
更に無双セイバーが降り下ろされる。
───────────
「こんなものか」
袋に果実を数個入れ閉めるジンブ。
そしてふと先ほどの集落を見る。
「悪いがこのまま帰らせてもらう。下手に連中に見つかったら面倒だからな・・・、!」
振り向いて立ち去ろうとするジンブ。
その時集落に一斉にあるものが上空から降りてきた。
「! 何・・・」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「待ってろミッチ! !」
テントを出たコウタの周りには下級インベスがうようよし、研究員達が逃げ惑っていた。
「怪物! こんなときに!」
『オレンジ!』
コウタは戦極ドライバーを装着しオレンジロックシードを解錠する。
「変身!」
『ロックオン!』
『ソイヤァ! オレンジアームズ! 花道オンステージ!』
コウタは鎧武・オレンジアームズに変身しながらインベスに斬りかかり研究員達を避難させる。
「くそっ! なんて量だ! キリがねぇ!」
無双セイバーも抜刀しインベス達を切り裂いていくが、ロックシードに惹かれ次々に現れるインベスに焦る。
するとインベス達が鎧武を取り抑える。
「お、おい離せ!」
振りほどこうとする鎧武にインベスが襲いかかる。
「!」
その時ナギナタモードの無双セイバーがブーメランのように斬りかかりインベスを落とす。
「な、なんだ!?」
投げられた場所を見る鎧武。
そこには武神鎧武が。
「なんで俺が!?」
「・・・・・」
項垂れる武神鎧武。
すると武神鎧武を見た研究員が驚いたように声を上げる。
「じ、神野副主任!? なんで・・・」
「! さっさと避難しろ!」
武神鎧武は言い捨てると地面に突き刺さったナギナタモードを回収し鎧武にまとわりつくインベスを切り捨てながら背中合わせに立つ。
「おいあんた。何者なんだ!?」
「素人の分際で喋りながら戦うな。敵の敵は味方だろう。今のうちは味方と考えろ」
「そ、そうか。なら後ろは頼んだぜ!」
「南無三!」
二刀流の鎧武とナギナタモードを構える武神鎧武。
二人に一斉にインベスが襲いかかった。