オリキャラ回なのでやや短めです。
後なのはキャラも一人・・・。
Stヒルデ魔法学院・中等部
放課後になりたくさんの学生が帰っていく。
「はぁ・・・」
そんな中一人の男子学生が校門を歩いていく。
しかしその顔は年齢相当の元気や覇気を感じられない。
そんな男子学生の前に黒いリムジンが止まる。
「おかえりなさいませトウゴ様」
執事服を着た初老の男性が男子学生を迎える。
「黄竜・・・、ありがとう・・・・」
「それほどでもありません」
トウゴと呼ばれた少年は黄竜と呼ばれた初老の男性と共にリムジンに乗る。
その後ろではオッドアイのツインテールの少女が内心決意を深めながら校門を後にしていた。
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リムジン内
「いかがでしたか? 新学期と新しいクラスは」
黄竜がトウゴに訪ねる。しかしトウゴは一瞬黄竜を見ると再び窓に目線を戻す。
「毎年同じだよ・・・。どうにも思わない・・・。それにいずれ父さん達が・・・・・。なら余計な感情を持たない方がいい・・・。僕はこれ以上悲しい記憶を持ちたくないんだ・・・・」
トウゴの手には骨がデザインされたロックシード。
そして戦極ドライバーが。
「悲しいことではありません。あなたはバダン首領の実のご子息にして新たな世界を納める選ばれた人間なのですから。その戦極ドライバーが証拠です。トウゴ様。いやフィフティーン様」
黄竜は突如窓のブラインドを下げる。そして黄竜はコウリュウロイドへと姿を変える。
「・・・・・」
(皮肉にもこの記憶があるからこそこいつが使えるんだよね)
トウゴは胸ポケットから別のロックシードを取り出す。
鎧武、そしてこの世界でかつて凌ぎを削った14の武神の仮面が描かれたロックシードを。
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葛葉家
「ただいまぁ!」
「おかえりぃ」
「姉ちゃん! 俺変身できたよ」
「え?」
葛葉家に帰ったコウタの言動に頭を傾げるアキラ。
当のコウタは「変身できた」と呟きながら自分の部屋へ。
『オレンジアームズ! 花道オンステージ!』
「?」
妙な音楽に頭を傾げるアキラはドアをノックした後、開ける
しかしそこにいたのはコウタではなく鏡を見る鎧武だった。
「・・・・・お・・・。な、俺!」
アキラに気づいたコウタはサムズアップを返す。
さぞ仮面の中ではどや顔をしていることだろう。
「・・・・・お夕飯、コロッケだから・・・」
アキラはただそれだけを言うとドアを閉じる。
当の鎧武はベッドに横たわる。
「でも俺、これでなにすりゃあいいんだ?」
当のコウタ自身力を求め変われることを望んでいたものの、簡単に手に入ったが故どう使うべきかがわからずにいた。
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ユグドラシル内・オフィス
「葛葉コウタか・・・。しかしよくもまぁここまで情報を仕入れたものだ」
テーブルに座りながらコウタの資料を眺めるタカトラ。
「僕達ユグドラシルは管理局内の特別研究機関だよ? 一応管理局権限があるんだかこの程度はね」
向かい合う戦極リョウマ。
「幼少時に両親を亡くし姉と施設暮らし、一時期は時空管理局地上部隊に身をおきながらも退職、現在はダンスチーム内でパフォーマー兼アドバイザーか」
「変わった職歴だよね。一時期は地上一部隊のエースと言われていたのに」
「しかしあくまで過去のこと。我々は未来のために今、このプロジェクトを進めている」
「まぁね。それはそうと四号機や五号機はどうする?」
「民間人一人を既に巻き込んでいる。これ以上、関係のない人間を巻き込むわけにはいかない」
資料をおきながらコーヒーを飲むタカトラ。
するとオフィスに黒づくめの男性が入ってくる。
「逆に吹っ切れたんじゃないのか?」
「シド・・・」
「一人既に巻き込んでるだぁ。別にいいだろ。むしろ人類救済のための救世主になるんだぁ。救世主様は少しでも多い方がいい」
【シド】は帽子をいじりながら不適に笑う。
「ふざけるな。これ以上関係のない人間を巻き込むわけにはいかん」
「んなこと言っても戦極ドライバーが選ぶのは関係者だけじゃないんだぜ? その葛葉コウタ様々がいい例だ」
「・・・・・」
シドの一言にタカトラは黙りこむ。
当のシドは満足げに笑っている。
そんな沈黙にリョウマが入る。
「どうだろうタカトラ。戦極ドライバーの件はシドに任せるというのは」
「何!?」
「今回や君の件はともかく戦極ドライバーの適合者探しは本来大々的な人員がいる。それに君はプロジェクト全体の責任者である以上、戦極ドライバーにばかり構っていられないはずだけど?」
「しかし・・・」
了解の返事をなかなか出せないタカトラ。シドの人間性そのものを疑っているがゆえの沈黙だった。
「安心したまえ。シドだけではさすがに負担が大きいから僕や湊君も力を貸すつもりだ」
「・・・・・ならば仕方ない・・・。この件はお前に任せるぞシド」
「へいへい」
シドの返事にやや不機嫌な表情を浮かべながらもタカトラはその場を立ち去った。
「でもどうするつもりだいシド」
「プロフェッサーこそいつまで黙ってるつもりだ?」
「はて? なんのことかな?」
「とぼけないでもわかる。ホントはわかってるんだろ? それぞれの戦極ドライバーの適合者が」
「・・・・・」
無言のまま笑うリョウマにシドは続ける。
「適合者がわからないなんていうのはあくまでタカトラを騙すための嘘なんだろ? ホントはわかってるが大半が民間人・・・・・。それじゃあタカトラは巻き込むわけにはいかないとか甘い考えを言うだろうからなぁ」
「さぁ? どうだろうねぇ? とりあえず資料は渡しとくよ。後は頼んだよ?」
「へいへい」
にやけながら資料をテーブルに置きリョウマも部屋を後にする。
シドはそのまま資料を眺める。そこには数人の若者の写真や詳細が鮮明に載っていた。
「おめでとう。さてお前らの誰かがヘルヘイムに選ばれるかどうか楽しみだ」
シドは資料を見て不適な笑顔を浮かべると資料を手に部屋を後にした。
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クラナガン街内
深夜なのか人は全く出歩いていない。ひたすら静けさが辺りを支配していた。
そんな静けさを壊すかのように空間に裂け目が現れる。鎧武のオレンジアームズが現れた時に似ているものの、中から現れたのは数体の奇妙な丸い怪物であった。
灰色の身体にそれぞれ怒・喜・哀のような表情、赤青緑の体色と個々に個性のあるそれらの怪物達は徘徊するかのように街を歩き出す。
「止まれ・・・、インベス共・・・」
【インベス】と呼ばれた怪物達は歩みを止める。
するとそこには数体のコマンドロイドが。
コマンドロイド達は直ぐに並び直し、2列に。
そしてその列の間から一人の少年が現れる。
トウゴだ。
「こんな面倒な日にクラックが開くとは・・・・・。まぁいい・・・。ストレス発散くらいにはなるか・・・」
トウゴは戦極ドライバーを腰に装着、骨のロックシードを開く。
『フィフティーン!』
「変身・・・・・」
『ロックオン!』
フィフティーンロックシードは自動的に戦極ドライバーにセットされ、トウゴは錠を閉じ刀を下ろす。
すると空間に骨のようなジッパーが開き頭蓋骨が現れトウゴの頭部を包むと、一瞬現れた胸骨らしき物質が一瞬でトウゴの身体をライドウェアで包む。
そして頭蓋骨は自然に消滅すると十五と描かれた仮面をつけた【アーマードライダーフィフティーン】が現れた。
インベス達は一瞬驚くも獣のようにフィフティーンに接近する。
フィフティーンはまるで動じずにコマンドロイド達を退かせると手から黒い大剣【黒骨丸】を取りだし静かにインベス達に歩き始める。
「この悲しみ・・・・・。お前らが晴らしてくれるか?」
いかがでしたか?
鎧武キャラは皆青年くらいなので少年キャラも出したいと考えた結果オリキャラにしました。しかしライダー自身は分かりやすくフィフティーンにしました。
後中で武神というワードが出てきましたがそのことについては次の話で。
ではでは!