仮面ライダー鎧武 〜禁断の果実と魔法〜   作:オレンジタロス

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久しぶりの投稿です。

原作鎧武面白くなってきましたね。
湊さんすら落とした戒斗の株爆上げに草加さんに匹敵するミッチの台詞・・・。

極アームズが意外とかっこよかったです。しかし紘汰にも何か異変が。一回の変身でもう異変とか剣崎や映司以上に危険・・・。

今後も目が離せません。


6話/龍玄出撃!

「うわ!」

 

鎧武パインアームズに斬りかかる斬月。戦意のない上に実力の差もあり鎧武は防戦一方だ。

 

「や、やめろって!」

 

「どうした? その程度か? はぁ!」

 

無双セイバー同士のつばぜり合いの中、斬月がはねのけ隙を作り出すと無双セイバーの連撃を容赦なく叩き込む。

 

「ぐああ! な、なんでだ! なんであんたと戦わなきゃならない!」

 

「何故? だと!」

 

斬月の無双セイバーを鎧武はなんとか受け止める。

 

「敵に何故だと問いかける時点で既に貴様に戦う資格はない。貴様にはその力は過ぎた力だ。手放してもらう」

 

力任せに無双セイバーをはねのけた斬月は連撃を叩き込み鎧武を地に伏せると、無双セイバーの弾丸をリロードし倒れたままの鎧武に連射する。

 

「があああああ!」

 

恐怖で怖じけづく鎧武は起き上がりながら後退りをするが、斬月は容赦なく斬撃を打ち込む。

 

「そんな答えを探してるうちに死が訪れるだけのこと。この世界には理由のない悪意などいくらでもいる。はぁ!」

 

「がああ! 理由のない悪意・・・。確かに俺は犯罪者を何人も見てきた・・・。でも皆何か理由があって・・・」

 

崖に追い込まれる鎧武は木に寄りかかりながら斬月の刃を受け止める。

 

「貴様の見てきた犯罪はごく一部・・・。この世には理由もきっかけもなく他を傷つける力もある・・・。そんなことに今日まで気づかずに生きてきたのなら貴様の命に意味はない。今、この場で消えるがいい!」

 

 

斬月の斬撃をなんとか避ける鎧武だったが、その瞬間にメロンディフェンダーの突撃を受け崖から川へ叩き落とされる。

 

「うわああああああ!」

 

変身が溶ける鎧武。

コウタは見上げる斬月に恐怖心を覚え顔をひきつらせながら逃げる。

 

斬月はコウタが逃げるのを眺めながら変身を解除、タカトラが姿を現す。

 

「・・・・・」

(この程度で折れるくらいなら貴様に人類救済の重みには耐えきれん・・・。そしてこの森の脅威にもな)

 

 

───────────

 

 

クラナガン都内・夜

 

「はっ!」

 

タイタンソードで下級インベスを斬り伏せるフィフティーン・クウガアームズをイングヴァルトはただ眺める。

 

「ふん。やはり下級ではこの程度か」

 

フィフティーンは周りのインベスを薙ぎ払いながら一体のインベスにタイタンソードを突き刺す。突き刺された部分に古代文字のようなマークが現れると、突き刺されたインベスは内側から爆発される。

 

しかしフィフティーンは反応を示さずにタイタンソードをドラゴンロッドに変化させ、他のインベスの懐に一撃一撃を叩き込んでいく。

 

そして最後の一体の前にフィフティーンはドラゴンロッドをペガサスボウガンに変化、銃鉄を一杯に引くと引き金を引きブラストペガサスを発射、最後の一体に炸裂させる。

 

「・・・・ふん・・・」

 

ボウガンを回した途端インベス達は爆発する。

 

「凄い・・・。これがアーマードライダーの力・・・・。あの・・・・・、あなたはどうしてそんな強さを・・・」

 

「・・・・わからない・・・。どうしてこんな力を持ってるのかが・・・。だが何か意味があるとしてもそんなことは知ったことじゃない・・・。俺は目の前の敵を叩くだけ・・・」

 

フィフティーンはそのまま暗闇の中へ消えていった。

そしてイングヴァルトは変身を解いた直後倒れ、本来の少女の姿のまま翌朝スバル達に保護されることとなる。

 

 

───────────

 

 

 

 

翌日・アパートの葛葉家内

 

「コウタさん・・・」

 

「・・・・・」

(まさかこいつ、ヘルヘイムの森で・・・)

 

部屋の隅で縮こまるコウタを安ずるミツザネとトウゴ。

 

「何があったんですかコウタさん・・・」

 

「昨日ロックビークルで行った先に変な森があった・・・。そこで白いアーマードライダーに襲われた・・・」

 

「白いライダー・・・」

 

「そんな・・・。コウタさんやあの人以外にアーマードライダーが」

(白いライダー・・・。呉島タカトラか・・・)

 

コウタは森の出来事からアーマードライダーの力に対し恐怖を覚えていた。

「俺はそいつに殺されかけた・・・」

 

「殺されかけたなんて」

 

「本当だ!」

 

コウタは震えながらベッドの上の戦極ドライバーを見つめる。

 

「そいつは生半可なものじゃない。人の命すら奪える代物なんだ。魔導師の次元じゃない・・・。俺はもう・・・、変身できない・・・」

 

「「・・・・・」」

 

震えるコウタにミツザネとトウゴは言葉を返すことが出来ない。

 

「しばらくコウタは休んでて下さい。ガレージには落ち着いてからでいいので」

 

「・・・・・すまないミッチ・・・」

 

ミツザネの言葉に顔を埋めながら返すコウタ。

ミツザネとトウゴはそのまま葛葉家を後にし残るはコウタのみとなる。

 

「・・・・・」

 

情けなさと悔しさ、そして恐怖で埋まり続けるコウタ。

 

「・・・・・そういや今日の買い出し・・・」

 

コウタはふと今日の買い出し当番が自分であることに気づく。

 

(姉ちゃんだって働いてる・・・・・。変身はともかく買い出しぐらいはしないと・・・)

 

コウタは出かける用意をし肩掛けバックに手をかけると不意に戦極ドライバーを持とうとするが一瞬手が止まる。

 

「・・・・・」

 

コウタはそのまま戦極ドライバーをベッドに置いて部屋を後にした。

 

 

───────────

 

 

「まさかコウタさんがあそこまで・・・」

 

公園でコウタの変わり様を思いだし唖然となるミツザネ。

 

「そうですね・・・」

(まぁ葛葉コウタが消えればこの茶番を演じる必要はなくなるが・・・)

 

トウゴは内心喜びかけるが自分を笑顔で迎えてくれたコウタを思いだしやや複雑な感情を覚える。

 

(なんだ・・・。こんなことしなくて済む以上良いことなはずなのに・・・。なんで嬉しくなれない・・・)

 

「トウゴ君・・・」

 

「! なんですかミツザネさん」

 

「悪いけどガレージに向かってて。僕は行くところがある」

 

 

「ミツザネさん?」

(何をする気だ?)

 

トウゴを他所にミツザネは走り去ってしまった。

 

(こんな弱い僕は嫌だ・・・。僕だって・・・)

 

 

───────────

 

 

 

カフェ・ドルーパーズ

 

「随分探しましたよ」

 

「ん?」

 

ミツザネは奥に座るシドを見つけるや否やテーブルにゴールドカードを置く。

 

「俺になんか用か?」

 

「欲しいものがある。コウタさん達にあの変形する錠前を与えたあなたなら手に入れられるはずだと思ってね」

 

「なんだ? ロックビークルか? まぁ君くらいの歳だったらバイクに憧れるだろうなぁ」

 

「僕が欲しいのはコウタさんが持ってるような錠前とそれをはめるためのベルト」

 

「俺をなんでも屋と勘違いしてるのかもしれないが戦極ドライバーはこいつと見定めたやつにしか渡さないことにしてるんだ。大体君は呉島家の人間だろう。呉島家といえば管理局だけじゃなくミッドにおいても有力者で有名だぁ。そんなとこの子息にあのベルトを渡して危険な目に合わせたとあっちゃあ俺が街はおろかこの世界すらいられなくなる」

 

「・・・・・ねぇシドさん。僕は確かに呉島家の人間だ。いずれはユグドラシルに入りどこまででもいける。いずれは父さんすら越えるかもね」

 

「おいおい」

 

「今父さんや兄さんを怖がるのも無理はない。でも一番怖いのは誰だろうね。今ここで僕と友達になっていくのも悪くないんじゃないかな」

 

「・・・ふふ、ふははははは!」

 

前屈みになりしたたかに笑うミツザネにシドは思わず笑い出す。

 

「さすがは呉島の人間だぁ。気に入ったよ」

 

シドはふと小銭をテーブルに置き荷物をまとめ立ち上がる。

 

「なぁ、行儀のいい呉島の坊っちゃんなら俺が落とし物しても気づいてくれるよなぁ?」

 

言い残しながら店を後にしたシド。

 

そしてシドの座っていたソファーには戦極ドライバーとブドウのロックシードが置かれていた。

 

 

───────────

 

 

「とりあえず今日はこれぐらいかな・・・」

 

買い物籠に色んな具材を入れ歩くコウタ。

 

その時

 

「あれ? コウタさん?」

 

コウタが声をかけられ振り向くとそこには放課後にノーヴェに呼ばれ待ち合わせ場所に移動中だったヴィヴィオ達が。

 

ヴィヴィオ達とコウタはギャラリーとパフォーマーとしてだけでなく、スバルを介して顔見知りであった。

 

「おう、ヴィヴィオ。リオにコロナまで。学校帰りか?」

(やべっ。流石に今のままじゃ心配される)

 

コウタはまだ10歳の女の子に心配をかけまいと普段通りを装う。

 

「はい。ノーヴェが放課後ストライクアーツをしてる会わせたい人がいるっていうのでコウタさんも行きませんか?」

 

「スバルさんも来てますし。ね?」

 

「俺は・・・・」

 

「ちょっとヴィヴィオ、リオ」

 

「す、すいません。コウタさんも用事がありますよね」

 

コロナに落ち着かされるヴィヴィオとリオを他所にコウタは考える。

 

「・・・・・いや、今日は休みだし・・・。お邪魔させてもらおっかな」

(あのまま帰ってもまた塞ぎこんじまう。少しは気晴らしもいるかもな)

 

 

───────────

 

 

クラナガン都内病院

 

こちら側に戻ってきていたカイトは一人中の病室にいた。周りには点滴をうつ子供や帽子を被った子供等複数がカイトを囲んでいる。

 

そこでカイトはトランプマジックや簡単な手品をしていた。

 

「凄ぉいカイト兄ちゃん!」

 

拍手をする子供達にカイトは今日最後のトランプマジックを済ませる。

 

「今日はこれで終わりだ」

 

「え〜〜〜。もう終わり? はやいよぉ〜〜〜」

 

「そう言うな。来月また来てやる」

 

「ほんと?」

 

「ああ。だからお前達それまで強く元気でな」

 

「わかった!」

 

カイトはその場の子供全員の頭を撫でながら病室を後にする。

 

「毎月ご苦労様」

 

すると出口に一人の少女が。赤い髪を指で遊ぶ彼女は【西木野マキ】。この病院の院長の一人娘だ。

 

「お前こそずっと待ってたのか?」

 

「いつもいつも言うけどお前呼ばわりは止めて! 私にはマキって言う立派な名前があるんだから!」

 

「病院で大声はやめろ」

 

「ご、ごめん・・・」

「・・・歩きながら話す」

 

二人は並んで廊下を歩き始める。

 

「相変わらずご苦労なことね。別に報酬がもらえるわけでもないのに」

 

「そんなものに興味はない。俺はただ強く生きようとするあいつらを少しでも強くしたいと思っているだけだ」

「よくもまぁそこまで強さに執着するわね」

 

「俺は生まれつき強さがなかった・・・。強くなければこの世界では生きていけない・・・。執着するのは必然だ」

 

「・・・・・あんまり無理するんじゃないわよ。あんまり無理してあんたが傷つくの、私見たくないから」

 

「なんでそんなことを言う?」

 

「そ、それは・・・」

 

マキは顔を赤くし視線を反らす。

そして気がついたら二人は出入口についていた。

 

「まぁいい。また来月な」

 

「あ・・・・。た、たまには家に遊びに来なさいよね!」

 

「いずれな」

 

カイトは振り向かずに立ち去る。

 

マキは安心した。

振り向かれたら思わず笑っている自分を見られてしまうから。

 

 

───────────

 

 

「別にこっちに付き合わなくてもよかったのに」

 

「あはは─」

 

「アインハルトのことも気になるしね」

 

「そうそう」

 

ノーヴェとカフェでお茶をするのはスバルと彼女の親友【ティアナ・ランスター】だ。

 

「まー、それはありがたくはあるけど。問題はさ、なんでお前らまで揃ってんのかってことだ」

 

大声を出したノーヴェの目の前には【チンク】【ディエチ】【ウェンディ】のナカジマ家の面々、【ディード】【ディエチ】の聖王教会の二人が。

 

「まー、ついてくるのはいいけど余計なチャチャは入れんなよ。ヴィヴィオとアインハルトはお前らと違って繊細なんだよ」

 

「「はーーーい!」」

 

声を揃えるディエチとウェンディ、オットーとディードも声に出さないながらも並んで見事なサムズアップを向ける。

 

 

するとそこにヴィヴィオ達とコウタが合流した。

 

「あれ? コウタ? よかったぁ、戻ってきてたんだぁ」

 

「よ、よう・・・」

スバルはコウタがいることに驚く。

コウタは戻ってきていたことをスバルには教えていなかったためだ。

 

「ヴィヴィオ達に誘われてな。俺もいいかノーヴェ」

 

「おう」

 

ノーヴェの了承も得られたコウタ。

すると。

 

「失礼します。アインハルト・ストラトス。参りました。すいません、遅くなりました」

 

アインハルトが合流する。

 

「いやいや遅くねーよ。でなアインハルト。こいつが例の」

 

「ミッド式のストライクアーツをやってます高町ヴィヴィオです」

 

「ベルカ古流武術アインハルト・ストラトスです」

 

ヴィヴィオとアインハルトの簡単な自己紹介を済まし、一同はトレーニングセンターに向け歩き出す。

 

「そういやぁさぁコウタ・・・」

 

「そうすればスバル・・・」

 

「「?」」

 

「「お前(あんた)達まだ付き合ってないの?」」

 

「はぁ!?」

 

「ちょ、ちょっとなに言ってんの二人ともぉ!」

 

ノーヴェとティアナの問いに焦るコウタとスバル。

 

 

「あ、あああああたしとコウタはそういう関係じゃないし、そ、そそそそそれにな、ななななななんでそんな・・・」

 

「いや、だってお前コウタのこと好k「わーわーわーわーわーわ!」

「ん? なんだよ」

 

「なんでもないなんでもないなんでもないから!」

 

「?」

 

「あんたはもう少し気づくようにしなさい」

 

「あ、んだよそれ」

 

ノーヴェの口を塞ぐスバルの行動に頭を傾げるコウタ。

 

他の面々もにやにやしながらその動きを見つつ一同は目的地に歩き続ける。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・暇つぶしにはなるか・・・」

 

その後ろではトウゴが物陰に隠れながら後をつけていた。

 

 

───────────

 

 

街はずれの廃鉱

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

その時ミツザネがその場にたどり着く。

 

その後ろには数体のコマンドロイドを従えたバダンの改造人間【スパイダーロイド】が。

 

「逃げても無駄だ。新しいアーマードライダーとは。育つ前に摘ませてもらう」

 

「へぇ〜〜。どこで見てたの?」

 

「なぁに、街には我々の尖兵がいくらでもいる。そんな情報はいくらでも耳に入る」

 

「だったらシドさんを襲えばよかったんじゃない? そうすればこんな手間かからなかったのに」

 

「わかってないな。戦うこともまた一興なのだよ。それに無防備なヤツをてにかけたところで手応えがないのではなぁ」

 

「なるほど。なかなかいい性格してるね。でも・・・」

ミツザネは戦極ドライバーを装着、ディスプレイに中華の鎧武者の横顔が浮かぶ。

 

「そう簡単にはやらせない! コウタさんに変わって僕がアーマードライダーになる! 僕がコウタさんの代わりに戦う!」

(大切な人より自分が傷ついた方がいい・・・。そうだよね・・・、コウタさん!)

 

『ブドウ!』

 

ドライバーを装着したミツザネがブドウロックシードを解錠するとブドウアームズが現れる。

 

ミツザネは太極拳のように腕を回しブドウロックシードを掲げるとそのままドライバーに装着、ハンガーを閉じる。

 

『ロックオン!』

 

「変身!」

 

『ハイー! ブドウアームズ! 龍砲ハッハッハッ!』

 

ブレードを倒したミツザネの頭部をブドウアームズが覆いライドウェア、次いではブドウアームズが展開され【アーマードライダー龍玄・ブドウアームズ】へ変身を遂げた。

 

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