霧となった少年は最悪の世代に数えられるようです。 作:地支 辰巳
僕的には活動して10年以内かなと思ってますね。
僕とマグーが島から出港してから、一日経ってやっと状況とか気持ちとか落ち着いてきた。だからこれから何をするとか、どういう人生を歩んでいこうとかを決めようってことになった。
「さて、さて、じゃあルーこれからどうするかってことを決めましょうか!」
マグーが元気いっぱいの笑顔と共に開始の宣言をしていた。マグーは昨日から今まで僕が人を殺したってことを気にしているのか、脱出出来て嬉しいか分からないけど、笑ってばかりいることが多かった。あんなにも人を殺して笑っていたりしていたけど、こういう感情とかは普通の子と変わらないだなと思えていた。
「これからの立場を決める方が先決かなと思うから、そこから決めようよ。僕個人の意見だけど、海軍にはあまりなりたくないかな……」
マグーがなりたいって言うなら、僕もやぶさかではないけど、あの時マフィアと取引していた海軍を見てから、僕の海軍に対するイメージは本当に悪くなっていた。だから、出来ればなりたくはない。
「あはは、心配しなくても大丈夫ですよルー。海軍なんて堅苦しいもの私たちには似合いませんって。一般人なんてつまらないですし、賞金稼ぎもなんか強そうなイメージないですから、やっぱりここは強くて自由な海賊が良いと思ったんですけど、どうですかね?」
「良いと思うよ。僕も人を殺しちゃってるし、もうここまで来たら、自由に生きれるだけ生きて悔いなく死にたいって思っていたから」
母さんと父さんには息子が犯罪者になってしまって申し訳ないな。でも、僕は二度とあんな目に遭いたくなんて無いし、後悔が残ったまま死にたくは無い。だから、僕は最後まで足掻いて足掻いて見せるよ母さん、父さん。親からすれば恥かもしれないけど見ててほしいな。
「じゃあ次は、海賊団の名前ですね〜。うーん……霧ってことでミスト海賊団なんてどうですかね?」
確かに霧ってことで、ミストは分かりやすいか……。でも、それだと僕が代表みたいにならないかな?
「マグー。一応聞いておきたいんだけど、海賊をやるとして、僕とマグーの役職は何にする予定なの?」
「そんなもの決まってるじゃないですか?ルーが船長で、私が船長代理謙副船長をする予定ですよ。どんな人誘いましょうかね?楽しみですよねー」
「いや、僕が船長するよりも、マグーが船長をした方がいいんじゃないかな?脱出計画を作ったのもマグーだし」
「私ってそういう柄じゃありませんし、可愛いルーが船長をしていた方が人が集まると思いません?だから一味をまとめるためにお願いします!」
マグーは手を合わせ、少し腰を曲げて僕に対してお願いしてきた。もちろんマグーには感謝しかないんだけど……。リーダーって言うのもやってみたかったからやろうかな?、マグーには常識が欠けている気がするし、可愛いって言うのは僕男だから同意しかねるけど、これから集める予定の仲間をまとめるために頑張ろうか。
「分かった。じゃあ僕が船長になるよ。それじゃあさっそく船長らしく聞くけど、これからの航路は?」
「よくぞ聞いてくれました!これからこの船は近くにある島に上陸する予定です。人もいるような島で、修行をする感じかなーって思ってますね」
修行か……確かに僕の能力も戦いの中でやっと上手く使えるようにはなったけど、この感じで戦い続けていたら、いつ相性の悪い敵と戦うか分からない。だったら修行でもっと扱えるようにならなきゃならないといけないから、頑張ろうかな。
「次の目的地は分かった。なら、それからの、航路とかはもう決めてるの?」
「ええーとですね。会った時に狙った実があるって言ってたじゃないですか?その狙っている悪魔の実って言うのが、花の国に保管されていると言われてる、国宝なんですよね。だから、それを盗もうかなーって感じですね。それで、花の国には何か海賊が雇われてる?らしいので、そいつらを突破するための修行ですね」
「僕も刀や能力の使い方をしっかり学びたいから、修行には賛成だよ」
「まぁ、ルーの能力は無敵なんで万が一負けることなんて無いとは思いますけど、頑張っていきましょうー!」
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これからのことを話してから僕らは近くにあったそれなりに栄えている島に上陸することとなった。もちろん、怪しまれないように普通の格好をして、側から見れば兄弟かななんて思われてると思う。
とりあえずはこの島の宿に対して、マグーがマフィアの持っていたお金を根こそぎ奪ってきたので、それを払って泊まらせてもらうだけ泊まらせてもらうことにした。
何日か経った後のこと、僕とマグーは朝に買った世界経済新聞を買って見ていた。
「おおー見てくださいよルー。私たちの島のこと載っていますよ!」
マグーの言う通り新聞には、僕らが脱出してきた島で起きたことが書いてあった。内容はというと、『西の海の五大マフィアの一つであったマフィアが突如として皆殺しにされて、壊滅した。付近の住民の情報によると、ドンキホーテ海賊団の仕業だと予想される声も多く、我が社も取引でのトラブルによる壊滅だと予想している。だが、聞き込みにより、正体不明の霧が発生していたという情報もあるので、そちらの方も関係があると見ている』という感じになっていた。
「僕たちじゃなくて、あの追って来た二人がいた海賊団のせいになっているみたいだね。なんか申し訳ないな」
「まぁいいじゃないですか。確かドンキホーテ海賊団って有名な海賊だったので、今更悪行が一つ増えたって問題ないですって。それに早く食べないとごはん冷めちゃいますよ」
「そうだね。早く食べようか」
僕は好物であるオムライスを食べて、マグーも好物らしいフルーツタルトを食べながら会話を続けた。
「そういえばマグーって刀を使わないの?」
「あー刀ですか?何か似合わないかなって思って銃ばかりですね。でも、銃ってすごく便利なんですよ!まぁ弾を込めるのはちょっと面倒ですけど、相手はすぐに殺せますし、遠距離から撃つことも出来ますから」
「僕はそうだな……無理して銃を使うよりも刀を極めてみようかな。有名な海賊とか刀を使っている人が多いみたいだから」
僕とマグーはまだまだ13歳と11歳の子供だ。だから僕たちは強くなるためにこの島で修行をする。少なくともそこらへんにいるチンピラや海軍なんかには負けないぐらいには。
そして期限は2年に決まった。2年経ったら僕たちは花の国で国宝を盗む。それが出来れば造船の島に行って、船を作って海賊デビューだ。
「どうしたんですかルー。そんな笑っちゃって、修行するのが楽しみなんですか?」
「ううん。久しぶりに明日が将来が楽しみなるような日々になりそうだなって思って」
♦︎ ♦︎ ♦︎
ルーとマグーが島を去ってから、すこし経って、マッハバイスとグラディウスはやっと霧が晴れたこともあって、船に戻っていた。船に戻ったグラディウスは非常にイラついていた。子供に出し抜かれたこともそうだが、若直々に頼んだと言われた任務をしくじってしまった。自身に対しての怒りの方がどちらかと言うと強かった。そのおかげで一般の兵達はまったく近づく気配すら見せずにいた。
「マッハバイス。俺は若に失敗したと報告してくる。絶対に誰も入れるんじゃねぇぞ」
「分かっているだイーン」
グラディウスは船室に入ると、そこに置いてある電伝虫を取り若、世間一般で言われている海賊ドンキホーテ・ドフラミンゴに対して連絡を取った。
プルプルプル・・・・ガチャ
『俺だ。どうしたグラディウス、取引がまとまらずに強引な手段をとったのか?』
「いえ……能力者の餓鬼と緑色の髪をした小娘にすでに、悪魔の実を二つとも奪われた後で、交戦はしたのですが、能力者の方が自然系の能力者だったこともあり、取り逃してしまいました」
『……フフフフフ。グラディウス、大きな取引だったが失敗したものは仕方ない。俺が予感するにそいつら二人は直ぐに大物になるだろうからな、気に病むことはねぇ。……それと、そいつらはどんな格好をしていた?』
ドフラミンゴはある予想があって、この質問をしていた。だが、グラディウスにとって、その質問の意図が読めようと読めまいと、ただ正直に答えるだけだった。
「両方とも血だらけでした。餓鬼の方はボロボロの服で、ろくに洗われていませんでした。小娘は所々破けていた以外は良い服だったと思います」
この質問の回答で、ドフラミンゴは自身の予想が正しいことを理解していた。それは二人ともが、不幸な境遇の子どもだろうと言うことが。
『お前の責任じゃない許そう。だが、フフフフフ、俺はつくづく運がねぇな。ローには逃げられ、ゴルゴルの実は盗まれ、あげく一つはトリトリの実の古代種だった取引が無くなっちまうなんてよ。残念で仕方ねぇぜまったく』
「申し訳ないです若。それであの餓鬼どもはまだ追いますか?」
『いや、構わねぇ。あいつらが有名になった頃に接触すれば良い。お前はすぐこちらに戻って来い』
「了解しました若。すぐに戻ります」
ドフラミンゴの寛大な処置に感謝しながらも、グラディウスは指示を出し、この島を出港した。
自然系の無敵という名のフラグ
ストックはこれで終わりなので、これからは定期更新は出来ませんが、早めに投稿したいなとは思っています。
2年の間の出来事は予定ですが、幕間的な日記形式でしたいと思っています。