転生者が〝V〟になった。   作:とくめいぃぃぃ

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三話

三話

 

「じゃ、替えのやつ持ったし風呂に入ってこよ」

 

ササッとお風呂に入る準備を整えて利き手とは反対の左手に下着と脱いだ服をを持って洗面所へと向かう。リビングルーム前のドアまで来るとお母さんが料理している音と今日の夕飯であろう料理の匂いが耳と鼻で感じながら洗面所に辿り着いた。

 

「今日は.....カレーかな?」

 

感じた匂いから夕飯を予想しながら、洗濯機に脱いだ服と下着を放り込み、新しい下着と寝巻を台に置く。タオルを二枚程籠から取り出して、一枚タオルを持って浴室へと入る。

転生して初めての同類に会って、改めて18年も付き合った来た自身の裸体を見てみる。一応元男性との事もあってか、美容にそこまで注力していないにも関わらず変なシミとか脂肪が付いていない。本当に最低限しかしてないのに綺麗に保っているのは恐らく___

 

「うーん。流石は特典といった所か」

 

浴室の鏡に映る己の容姿はくすんだ金髪というよりも銀髪と言ってもいい程髪色で瞳はそんなくすんだ金髪よりも金色とわかるようなもので、肌は血が通っているのかと錯覚する白い肌で髪の長さは肩に掛かるか掛からないかのショートヘアーに黄金比のボディーラインを見て感心する言葉を吐く。

一頻り己の容姿を見た俺は髪の毛を洗う為にバスチェアにに座り込んで、手をシャワーレバーを回し勢いよく出たお湯を浴びて、髪の毛が濡れきった所でシャンプーを程よい量を乗せた手を頭に置いて洗う動作を慣れた手つきで行った。

前世でも何百回とやった動作だったが、性別が女性になったのもあってか。髪のゴワゴワした感覚はなく、サラサラとした変な引っ掛かりがない。同じく身体を洗う際も同じく男性だった頃と違った部分を注力してやらないと後々大変な事になったのを中学生の時に経験した事がある。

一通り洗い終わった俺は勢いよく湯船に入り込んで身体の力を抜いてリラックスしている時に洗面所にお母さんがやって来た。

 

「ねぇ、聖。カレーどれくらい食べる?」

 

浴室のドア越しに夕飯の盛る量を聞いてきた。この後にコラボ配信の打ち合わせや準備があるので、少し手早く夕飯を済ましたいと考える俺は普通より少なめの量を伝える。量を聞いたお母さんは相槌を打って洗面所から出て行った。

 

「やっぱりカレーだった」

 

先程の夕飯予想が見事に当たっていた事を小さく呟いた後は、ザブーンと勢いよく湯船から立ち上がって、浴室の入り口にあるバスマットの上で身体全体をタオルで拭く。台に置いてある服が濡れない程まで拭き切ったら、使用したタオルを洗濯機へと投げ入れて身に纏った俺はリビングルームへと洗面所を後にした。

 

部屋の中に入るとスパイスのいい香りが俺の鼻孔を刺激する。テーブルの上にはトマトやきゅうり、レタスを使用したサラダと食器が並べられていた。いつも着いている席に腰を下ろして料理が出来るまでの間左側にあるテレビで放映されている番組を視聴する。

 

「どうだ?聖、Vtuberとしての活動は?」

 

真正面に座っているお父さんから配信者活動の感想を聞いてきた。一人で何かしらのゲームをしている分には楽しいが時折ある全員集まって企画をするのが億劫になる事をそのまま言ってもいいが、それは他の人も同じなのだから文句を垂れるべきではない。

 

「まぁ、ボチボチよ」

 

だから後障りのない返答で濁す....のは変だが、さっきも言った全員集まって何かする以外は特に苦痛を感じていない為こんな事しか言えなかった。それを変にお父さんが勘ぐってややこしくしないよう付け加える。

 

「別にコメント欄や同期に嫌がらせとかされてないから」

「そうか、わかった」

 

そう返事を返すと同時に私やお父さん、お母さんの三人分の盛り付けられたカレーライスが置き終わっており、麦茶ポット片手にテーブルにあるコップにお茶を注いでくれたお母さんに料理をしてくれたのと飲み物を注いでくれたお礼を言う。

 

「あ、ありがとうお母さん」

 

お礼の言葉を言った俺に続いてお父さんもお母さんに感謝の意を伝える。人数分のコップに入れ終わった麦茶ポットを冷蔵庫へと戻してお母さんはどういたしましてと言って自分の席に着いて、いただきますと声を合わせてからはスプーンが皿に当たる音やテレビから流れて来る芸能人声をBGMにひたすら無言で食べ進める。別に会話をしてはいけないと決まってはいないが、これと言った話題になる話が特に上がらない為このような無言で食事を摂っている。

盛り付けられたサラダとカレーライスを食べ切った俺はご馳走さまでしたと言って、自分の食器を流し台に置いた後は水に浸して自分の部屋へとリビングルームを出て行く。自室に入って先ずはパソコンを起動ボタンを押してパスワード画面になるまでの間吸音材を椅子の背後に設置し、ゲーミングチェアに腰を掛けてパスワードを打ち込んでイヤホンを装着する。

そこから始めるのは打ち合わせの準備___コラボ相手が上げているYoutube動画の閲覧である。基本的俺が視聴する動画は同期や俺が触ってるゲームを中心としたものをが多く、コラボ相手である彼女が上げている動画を見てみると『バイノーラル』や

『歌ってみた』動画があり、俺が見る層とはかけ離れているのでどんなものかバイノーラル雑談なるものを見てみる事にした。

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