【リレー小説】ボクカノ   作:リレー小説実行委員会

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切腹は自殺としては伝統的で格式高い方法だけど……そこに至るまでの背景が大事だと思うんだ……僕としては本能寺の変とか戊辰戦争の白虎隊とか西南戦争の西郷隆盛とかが美しい切腹の例だと思うね(砂原石像 作)

 

 

 

 「いい加減にシテ!! 何回アタシを罠の身代わりにしたら、気が済むノヨ!?」

 

 

 「近くにいたお前が悪い」

 

 

 「近くにいたからって、勝手に身代わりにして良い訳ないでショ!?」

 

 

 ここは……ダンジョンの……ええっと……何回だったかな……?

 そうそう32階だった……。

 

 先日のあの事件があったけど、僕たちはいつも通り、ダンジョンを攻略していく日々を過ごしているんだ……。

 

 …………ああ、言い忘れていた。

 今、地の文を担当しているのは巌です……。

 

 

 こうでもしないと……なんか出番とか存在感とか……なくなりそうだし……。

 

 

 誰の目にも止まらないでひっそりと消えていくのは……自殺方法としては……結構原始的な方法ではあると思うんだ……。

 例えば……年老いた野生のゾウとか……猫とかは……自分の死期を察したら……誰の目にも止まらないところで死を迎えるっていうでしょ……?

 それって、つまりは、誰にも助けてもらえない状況に身を置くわけで……つまり、自分から死を選んでいるとも考えられるんじゃないかな……?

 

 ……つまり、太古から続く、失踪という形での自殺は……結構美しい死に方と言えるんじゃないかな……?

 死を運命に委ねるタイプの自殺っていう見方をすると、さらに美しく見えそうだ……。

 

 

 けど、僕としては……失踪という形での自殺は……積極性に欠けているような感じがして……あまり選びたくないかなって思うんだ……。

 運命に委ねるって言い方も、要は自分から自殺を選んでいないということで……生きられるなら……生き残りたい……ってことなんだろうし……。

 

 ……あと、実際に失踪された身としては……心配になる方法だね……。

 生きているか……死んでいるか……わからないというのも心臓に悪いし……。

 友達が死にそうになっているのも嫌だしね……。

 実際に先日は危なかったし……。

 

 

 やっぱり、僕は死ぬなら誰かの目に付く方法で……美しく死にたいかな……?

 では……どうやって死のうかな……?

 ブリトニーちゃんが教えてくれた松永久秀の茶釜ボンバー自殺とかは結構派手さがあってよさそうだ……あとは……成層圏からパラシュートなしのスカイダイビングとかロケーションが良さそうだ……

 

 

 話がそれちゃったね?……今、ハルキ君とブリトニーちゃんは喧嘩をしているね……。

 原因は、さっき、ハルキ君がダンジョンのトラップに引っかかった時、ブリトニーちゃんを身代わりにしたことが原因だね。

 

 

 ……先日……失踪というタイプの自殺をし損なった愛叶ちゃんだけど……悩みとかは解消されてね……。

 いつの通りハルキ君にピッタリと張り付いていて……ないね。

 今回は、ブリトニーちゃんの側についているみたいだね……。

 

 「あとなんかちょっと恥ずかしいタイプの罠とかあったんだケド!? お嫁に行けなくなったらどうすんノヨ!!」

 

 

 「オイオイ…冗談は趣味だけにしてくれよ。お前のようなファッション大和撫子系面白外国人を嫁にしたいと思う奴なんてそうそういないだろ……」

 

 

 「ふぁあああああああああああああっく!!」

 

 

 そういえば、ここまで読んだ読者の皆はいきなりの喧嘩描写に戸惑ったかな……?

 

 実は……。この二人……ちょくちょく喧嘩するんだ……。

 描写の外で、喧嘩を良くしててね……。

 ……後付け設定じゃないよ?

 

 ほら……ブリトニーちゃんは、結構言いたいことははっきり言うし、きつい物言いもするからね……しかも武士道を重んじる性格だから……ハルキ君と良く揉めるしね……。 

 

 

 そういえば、ここまで性格の合わない僕達は何故友達になったんだっけ……?

 そうだ……ハルキ君が愛叶ちゃんと一緒に、僕たちの通っている定時制高校に通いだした時だったな……。

 

 

 最初……ハルキ君は女装をして……猫をかぶって振舞っていたんだけど……。

 それをブリトニーちゃんが見抜いて……彼女がハルキ君に突っかかっているうちにいつの間に一緒に過ごすことが……多くなったんだよな……。

 そして、いつの間にか僕も……猫をかぶらなくなったハルキ君と話すことが多くなって……いつの間にか僕たちは友達になったんだったな……。

 

 きっと……僕たちは……学校でも浮いた【変な奴等】で……だからこそ……仲良くなれたんだと思う……。

 

 まさか……ダンジョン探索の……巻き添えにされるとは……思ってもみなかったんだけど……

 

 「うわあ~ん! 愛叶=チャン! コイツ何とかシテ!! アナタの旦那でショ!? 」

 

 

 「……だんなさま!? …いまそれは、おいとこ。

  ……今日のあのおこないは、いくらハルキ君でも怒るよ? おんなのこはたいせつにしなきゃ」

 

 

 「…そいつが女の子? 俺よりブスな顔して冗談きついぜ! 」

 

 「ひどい!!」

  

 ……ハルキ君を基準にしたら……ブスじゃない人の方が珍しくならないかな……?

 ……逆にハルキ君より性格がブスな人も珍しいと思うけど……。

 

 

「さっきからなんだその態度!! 最近、ちょっとコンジョウ見せたと思ったらコレ。アンタ、大和男児としての誇りはナイノ!?」

 

 

「俺は大和男児と名乗った覚えはねえし…アメリカ産まれのエセ大和撫子には言われたくねぇな…」

 

 

「Bullshit! アタシの魂は前世から大和撫子よ!!」

 

 

 ああ……今日の喧嘩は長くなりそうだ……。

 ……おや? なんだか上空に、魔法陣みたいな物が浮かんで……!?

 

 

「話は聞かせてもらったぞ!!」

 

 

魔法陣から、突然悪魔らしき人が出てきた!?

 

「我はソロモン72柱が一柱。序列28番の地獄の公爵。Berith(ベリト)!! 瀬川ハルキ!! これから貴様にファッション勝負を申し込む!!」

 

 

……え? ……ちょっとまって!?

話に割り込んできて急にファッション勝負挑まれても困る……というか、この人悪魔!?

けど……僕たちに攻撃しようとするそぶりはないし……というか悪魔がファッション勝負ってどういうこと!? 訳が分からないよ……。

 

 

 この場にいた皆も同じ気持ちだったようで困惑を顔に浮かべている。

 そんな僕たちの困惑を無視して悪魔はつづけた。

 

 「テーマは【大和撫子】! この金髪少女と貴様! どっちが大和撫子になれるか勝負だ!! 」

 

 「What!?」

 

 

 こうして……悪魔プロデュース、ハルキくんvsブリトニーちゃんのファッション対決が始まった……。

 なんで、こんなことになったのかわからないけど……とにかく、そういうことになったみたい……。

 

 

 






 砂原さま、執筆お疲れ様でした♪

 作風がいつものコメディに戻った!?w
 なんか読んでて落ち着くというか、やっぱ僕カノはこうあるべきというか☆
 すごく楽しい感じの作品でしたぞ~! GJでありマース!

 これ地味になんですが……もしかして【主要人物同士の掛け合い】をちゃんと描いてくれたのって、私以外ではすんごく珍しいんじゃないかな?(笑)
 メインの3人(特にブリトニー)が書きづら過ぎて、皆さんご自分で新キャラを出すことで、お話を回してた印象ありますから……。
 これガチンコでやってくれたの、きっと砂原さまと佐伯さま位ですよ!?www

 貴方たちはエライ!! よくぞ頑張って下さいました! ……変なキャラ作ってゴメン! ←犯人

 そして! 私って前回「うっかり☆」してたのですが……、御作ではしっかりと“次への展開”を示してくれていますナ! ナイスです!
 さぁやろうぜ! 【悪魔のファッションショー】ってヤツを!! オシャレに繰り出そうZE!

 ではでは! 2番手おつかれーしょん☆ 砂原さまお見事♪
(管理人)



 ◆ ◆ ◆


【悪魔Berith(ベリト)

 ソロモン72柱の悪魔がうちの一柱で、過去・現在・未来のことについての質問に答えることが出来る権能、金属を黄金に変える権能、そして人を飾りたてる能力を持った悪魔である。

 彼は人を飾る能力を持った悪魔。
 その能力に興味を持ったハルキの手で悪魔使役アプリで呼び出される。悪魔の考えるファッションを見せてほしいという指示によって意気揚々とその腕を見せるも、そのセンスの無さをハルキに酷評される。

 それ以降、彼はファッションの修行を行いハルキに対してリベンジを誓う。
 ……というバックボーンがあるが、それを小説に反映できなかったのでここに載せる。
 正直無視しても構いません。

 尚外見については説明する手間がかかるので各自Wikipediaとかで調べてください。

(砂原石像)
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