「ここは・・・」アニメの世界に転生した俺は静かに見届けたいと思います。・・・って、なんでスペシャルウィークがここに・・・?   作:マシュマロ0828

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第1話

「間違いない・・・」

 

俺は彼女を見て確信する。

 

「この世界は・・・アニメの世界だ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時を遡る

 

 

「あれっ・・・?」

 

頭を机にぶつけた俺は、驚く。

 

激痛が襲ってくるが、今はそれどころではない。

 

異なる世界の体験が、鮮明に思い出された。

 

まるで、自分がその世界に生きていたように。

 

(いや違う・・・。)

 

生きていたようにじゃない。

 

(俺は生きていた・・・。

 

 前世があったんだ・・・!!)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はっはっは!!」

 

飲み会で俺は今日あったことを話す。

 

それを聞いて、沖野先輩は爆笑する。

 

 

「おま、そんなことあるわけないだろ!!」

 

「そうよ、少しは休みとか取ったら?」

 

続いて、東条先輩も心配そうな目で俺をみる。

 

 

「いや、本当ですって!!」

 

「ばかたれ、お前面白い話ができないからって、そんなバカげたごといわなくても。

 

 まぁ、その意気は評価してやる!!」

 

先輩は俺にビールを注いでくれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁ・・・」

 

(そうだよな、前世があるなんて馬鹿げているよな)

 

一度はそう思ったが、先輩たちと話して冷静になる。

 

 

(多分、疲れが溜まったんだろう。

 

 先輩たちに、強制的に有給とらされたりし、

 

 ちょっと体を休ませるか・・・)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「えぇっ!!」

 

「これ、秘密だぞ!!」

 

沖野先輩から、急に連絡が来た。

 

 

なんと、彼はこっそり東条先輩のチームメンバーにアドバイスをしているそうだ。

 

他チームの子を指導するのは、原則やってはいけない。

 

 

「あのっ、先輩!!」

 

「なんだよ、お花さんにチクったら俺泣いちゃうからな」

 

「いや、そうじゃなくて・・・

 

 そのメンバーって・・・」

 

「はぁ・・・そこまで聞いちゃうか・・・。

 

 お前もなかなか強欲だな・・・。」

 

 

そして先輩は答えてくれた。

 

 

「サイレンススズカだよ。絶対に秘密だからな!!」

 

 

俺の体に電撃が走る。

 

 

ドクドクッ

 

 

(これじゃあ・・・)

 

 

 

「おーい、聞いてるかー?」

 

そんなこともしらない沖野先輩は「もしもーし」を繰り返していた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後

 

 

(ドキドキが止まらない)

 

 

有給を取らされた俺は、とある駅に来ていた。

 

 

もしもだ。

 

まぁ、ありえないと思うけど・・・

 

 

あの記憶が、俺の前世だとするならだ・・・

 

彼女はきっとやってくるはずだ。

 

 

サイレンススズカのレース日である、今日に。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁ・・・」

 

ずっと、俺は張り込んでいたが、目当ての人物は現れなかった。

 

(人物、いやウマ娘か・・・。)

 

 

(やっぱり、あれは幻だったんだろうな)

 

あんなことを前世だと思った俺は反省し、この場から離れようとすると・・・

 

 

 

 

 

「夢のゲート開いて~♪ ぐぅぁ」

 

「お嬢ちゃん、タッチタッチ」

 

 

 

 

(っ!?)

 

聞いたことのあるフレーズが、後ろから聞こえた。

 

 

 

(このくだり・・・やっぱり・・・)

 

俺は急いで振り返る。

 

 

 

 

「えっ?タッチ?」

 

とあるウマ娘は、駅員さんと会話していた。

 

 

 

(!!!!!!!!)

 

(やっぱり・・・)

 

驚くと同時に、確信する。

 

俺の記憶は合っていた。

 

 

前方には、よく知っているウマ娘、

 

スペシャルウィークがいるのだから。

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