「ここは・・・」アニメの世界に転生した俺は静かに見届けたいと思います。・・・って、なんでスペシャルウィークがここに・・・? 作:マシュマロ0828
(しまった・・・)
俺はこの先なにをしようか、考えていなかった。
この世界がアニメであることを確認するだけで、
頭の中が一杯だった。
どうしようか悩んでいたところ・・・
「走っていきますね」
スペシャルウィークは駅員さんにそう言って走り出す。
彼女はその際、周りをちゃんと確認していなかった。
ドンッ
「キャッ!!」
「ぐはぁっ!!」
スペシャルウィークが俺に激突する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いや~、あなたも向かっていたなんて」
「アハハ・・・」
俺とスペシャルウィークは、一緒にレース場に向かっていた。
彼女とぶつかったとき、俺のポケットから、
トゥインクルシリーズのチケットがでた。
それを見た彼女は俺を、間違えて東府中で降りた観客だと思ったようだ。
それで、道が不安だから一緒に行こう、という話になったのだが・・・
(これって、マズイよな・・・。
史実じゃ、彼女は1人でレース場まで走ってたはず。
それが、俺と一緒にいるなんて・・・)
そう思っていると
「あのっ!!」
スペシャルウィークが俺に話しかける。
「さっきはぶつかって本当に申し訳ございませんでした」
「いいよ、いいよ。
あんなところに突っ立ってた、俺が悪いし」
「いや、私が悪かったです・・・。
しかも、道案内までしてもらえるとは・・・」
スペシャルウィークは申し訳なさそうな顔をする。
(うっ・・・)
それを聞いて、俺は罪悪感が沸く。
(道案内なんかなくても、1人でたどり着けるんだよな・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお・・・!!」
スペシャルウィークは建物を見上げる。
なんだかんだと、俺たちはレース場にたどりついた。
(さてと・・・)
「じゃあ、ついたことだし、ここで解散ということで」
俺は彼女に伝える。
(彼女と一緒にいること自体マズい。
ぶつかった時点で、史実と違うことをしているのに、
ここまで一緒に来てしまうとは・・・)
慌ててその場を離れようとした。
ガシッ
(ん、肩が・・・)
俺は、スペシャルウィークにがっつり掴まれていた。
「ここまで来たんですし、一緒に見ましょうよ!!」
「いや、俺はその」
「見ましょう!!」
スペシャルウィークは俺の肩を、無理矢理押していく。
(あれっ、この子こんな性格だったっけ!?
というか、これ以上はヤバい・・・
史実と大きな差が・・・)
なんとか彼女から離れようと、抵抗する。
が、ウマ娘には勝てなかったよ。
そのままレース場の中へ、彼女と入ってしまった。