三人で駄弁っていると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ごめん!まった?」
おぉ、我等が耳郎さんが来なさった。さて、労いの言葉を…………は?
「リカバリーガールのところで治療受けてて……」
そこには右腕をギプスで巻いた耳郎がいた。
「なんだ、おまえが言ってた連れか?」
「あぁ、そのようd「耳郎!!!」うおっ。」
「おまえどうしたその腕!?誰にやられた!!」
「誰にっていうかちょっと無理しちゃって……」
「腕は大丈夫なのか!?」
「う、うんリカバリーガールに治療してもらったら五日で治るって。」
あぁ心配したぜ。まさかこんな怪我して帰ってくるなんて、心臓バックバクですよ。しかも無理したって…………全くしばらくはセッションできないな。
「それで?何してこうなった。」
「えっ、えっと……」
「はっ!」
ロボットの緩い攻撃をかわし、カウンターを入れる。素材が柔らかいのか簡単に壊すことができる。時折個性による攻撃と探索を挟みながら休むことなく動いている。
(だいぶポイント稼げたと思うけど……!)
そのとき地ならしとドオオオオオンという音が響いた。
「ッ!なに!?」
音のしたほうを向くとそこには巨大なロボットがいた。
(アレが0Pかっ!)
その近くには悲鳴を挙げ逃げ惑う受験生たち。
(ウチもどうこうできないし逃げるしか……)
そう考え撤退しようとしたそのとき、
「たっ助けて……」
普段から鍛えてる聴覚がそのか細い声を聞き逃さなかった。声のした方を探すと瓦礫に足を捕られて動けない女性受験生がいた。
「ッッ!!」直ぐに駆け出し、彼女のもとに向かう。
「大丈夫!?」
「あっ足が挟まって……」
「いま助けるから!」
彼女の足を挟んでいる瓦礫は厚く大きかったが
「はっ!」
まず個性で音波を瓦礫に流し込み、ひびが入ったところを、
「シッ!!」
後半急ぎで学んだ『打』の技術を使い、叩き割る。
「よし、これで…」
すると二人を
「あっ……」
彼女らに0Pロボットの足が迫っていた。
(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい…)
思考が追い付かない絶望的状況、しかし
『いいか耳郎。武術ってのは本来体格に恵まれない弱者のために作られた物だ。とくにおまえに教えてる『柔』の技術はその代表格と言える。デカイ奴、力の強い奴らに技で有利を取れ、確かに怖いかもな。だが落ち着いて
(やるしかない!)
落ち着いて動きを見る。動きは単純だ。力の流れが見えやすい。あとは
「ッッッああああああ゛あ゛あ゛!!!!」
瞬間圧倒的重量が襲い掛かる。まるで津波のように重さという暴力が向かってくる。正直、膝を折ってしまいたい。だが、
(負けて……たまるか!!!)
そばには怪我人がいる。
ゴキリッと鈍い音がした。おそらく右腕の骨が損傷したか。
魂の叫びとともに向かってくる力を
『試験終了です。』
そのアナウンスが聞こえたのはその直後だった。────
「そんなことが……」
「ご、ごめん心配掛けちやって。」
「いや、いいんだよ
「………はっ、ハ?//////もっ、もう。アンタはすぐそうやって歯の浮くようなことを……///」
「あれ、俺なんか変なこと言ったかい(ニヤニヤ)」
「も、もう!すぐからかうっ!」
いやーついな。おまえがこういうセリフに弱いこと、知ってんだぜ?さて、……
「おまえら耳郎に紹介しなくていい?」
そう聞くが返ってきた返事は
「いや、ここは合格して同志になったときのためにとっておこう。」
「マタアウヒマデ!」
「あぁそうだな。」
お、キザだねぇ。女子の前だからってカッコつけてんの?と弄ると障子とダークシャドウが構えてきた。
「OKOKストップだ。悪かった、訂正する。だから構えるな(恐怖)」
イヤホントまじ勘弁してください(懇願)謝るともとに戻った。
「ではマッ◯でも行って合格祈願でもするか。」
「なんで合格祈願がマッ◯なんだ。」
「いいだろ腹へったし。耳郎はどうする?」
「行く。」
「俺も賛成だ。」
「オレモオレモ!」
「よし決まりだな。」
そして近くのマッ◯により今回の試験の反省をしたり趣味の話をしたりした。俺の多趣味に驚かれたが俺が世界の宗教や神話に詳しいと聞くと常闇が凄い勢いで食いついてきた。うおっ!急にすげぇ食いつき。猛禽類かな?良い時間になると解散し各々の家に帰っていった。その帰り道、
「ねぇ、ショー。」
「ん?」
「なんであの人たちには
「……いゃ~倍率300倍に油断かました。普通にミスだ。」
ガチで同じクラスにでもなったらどうしよう。誤魔化し効かないだろうなぁ。
「……ショー、あのさ、頼みがあるんだけど。」
「なんだ?」
「もし受かったら雄英では
「……マジで言ってる?」
「中学でのアンタはいつも笑顔でみんなから頼りにされてるけど、なんというか、
「…………。」
「だからウチはありのままのアンタを誰かに知ってもらいたい。確かに素のアンタはクズだしクソ合理主義だし、外道だしイタズラ好きで人に迷惑かけるし「あの、耳郎さん?」……だけどアンタの良いところウチはいっぱい知ってる。だがらアンタはアンタのままでいてほしいの。」
─────────あぁ、もう。そんな頼みかたされたら断れないじゃないか。本当に、彼女はズルい。
「…………なあ耳郎。俺がなんでヒーローになろうとしてるか分かるか?」
「アンタのことだからどうせ『高収入』『名誉』『女性人気』のためとか言うんでしょ?」
「あぁ間違っちゃいない。だが俺の本当の目的はな、
その顔を彼女は初めて見た。泣きだしそうな、笑ってるような、辛そうだけど覚悟を決めた優しい顔。その目は日本のヴィランや災害でもない、
「そうだな、分かった。ありのままで居られるよう、努力しよう。」
「うん、ありがとう。」
「さて、帰るとするか。」
「
「じゃあね。結果、楽しみにしとく。」
「あぁ、俺もだ。」
そう言って水平線に太陽が沈んでいく中俺たちは別れ、自分達の