(コンッコンッコンッ)
「入っていいぞ」
トレセン学園の会長。シンボリルドルフが言った。
「失礼するよ…ルドルフ」
「トレーナーくん、どうしたんだ?」
入って来たのは、沢山のウマ娘を担当する(ルドルフも)トレーナー。
「実は…」
そう言って、トレーナーの腕本を見ると…。
「赤ん坊…!?」(ガタッ!)
「実はトレセン学園の校門前にいて…」
「そ、そうか…」
「どうすればいいかわからないんだ、どうする?」
「そうだな。…!」
何かを思いついたシンボリルドルフ。
「どうした?」
「うちで保護しよう」
「え!」
「親が見つかるまで、うちで保護しようと思うのだが…どう思う?トレーナー」
「俺は別に大丈夫だが…どうやって、面倒を見るんだ?」
「思いついたのが…。このトレセン学園の生徒達と一緒に面倒を見てくれないか?トレーナーくん」
「俺が一緒に?」
「ああ…。確かトレーナーくんは保育士の資格を持っているだろう?それに未来には、子供を持つウマ娘達も沢山いる。で、その子の面倒を見るのと一緒に学園の子達に赤ん坊の扱い方を教えてはくれないか?」
「でも、その面倒を見る生徒はどうする?」
「それは私が決めよう」
「わかった…。でも、許可なしに赤ん坊を保護するのはまずいんじゃないか?」
「それは問題ない、私が理事長に通しておこう。」
「今日はどうするんだ?」
「今日は私が面倒をみよう。そして、後で学園の子達に教える。明日からは面倒を見る係を決めようと思うのだが。君には、その係の近くにいてもらって良いだろうか?」
「問題ない」
「では、決まりだ。さあ、赤ん坊を預けてくれないか」
トレーナーは赤ん坊をルドルフに預ける。
「悪いがトレーナーくん、買い出しを頼まれてくれないか?ミルクの粉やオムツ、その他諸々、お願いできるか?」
「わかった!行ってくる!」(タッタッタッ)
トレーナーが近くの商店街に買い出しに向かった。
「よし、よ~し」
「あぅ…」
(ガチャッ)
「失礼するぞ!ルドルフ!」
「失礼します、会長」
「ヒシアマゾンにエアグルーヴ…」
入って来たのは、ヒシアマゾンとエアグルーヴ。
「「(!?)」」
「か、会長!その赤ん坊は!?」
「な、なんだ!ま、まさか。会長に子供なんていたのか!?」
「ち、違う!これは校門前に置いていかれた赤ん坊だ!」
シンボリルドルフは事の訳を話した。
「なるほど…」
「なんだ…びっくりしたなあ」
「では会長、いつ学園の生徒達に話すのですか?」
「後でだ…、すまないがエアグルーヴ、皆に伝えるのを頼まれてくれるか?」
「分かりました」
(ガチャ)
「はぁ…はぁ…。買ってきたぞ!」
「お疲れ、トレーナーくん」
「よう!トレ公!」
「ついでにミルクも作って来た。」
「ありがとう」
シンボリルドルフがミルクの入ったビンを赤ん坊に向ける。
(ちゅぱちゅぱ)
「おお、飲んだ!可愛いじゃねえか!」
「…」
「なんだ?エアグルーヴもやってみたいか?」
「い、いえ!別に私は…」
「まあ、そう言わずに。エアグルーヴ」
「じ、じゃあ…」
エアグルーヴが赤ん坊に近づく
「気をつけてな…」
「たわけ!わかっている!」
シンボリルドルフが赤ん坊をエアグルーヴに渡す。
「あう…」
「……。よし、よ~し」
エアグルーヴを見て、3人が微笑む。
「な、なんだ!その顔は!」
「いや、可愛いなって」
「た、たわけ!」
照れるエアグルーヴ。
「なー!私にもおぶらせてくれ!」
「わかった!気をつけるんだぞ、アマゾン」
「わかってる!」
エアグルーヴがヒシアマゾンに赤ん坊を渡す。
「よし、よ~し。私はヒシアマ姉さんって言うんだ、よらしくな~。…赤ちゃんって可愛いな!」
「ああ…見てて、癒される」
「なあ、トレこう!さっきのミルク取ってくれ!」
近くに置いてあった、ミルクを渡す。
(ちゅぱちゅぱ)
「美味しいか?」
「それでは会長、私は生徒達に報告してきます」
「頼むぞ、エアグルーヴ」
しばらくして…
(ガチャッ)
「失礼しま(むぐっ)」
エアグルーヴの口をトレーナーが手で塞ぐ。
「なにを…!」
「静かに…、今赤ちゃんが寝てるから…」
ヒシアマゾンと赤ん坊が寝ている。
「すまないな…。エアグルーヴ」
「いえ…」
「どうだった?」
「報告を聞いた時の反応を見るに皆、楽しみにしているみたいです」
「それはよかった…。赤ん坊と触れ合う事で皆は未来に活かせる経験ができるだろう…」
「クカ~」「スゥ~」
「まったく、アマゾンは相変わらずだらしない…」
「まあまあ、今日ぐらいはいいじゃないか」
「寝どころはどうする?」
「トレーナーくんの部屋でいいんじゃないか?」
「そうするか…」
「さあ、明日は誰に頼もうか…」
(続く)
あとpixivに今のところ何話かあるので持ってきます!