ー生徒会室ー
(コンッコンッコンッ)
「失礼します!」
「よく来てくれたね、ニシノフラワー」
「は、はい。会長さんに呼ばれましたので」
「早速だが、本題に入っていいかい?」
「はい!」
「赤ん坊の件は知っているだろう。」
「はい!昨日はクリークさんがお世話をしていましたね!遠くから見ていました!」
「今日はニシノに頼みたいのだが…良いだろうか?」
「わ、私ですか!?でも、私はまだ回りの人より年下なので…ちゃんと面倒が見きれるかどうか…。でも、頼まれたからには頑張ります!」
「頼りになるよ…実はトレーナーくんと一緒に面倒を見てもらいたかったのだが…。トレーナーくんがいなくてね。困ったものだ、誰か頼りになる人と一緒に面倒を見てくれないだろうか」
「はい!任せてください!(頼りになる人か…)」
ートレセン学園 廊下ー
「♪~」
「スカイさ~ん!」
「ん~?この声は…!」
ニシノフラワーが声を掛けたのが仲の良い、セイウンスカイであった。
「フラワーと…赤ちゃん?」
「はい!噂に聞いていると思うのですが…」
「あ~!最近、赤ん坊が来たって噂があったね。でも私はその時、さぼって近くの野原に行ってたんだ~」
「もう!スカイさん、またトレーニングさぼったんですね!」
「あはは~、ごめんごめん。許して、フラワー。ところでさ、どうして私の所に?」
「実は…」
ニシノフラワーが事の訳を話した。
「トレーナーさんってば。私みたいになっちゃったね~。トレーナーさんも悪だな~」
「多分、トレーナーさんの事です。お忙しいのでしょう。後で肩を揉んであげましょうか。」
「フラワーは本当にいい子だね。良いお嫁さんになるよ~」
「ス、スカイさん!からかわないでください!」
「あはは、フラワーが可愛いからついからかっちゃうんだよね。まあ、からかうのはここまでにして。つまりは~、フラワーにとって、頼りになる人が私だって事だよね~。えへへ…」
「スカイさん?」
ニシノフラワーが首を傾げる。
「いや~、嬉しいな~って。私って、意外と立派に先輩してあげられてるって事だよね~。そうだ!そろそろミルクの時間じゃない?食堂に行こうよ」
「はい!」
ー食堂ー
「着いたーっと。フラワーは座ってて、私がミルクを作ってくるよ」
「いえ、大丈夫です!スカイさんがこの子と待っていてください!ミルクの作り方はさっき、会長さんに教えてもらったので!」
ニシノフラワーがセイウンスカイに赤ん坊を渡す。
「待っててね。すぐにミルクを持って来るからね」
(タッタッタッ)
「いやー、フラワーって本当にお母さんみたいだね。よし、よ~し。ニシノママが来るまでスカイお姉さんと遊ぼうね~」
「あぅ」
「(そういえば、この子も耳があるって事はウマ娘って事だよね。私も赤ん坊の時はこんなに可愛かったのかな~?)」
(フリフリ)
セイウンスカイが尻尾を振る。
(ぎゅっ)
赤ん坊がセイウンスカイの尻尾を掴む。
「ひぁ!?…びっくりしたぁ~。ん?尻尾が気になるの?えへへ、こちょこちょ~。」
セイウンスカイは尻尾の先っちょで赤ちゃんと遊ぶ。
「きゃっきゃっ」
「可愛いね~。お姉さんもこんなに可愛かったらな~」
しばらくして、
「お待たせしました!スカイさん!」
「おっ!待ってたよ~」
ニシノフラワーがセイウンスカイにミルクの入ったビンを渡す。
「はいっ、お待たせいたしました~。お客様。ご注文のミルクでございま~す。」
(ちゅぱ、ごくっごくっ)
「いっぱい飲んでるね~。美味しいでちゅか~?」
「スカイさん…。お母さんみたいですね!」
「えー?私、意外と包容力あるのかもね~。そうだ!フラワーもミルクあげてみない?」
「はい!ぜひ!」
セイウンスカイが赤ん坊をニシノフラワーに渡す。
「はいっ。ミルクですよ~」
(ちゅぱ、ごくっごくっ)
「はいっ、ゲップしようね」
(トントン)
「ゲッ」
「こっちからしたら、フラワーの方が全然。お母さんっぽいよ~。本当に私達と同じ中等部?本当に私達より年下?みたいな感じだね~」
「そ、そうみえますかね?」
「あっ、フラワー照れてる~。」
「も、もう!」
「ふぁ~」
「あれ?赤ちゃん、眠いみたいだね」
「どうしましょう、スカイさん?」
「私、いい昼寝場所しってるんだ~。フラワー、赤ちゃんを連れて、行ってみない?」
「良い考えだと思います!」
「ついてきてね。もちろん、歩いてね」
ー綺麗な野原ー
「どう?ここ」
「わあ~!空気が美味しいです。それに何だか心地良いです。」
「そうでしょ、私のオススメスポットなんだ~。実はいつもトレーニングをさぼる時にここに来てるんだ~。ほら、フラワーと赤ちゃんもおいでよ。」
(ポスッ)
野原に赤ん坊を抱え、ニシノフラワーが腰を掛ける。セイウンスカイが隣に座る。
「ふぁ~。すぅ~」
「お休みなさい、赤ちゃん…。眠ちゃったみたいです。」
「フラワーも今日は疲れたでしょう?寝ていいよ」
「いえ、私は…ふぁ~」
「あはは、ほら~眠そうじゃん。赤ちゃんのお守りって結構疲れるものなんだね~。そう考えると私達のお母さんって実はすごいのでは?」
ニシノフラワーが目を擦る。
「ほら、フラワー。私の隣で寝ていいよ~!セイちゃん枕は雲の様に柔らかくて寝やすいよ~、なんちゃって」
「それではお言葉に甘えて…」
ニシノフラワーがセイウンスカイに寄りかかる。
「すぅ~…」
「あはは、困ったな。これじゃ、私が寝れないな~。まあ、いいか!」
~数時間後~
(パチッ)
「ん~、今は何時だろう?」
「もうお昼だよ~。」
「あっ!すいません、スカイさん!あまりに眠かったもので…。その、寄りかかってしまって。」
「謝ることないよ~。別に嫌じゃなかったしね。それじゃあそろそろ、学園に帰ろうか!」
「はい!」
ートレセン学園 広場ー
「あっ!セイウンスカイさん!」
「スカイさんとフラワーちゃん、こんにちは」
「あっ、スペちゃんにグラスちゃん」
「エルもいマ~ス」
「エルちゃんも…」
セイウンスカイの同期のエルコンドルパサーとスペシャルウィーク、グラスワンダーが現れた。
「これがウワサの赤ん坊デスカ?」
「お耳や尻尾が小さくて、可愛いですね」
「はい!とても可愛いんですよ。」
「あぅ…」
「ちっちゃくて、とっても可愛いデース!」
「わ~!ウマ娘の赤ちゃんとかあまり見た事ないので、びっくりです!可愛い~、スズカさんにも見せてあげたいです!」
「一緒にお世話しますか?」
「ごめんね!実はエルちゃんと遊ぶ約束をしてしまって…。」
「すみませんね」
「それなら仕方ないね~。まあ、私がいるから心配しないで、大丈夫だよ~」
「さあ、私とプロレスで勝負デース!」
「エル?あなたが私に勝てるとでも?」
(ゴゴゴゴ…)
「(グラスちゃんからオーラがにじみ出てます…)」
「やっぱり、一緒にお世話しマース…」
(ガシッ!)
「誘ったのはエルですよ?」
「(もとはスペちゃんと行く予定だったのにグラスが突然現れたデース!次からは周りを警戒しないとまずいデース。)」
「さあ、このままだと迷惑なので、行きましょう。エル?それではお世話の方頑張って下さい。失礼しますね」
「失礼します!」
(タッタッタッ)(ぐぐぐ…ズザザザ)
「本当に明るい方達ですね」
「あはは、そうだね」
ートレセン学園 廊下ー
「あら?スカイさんにフラワーさん」
「やっほー、キング」
「こんにちは、キングさん!」
セイウンスカイの同期のキングヘイローが現れた。
「あら、この子が噂の赤ん坊ね?」
「はい!」
キングヘイローが赤ん坊の手を握る。
「こんにちは、私はキングヘイローって言うのよろしくね」
「あぅ」
2人がキングヘイローを見つめる。
(ほっこり…)
「おほんっ!赤ん坊の扱いには慣れていなくて。」
「今の写真に撮って方が良かったかも~」
「別にに撮ろうとしなくていいです!」
ートレーナーの部屋ー
(ガチャッ)
「失礼します!トレーナーさん」
「あれ~?いないね」
「どこに行ってしまわれたんでしょう?」
「今日のお世話はここまでなの?」
「はい!もう、お昼なので…。後はトレーナーさんがお世話をするみたいですね」
「なんだ~、残念だね。できれば一緒に夜、寝たかったんだけどな~」
「トレーナーさんは保育士の資格を持っているらしいので、そちらの方が安心ですからね。」
「トレーナーさんって、何でも出来るんだね~」
「でも、赤ちゃんのお世話は今日で最後ではないみたいです…。また、頼む事があるかもって会長さんが行っていたので!」
「へ~、それは良かったね!」
「もし、また頼まれたらスカイさんを頼りますね!」
「私なんかで良ければ、全然オッケーだよ~」
2人は赤ちゃんをベットに寝かせて、トレーナーの部屋を静かに出るのであった。
(続く)
おまけ
(ドゴォ!)
「「!?」」
「キャー!誰か、倒れたよ!」
「誰かー!保険室連れてって!」
ー保険室ー
(パチッ)
「また、あなたですか…」
保険室に運び込まれたのはアグネスデジタルであった。
「こ、ここは?まさか!あまりの尊さに私は死んでしまったのですか!?」
「違います…。」
「うぅ…。確か、私は食堂に居て、それで何かを見て…。そうです!確かあの時…」
ー記憶ー
(パクパク)
「ん~!美味しい!」
「~~。」
「ん?あれはセイウンスカイさんにニシノフラワーさん!私の一番の尊いカップリング!」
(食堂での会話を聞くアグネスデジタル)
(ドゴォ!)←ここに繋がる。
「もう無理!考えただけで…」
(ボスッ!)
再び、ベットに倒れるアグネスデジタル。
「はぁ~、困った子ね…」
しばらく、アグネスデジタルに悩まされる。保健室の先生であった。
おまけー2
(バタンッ!)
トレーナーがドアを抑える。
「トレーナーさ~ん?」
(コンッコンッ)
「はぁ…はぁ…。クリーク、待ってくれ!今日はでちゅね遊びは駄目だ!用事(本編)があるんだ!」
「逃がしませんよ~?」
(グググッ…ガチャッ)
トレーナーがスーパークリークの力に勝てるはずもなく、ドアをこじ開けられた。
「待ってくれ!話を聞いてくれ!本当に今日は駄目なんだ!」
(ガシッ!)
「でちゅね遊びの時間ですよ~?」
「はわわ!」
(ズサササ…)
「ギャーー!」
この後、学園内に幼稚園児の格好をしたタマモクロスとスーパークリークの母性の餌食になったトレーナーが目撃されたという。