溜まりに溜まった燃料を1つ投下しようと思います。。。
正直人に見せるものでもないかもしれませんが、魔法について現代物理学を通して新しい解釈をしたので、それを評価してほしいです………
大変でしたw
それではどぞ
読み始めて数日が経過した。
最初に手を付けた本棚には、現実世界における物理学に関する知識をまとめた書物となっていた。
読み進めていくと、力学、電磁気学、熱力学といった古典物理学から、量子力学、相対性理論、さらには量子場理論といった現代物理学までおさえていた。
最初にこの部屋に来た際の、黒板に草書が書かれていたことを踏まえると、どうやらこれを書いたのは日本人。日本人の物理学者でも異世界召喚されたのだろうか…。
学校にいたときまでに、量子力学までは何とか自分でカバーしていたが、それ以上のことはできていなかった。
その本棚から手に取った一冊を開いた。
表紙には「量子場理論」と書かれており、そこには僕がまだ理解しきれていない概念が数多く記述されていた。
ページをめくるごとに、場の量子論の基本的な概念から始まり、シュウィンガーの作用量原理やファインマン・ダイアグラムの解説が続いていた。
記述された文章を指でなぞる
乾いた羊皮紙の擦れる音が耳に残る。
ーーーーブンッーーーー
「うおあ!?」
突然古めかしい本とは似つかわしくない未来な音に驚く。
記述された文章から青緑色の光の点が現れたかと思うと、3Dホログラムが展開された。
相対論を考慮すると、次元が増え、さらに概念の理解が困難になるから3Dで理解させるのか。
なるほど考えたものだ。
これは好機だ。これを機会に全部理解してやる。
2つ目の棚には、トータスの魔法について書かれていた。
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「理論魔法物理学概論」
序論
トータスとは実に陳腐な世界である。
魔法という興味深い現象があるにも関わらず、その理を一切追求しないからだ。いかに強力な魔法ができるか、魔道具を作るかしか考えていない。つまり実用的な面しか見ていないのである。確かに科学も軍事の発展に欠かせなかった。産業革命以降、海上の戦闘では欠かせない戦艦も、風を動力とする帆船から化石燃料を動力としたものに置き換わっていったのは周知の事実だ(トータスに生きる者にとっては違うが)。しかしながらこのような産業革命が成し遂げられたのは、ワットの蒸気機関のように、蒸気機関をより効率の良いものに改良するための、熱力学への深い理解があったからだ。これは紛れもなく理を追求した最大の成果である。したがって魔法の発展にも学問としての研究が欠かせない。
私はトータスに降り立ってから得た、魔法という非科学を現象論的に説明を試みた。この本は今までの論文を元に魔法の概観について説明したものとなっている。第1巻では、トータスに存在する魔法の紹介をし、独自の基準をもとに魔法体系の再構成を行う。2巻では、科学的手法に基づく属性魔法のメカニズムについて議論し、3巻では固有魔法及び神代魔法のメカニズム、第4巻では魔法発動のプロセス、最終巻では、科学的手法に基づいた魔法解釈について述べた上で、どのような魔法現象が実現できるか提案する。
この本を通して是非魔法に対する理論体系を理解し、魔法を行使するイメージの手助けになることを切に願う。
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目次
第1巻 トータスの魔法体系と再構成
第2巻 科学的手法に基づいた属性魔法のメカニズム
第3巻 固有魔法、神代魔法のメカニズム
第4巻 魔法発動のプロセス
第5巻 新魔法解釈と提案
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この本によると、トータスの魔法は、通説では、風属性、土属性、火属性、水属性といった自然由来の魔法と、光属性、闇属性といった精神に関わる魔法が存在する。その中でも一人にしか備わっていない特殊な魔法を固有魔法とよび、さらにその上位互換、神代魔法がある。神代魔法は、リリィいわく、神々が地上に降り立っていた神代よりあとの時代に完全に失伝してしまった。
他これは神代魔法の使い手、すなわち反逆者(解放者)が世界の果てへ敗走したことに起因する。
ここで解釈されているトータスの魔法は、全て神代魔法から派生したものであるとされている。神代魔法は、生成魔法、重力魔法、空間魔法、再生魔法、変成魔法、昇華魔法の全7種類からなる。その全てがそれぞれの魔法概念の根源に至る魔法であり、これらのいずれかが、簡素化された形となって魔法発動システム上で関わっていることが筆者の研究で明らかとなった。しかしながら、神代魔法を直接発動させるには人でまかなえる魔力では到底不可能であることが知られている。そのため、神代魔法の機能を細分化することにより発動エネルギーを最小限に抑え、人が使用できるようになったものが現代の魔法であると考えられる。
また、書物の中には、「量子魔動力学」というものがあり、物理学と魔法理論について詳細に記された一冊が存在していた。そこでは、量子力学に基づいた魔力の発生プロセスが、古代トータスの知識と現代物理学の視点から説明されている。
まず、「魔法は単なる超自然的な力ではなく、物理学的エネルギーの変換と力場の形成によって実現される」という理論が紹介されている。火球を発生させる魔法は、空気の粒子間に力場を発生させ、それらが激しく運動することによる摩擦熱を通じて火のエレメンタルを生み出すとされ、その過程は物理学におけるエネルギー保存の法則と一致しているという。一般的に、物理的な影響を及ぼすプロセスにおいて魔法が周囲の空間に力場を形成し、この力場生成は、磁場や重力場と類似しているとされ、物理学的な現象と魔法が密接に関わっていることを示している。
特に興味深いのは「次元操作」に関する部分である。これは、次元間のエネルギーの流れを量子テレポーテーションによって制御させ、空間魔法を組み込みアルゴリズムを再構築することで、物理的に存在しない場所にアクセスしたり、物質を異なる次元に移動させたりすることができるという。これにより、異世界の物理法則がどのように影響するかについての理解が深まる。
要するに、魔法とは単なる超常現象ではなく、物理法則の延長線上にある現象である、ということが本書の主張だ。この新たな知見は、今後の試練に対する理解を深め、魔法をより効果的に使いこなすための手助けとなるだろう。
佑輔は、この理論を元に、物理法則に基づいて魔法を最適化し、より強力な力を手に入れるための準備を進めることを決意した。
この理解が、彼が直面する試練においてどのように役立つか、それはまだ誰も知らない。
えっぐいて…
ありふれた職業で世界最強の魔法を科学的に解明しようとするなんて!
不毛といえば不毛なのですが、こういうの考えるのって本当飽きないですよね〜ロマンが大好物なEuniceがお送りしました…