DQ11短編集   作:風亜

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今度は、きっと

 異変前の、命の大樹に向かう前夜。

 

 

「───セーニャ、約束して。この先あたしの身に何かあっても、一人で生きていけるって」

 

 

「そんな約束⋯⋯出来ません。お姉様が居なくなるなんて、私考えられませんわ」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「お姉、様⋯⋯?」

 

 ベロニカが起き上がる気配を感じ、顔を向けるセーニャ。

 

 

「ちょっと外の空気吸ってくるだけよ、気にしないでちょうだい」

 

 ベロニカが女子側のテントから出ると、少し先に外で座り込み命の大樹の清浄な輝きを見上げる一人の姿があった。

 

 

「ジュイネ⋯⋯あんたも、眠れないの?」

 

 

「あ⋯⋯うん、何だか落ち着かなくて」

 

 

「緊張するのも無理はないわ。命の大樹から闇を払う大いなるチカラを授かって、ウルノーガって奴を炙り出して倒さなきゃならないんだし」

 

 ジュイネの隣にちょこんと座るベロニカ。

 

 

「僕に、出来るのかな⋯⋯みんなに守られてばかりの僕なんかに」

 

 

「守られてばかりってわけでもないんじゃない? サマディーではファーリス王子の影武者になって馬レースでいい走りを見せてくれたでしょ、⋯⋯二位だったけど。グロッタの仮面武闘会ではパートナーは不正行為しちゃってたけど、あんたは正々堂々と虹色の枝の為に闘ってたんだし。⋯⋯プチャラオ村の壁画の美女の件では、壁画世界でみんな触手にやられそうになった所をあんたが助けてくれたじゃないの」

 

 

「不正行為だったっていっても、パートナーが強かったから優勝まで行けたんだよ。僕一人のチカラだったら⋯⋯優勝は出来なかったと思う。それに、壁画世界で多くの触手に追い詰められた時は⋯⋯結構焦ってたし僕自身が何とかしようと思ったわけじゃなくて、いつものようにアザが勝手に光り出したから⋯⋯アザのチカラを使えばいいんだっていう感じだったし」

 

 

「めんどくさいわねあんた⋯⋯少しは自信持ちなさいよ、出会ったばかりの頃よりはそれなりにあんたも強くなってるんだから」

 

 

「そうだといいけど⋯⋯。女の子にまで助けてもらってばかりっていうのも、何だか情けないなって」

 

 

「何よ、あたし達に助けられるのが不満だって言いたいのっ?」

 

 

「そういうわけじゃ⋯⋯なんて言うか思い返してみると、セーニャやマルティナに手を引かれたり、ベロニカには氷漬けにされ掛けた所を助けてもらったり、その後寒さで寝込んだ時に看病してもらったり⋯⋯僕ってほんとに、勇者なのかな」

 

 

「まぁ確かにどっちが女の子よって感じもするけど⋯⋯あんたはまだ勇者として未熟なのよ。だから大人しく、あたし達に守られてればいいのっ」

 

 

「そんなのヤダよ、僕だってちゃんとみんなを守りたい。だって勇者は、守る側の立場のはずでしょ?」

 

 

「⋯⋯あんた勇者に対して理想高過ぎなんじゃない? 勇者なら何でもかんでも守れると思ったら大間違いよ」

 

 

「⋯⋯⋯⋯。命の大樹から闇を払う大いなるチカラを授かれば、僕にだってみんなを守れるようになるはずだよ」

 

 

「───甘いわね、だから未熟だって言ってるのよ。その闇を払う大いなるチカラを授かったとして⋯⋯すぐに使いこなせると思う? そのチカラを使うにも、仲間の支えが必要だとしたら?」

 

 

「─────」

 

 

「焦って強くなろうとしても、空回りするだけよ。⋯⋯仲間のあたし達を信じなさい、あたし達は全力であんたを守って支えるから」

 

 

「その言葉は、心強いけど⋯⋯僕だってやっぱり、みんなを守りたい」

 

 

「あんた頑固ね⋯⋯。あたしとセーニャの双賢の姉妹は勇者を守る使命にあるわけだけど、出会ってからこれまで、守って守られてきてるじゃない。それが分からないわけじゃないでしょ?」

 

 

「え?」

 

 

「あんたは何も今まで、守られてばかりいるわけじゃない。⋯⋯戦闘中セーニャの回復が追いつかない時は、あんたも回復呪文で何度も仲間のピンチ救ってるでしょ?」

 

 

「それは⋯⋯でもロウじいちゃんが仲間になってからはその機会も減ったし、シルビアだってハッスルダンス使えるし」

 

 

「謙遜も大概にしなさいよ。あんたは自分が思ってるより、みんなの支えになってるのよ」

 

 

「ベロニカの⋯⋯支えにもなれてるの?」

 

 

「なってるわよ? あんたあたしが居ないとほんとダメなんだからって感じがするものねっ」

 

 

「それって支えになってるって言わないんじゃ⋯⋯」

 

 

「深く考え過ぎなくたっていいじゃないの、あんたは勇者である前に⋯⋯ジュイネでしょうが」

 

 

「勇者である前に、僕⋯⋯」

 

 

「まぁアレよ、あんたが勇者の使命を果たしてもそれでさよならって事にはならないから安心しときなさい!」

 

 

「それって、どういう」

 

 

「仲間としての付き合いくらい続けたっていいでしょ? それとも⋯⋯あんたは勇者の使命果たしたらあたし達とお別れしたいわけ?」

 

 

「したくないよ、出来れば⋯⋯ずっと一緒に」

 

 

「───そういえばさっき、セーニャと話してたのよね」

 

 

「え、何を⋯⋯」

 

 

「約束してもらおうと思ったの、あたしの身に何かあっても⋯⋯一人で生きていける事を」

 

 

「⋯⋯!」

 

 

「そしたらあの子、何て言ったと思う?『そんな約束、出来ません。お姉様が居なくなるなんて私、考えられませんわ』だって⋯⋯」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「ほんと、いつまで経ってもあの子ってば姉のあたしが居ないとダメなんだから⋯⋯。勇者を守る使命を果たしたら、独り立ちしてほしいもんだわ」

 

 

「どうしてそんなこと言ったの、この先自分の身に何か起こるみたいなこと⋯⋯」

 

 

「もしもの話でしょ、本気にしないでよ。このベロニカ様がそう簡単にやられますかっての。⋯⋯ただ、何となくそんな気がしただけ」

 

 ベロニカは大樹を仰ぎ見、なんとも言えない表情をする。

 

 

「ベロニカとセーニャの、双賢の姉妹の使命って⋯⋯勇者を守り導くこと、なんだよね」

 

 

「そうよ。───最悪、片方に何かあったとしても、もう一方があんたを守り抜くわ」

 

 淀みなく述べるベロニカに、一抹の不安を覚えるジュイネ。

 

 

「ダメだよ、そんなの⋯⋯」

 

 

「⋯⋯?」

 

 

「二人、揃ってなきゃダメだ。片方が居なくなるなんてこと、あっちゃいけないよ」

 

 ジュイネは真剣な眼差しをベロニカに向ける。

 

 

「ふふ、何よ⋯⋯あんたもセーニャみたいな事言っちゃって。そんなにあたしが居なくなるのが嫌?」

 

 

「当たり前じゃないか。そんなこともう、言わないでよ」

 

 

「⋯⋯分かったわよ。あたしらしくないもんね、弱気になるなんて。全く、手のかかる妹と勇者様だわ。ま、とことん面倒見てあげるわよ。それが“お姉様”としての役目だもんね」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「あたしはそろそろ寝るわ。あんまり思いつめないで、あんたも寝ときなさいよ」

 

 立ち上がり様ベロニカは、ジュイネの背中をぽんっと軽く叩いた。

 

 

「うん⋯⋯おやすみ、ベロニカ」

 

 

「えぇ、おやすみ⋯⋯ジュイネ」

 

 

─────────

 

──────

 

 

 命の大樹の魂のある場所にて。

 

 

(あたしと、セーニャは⋯⋯勇者を守り導く双賢の、姉妹⋯⋯。なのに、敵の尾行にも気付かず、宿敵のウルノーガが現れた上に⋯⋯ジュイネを守れず、勇者のチカラを引き抜かれてしまうなんて)

 

(一瞬、ジュイネが死んでしまったと思った。けど、ぎりぎり意識を戻してくれてほっとした。───それも束の間、ウルノーガが勇者の剣を見る間に禍々しい剣に変え⋯⋯命の大樹の魂を、奪ってしまった)

 

(これが⋯⋯ウルノーガの目的だったんだ、魔王として君臨する事が。このままじゃ、世界が───)

 

(周囲が、崩壊してゆく⋯⋯。仲間のみんなが、次々に意識を失って───ダメ、あたしまで意識が無くなったら⋯⋯みんな死んでしまう。グレイグ将軍は騙されていただけだし、デルカダール王は長年ウルノーガに取り憑かれていたみたいだし⋯⋯この二人も、助けないと)

 

(あたしは、どうなってもいい⋯⋯。みんなには、生きていてほしい。誕生してしまった魔王を、倒してほしい。みんな出来るだけ安全な場所に飛ばさなきゃ⋯⋯だけど、場所指定してる時間がほとんど無い。せめて、ジュイネだけは⋯⋯魔王の目を欺いておかないと。海底に⋯⋯海底王国の目につく場所に───)

 

(あぁ⋯⋯こういう事、だったのね。悪い予感が、当たってしまった。セーニャ⋯⋯こんなに早く独り立ちさせちゃう事になったけど、あんたなら⋯⋯大丈夫よね。とことん、面倒見てあげるって言ったのに⋯⋯ごめんね、ジュイネ。いつかまた、巡り逢う事が出来たら、その時は⋯⋯───)

 

 

 

 

 

 

 ───柔らかな風が頬を撫ぜ、ジュイネは目を覚ます。

 

 

「⋯⋯? ここは───」

 

 静寂に包まれた森の中、独り木の幹に背を持たれ掛け眠っていた事に気づくジュイネ。

 

 

(どこ、だっけ⋯⋯。僕は、何を⋯⋯。みんな、は⋯⋯?)

 

 朧気にふと、目をやった先の地面に禍々しい大剣が突き刺さっているのを見つける。

 

 

(あれは⋯⋯確か、魔王の───そうだ、僕は)

 

 弾かれるようにして立ち上がった場所は、大切な仲間の一人がかつて、安らかに眠るように亡くなっていた静寂の森だった。

 

 

(もし、もし本当に時を遡れたのなら、彼女の墓は)

 

 ⋯⋯地面に突き立っている魔王の剣以外に、墓石などは一つも見当たらなかった。

 

 

(戻れ、たはずだ⋯⋯過去に。ここは聖地ラムダの、静寂の森⋯⋯。六つのオーブを集め、命の大樹に向かう前の時間軸のはず)

 

(みんなは、大聖堂にいるんだろうか⋯⋯)

 

 ジュイネは禍々しい大剣を地面から抜き出し、背に装備して静寂の森から急ぎ大聖堂へと向かうその途中、ジュイネを目にしたラムダの里の女性の一人が声を掛けてくる。

 

 

「あら勇者様、静寂の森に居らしたのですか? 先程セーニャが探しに行った時は見当たらなかったそうですが⋯⋯」

 

 

「仲間のみんなは⋯⋯ベロニカは、どうしていますか?」

 

 

「皆さまは、命の大樹へと向かう前に大聖堂に集まっていたそうですが、急に勇者様が姿を消してしまったらしくて里外などに捜しに向かわれていますよ。ベロニカは、勇者様が早く見つかるようにと大聖堂で賢者セニカ様に祈っているようです」

 

 

「そう、ですか⋯⋯ありがとうございます」

 

 大聖堂の扉の前に来て、ジュイネは期待と不安で心臓が早鐘を打ちながらも扉をゆっくりと開け放ち、その向こうに天蓋から差し込む光を受け大聖堂中央にその小さな身体を跪かせ祈りを込めていたのは───

 

 

「セニカ様⋯⋯どうかジュイネが、無事に見つかりますように。そして、私達はこれから命の大樹へと向かいます。私達双賢の姉妹の使命は、勇者を守り導く事⋯⋯例えこの身が滅びようとも、ジュイネを守り抜きます。どうか、これからも私達を見守り下さいませ⋯⋯」

 

 

「───ベロニカ」

 

 

「!? ジュイネ、あんたいつの間に⋯⋯っ」

 

 背を向けていた姿勢から、呟くように呼び掛けられた声の方に驚いた顔を向けるベロニカ。

 

 

「あ、あんたねぇ⋯⋯大聖堂から急に居なくなってどこほっつき歩いてたのよ! みんなあんたを心配して捜しに行ってるんだからねっ!」

 

 トテトテと近づき両手を腰に当てふくれっ面を見せる。

 

 

「うん、ごめん⋯⋯ベロニカは」

 

 

「あたしは、その⋯⋯あんたと旅の無事を祈ってただけ。というか、乙女の祈りを盗み見るもんじゃないわよっ」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 ジュイネは片膝をつき、じっとベロニカを見つめる。

 

 

「な、何よ⋯⋯そんな、真剣な顔して」

 

 

「───よかった、ほんとにベロニカだ」

 

 ふっと微笑み、目に涙を浮かべるジュイネ。

 

 

「へ⋯⋯? し、失礼ね、あたしはいつだって本物よっ! 泣きそうな顔なんてしちゃって⋯⋯調子狂うじゃない。それに、その背中に装備してる禍々しい大剣は何よっ? あんたそんなの持ってたっけ、居ない間に不思議な鍛冶でもしてたのっ?」

 

 

「え? あぁ、うん⋯⋯そんなとこかな」

 

 零れ落ちそうな涙を拭うジュイネ。

 

 

「別に隠れてする事じゃないじゃない、あんた今まで所構わず鍛冶し出してたのに⋯⋯」

 

 ベロニカはトコトコとジュイネの背に回り、見た事のない禍々しい大剣をしげしげと眺める。

 

 

「うーん⋯⋯勇者のあんたにしては随分不釣り合いな剣ね、こんなの装備してたら悪魔の子って呼ばれても仕方ないわよ⋯⋯っ!?」

 

 興味本位で大剣を指先で小突いてみた所、バチンッという音と共に一瞬電撃のようなものが走った為ベロニカはすぐに片手を引っ込めた。

 

 

「ベロニカ、大丈夫⋯⋯?!」

 

 

「へ、平気よ⋯⋯ちょっとびっくりしたけど」

 

 

「“これ”には僕以外触れない方がいいよ、危険だから」

 

 

「そんな危険なもの、装備してて大丈夫なわけっ? 呪われてるんじゃないでしょうね⋯⋯」

 

 

「この先、必要になるはずなんだ。それまでは⋯⋯持ってないと」

 

 

「この先って、あたし達は念願の命の大樹に向かうわけだけど⋯⋯。そういえばさっき、その大剣に触れようとして電撃が走った時にね⋯⋯見えたのよ、一瞬」

 

 

「見えたって、何が⋯⋯」

 

 

「命の、大樹の葉が全て散るような⋯⋯そんな、光景」

 

 

「⋯⋯⋯!」

 

 

「縁起でもないわねっ、そんな事起こるわけないのに」

 

 

「そう、だよ⋯⋯今度は、起こしちゃいけない」

 

 

「今度は⋯⋯?」

 

 大聖堂に他の仲間が戻り、皆揃った所で改めて一行は

始祖の森を経て命の大樹へと向かう。

 

───鬱蒼とした森の険しい道中、休息を挟み、比較的開けた場所にテントを張り、一晩休む事にしたその晩の事だった。命の大樹の御膝元といえる場所、命の大樹の優しいライトグリーンの燐光がよく見える所でジュイネは一人、眠れずに空を仰ぎ見ていた。

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「───ジュイネ」

 

 

「ぁ、ベロニカ⋯⋯」

 

 

「眠れないのね⋯⋯あたしも何だか目が冴えちゃって」

 

 ジュイネの隣にちょこんと座るベロニカ。

 

 

「そっか⋯⋯」

 

 

「そういえばあんた⋯⋯急に強くなったんじゃない? 魔物相手に全然遅れをとらないし、一人でほとんどやっつけちゃうくらいだし。その禍々しい大剣のお陰⋯⋯なんて事はないわよね」

 

 

「違うよ、この剣はあくまで⋯⋯うぅん、何でもない」

 

 俯くジュイネを、ベロニカは不思議そうに見つめる。

 

 

「その大剣を持ってるから強いってわけでもなさそうね、なんていうか⋯⋯随分頼もしくなったわ。ぼーっとしがちなたあんたとは大違いっていうか」

 

 

「そう、かな」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

「さっきね⋯⋯、セーニャと話してたのよ。約束してもらおうと思ったの、あたしの身に何かあっても⋯⋯一人で生きていける事を」

 

 

「!」

 

 

「そしたらあの子、何て言ったと思う?『そんな約束、出来ません。お姉様が居なくなるなんて私、考えられませんわ』だって⋯⋯」

 

 

「──────」

 

 

「ほんと、いつまで経ってもあの子ってば姉のあたしが居ないとダメなんだから⋯⋯。勇者を守る使命を果たしたら、独り立ちしてほしいもんだわ」

 

 

「ベロニカとセーニャの、双賢の姉妹の使命って⋯⋯勇者を守り導くこと、なんだよね」

 

 

「そうよ。───最悪、片方に何かあったとしても、もう一方があんたを守り抜くわ」

 

 

「⋯⋯ダメだよ!」

 

 

「!?」

 

 

「二人、揃ってなきゃダメだ⋯⋯片方が居なくなるなんてこと、あっちゃいけない⋯⋯」

 

 

「ふふ、何よ⋯⋯あんたもセーニャみたいな事言っちゃって。そんなにあたしが居なくなるのが嫌?」

 

 

「イヤだよ。⋯⋯そもそも、どうして自分に何か起こる前提でセーニャに話したの」

 

 

「もしもの話でしょ、本気にしないでよ。このベロニカ様がそう簡単にやられますかっての。⋯⋯ただ、何となくそんな気がしただけ。ダメね⋯⋯何弱気になってるのかしら、あたしらしくないわ」

 

 

「セーニャは⋯⋯ベロニカが、居なくても独り立ち出来るかもしれない⋯⋯。けど、それはずっと先のことだよ。双賢の姉妹の使命を果たさないまま片方が居なくなるなんてこと⋯⋯僕がさせない」

 

 

「あんた、何でそこまで⋯⋯」

 

 

「ベロニカには、もう何度も僕は守ってもらってるよ。仲間のみんなにだってそうだ。だから今度は⋯⋯今度こそ、僕がみんなを───ベロニカを、守る番だ」

 

 

「⋯⋯⋯⋯。言うようになったわね、あんた。そこまで言うなら、守ってもらおうかしら」

 

 

「うん、任せてよ。今度はきっと⋯⋯僕が君を守るから」

 

 

 

end

 

 

 

 

 

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