轟轟戦隊ボウケンジャー Return−White.adventure   作:竜の蹄

5 / 22
新作、投稿します!
色々、説明不足のまま話が進んでますが、次回で細かい設定の説明がされていく予定です。
では、どうぞ‼︎


task2 出撃! ハイパービークル!

 某時刻……サージェスタワービルが一望できる場所

 に佇む三つの影……。

 街から光が一つ、また一つと消えていく様を眺めながら、真ん中の女がクック…と、含み笑いを上げる。

 

「ごらん……人間とは実に愚かな生き物と思わない?」

 

「ええ……左様で……」

 

 右に控えた細長い体躯の男が同調した。

 

「ドゴラン……」

 

 二人の倍の体躯を持つ男が唸った。

 

「人間は、今ある文明を自分達の力による物だと錯覚してる……自分達こそが地球の支配者だと自惚れている……。

 愚かしい‼︎ 地球に於いて人間等、猿以下の価値しかないと言うのに‼︎」

「元々、運良く猿から進化したのが人間ですからな……」

 

 やがて月明かりぎ影を照らす。中央の女は白を基調とした兜、肩から胸部をかけて覆う鎧、マントの下にはボンテージ状の際どい衣装を着た女だった。右手にはランスの様な杖を所持している。

 右の男は、ダークブルー状の衣装のまるで忍者を思わせる格好の上に科学者の白衣、黒い手袋を着用した男だった。両目にはライトブルーに輝くスコープゴーグルを着用している。

 左の男は右肩にまるで爬虫類の横顔の様な突起が付いた異形の怪人だった。だが、厳つい容姿とは裏腹に、何処か幼く見える。

 

「街から光が失われて行く……こんなの序の口よ! やがて、世界から人間の創り出した街も歴史も消し去ってくれる‼︎

 そして……再び、この私が率いるゴードム文明が世界を支配するのよ‼︎」

 

 女は高らかに宣言した。

 

「吾輩は支配なんざ、どうでも良い……ただ吾輩の考案した忍法と科学の融合『忍科学(しのびかがく)』が世に知れ渡れば良い‼︎」

 

 男も宣言する。しかし、最後の怪物は相変わらず「ゴドラン」としか喋らず、何を考えているのか分からないままだ。

 

「それにしても……本当にあいつに任せて良かったのかしら? 貴重なプレシャスまで持たせて……失敗したら、どうする気なの、ツルギ?」

 

 女は、ツルギと呼ばれる右の男に尋ねる。すると、ツルギは自信満々に答えた。

 

「勿論ですよ、ラアナ様! 吾輩の計画に狂いは無い‼︎ 寧ろ、愚かな人間にプレシャスをチラつかせたら……後は、己の欲望のままに動き回り、勝手に世界を滅ぼし、後は我々が手を汚す事なく、マルっと世界を頂く、と言う寸法ですよ、はい!」

 

 ラアナは、胸を張りながら言い切る。それに対して、怪物は下を指差しながら、ラアナの肩を叩く。

 

「い、いったいじゃないか、ドゴラン‼︎ あんたは、ただでさえ馬鹿力なんだから、加減をしなさい‼︎」

「ドゴラン……‼︎」

 

 ガジャニアは、ゴドランを叱り付けるが、ゴドランの指差す方には、3人のボウケンジャーの姿があった。

 ラアナはニヤリと北叟笑む。

 

「これはこれは……飛んで火に入る夏の虫とは、この事ね……‼︎ 牧村も来た事だし……ツルギ! ゴドラン!

 ボウケンジャーに今日まで、煮え湯を飲まされて来た借りを返してやるわよ‼︎

 私達、新世代ネガティヴシンジケート『ネオ・クエスターズ』の力を見せてやろうじゃないか‼︎」

 

「御意‼︎」「ゴドラン‼︎」

 

 ラアナの命令に従い、ツルギとゴドランも応えた……。

 

 

 

「此処が、サージェスタワービル……‼︎」

 

 ボウケンジャーの面々は、眼前に佇む巨大なビルに目を丸くした。

 全長300mとマンモス都市と知られる都内でも特に巨大なビルであり、サージェスの名が付く通り、このビルの所有者はサージェス財団である。

 何の目的があるかは不明瞭だが、アドベンチャー時代の幕開けた10年前から建設が始まり、完成したのはつい最近である。

 ただ一つ言える事は、針の穴ほどの隙間すらない都内に、こんな巨大なビルを建ててしまうのは、サージェス財団の権力と財力に成せる術である、一説によれば、このビル自体がサージェスの力の象徴と考える人間も少なからず居るらしい。

 

「大っきいね〜! 私、初めて来たよ‼︎」

「単純な高さなら、東京タワーと比肩するビルだからな…。こんなデカい建物をぶっ建てちまう、サージェスも凄いけど……アドベンチャー時代の煽りって奴かね⁉︎」

「貴方達! 社会見学に来た小学生じゃ無いのよ⁉︎ 何処に牧村が潜んでいるか分からないんだから、気を抜かないで‼︎」

 

 呑気にビルを鑑賞する二人をボウケンバイオレットが叱責した。それに対して、ボウケンネイビーが食って掛かった。

 

「さっきから思ってたけどよ……何か、やたらとリーダー風吹かしてくるじゃねェか‼︎ 別に、アンタは俺等のリーダーじゃ無ェんだから、その命令口調を止めろよな‼︎」

 

 ボウケンネイビーは苛立ちを隠せずに、バイオレットに言った。ある日、突然、ボウケンジャーにスカウトされ、サージェス・ミュージアムに赴いたら、既に彼女は居た。

 元々、プロの冒険家として活躍していた彼女は、ボウケンジャーとしても先にスカウトを受け、その訓練を受けていた。

 その為、先んじてボウケンジャーである、と言う考えから彼女は、自分達に対し、やたらと上から目線で接してくるのが気に入らなかったのだ。

 

「あら? 元々、素人同然だった貴方達と足並みを合わせる事ほど、至難と言う物はありませんわ‼︎

 寧ろ、私の足手纏いになられる方が余程、迷惑ですもの‼︎」

「クッ……前から思ってたけど、高飛車な女だな……‼︎ お嬢様なら、こんな事やってねェで、ピアノでも弾いてりゃ……‼︎」

 

 と、ネイビーが言い掛けた刹那、バイオレットのハイキックがネイビーの眼前に迫る。

 

「ウォッ⁉︎」

 

 思わず仰け反るネイビーだが、バイオレットは寸止めしてキックを止めた。

 

「……次は当てますわよ?」

 

 凄みを効かせた声で警告するバイオレット。どうやら、彼女がお嬢様である、と言うのは禁句らしい。

 しかし、2人が言い合ってる間に、ホワイトは先に言ってしまった。

 

「…て、おい‼︎ 1人で先々、行くなよ‼︎」

「だって、ペンダントを取り返さなきゃ‼︎」

 

 ホワイトはペンダントを取り戻す事に頭が一杯になって、まるで危機感が皆無だ。その様子に、バイオレットは頭を抑える。

 

「……全く……‼︎ 貴方達と行動していると頭が痛くなりますわ……‼︎」

 

 元々、冒険家であったバイオレットはプロ意識も強く、一般人から起用されたホワイト、ネイビーとは根本的に考え方が異なっていた。

 任務は成功させる事が必至であり、その為にはチームの和を乱す事は言語道断、と言う考えを持つバイオレット、ただ自分の考えに全てを優先し周りが見えなくなるホワイト、良くも悪くも考え方が一般人であるネイビーとでは、それぞれが一長一短、水と油を足して酒で割った様な物である。

 何故、サージェスはこんな連中と組ませたのか? だったら、最初から一人でやった方が効率的では無いか? 等と、考えているとネイビーもホワイトを追い掛ける。

 

「此処で言い合ってても始まらないぜ? 早く行くぞ‼︎」

「貴方が仕切らないで下さいな‼︎」

 

 ネイビーに続いて、バイオレットも渋々に着いて行く事にする。と、其処へ…。

 

 

「ゴドルァァァッ!!!」

 

 

 3人の眼前に巨大な影が落下して来た。ホワイトは驚いて尻餅つく。

 

「な、何⁉︎」

 

 濛々と舞い上がる砂煙を目を凝らして見てみると、巨体を誇る化け物が立ち上がる。体格は優に3mはあるだろうか?

 

「こ、こいつは⁉︎」

「ジャリュウ一族⁉︎ 滅びたんじゃなかったんですの⁉︎」

 

 ネイビー、バイオレットも突然、出現した存在に目を疑う。すると、同時に別の声がして来た。

 

「ご機嫌麗しゅう、ボウケンジャーの皆様!」

 

 ドゴランの影からラアナ、ツルギが現れた。

 

「何者ですの⁉︎」

 

 バイオレットが警戒心を露わにする。ラアナはニンマリと笑う。

 

「私は、ラアナ! ゴードム文明の呪術師ラアナよ‼︎」

「吾輩は、ツルギ! 元ダークシャドウの雷のツルギ‼︎ コイツは、ジャリュウ一族の生き残り、ドゴランだ‼︎」

「ドゴラァァ‼︎」

 

 ラアナ、ツルギ、ドゴランは各々に自己紹介をした。

 

「ゴードム文明にダークシャドウまで……‼︎ 全て滅びたネガティヴの残党達ね…‼︎」

「その通りよ! 私達はネガティヴシンジケートの残党によって構成された新世代ネガティヴよ‼︎

 いい⁉︎ 私達の先人達は、あんた達、ボウケンジャーに邪魔されて散々な目に遭っているのよ‼︎ 同じ歴史を繰り返さない様に、ボウケンジャーは今此処で潰してあげるわ‼︎」

 

 ラアナは杖槍を突き付けながら叫ぶ。ホワイトを立ち上がり、ラアナを睨む。

 

「あらあら、勇ましい事? そうこなくちゃ、楽しくないわね?」

「………‼︎」

 

 暫し無言のまま、ラアナを睨み付けるホワイト。と、次の瞬間に口を開いたら……。

 

「……変な恰好‼︎」

 

 

『……ハ?』

 

 途端に発せられた言葉に不意を突かれ、その場に居た全員がポカンとする。

 

「そんな変な恰好で街中を歩いて恥ずかしくないの⁉︎ マントにボンテージとか……年甲斐の無さ過ぎだよ‼︎」

 

 ホワイトは続けた。バイオレットは唖然としていたし、ネイビーは額を抑えた。

 

「………もしかして、この娘……?」

「………もしかしなくても、だよ……。忘れてたけど……コイツは、昔からの度を超えた天然ボケなんだ……‼︎」

 

 呆れ果てる2人を他所に、ラアナはプルプル震えていたし、ホワイトは更に続けた。

 

「ゴードムだか、なんだか知らないけど……おばさんが、そんな格好したら、痛過ぎだよ! 見てる方が恥ずかしいよ‼︎」

 

 ホワイトのダメ出しが炸裂した。飽くまで、ホワイトは親切心で言ってるつもりなのだが、その一言にラアナの理性は切れてしまった。

 

「お、ば、さ、ん……ですってェェ……⁉︎」

「あ、これは拙いな……」

「ゴドラ……‼︎」

 

 ツルギ、ゴドランも危機感を抱いた。と、次の刹那、ラアナは般若の如し形相になる。

 

 

「……こンの……小娘がァァァ!!! 私の服装ディスるだけじゃ飽き足らず、言うに事欠いて『おばさん』ですってェェ!⁉︎

 もういっぺん、言ってごらん‼︎」

 

 

 完全にトサカに来たラアナは、先程までの余裕ある態度を崩して、ヒステリックに喚き散らす。しかし、ホワイトは気にせず……

 

「おばさんに、おばさんって言って何が悪いの⁉︎ 私達は忙しいんだから、痛いおばさんは邪魔しないで‼︎」 

 

「キィィィッ!!!! 三回も言ったね、おばさんって! 私は、おばさんのバーゲンセールじゃ無いのよ‼︎

 もう、ボウケンジャーなんかどうでも良い‼︎ この小生意気な小娘を徹底的に、ぶっ潰してやる‼︎」

「ラアナ様、それじゃ、本末転倒では…?」

「お黙り‼︎ カース達、出でよ‼︎」

 

 ラアナは杖を振るい、口から漏れる様な声で聞き慣れない呪文を唱える。すると、地面からカース達が姿を現した。

 

「お前達‼︎ 今こそ、積年の恨みを晴らす時よ‼︎ やっておしまい‼︎」

 

 ラアナは命令を出す。すると、カース達は鎌状の武器を手に襲い掛かって来た。

 

「……結局、戦闘になるんだな……‼︎」

「……私、帰ってもいいかしら?」

 

 ネイビーは溜め息混じりに漏らし、バイオレットは付き合ってられない、と言わんばかりに愚痴る。

 しかし、ホワイトが煽りまくった為、敵は逃す気は更々、無いらしい。

 

「……仕方ねェ……‼︎ 牧村は後回しにして……コイツらを片付けちまうか‼︎

 ボウケンアームズ! バイアスワインダー‼︎」

 

 ネイビーは、ホイールの様な形状をした紺色のヨーヨーを取り出す。そして、ヨーヨーを巧みに操り、カース達に当てると、まるで竜巻にでもあった様に吹き飛ばされて行く。ヨーヨーを回転させると同時に突風を起こし、それに巻き込まれた者は吹き飛ばされてしまうのだ。

 

「やれやれ……この任務が終わったら……貴方達と、チームを解消しますわ‼︎ ボウケンアームズ! フリーズライオット‼︎」

 

 バイオレットは、そうぼやきながら、雪上車の様な形状をした紫色のショットガンを取り出した。構えて、カース達を狙撃すると、カースの身体が凍り付く。

 弾丸には対象を凍結させる程の冷却弾を使用され、当たった者は瞬く間に凍りついてしまうのだ。

 と、ネイビーはバイアスワインダーを高速回転させると、巨大な竜巻が発生した。

 

「ラウンドサイクロン‼︎」

 

 巨大な竜巻を発生させたバイアスワインダーを、振り回す。すると、竜巻に巻き込まれて多数のカース達が宙に舞う。すると、バイオレットは舞い上がったカース達に銃口を向けた。

 

「フルショットブリザード‼︎」

 

 途端に、フリーズライオットから数多の弾丸と共に絶対零度の冷気が放たれた。瞬く間に、カース達は全て凍り付き、氷像と化す。

 

「決めろ、ホワイト‼︎」

「決めなさい‼︎」

 

 ネイビー、バイオレットが同時に言った。ホワイトはボウケントンファーを構え、熱気を放ちながら突き出した。

 

「オーバーヒート・クラッシュ‼︎」

 

 突き出されたトンファーから、超高熱の塊が放たれる。すると、凍りついていたカース達は温度差に耐え切れず、全員、粉々に砕け散ってしまった。

 カース達を瞬く間に倒してしまった事に、ツルギは驚愕を隠せない。

 

「信じられん……‼︎ カースは弱小とは言え、素人が付け焼き刃で倒せる様な代物じゃ無いぞ……‼︎」

「お生憎…! 私達は素人じゃ無いよ……私達は……

 

 果てしなき夢を追い掛ける冒険者達! ボウケンジャーだよ‼︎」

 

「フフフ…‼︎ その台詞、ムカつくわァ…! 偉大なるゴードム文明の指導者にして、我が父ガジャも、さぞかし無念であったでしょう…‼︎

 ドゴラン‼︎ ボウケンジャーに恨みがあるのは、貴方も同じでしょう‼︎ その力で、ボウケンジャーを血祭りに上げておしまい‼︎」

「ドゴラァァァン!!!!

 

 ラアナの命令に、ドゴランは動き出す。ボウケンジャー達は再び、戦闘態勢に移った。

 

 

 

「ハァ…ハァ…!!!」

 

 その頃、サージェスタワービルの裏側に、牧村の姿があった。

 

「やっと手に入れたぞ、プレシャス『雷帝の腕輪』‼︎ これさえあれば、サージェスを叩き潰せる‼︎

 おい、ラアナ‼︎ 約束通りの品を持って来たぞ‼︎ さっさと例の物を……‼︎」

 

 

「残念だが、それは君の手には余る代物だ」

 

 

 突然、発せられた言葉に、牧村は辺りを見回す。

 

「だ、誰だ⁉︎ ラアナなのか⁉︎」

 

 牧村の叫びに呼応し、闇の中より謎の人物が姿を現した。

 

「な、何者だ⁉︎」

「通りすがりの仮面ライダーさ。又の名は、ディエンド‼︎ 覚えて……置く必要は無いな……」

「か、仮面ライダーだ…と? 何者だか、どうでも良いが……俺の崇高なる革命を邪魔しないで貰おうか⁉︎」

「フッ……崇高なる革命? あまり、笑わさないでくれないか? 君のやっている事は、何の益も齎さないクレイジーなテロ行為だ。それ以外、何物でも無い」

 

 ディエンドと名乗った男は、挑発する様に言った。その言葉に、牧村は激昂する。

 

「テロ行為⁉︎ ふざけるな‼︎ これは、サージェスと言う巨悪を打ち倒す為の意味のある行為だ‼︎ 部外者が、余計な口出しをしないで貰おう‼︎」

「その考えが、クレイジーだと言うんだよ。そんな事も分からない様だから二流、いや……三流のトレジャーハンター崩れが関の山なんだよ」

「き、貴様……俺を虚仮にする気か⁉︎」

「違う……これは警告だ。悪い事は言わない、それを渡したまえ。どの道、ネガティブから大金をチラつかされて盗んだ品だろう? その程度の小者には過ぎた玩具だ、それはね…」

「お、おのれェェ‼︎ 許さん‼︎」

 

 煽りに煽られた牧村は、ライトニングブレスを右腕に嵌めて、電撃を発生させた。

 しかし、ディエンドは瞬く間に姿を消し、牧村の後ろに回り込む。

 

「な⁉︎ いつの間に⁉︎」

「言っただろう? 君と僕とじゃ、格が違うんだ」

「だ、黙れェェェ!!!!!!」

 

 牧村は電撃を発した拳をディエンドのヘルメットに叩きつけようとした。しかし、ディエンドはその前に牧村の腕を掴み、捩じり上げた。

 

「は、離せェェェ!!!」

「まだ分からないのか? 過ぎた力を持ってしても、所詮は借り物。その力を発揮出来ないのさ。

 サージェスへの革命? そう言う陳腐な言葉は、軽々しく口に出さない方が良い」

「フフフ……‼︎ 綺麗事ばかり、ほざくな‼︎ 俺には分かっているぞ! お前も俺と同じだろう⁉︎ このプレシャスの力があれば、不可能を可能にする事も出来る‼︎ それだけの価値があるのだ、プレシャスには‼︎

 しかし、サージェスは‼︎ そのプレシャスを、ただの消耗品として扱っている‼︎ パラレルエンジンを生み出す為……そして、パラレルエンジンの力に魅せられた愚民共は、プレシャスを求めて、サージェスへと引き渡す‼︎」

「何が言いたい?」

 

 ディエンドは静かな口調ながら、怒りを滲ませていた。しかし、牧村は続ける。

 

「ディエンドとやら……俺と手を組まないか? そして共に、このサージェスによって腐敗した世界を救済して……」

 

 しかし、その言葉は途中で途切れた。ディエンドが牧村の顔を力に任せ、殴り飛ばしたからだ。吹き飛ばされた牧村の懐から、雪歩から奪ったペンダントが転げ落ちた。

 ディエンドは気を失った牧村を他所に、ペンダントを手に取って蓋を開けた。

 中には写真が収められていた。写真には、がっしりとした体格の老人に抱っこされた幼い女の子が写っていた。

 その少女を食い入る様に見つめていたディエンドは…

 

「……何故だ? 僕は……この娘を知っている? ウッ……頭痛が……‼︎」

 

 ディエンドは突然、襲い掛かった頭痛に苛まれた。だが、それと同時に気絶した牧村の腕からライトニングブレスが勝手に外れて、浮かび上がって行くのを見た。

 

 

 

 ボウケンジャー達は、ドゴランと激戦を繰り広げていた。最初こそ善戦していたが、異常なタフネスさを誇るドゴランに徐々に追い詰められていた。

 

「クッ…‼︎ なんつータフな野郎だ‼︎ サバイバスターもサバイブレードも、まるで歯が立たねェ‼︎」

「この分じゃ、ボウケンアームズも通用しないですわね‼︎」

 

 ネイビー、バイオレットはドゴランの頑強な肉体に下を巻く。しかし、ホワイトは恐れる事なく、ゴドランと対峙した。

 

「オホホホホ‼︎ ゴドランの力を前にしちゃ、ボウケンジャーも手も足も出ない様ね‼︎」

「ゴドラン‼︎ 遊んでないで、さっさと片付けろ‼︎」

「ゴドラァァァン!!!」

 

 ラアナ、ツルギに言われて、ドゴランは唸り声を上げながら、ホワイトに立ちはだかる。しかし、ホワイトは後退ろうとしない。

 

「何やってんだ、ホワイト‼︎ 正面からやって勝てる相手じゃ無ェぞ‼︎」

「退きなさい‼︎ 匹夫の勇では、死ぬだけですわ‼︎」

 

 ネイビー、バイオレットは叫ぶ。しかし、ホワイトは…

 

「おじいちゃんが言ってた‼︎ 冒険者は力に屈するなって‼︎ だから、私は逃げない‼︎」

「雪歩、お前……‼︎」

 

 ネイビーは彼女の名を呼びながら、尚も立ち向かおうとするホワイトを見る。その姿は痛々しいながら、何処か気高ささえ感じた。

 

「相手が強くたって……何度も倒されたって……その度に立ち上がって、いつか夢を掴むんだから‼︎」

 

 そう言って、ホワイトは駆け出す。しかし、ドゴランの頑強さには彼女のボウケントンファーでも通らない。

 しかし、ネイビーはバイアスワインダーを構えた。

 

「貴方…⁉︎」

「あの馬鹿、放っといたら、マジで死ぬまでやるぜ? だったら……最後まで付き合ってやる‼︎」

 

 そう言って、ネイビーも駆け出す。その姿に、バイオレットは特大な溜め息を吐いた。

 

「全く……心底、呆れましたわ……‼︎ 単細胞で考え無しで猪突猛進で……でも……‼︎

 負けっぱなしは、プライドが許しませんわ!!!」

 

 そう叫ぶと、バイオレットはフリーズライオットに弾を装填した。そして、ゴドランの足元を撃った。

 凍り付いた地面に足を置いたゴドランは、そのまま足を滑らしてしまう。

 

「幾らタフネスでも……頭への衝撃は効くでしょう⁉︎」

 

 そうして、ゴドランは後ろに倒れて頭を打ちつけた。その衝撃は、ゴドランの丈夫な脳に届き、ゴドランは一瞬だけ隙が出来た。

 その時、ネイビーがバイアスワインダーのストリングをゴドランの首に巻き付け、力の限り引っ張った。

 

「行け、ホワイト‼︎ トカゲ野郎の顔面に一発、食らわしてやれ‼︎」

「分かった‼︎」

 

 そう言って飛び上がったホワイトは、力を溜めたボウケントンファーを振り下ろす。その際、トンファーに内蔵されていハイパー・パラレルエンジンがフル稼働した。

 

「いっけェェェ‼︎ オーバーヒート…クラァァッシュ!!!!」

 

 その振り下ろされた衝撃は、ゴドランの身体の節々を破壊した。暫く、ピクピクとさせていたゴドランだが、やがて動かなくなった。

 

「ゴドラン‼︎ まさか……⁉︎」

「こ、こんな強さはデータに無いぞ⁉︎」

 

 遂に、ゴドランを沈黙させたホワイトは立ち上がる。そして、勝利のポーズを決めた。

 

「よし‼︎ 倒したァァァ‼︎」

 

 まさか、ゴドランが倒されるとは思ってなかった2人は慌てふためく。

 

「ツルギ、どうするのよ⁉︎」

「御安心下さい、ラアナ様‼︎ こんな事もあろうかと、吾輩の自信作であるツクモ……‼︎」

 

 と、言いかけた際に突然、雷鳴が轟く。すると、サージェスタワービルの真横に異様に肩の競り上がった金色の怪物が姿を現した。

 胸部には稲妻型の宝石が電撃を発している。

 

「あ、あれは、まさか……⁉︎」

「ライトニング・ブレスです‼︎ 電気エネルギーを吸収して、使用者が乱用した事で暴走している状態です‼︎ このままでは、吾輩達も……‼︎」

「チィ‼︎ 仕方無いわね、今日の所は引き上げるわよ‼︎」

「え⁉︎ しかし、牧村とプレシャスの回収は…?」

「アンポンタン‼︎ 命の方が大切でしょうが‼︎ 分かったら、ドゴラン連れて逃げるのよ‼︎」

「了解‼︎ 忍法『五里霧中の術』‼︎」

 

 ツルギが術を仕掛け、辺り一面に霧が立ち込める。やがて、霧が晴れると、ラアナ達は姿を消していた。倒れていたゴドランも同様だ。

 

「き、消えちゃった……‼︎」

「その前に、あの化け物は何なんだよ⁉︎」

「ちょっと待って‼︎ あれは……⁉︎」

 

 バイオレットはスーパーアクセルラーを展開して、アプリを起動した。

 

「やっぱり‼︎ あれは、プレシャスですわ‼︎ ハザードレベル……200⁉︎」

 

 バイオレットは戦慄した。ハザードレベルは、プレシャスが悪用された際に掛かる人的被害を数値化した総称だ。その数値は0から100、200と無限に上がって行き上に上がれば上がる程、その危険度は高まる。

 

「200って⁉︎ んなモン、回収出来ないじゃ無ェかよ‼︎」

「だから、待ちなさい! 今、本部からの指示を…‼︎ 来たわ‼︎ 

『あのプレシャスは危険である‼︎ 従って……破壊する様に‼︎』ですって‼︎」

「破壊⁉︎ でも、あれは貴重な宝なんじゃ無いの⁉︎」

「貴方、本当に訓練中に何聞いてたの⁉︎ プレシャスは保護が難しい、または人的に被害が掛かる場合は、処分する対象となるって‼︎」

 

 ホワイトの言動に、バイオレットは苛々しながら怒鳴る。ネイビーは、暴走したライトニングブレスの怪物を見上げる。

 

「しかしよ…‼︎ 破壊するったって……あんな、馬鹿でかいのをどうやって……‼︎」

「今こそ、ハイパービークルの出番ですわ‼︎ 呼びますわよ‼︎」 

 

 そう言って、3人はスーパーアクセルラーの『ビークルアプリ』を起動して、複数のコマンドが映る画面にして、右下の『GO』のキーをおした。

 

『ハイパー・ゴーゴービークル、発進‼︎』

 

 そう叫び、ホワイトは『S01』、ネイビーは『S02』、バイオレットは『S03』と入力した。

 

『発進シフトオン! ロコモーティブ‼︎ ジープ‼︎ スノウ‼︎ GO! GO‼︎』

 

 スーパーアクセルラーが音声が出て来る。

 

 

 その頃、サージェスミュージアムのラボでは…。

 

「ふわァ……影斗さん、遅いアルな〜……」

 

 ラボではツナギを来たお団子の女性が欠伸をしていた。

 彼女は李紅花(リーホンファ)。サージェスミュージアム所属の整備士助手であり、影斗と共にゴーゴービークルの整備、作成に携わっているのだ。

 因みに彼女は中国人だが、今時の中国人が使わない「〜アル」「〜よろし」と言った協和語、所謂「エセ中国語」で話す。

 その時、サイレンがラボ内に響き渡る。

 

「アッ、出撃アルか⁉︎ 影斗さんは居ないのに……仕方無い‼︎

 ハイパー・ゴーゴービークル! 頑張ってくるよろし‼︎」

 

 彼女は、影斗が不在時はビークルを代理で発進準備させると言う使命がある。すると、ハッチが開かれて、ドック内に収納された三機のビークルが動き出した。

 中央に止まっているのが、パールホワイトのボディをした蒸気機関車型のハイパー・ゴーゴービークル『ゴーゴーロコモーティブ』。

 右に止まっているのが、紺色にボディをした四輪駆動車型のハイパー・ゴーゴービークル『ゴーゴージープ』。

 左に停泊しているのが、紫色のボディをした雪上車型のハイパー・ゴーゴービークル『ゴーゴースノウ』。

 何れも、ハイパー・パラレルエンジンに移行してから開発された初期型のビークルであり当然ながら、ハイパー・パラレルエンジンを搭載している。故に出力は従来のビークルを上回るが、故に乗りこなすのは難しい。現在の所、これに搭乗出来るのは、ボウケンホワイト、ボウケンネイビー、ボウケンバイオレットだけだ。

 因みに、ロコモーティブはホワイト、ジープはネイビー、スノウはバイオレットに搭載されたハイパー・パラレルエンジンからエネルギー供給を受けており、その為にボウケンジャーに変身が出来、絶大なパワーを得られるのだ。

 即ち、ゴーゴービークルの存在こそ、ボウケンジャーにはなくてはならない存在なのである。

 そして、ロコモーティブの連結する貨車にジープ、スノウが収納され、ハッチからロコモーティブは走り出した。

 ミュージアムの外に出たロコモーティブは、ハイパー・パラレルエンジンによって作り出された虹色の蒸気を上げながら、現場へと向かう。

 

 

「来たわ‼︎ 私達のビークルよ‼︎」

 

 バイオレットは指を差す方角から、三機のビークルが走行して来た。ビークルはスーパーアクセルラーから遠隔操作で動かす事が出来、搭乗する事なく、ここまでやってきたのだ。

 ロコモーティブは、今にも市街地へと歩き出そうとしたライトニングブレスの怪物の横から体当たりを仕掛け、怪物を転倒させた。

 

「行くわよ、轟轟合体‼︎」

 

 3人は左下のロボットのマークを押した。

 

『合体シフトオン‼︎ ロコモーティブ‼︎ ジープ‼︎ スノウ‼︎

 ボウケンフォーメーション』

 

 その音声と共にジープが両断しロコモーティブの左右に連結し、スノウがロコモーティブの後方に連結した。ジープのバンパー部位から拳が出現する。

 その状態で、ロコモーティブが直立し、貨車部分が回転し前を向く。其処から大腿部と思われるパーツが出現し、スノウと合体。ロコモーティブの正面にある煙室部位が前へと倒れ込むと、頭頂から頭部が出現した…。

 

「合体完了‼︎ ダイボウケンmk−Ⅱ ‼︎ スーパー・ファーストギアイン‼︎」

 

 誕生したのは、サージェスが誇る巨人だ。かつて、先代ボウケンジャー達を最後まで支え続けた偉大なるサージェスロボ、ダイボウケンの名と系譜を受け継ぐ至高の巨大ロボ。それが、ダイボウケンmk−Ⅱである。

 メンバーは各々、ロボットに乗り込み、集合コクピットに搭乗した。

 目の前にあるコクピット台に、スーパーアクセルラーの『ドライバーアプリ』を開いて、セットした。

 すると、コンピュータが『ボウケンドライバー、セット‼︎』と音声を出して、ダイボウケンmk−Ⅱは起動した。

 

 

 ライトニングブレスの怪物の前に、ダイボウケンmk−Ⅱは進み出る。街中の電気を吸収し、その力でパワーアップしている。

 電撃を放ちながら、ダイボウケンmk−Ⅱに突進して来た。そして、その状態でダイボウケンmk−Ⅱを捕まえて、電撃を直に浴びせた。

 

『あああァァァッ!!!』

 

 ボウケンジャー達は、電撃の衝撃を受けてダメージを受ける。しかし、ホワイトはコクピット台のレバーを掴む。

 

「パワー……全開‼︎」

 

 ライトニングブレスの怪物を、ダイボウケンmk−Ⅱは逆に押し返す。すると、怪物は再び転倒してしまった。

 

「ブリザードシュート‼︎」

 

 転倒した所を、バイオレットがレバーを掴み、右脚で蹴り付ける。更に右腕のジープの拳でアッパーを決めた。

 それにより、ダメージを受けた怪物は立ち上がる事が出来ない。

 

「ホワイト、今だ‼︎」

 

 ネイビーが叫ぶ。

 

「うん‼︎ ハイパワー・アドベンチャー……ビーム‼︎」

 

 胸部に、ハイパー・パラレルエンジンのエネルギーを収縮させ、虹色の光線を放つ。

 光線は、怪物の身体を包み込み、そして爆散した。

 

「やったァァァ‼︎」

 

 ホワイトが両手を上げ、万歳した。ネイビー、バイオレットは疲れた、と言った具合に安堵した…。

 

 

 かくして、ボウケンジャーの初陣は大勝利を収める事が出来た。しかし、ライトニングブレスはハイパー・アドベンチャービームによって完全に破壊され、降り立った雪歩は唯一、残った稲妻型の宝石を持ち上げる。

 しかし、雪歩が持った瞬間、宝石は砂の様に砕け散ってしまった。

 

「あーあ……壊れちゃったね……」

 

 雪歩は、少しガッカリした様に言った。

 

「仕方ありませんわ……。市民の命には代えられませんもの……」

 

 菖は言った。確かに、あのまま怪物を暴走させれば、街中に繰り出し、更なる被害を起こす事になっただろう。

 

「牧村もネガティヴも逃しちまったし……試験は不合格かもな……」

 

 紺亮は暗い様子だ。主犯である牧村、ネガティヴは逃走、確保すべきプレシャスもやむを得ないとは言え、破壊してしまった。

 しかし、雪歩は振り返りながら、満面の笑顔だ。

 

「でも、凄い大冒険しちゃった‼︎ やっぱり、ボウケンジャーって楽しいんだね‼︎」

 

 その屈託の無い笑みに、紺亮も菖も呆れ笑いだ。

 

「…ったく…呑気な奴だ…‼︎」

「…本当に…これからが思いやられますわ…」

「あれ? この任務が終わったら、俺達とは解散するって言ってなかったっけ?」

 

 紺亮はニヤニヤしながら、菖を見た。その瞬間、菖のエルボーが紺亮の腹に炸裂した。

 

「イッテェェ!! 何すんだ⁉︎」

「次は当てる、って言ったでしょう⁉︎」

 

 と、ツンケンした態度で紺亮に吐き捨てた。紺亮は菖に怒鳴り続けるが、菖はツーンとした表情で聞き流していた。

 

 と、同時に雪歩の足元にカランと音がした。下を向くと、其処には雪歩のペンダントが転がっていた。

 

「おじいちゃんのペンダントだ‼︎」

 

 雪歩はペンダントを拾い上げ、中身を確認する。祖父に抱えられた幼き日の自分の姿が写る写真があった。

 その際、闇の中に立つ人影に気付く。

 

「大切な宝は、しっかりと持っていたまえ。大切な人との繋がりなら、尚更だ」

「あ、貴方…誰?」

 

 雪歩は語り掛ける。すると、その人物は背を向けた。

 

「通りすがりの仮面ライダーさ……覚えておきたまえ。また会う事になるよ、雪歩……」

「か、仮面ライダー? なんで私の事、知ってるの⁉︎」

「おい、雪歩‼︎」

 

 突然、紺亮に呼び掛けられ、我に返る雪歩。

 

「さっきから、誰と喋ってんだ?」

「誰って、通りすがりの仮面ライダーと……」

「はァ? お前、頭大丈夫か? それより、そのペンダント、どこで見つけたんだ?」

「エッと……夢だったのかな?」

 

 雪歩は首を傾げた。何にせよ、ペンダントが自分の元に帰ってきたのは良かった。と、その際、菖がスーパーアクセルラーから連絡が入った。

 

「エッ⁉︎ 本当ですか⁉︎」

『本当だよ! プレシャスは破壊してネガティヴは逃げられたけど……被害は最小限に食い止められたし、電力も復旧したしね‼︎

 初陣も飾れたし三人共、合格‼︎ これから、お祝いするから、ミュージアムにレッツゴー‼︎』

 

 菜月の陽気な声が聞こえて来た。菖は2人を見ながら…

 

「合格ですって……3人共よ‼︎」

 

 その顔はさっきまでの厳しい物ではなく、心から喜んでいる表情だった。

 

「マジ⁉︎ やったぜ‼︎」

 

 紺亮は両手を上げて、歓喜した。雪歩は2人に抱きつく。

 

「じゃあ、これからも一緒に冒険出来るね‼︎」

 

 そう言う雪歩は無邪気な子供そのものだった。紺亮は苦笑い、菖は溜め息を吐きながら……

 

「コイツと組むと、命が幾つあっても足りやしねェな…」

「其処は同意しますわ……」

 

 と、漏らした。しかし何にせよ、こうして新世代のボウケンジャーは誕生したのだ。

 

 その様子を遠目から見守る1人の人物が居た。

 

「グッジョブ! 見事な冒険だったぞ、若き冒険者達! だが、忘れるなよ……冒険は良い事ばかりじゃ無い。時には大切な物を失う事だってある……しかし、其れを乗り越えた先には、何物にも替え難い宝を手にする事になる……」

 

 と言って、3人にサムズアップを送ると、その人物は密かに去って行った……。

 

 

 

「う…う〜ん……!」

 

 牧村は目を覚ますと、見た事が無い地下室に居た。自分の手足は壁に拘束されている。

 と、其処へ数人の影が姿を現した。

 

「な、何だ……お前達は⁉︎」

「ネガティヴの関係者、牧村隆……。お前はプレシャスをサージェスから無断で盗み、其れを破壊した罪がある……。従って……

 その罪は死して償え……」

「あ…あ…‼︎」

 

 牧村は恐怖に顔を歪ませる。彼は最期の瞬間、自分が踏み込んでは行けない闇の淵に足を踏み入れた事、そして、自分の言った通り、サージェスの隠された姿が真実だったと悟った。

 だが……突如に響いた渇いた射撃音に、その悟りは永遠に闇へと葬られた……。    

 

 

 次回予告!

 

 正式にボウケンジャーになった雪歩達に、新しい任務が言い渡される。それは、楽園と呼ばれる幻の国と、それを示す特別なプレシャスを回収する事だった。

 しかし、ネガティヴとディエンドも楽園を探していたのだ……‼︎

 

 次回! 轟轟戦隊ボウケンジャーReturn−White.adventure

 

 task3 楽園を示すプレシャス

 

 雪歩「ねェ……パラレルエンジンってなんだっけ?」

 紺亮「そこからかよ⁉︎」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。