「…………」
「…………」
クラス代表戦当日、場所は一夏達がいるアリーナとは別のアリーナ。
ライト・シュトロハイムと更識簪の二人が戦闘中。
二人ともなんともやる気のなさそうな表情をしながら、それなりに次元の高い戦闘を行っていた。
「…………(全くの無名だから気を抜いていたけど、この子強い‼︎)」
「……………………(流石は日本の代表候補生、案外やりますねー)」
両者とも、相手に対する評価は高い様だ。
勿論、こんな事を考えながら戦闘はちゃんと行っている。
両者一進一退、まさしく目の離せない戦闘。
しかし、そんな戦闘も終わりはあっけない物だ。
「(やはりー、相手に花を持たせたほうがー、良さそうですねー)」
次の瞬間、ライトは相手の攻撃をわざと受けた。
「あっ、織斑先生!向こうの試合が終わったみたいです!」
「………(ライト・シュトロハイム、何者だ?今までの企業代表とは実力が違いすぎる)」
「…………ライトさん、あんなに強かったんですね。私、更識さんが圧勝すると思ってましたよ」
「ああ、私も驚きだ。本当に素人なのか疑いたくなるぐらいな」
考えれば考える程、その疑惑は大きくなる。
いや、待て。その前に、企業代表枠などIS学園にあったか?
とりあえず今は、考えるのを辞めた。
そして、セシリア対鈴が始まる…………ことは無い。
「…………誰よ、あいつ」
「…………何者なんでしょうか?」
二人がアリーナに入った時、そこには闖入者がいた。
アリーナ中央に仁王立ちする、白いローブを着た人物。
「……………………」
言葉を発さなくても分かるその人物の実力、静かに立ちながらも、圧倒的な威圧感を放っていた。
「…………とりあえず、一度戻った方が良さそうね」
「同感ですわ。一度戻って、織斑先生と話しましょう」
二人が控え室に戻ろうとした時、白いローブの人物が目の前にいた。
そう。今さっきまでアリーナ中央にいた人物が、目の前にいた。
そして、浮いている。
どんな魔法を使っているのだろうか。
見た感じ、目の前の人物はISを展開していない。
全くもって謎ばかり、二人の思考も停止する。
「……………………もう、いいか?」
「いや、まだだ。まだ話は終わっていない」
場所は変わり、ピット。
そこにいるのは織斑一夏、千冬、山田真耶、篠ノ之箒、そしてその四人に二丁の銃口を向ける黒乃の相棒…………スパロウ。
「一応、今回は意思確認だけだ。もう一度言おう。星の樹を俺たちに渡す気はあるか?」
「渡す訳ないだろう‼︎お前等みたいな悪党にあれを渡せば、大変な事になる!」
「…………なあ箒、星の樹ってなんだ?」
「私が知る訳ないだろう…………」
「私もしらないんですけど…」
星の樹の存在は本当にトップシークレットだ。
IS学園地下施設を知る教員は極少数、星の樹を知る教員はその中のさらに極少数だ。
「交渉決裂…………か、まぁ今後に期待か」
「次も、その次も私達の答えは決まっているがな」
「いや、次第に渡したくなるさ。おいクロノ‼︎交渉は決裂だ‼︎もういいぞ‼︎」
「…っ⁉︎待て、今クロノと言ったか⁉︎」
「…………勿論」
千冬の表情が一気に曇る。
そんな千冬を見て、三人もまた、焦りを感じ始める。
「…………さてさて、スパロウの許可は下りた。
実に惨たらしく、お前等を屠るとしよう」
鈴とセシリア、二人の体からはいつの間にか血が吹き出していた。
「「…………えっ?」」
「視認は不可能、諦めるべきだ。最も、私は攻撃を辞めないがな‼︎」
緊急事態発生のため、補習は延期
桜「質問はいつでも募集中だ‼︎」