IS〜有限に憧れし者〜   作:クロノ9696

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皆さんが思っているような話ではありません。


問い

 

「……………………」

「……………………」

 

 

何も知らない人から見たら、異様な光景だろう。

 

中世的な学生2人が睨み合っている。それも至近距離で、文字通り目と鼻の先で。

 

「…………黒乃、久し振りだね」

「ひ、久し振りだね。シャルロット」

「ちょっと話がしたいから、一緒に来てくれる?」

「…………」

 

黒乃は無言で、先を歩いていくシャルロットについて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって、地図上に存在しない場所。

 

「…………君の事は分かったけど、本当にやるつもりなのかい?」

「当たり前だ。俺はあいつの為なら何だってする。それが俺の生きる意味だからな」

「それだけ大切に思っているなら、こんな所や協力者の所ばっかり行かずにさ、くろちゃんの所に行ってあげなよ」

「束博士、そうしたいのは山々だ。だけど俺はあいつの為に何もしてやれない。俺がしてやれるのはこれぐらいなんだ」

 

ふーん、と納得したかのように束は頷いた後、パソコンの前に移動する。

 

「スパロウ、君が来た理由は簡単にわかるよ。くろちゃんに依頼した黄金の女の情報でしょ?」

「話が早くて助かる。空亡のデータにもあった【破滅の願い】を持つ者、黄金の女。俺の予想ではあいつがラスボスだ」

 

カタカタとパソコンを叩いていた束が、指を止める。

 

「…………一つだけ聞くよ」

「何だ?」

 

「「君の知る黒乃が、私達の知るクロノとは全く別の人間になっていたとしたら、君はどうするつもりなんだ(なの)?」

 

「「…………えっ?」」

 

 

 

 

 

 

「…………どういう事なの?黒乃」

「言葉そのままの意味だ。シャルロットの知る黒乃と、私が全く別の人間だったとしたら、シャルロットはどうするつもりなんだ?」

 

再び場所は変わり、とある喫茶店。

 

「…………そうだね。君と僕の知る黒乃が別だったとしても、僕は君の為なら可能な限り手伝うつもりだよ」

 

シャルロットの言葉に嘘は無い。彼女の眼が、その覚悟を語っている。

 

だからこそ

「なら、その偽善はここで終わりだ」

「えっ?」

 

「シャルロットが私の為に手伝う事など何も無い。私のやっていることは、私だけの問題だ。誰にもこの問題は解決させない。誰にも関与させない。

 

スパロウは、何かしてるみたいだけどね」

 

そういってクロノは席を立つ。

シャルロットの方を見ようとせず、目を伏せ、出口へと向かう。

 

「ちょっと待って‼︎」

 

シャルロットが駆け寄る。

 

「何でそんな事言うの!私は本気だし、命を捨てる覚悟も決めてる!それなのに何でなの?…………なんでなの黒乃‼︎」

 

見てみればシャルロットの眼は潤んでいる。

 

「言っただろ、これは私の問題だ。それに…………」

 

「お前は私の事を全く知っていない。私がここまで来る為に払った犠牲も、殺した人間の数も、何も知らないんだ」

 

 

「何も知らない君が‼︎私の為に何をするつもりなんですか‼︎

はっきり言います、目障りでしかない。君が命をかける必要何て、何処にも無い‼︎」

 

明らかに激昂しているように見えるクロノだが、その言葉にシャルロットは違和感を感じていた。

 

「…………ちょっと待って、今なんて言ったの⁉︎【君】?【敬語】?おかしい、おかしいよ黒乃‼︎」

 

「何がだ」

 

「……………………そうか、そういうこと何だ」

 

シャルロットはそう言って店から出て行った。

残ったのは、周りの視線を集めるクロノだけ。

 

 

 

 

決戦の日は近い。

最後に何が残るのか、それは誰にも分からない。

 

 






これは一つの伏線を張る為の話。


中身がすっからかんでも、文章がめちゃくちゃでも、

私は気にしません、

全ては想像外のラストの為に…………
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