IS〜有限に憧れし者〜   作:クロノ9696

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時間軸は土曜日だと思ってください。


決闘

クロノがシャルロットと再開した同時刻

 

場所はIS学園の屋上

 

明後日にタッグマッチを控え、殆どの生徒、教師達は最終調整をしている為、屋上はほぼ無人だった。

 

 

そう、ほぼ無人なのであって

 

無人ではない。

 

強風吹き荒れる屋上に、たなびく二色の髪。

 

一色は銀、ドイツの誇り高き軍人ラウラ・ボーデヴィッヒ。

 

もう一色は黄、亡霊企業から来たスパイ

ライト・シュトロハイム。

 

「…………私がこの学園に来た目的は二つ。一つは、身内が迷惑をかけてしまった織斑一夏の護衛。

 

もう一つは、お前の身柄の確保だ。ライト・シュトロハイム」

「へぇ〜…………なんの為にー?」

「私も良くは知らないが、お前は旧ドイツ軍が研究していた施設にいた遺伝子強化素体に瓜二つらしい」

 

瓜二つなのではなく、本人だ。

 

「瓜二つだから…………どうするのー?」

「旧ドイツ軍の遺産は全て地上から消し去る、それが今のドイツ軍の決定だ」

 

遠回しに言ってはいるが、要するに邪魔だから殺す、そういう事だろう。

 

「なんの恨みも無いが、かわいそうだが、私はお前を殺さなければならない。学園側にも既に連絡してある。ISの使用許可も取ってある」

 

ラウラが冷たい表情で、淡々と話しかける。

それに対しライトは、にこやかな笑顔で、話を聞いている。

 

そして口を開く。

 

「…………ちょっと意味が分からないな。お前達の勝手な理由で私の人生を終わらせるつもりなのかい?

 

勝手に生み出して、身体中弄くり回して、私が楽しく生きていたら、邪魔だから殺す?

 

馬鹿ばっかり」

 

気が付けばその顔から笑顔は消え去り、鋭い殺気をラウラに送っていた。

 

「悲しいねー、血の繋がりのない妹よ」

 

ライトから送られてくる殺気は、どんどん強くなってくる。

 

「…………記憶も思い出も何もかも壊してやる。クロノさん達からもらったこの人生、誰にも邪魔させない」

「上等だ、過去の遺産。ぶち壊してやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所、時刻は変わり

 

場所は海浜公園

 

時刻は夜

 

相対するは二人の化け物

 

 

「…………何様だ。私は今とても気分が悪いのだが」

「それはすまない。だが、もう時間があまり残されていない。許せ」

「てか、誰だよ。お前は」

「私は吹寄桜。スパロウの協力者だ」

「あいつ…………やっぱり何か企んでたか」

「目的はただ一つ、見定めに来た。

 

一太刀交えたい」

 

そう言うと、桜は何処からか刀を取り出す。

 

勿論只の刀ではない。

目測でも3m以上はあるだろう。

女が扱う大きさでは無い。

 

その刀を、目の前にいる女は、軽々と振り回している。

 

「…………人間辞めてるよこいつ」

「今となっては褒め言葉‼︎」

 

ガキィンッ‼︎

 

クロノが取り出した短刀と、桜の長刀がぶつかり合う。

 

 

決闘が始まる。






この作品にヒロインはいません。

次の次の話から、最終章です。

多分十数話ぐらいです。

あとちょっと、お付き合いください。
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