IS〜有限に憧れし者〜   作:クロノ9696

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桜の最前世が明かされます。


決闘 後

「…………壊れろ」

「お前がな‼︎」

 

ドゴッ‼︎

 

先程からIS学園屋上にて繰り広げられている戦闘は、どちらも一歩も譲らず、拮抗していた。

 

だが、やはり元の実力差もあるのだろう。

ラウラが少しづつ押されていた。

 

「…………弱いな、ドイツの戦闘力の低さが目に視えてわかるぞ」

「貴様!我がドイツを愚r(バキッ‼︎)〜〜〜ッ⁉︎」

 

「…………挑発に乗ってくれてありがと」

 

ライトの挑発に対し、ラウラが言い返した瞬間、ラウラの顎に回し蹴りがヒットした。

 

常人なら一発で気を失うだろうが、相手は遺伝子強化素体。

そういう訳にはいかない。

 

口から血を流しながらも、ラウラは立ち上がる。

 

「…………私は…負けられないんだ‼︎」

「口ではなんとでも言える。力を示せ」

「言われなくても‼︎」

 

ラウラが眼帯を外す。

 

(ヴォーダン・オージェか!)

 

 

ヴォーダン・オージェ、簡単に説明するなら擬似ハイパーセンサー。

 

ライトに駆け寄るラウラ。

それに対しライトは構えるだけ。

 

(向こうから来るんだったら、カウンターを決める!)

 

しかし、次の瞬間ライトの視界からラウラが消え、顎に衝撃が走る。

 

「…………ッ⁉︎」

 

目の前にラウラの脚が見える。

 

(成る程。目の前で屈み、顎を蹴り上げたのか)

 

「私は、負けず嫌いだからな。とりあえず、一発返させて貰った」

 

得意げな顔で、ニヤリと笑うラウラ。

何とか受け身を取り、落下の衝撃を和らげたライトは、ラウラを睨んだあと、立ち上がる。

 

「…………私は、強者には敬意を払う。だから、お前に全力を見せてやる。ラウラ・ボーデヴィッヒ」

「…………やはり、今まで全力を出していなかったか」

「一つ、問いかける。何故私が【ライト】という名前なのか」

 

「…………?」

 

ラウラの目に映るライトが、次第に霞んでゆく。

いや、違う。

ラウラの本能が、全力で警報を鳴らしているのだ。

 

こいつはヤバすぎる、と。

 

「私の名前の意味、それは…」

 

ヒュッ、と風を切る音が鳴り、ライトが消える。

 

「後r「いや、前だ」なっ⁉︎」

 

IS学園屋上を中心に、衝撃波が走る。

 

 

「…………当たる瞬間にISを起動したか。素晴らしい判断力」

 

ライトの目の前には、ボロボロのISを纏い、体中から血を流すライトが転がっていた。

 

「…………一時的に光速まで速度を上げれる。 だから光、だからライト」

「ラウラ、お前は強い。だけど、私の足元にも及ばない」

 

その場を立ち去ろうとするライトだが、

「…………ッ⁉︎」

 

 

 

「見つけた」

 

 

屋上には、戦闘した形跡しか残っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハアアァァァ‼︎」

 

ザシュッ‼︎

 

桜の刀が、今さっきまでクロノの頭部があった場所を通る。

 

そして、避けたクロノの頭部があった所に、刀が既にあった。

 

この間僅か1秒。

 

「どんな力で振り回したらあんなこと出来るんだよ…………」

「…………避けれるお前も大概化け物だな」

 

桜は刀を再度構え、クロノへ斬りかかる。

 

「…………ゼヤァ‼︎」

「くっ…………」

 

ガキンッ‼︎

 

クロノも刀を展開し、桜の刀を受け止め、その場から後方へ跳ぶ。

 

「お前も、刀を使うのか?」

「いや、武器の扱いはあまり得意じゃないんだ」

「…………へぇ、なら何故刀を取り出した」

「なんとなく」

 

クロノの発言に、桜は顔を顰める。

 

「…………なんとなく、だと?」

 

(明らかに今さっきまでと雰囲気が違う!)

 

「…そんな……そんな軽い気持ちで‼︎武士の魂である刀を使うのかっ‼︎」

 

ブゥン!、と桜は刀を振り下ろす。

すると…………、

 

「マジかよ…………」

 

クロノと桜の間には数10mの空間があったのだが

 

 

その空間が、消し飛んだ。

誤字に在らず、空間が消し飛んだ。

 

「…………なんなんだよその刀は」

「この刀は、別世界にて拝借した神具だ」

「神具だと⁉︎」

「銘は【蝕刀】。振り下ろせば、任意の範囲内を蝕み蝕す。

 

さて、今の私は非常にイラついている。だから、見定めるのは次の一太刀を避けれるのかどうか。これにしよう」

 

そう言って、再度刀を振りかぶる。

 

「任意の範囲内を蝕す。だから、お前を中心とした、半径1mを蝕すとしよう」

「避けるのに失敗すれば?」

「死ぬ」

「oh…………」

 

そんな事を言っている間に、どうやら準備は完了したらしい。

 

「さあ避けてみよ‼︎」

「…………っ」

 

ブンッ、と振り下ろされる刀。

クロノは…………。

 

 

 

ガンッ‼︎

 

「…………お見事」

「そりゃどーも」

 

空間を蝕す刀を、真剣白刃どりしていた。

 

「確信はなかったけど、あたりだったみたい…………だな」

「いかにも、我が蝕刀は最後まで振り下ろせば空間を蝕す。その途中で止められては、意味がない」

 

チャキッ、と桜は刀を鞘に収め。

 

「お見事、元剣豪将軍の太刀を止めたのだ。これにて見定めは終了。私は帰るとしよう。転生しはじめて5000年。これ程の強者は初めてかもしれないな。誇れよ、少女よ」

 

その場から消えた。

 

 

「…………えっ?剣豪将軍って今言ったのか⁉︎」

 

「…………まじかよ」

 

クロノ、驚愕を隠せない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルルル…………

ガチャッ

 

「こちらクロノ、何かありましたか?スコール」

『ライトについて、何か知らないかしら?』

「いえ、何も知りませんが。何かあったのですか?」

『定期連絡がないのよ。今まで一回も欠かしたことなかったのに』

「…………」

ガチャリ

 

 

 

「嫌な予感が…………」

 






桜は存在が規格外です。
クロノ並に。

転生する時間は人其々。

何万年生きている転生者もいれば、同時期に死んでも数百年しか生きてない転生者もいます。

次回から最終章【転生の終と輪廻の再開】です。
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