IS〜有限に憧れし者〜   作:クロノ9696

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有限 弍

話の続きをしよう。

 

語られることの無い、久遠の彼方に存在する話を。

 

 

最初の決意は何処へやら、気付けば頭の中はこの地獄を終わらせる為の方法を模索している。

 

 

彼女の体に存在するもう一つの魂が、彼女から老いを奪い、不変の身体を作り上げた。

 

貴方は成長する、数年後に、大きくなって私の眼前に現れる。

私は変わらない、数年後に、貴方は変わらない私を見て驚く。

 

 

いっそ私を殺してくれ、そんな願いは届くはずもなく、不変の身体は再び鼓動を始める。

 

 

終わりが見えない無限地獄、絶望に打ち拉がれ、心が折れかけたその時、少女は気付く。

 

常に彼女のそばに立つ存在に…………。

 

 

それは転生開始から千数百年経ったときであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼前に現れる白き衣服を纏い、不敵に笑いながら浮く存在。

 

「…………クロノ‼︎」

「ん、どうした織斑何かようか?」

「セシリアと鈴、そして秋十の借りを返させて貰うぜ‼︎」

「ッ⁉︎ …………だが、お前如きが私に勝てると思っているのか?」

「いや、勝てないだろうな。だけど‼︎俺は諦めない‼︎一度や二度負けたとしても、最終的に勝てば全部チャラだ‼︎」

 

その一言で、会場の空気が一気に冷める。

先程まで引っ切り無しに聞こえていた悲鳴も止んだ。

よく見れば、シャルロットや篠ノ之箒も呆れたようにため息を吐いていた。

 

 

「…………お前は、どれだけ馬鹿なんだ⁉︎」

「えっ?俺なんか悪い事は言ったか?」

「一夏、ちょっと黙ってて」

「…………はい」

 

シャルロットに言われて一夏が黙る。

 

(さて、相手の確認しないとな。原作通りならラウラがいる。ラウラがいたとしたら厄介だ)

 

クロノは周りを見渡すが、そこにいたのは全く知らない女生徒が居た。

 

「…………えっ、あいつ誰」

 

思わず口に出してしまう。

居るべき場所にラウラは居らず、見知らぬ生徒がいる。

 

「…………あっ、帰った」

 

ピットに帰った。

 

 

「「「「…………(やりにくい)」」」」

 

会場に再び静寂が訪れる。

 

ピピピ…………

『クロノ、こっちは行動を開始した。お前も時間を稼いだ後、合流してくれ』

 

スパロウからの通信で我に帰る。

 

 

「行くぞ、織斑」

「ああ、上等だぜクロノ」

「…………何を企んでいるのか知らないけど、止めさせて貰うよクロノ」

「…………足手まといの自覚はあるが、私も参戦させて貰おう」

 

各々が得物を呼び出し、臨戦態勢に入る。

一夏は雪片二型を、シャルロットは無数の重火器を、箒は日本刀を、クロノは籠手を。

 

 

「今回で終わりにしてみせる…………」

 

 

 

 

 

「織斑先生、連絡可能な代表候補生全員に連絡を入れました。もうすぐでアリーナに集まってきます」

「すまないな、こんな事を任せて」

「別に良いですよ。ですが、ラウラさんを含めた数人の生徒には連絡が取れませんでした」

「…………そうか、一体何処に行ってしまったんだ。ラウラ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜、道のりは見えたか?」

「ああ、バッチリだ。だけど、その前に」

 

桜が蝕刀を抜刀する。

 

「倒さなきゃいけない相手がいる。そうだろ、血濡れのお嬢さん」

 

そう言って蝕刀を横に薙ぐ。

すると、誰もいないはずなのに血が飛び散る。

 

「…………まさか、後をつけられていたのか⁉︎」

「違う。恐らくだが、こいつも空間転移みたいなものが出来るのだろう」

 

姿を表したのは、腕から血を流す金髪の女性。

歳は二十歳ぐらいだろうか。

 

「…………はぁ、せっかくの経験血が流れちゃった。貯めるの苦労したのに」

 

「こいつがクロノの言っていた【黄金の女】なのか…………⁉︎」

「…………雰囲気が人とは全く違うな。まるで獣みたいだ」

 

 

「獣とか【黄金の女】とか、言われ方が酷いわね。名称じゃなくて、本名で呼びなさい。

 

 

私の高貴なる名前【エリザベート】…………とね」

 

 




次回作を考えていて遅れました。


次回作のテーマは【完全拒絶】
完全に味方無しの作品です。
私にハッピーエンドは無理みたいだ…………。
クロノはなんだかんだ言ってシャルロットとか味方居ましたけど、今回は無しの予定です。


黒乃は勿論出ますよ。
非戦闘員ですが



あっISです。はい。
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