話の続きをしよう。
語られることの無い、久遠の彼方に存在する話を。
最初の決意は何処へやら、気付けば頭の中はこの地獄を終わらせる為の方法を模索している。
彼女の体に存在するもう一つの魂が、彼女から老いを奪い、不変の身体を作り上げた。
貴方は成長する、数年後に、大きくなって私の眼前に現れる。
私は変わらない、数年後に、貴方は変わらない私を見て驚く。
いっそ私を殺してくれ、そんな願いは届くはずもなく、不変の身体は再び鼓動を始める。
終わりが見えない無限地獄、絶望に打ち拉がれ、心が折れかけたその時、少女は気付く。
常に彼女のそばに立つ存在に…………。
それは転生開始から千数百年経ったときであった。
眼前に現れる白き衣服を纏い、不敵に笑いながら浮く存在。
「…………クロノ‼︎」
「ん、どうした織斑何かようか?」
「セシリアと鈴、そして秋十の借りを返させて貰うぜ‼︎」
「ッ⁉︎ …………だが、お前如きが私に勝てると思っているのか?」
「いや、勝てないだろうな。だけど‼︎俺は諦めない‼︎一度や二度負けたとしても、最終的に勝てば全部チャラだ‼︎」
その一言で、会場の空気が一気に冷める。
先程まで引っ切り無しに聞こえていた悲鳴も止んだ。
よく見れば、シャルロットや篠ノ之箒も呆れたようにため息を吐いていた。
「…………お前は、どれだけ馬鹿なんだ⁉︎」
「えっ?俺なんか悪い事は言ったか?」
「一夏、ちょっと黙ってて」
「…………はい」
シャルロットに言われて一夏が黙る。
(さて、相手の確認しないとな。原作通りならラウラがいる。ラウラがいたとしたら厄介だ)
クロノは周りを見渡すが、そこにいたのは全く知らない女生徒が居た。
「…………えっ、あいつ誰」
思わず口に出してしまう。
居るべき場所にラウラは居らず、見知らぬ生徒がいる。
「…………あっ、帰った」
ピットに帰った。
「「「「…………(やりにくい)」」」」
会場に再び静寂が訪れる。
ピピピ…………
『クロノ、こっちは行動を開始した。お前も時間を稼いだ後、合流してくれ』
スパロウからの通信で我に帰る。
「行くぞ、織斑」
「ああ、上等だぜクロノ」
「…………何を企んでいるのか知らないけど、止めさせて貰うよクロノ」
「…………足手まといの自覚はあるが、私も参戦させて貰おう」
各々が得物を呼び出し、臨戦態勢に入る。
一夏は雪片二型を、シャルロットは無数の重火器を、箒は日本刀を、クロノは籠手を。
「今回で終わりにしてみせる…………」
「織斑先生、連絡可能な代表候補生全員に連絡を入れました。もうすぐでアリーナに集まってきます」
「すまないな、こんな事を任せて」
「別に良いですよ。ですが、ラウラさんを含めた数人の生徒には連絡が取れませんでした」
「…………そうか、一体何処に行ってしまったんだ。ラウラ」
「桜、道のりは見えたか?」
「ああ、バッチリだ。だけど、その前に」
桜が蝕刀を抜刀する。
「倒さなきゃいけない相手がいる。そうだろ、血濡れのお嬢さん」
そう言って蝕刀を横に薙ぐ。
すると、誰もいないはずなのに血が飛び散る。
「…………まさか、後をつけられていたのか⁉︎」
「違う。恐らくだが、こいつも空間転移みたいなものが出来るのだろう」
姿を表したのは、腕から血を流す金髪の女性。
歳は二十歳ぐらいだろうか。
「…………はぁ、せっかくの経験血が流れちゃった。貯めるの苦労したのに」
「こいつがクロノの言っていた【黄金の女】なのか…………⁉︎」
「…………雰囲気が人とは全く違うな。まるで獣みたいだ」
「獣とか【黄金の女】とか、言われ方が酷いわね。名称じゃなくて、本名で呼びなさい。
私の高貴なる名前【エリザベート】…………とね」
次回作を考えていて遅れました。
次回作のテーマは【完全拒絶】
完全に味方無しの作品です。
私にハッピーエンドは無理みたいだ…………。
クロノはなんだかんだ言ってシャルロットとか味方居ましたけど、今回は無しの予定です。
黒乃は勿論出ますよ。
非戦闘員ですが
あっISです。はい。