IS〜有限に憧れし者〜   作:クロノ9696

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最高潮に駄文です。
もうすぐ最終回やね。


この話以降は、名前だけのISとなります。
一夏達はもう出てこない予定です。
嫌な方は、そっと電源を落としてください。


有限 泣

目の前で繰り広げられる戦闘を一夏達は見守る事しか出来ない。

 

それだけ高次元な戦闘という訳だ。

 

だが、それもそのはず。

片方は何千人もの血を摂取してステータスがカンストどころかリミットブレイクしている。

もう片方は何も無い所をいきなり爆発させたり、ソニックブームを発生させながら移動したりしている。

 

はっきり言って、近づいたら命がいくつあっても足りない。

 

 

一「………俺達はどうしたらいいんだ」

シ「一夏?」

一「見届けるべきなのか?逃げるべきなのか?それとも………」

鈴「戦うべきか………でしょ?」

一「ああ。だけど俺達では戦闘にはついてはいけないんだろうな」

 

 

動きたくても、戦いたくても、その行動全てが死へと繋がるのが直感的に分かってしまう。

だからこそ、一夏達は動く事が出来ない。

 

セ「あの女性は、さっき皆殺しすると仰っていました。此処で見ているよりは、何か行動した方が良いと思いますわ」

 

セシリアが少し怒気を含んだ声で発言する。

口調が被っているのが、そんなに嫌なのだろうか。

 

篠「だが、死んでしまっては意味が無いぞ」

鈴「そうよ、無駄死にだけは嫌。やるのなら、生き残らないと」

 

生き残る。

それが出来るのか、出来ないのか。

 

答えなんて出る筈がない。

答えなんてある筈がない。

何故なら、どちらが勝ったとしても、最終的には世界そのものは滅ぶのだから。

 

勿論、一夏達はそれを知らないのだが。

 

目の前で繰り広げられる戦闘を、本当に見ることしか出来ないのか。

 

俺達に出来ることは無いのか。

どれだけ思考しても、答えなんて出てこない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりその機体は嫌いだ。こっちは腕が二本しか無いのに、ワイヤーブレードが多過ぎる」

「素手でなく戦うのではなく、武器を使えばいいじゃありませんか」

「確かにそれは正論だ。でも、私は武器を使うのが少々苦手だからね」

「中途半端を擬人化した様な存在の癖に、どうやってそこまでたくさんの能力を手に入れる事が出来たのかは不明です。まぁ、この瞳さえあれば貴方の次の手は大体予測出来るから問題ありません」

 

境界の瞳、擬似ハイパーセンサーとして導入されたそれを化け物が使えばどうなるのか。

 

とても簡単に言えば、一種の未来予知が出来る。

 

普通ならあり得ないだろうが、そんな普通が通用しないのが化け物だ。

 

 

だが、一方的な展開になる様子はない。

 

理由としては、予測が完璧じゃない事と、クロノの使う技を相手が知らない事の二つだろう。

 

 

(………………流石にキツイな。今は何とか成ってるけど、長期戦に成ったとしたら、私の負けだな)

 

「………………ずっと思ってましたが、闘いに参加しようともせず、逃げようともしていないあの五人。邪魔ですわ」

「…何をする気だ。お前の相手は私だぞ‼︎」

「それは重々承知しています。ですが、邪魔なものは邪魔なので」

 

そう言った後、シュヴァルツェア・レーゲンに搭載されているレールガンが一夏達目掛けて発射される。

 

 

ISといえども、レールガンが直撃すればただでは済まない。

しかも、乗っているのはエリザベート。

リミッターどころか、魔改造ぐらいはされているだろう。

 

 

それは一瞬の出来事だった。

一瞬にして、一夏達がいた場所一帯は一夏達を残して吹き飛んだ。

 

逆に、何故一夏達が生き残っているのかというと………。

 

「………そんな事をして、何の意味があるというのですか?邪魔者を助けて何の意味があるというのです」

「…お前は行動一つ一つに意味を求めるのか?だとしたら、最初から私達は相入れなかったという事だ」

 

クロノが、一夏達の盾になったからだ。

 

 

一「クロノ………っ‼︎お前何してんだ‼︎」

ク「うるさい。私は助けたかったから助けた。ただそれだけだ」

シ「クロノ、腕が………」

 

盾になる時に負傷したのだろう。

右腕はある筈の場所にはなく、地面に転がっていた。

 

ク「先に言っておくけどこの勝負私が勝っても、あいつが勝っても、世界は滅びるんだ。悲しいけど、これは決定事項だ」

『………………………はぁ?』

ク「逃げるなら逃げろ、誰も責めない。どうせ世界は滅びるんだ、最後の時ぐらい大切な人と過ごせ」

 

皆納得のいかないような顔をしているが、言葉が嘘ではないという事は理解出来たみたいだ。

 

ク「………無惨に死にたくないだろ?早く逃げるんだな」

 

『………………』

 

エリザベートが攻撃してこない事を見ると、邪魔者が居なくなるのなら別に手段はどうでもいいみたいだ。

 

一「皆、行こう」

鈴「一夏⁉︎」

一「………悲しいけど、俺達は此処に居ても何の役にも立たないんだ。邪魔になって、その度にクロノが怪我をするぐらいなら、此処にいない方がマシだ」

『………………』

 

沈黙、少なくとも一夏の発言は反論のしようが無い正論。

一夏を筆頭に、続々とアリーナから出て行く。

 

 

「………………行ったか」

「本当に良かったのですか?あの金髪の子は、元カノだった筈ですが」

「………別に、そんな関係じゃなかったさ。私が一方的に好きだっただけ」

「そういう事にしておきましょう」

 

それはもう、取り戻す事の出来ない過去の話。

 

「………お前は言ったな、エリザベート。

貴方は誰だ、と。

クロノではそこまで成長する事は出来ないと」

 

 

「その右腕ならやるよ。血を吸うと良い」

「………貴方が不利に成るだけですが、よろしいのですか?」

「関係無いさ」

 

 

「………………間違いでは無い。私はクロノでも、誰でもないからだ」

「………?」

 

 

「財前黒乃という人間は、意思は、精神は、もう数千年まえに精神崩壊して死んださ」

「………」

「今此処にいる私は、彼女からISと姿を貰った存在」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「精神崩壊者の無念の塊が集合して歩いているだけだ」

 





はい、大体読めば分かっていると思いますが、クロノは本物ではありません。

そういう伏線は、バレバレなぐらい張ってきたので分かっていた読者様も多かったと思います。

多分あと三話で終わります。
最後までよろしくお願いします。
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