「スコールさまー」
「どうしたの?ライト」
「クロノさんをー、知りませんかー?」
「今日は見てないわね。何か用でもあったの?」
「いえー、遊んでもらおうと思いましてー」
「…………壊しちゃダメよ」
「分かってますよー」
研究所から盗み出した少女【ライト】、年齢は12歳。
その戦闘力はあまりにも高いため、只の遊びで基地が壊れる為、注意を受けている。
「…………それにしてもー、クロノさんはー、殆ど基地にいませんねー」
「あの子からしたら、ここは都合のいい寝床みたいなものなんだと思うわ」
「でもー、クロノさんがいないとー、私達死んじゃいますよー」(主に餓死)
「…………今日は外で食べましょう」
「ですねー」
朝から黒乃がいない時は、大抵夜になっても帰ってこない。このままいけば、夕飯抜きになってしまう。
流石にそれはキツイ。
「…………そういえばー、クロノさんについて調べたらー、情報が殆ど出てこなくてー」
「無理よ。彼の情報は殆ど公開されてないもの」
「…………?」
「名前以外、彼の事については誰もしらないの」
「…………マジですかー」
「私達の世界では、彼を【厄災】と呼んでいるわ」
「厄災ー?」
「篠ノ之束が天災なら、彼は厄災。二人とも、全世界を敵に回しても勝てる実力を持っているわ。
最も、篠ノ之束では彼に勝てないけどね」
篠ノ之束の研究所
「束、見つかったと言うのは本当か⁉︎」
「ち、ちーちゃん落ち着いて!」
「落ち着いていられるか!あいつは秋十を殺したんだぞ‼︎…………その影響で一夏は精神を病んでしまった。あの事件から二年、友人の支えもあってようやく普通の生活が出来るようにはなったが…………」
「箒ちゃんも度々お見舞いに行ってたね…………」
「弾と鈴がいなければ、もっと時間がかかっていただろう。あの二人には本当に感謝している」
「…………話を戻すよ」
「…………ああ」
「まず、いっくんとあーくんを誘拐して欲しいと亡霊企業に頼んだのはドイツ政府だよ」
「何だと⁉︎なら、私は騙されていたのか⁉︎」
「いや、正確にはドイツ政府の役人の一人だね。首相は関係ないよ」
「…………続けてくれ」
「依頼を受けた亡霊企業は、ある一人の男を送り込んできた。それがこの【厄災】だよ」
「…………そうか、こいつが秋十の仇か。どれぐらい強いんだ」
「……………………聞きたい?」
「早く言え」
「私達がどれだけ頑張っても勝てないよ…………」
「⁉︎…………どういう意味だそれは」
「この厄災は、裏世界では有名なんだ。絶対死なない化物として」
「化物だと?」
「うん。本当か分からないけど、彼は人に触れるだけで殺すことが出来て、何をしても彼は傷つかないらしい…………」
「…………そんな事があるわけないだろう‼︎」
『だったら…………試して…………みる?』
「「⁉︎」」
突如研究所に響く声、そこにいたのは、先程まで束達が話していた人物。
「…………厄災」
「その呼び名…………嫌い…………。
だから…………畏怖と絶望を…………込めて…………
黒乃…………と呼べ」
会話メイン会。
次は蟻対海ですかね?