あなたはウマ娘である。   作:サイリウム(夕宙リウム)

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番外編第二弾。被害者リトルココン編(変更後)です。

この度は大変申し訳ありませんでした。今後はもっと気負つけて頑張っていきますのでお許しください。



【番外編の2】被害者リトルココン編(変更後)

あなたは、パティシエウマ娘である。

 

 

元々は自分の大好きなお菓子をいつでも食べれるように、また自分が求める味を作り出すために始めたお菓子作りだったが、今ではあなたの趣味になってしまっている。

 

 

前世馬だったあなたからすれば、時たまご褒美でもらえる果物、もしくは黒砂糖で馬房の中で狂喜乱舞するほどだったのだ。ウマ娘になって自由になってしまったあなたからすればもう天国である。パクパクである。毎夜コレである。

 

あなたがアプリに登場した場合、上下どちらを選んだとしても『太り気味』になるくらい甘いもの大好きである。そのせいで製菓技術も上がり、あなたの仕出かしに対する埋め合わせとして多用されることになったが、誰かがおいしそうに食べるのを見るのもちょっと好きになってきたので問題はない。あなたの知能レベルが1、上がった。

 

 

 

なお、そんな技術と砂糖の甘い香りを醸し出しているあなたに学園一の令嬢ことパクパクさんが寄ってくるのは必然であり、あなたの弟子ポジションにいつの間にか座り込んでいるゴルシ経由で紹介された。最初は色々とあったが、今は定期的に『太り気味』をプレゼントする仲である。モンブラン輸送に失敗しているメジロのお嬢様を見かけたとすれば、そのモンブランはあなた謹製である。

 

 

ちなみにだが、『最初に色々あった』ことについて詳細を話すことはできない。

 

 

あなたの邪知暴虐ぶりを知ったメジロ家の圧力によってあなたが持っていくお菓子の数々はカロリーオフの上にメジロ家お抱えのパティシエチェックが入っているのだが、どっちみちパクパクさんが我慢できずにたくさん食べてしまうので体重はお察し。「ドラマとかでよくある0距離で後ろから拳銃向けられて“お願い”されたときは正直ビビった」という言葉は、メジロ家パワーによってかき消された。

 

 

 

 

 

 

さて、話を元に戻すとしよう。現在あなたはトレセン内の調理室を貸してもらいリトルココンにお菓子作りを教えている。あなたも大量に制作しているのでその片手間で、という形だがリトルココン本人が希望したからである。

 

 

ココンとあなたの顔容姿がある特定の部位(胸部)を除いて瓜二つなのは周知の事実であるが、そのせいであなたの悪事のしわ寄せが、彼女に行ってしまったことは両手両足でも数えきれない。

 

 

 

少しだけあげるとすれば、

 

顔が似ているせいで曲がり角に入った瞬間に

 

『ヒェッ! お助け~~~~~~!!!!!』

 

とすれ違った人に逃げられ、

 

 

急に目の前に現れた先輩に対して

 

『お願いですから命だけは! 命だけは助けてください! 何でもしますから~~!!!!!』

 

と懇願されたり、

 

 

天井を破壊して上から降りて来たゴルシに

 

『お! 師匠じゃん! 見てみてこの天井の穴! 芸術点高いだろ!』

 

と謎の評価を求められたりと散々だった。

 

 

 

 

 

 

最初は心底混乱していたココンだったが、理由が解ったときはブチギレた。どこかの平行世界での鬱憤もたまっていたせいか、発見次第あなたに制裁を下しターフに首から下を植え付けたぐらいである。

 

近くにいたチーム<ファースト>に所属し、若干にゃサイコパスじゃね? と噂されるビターグラッセが『ヒェッ』と思わず口にしてしまうほどの鬼の形相だったことは語らずとも解っていただけるだろう。

 

 

 

 

 

そんなわけで『あなた植木事件』以降全くココンに頭が上がらないあなたであるが、彼女に教える片手間で大量にお菓子作りをしているのには理由がある。

 

 

 

あなたが『定期便』と称するクリームがからし味だったり、ハバネロ味のチョコだったり、ワサビ抹茶だったりの激辛食材を大量に使った籠一杯のお菓子。

 

それを練習場や食堂の近くに置いておき、誰かがそれを口にするまで隠れて見ているという“お菓子爆撃”と名付けられたあなたを象徴するイタズラがある。もちろん学園側も生徒たちに『不審なお菓子は“あなた”のイタズラであるため発見したら“あなた”のもとに持っていき全部食べるまで監視しなさい』という指示がしてあったのだが……

 

 

 

先日の『定期便』の輸送中、あなたはリコピン(理事長代理)に発見された。

 

 

 

 

やよい理事長であればあなたのマブダチであるためちょっとしたお小言とその場で全部食べるまで監視程度で終わったのだが、相手はリコピン。

 

運が悪いことに顔が似すぎていたためリトルココンと勘違いされ大激怒。『隠れてココンが大量のお菓子を食べようとしていた』と思った代理としてはココンのために叱ったことだったのだが、あなたにとってリコピンの顔は怖かった。

 

 

 

生まれて初めてかもしれない大号泣をかました。

 

 

 

これにはリコピン大慌て。

 

いつもクール系美少女で物静かなココンが見たことのない顔で、聞いたことのない声量で思いっきり泣いたわけである。とってもあわあわしていた彼女だったが、そこに電流はしる。

 

 

最近一緒に温泉行ったトレーナー君が『たまには息抜き必要ですよ』と言っていたことを思い出したのだ!

 

 

 

リコピンは偽ココンを怯えさせないように極めてやさしい声色で、『最近少しきつくなりすぎていましたね。その量は少し多すぎますから、ファーストのみんなで食べましょう?』と本人ココンやグラッセが血涙を流しながらも聞きたがった言葉を奏でたのである。

 

 

 

 

 

あなたがそれを承諾したことで………、大惨事が起きてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

チーム<ファースト>、理事長代理も含めてリトルココン以外壊滅である。なお、もちろんあなたも自爆した。

 

 

 

 

 

長々と書いてしまったが、そんなわけで唯一生き残ったリトルココンに、度重なる自爆のため復帰が早かったあなたがお詫びのためのスイーツづくりのついでに教えているという感じである。ココンにしてみれば休憩から帰ってみれば部室でメンバーたちが悶絶しており、自分と瓜二つであるドッペルゲンガーみたいなあなたも苦しんでるのだから『意味不明』だっただろう。

 

 

 

 

 

なお、後に学園とURAから、チーム<ファースト>壊滅騒動のお仕置きとして“あなた”に女神転生シリーズのすべての世界記録を塗り替えるまで帰れませんRTA(バグ禁止)をすることが通達された。URAの公式チャンネルで放送されることが決定している。

 

 

 

 

あなたは文字通り地獄を見た。

 

 

 

 




あなた

一か月ほどスタジオに幽閉されながら頑張った。全部リアルタイムで放送もされた。“あなた”が全部未プレイだったこともあり、チャート組み立てもすべて自分でやらされたことから、“あなた”が一人で織りなす阿鼻叫喚が視聴者から好評。思っていたより人気が出たためURAは、またあなたがやらかしたら企画を持って来ることを決意した。一番視聴率が取れたシーンは記録更新できそうと一息ついていたら、野生の走者がスパチャで記録更新報告してきて、あなたが発狂するところ。



「あぁーーーー!!!!! 耐性つけ忘れた!!!!!!」

「避けて! 避けて! 死んじゃう(迫真)!!!」

「はい、こちらが貫通つけ忘れた愚か者ですね。も"う"一"回"遊"べ"る"ド"ン"!!!!!」





チーム<ファースト>

たまたま近くにいたゴルシによって録音されたリコピン甘々ボイス。彼女たちに配布されたときに狂喜乱舞した。そのおかげで復帰も速かった模様。





次回予告(ホープフルS)!


やめて!アナタの翼神竜の特殊能力で、沖野トレーナーが焼き払われたら、闇のレースでトレーナーと繋がってるURAの精神まで燃え尽きちゃう! お願い、死なないでURA! あんたが今ここで倒れたら、この後に続くハチャメチャを抑えるのは誰になるの! ゲートはまだ残ってる。ここを耐えれば、諸悪の根源に勝てるんだから!



次回! 関係ない城之内死す! デュエルスタンバイ!
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