あなたはウマ娘である。   作:サイリウム(夕宙リウム)

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うまく続きが描けていないのであなたちゃんを放牧した結果このようなものが出来上がりました。私は悪くありません。

そのいち、そのにと続きます。


あなたちゃんのおもちゃ箱①

 

 

 

 

「はいは~い! みんな集合!」

 

 

「いや、集合と言ってもみんなすでに集まってるわよ?」

 

 

 

トレセン学園の空き教室に集められたウマ娘たち。現在クラシックやシニアで戦っている子達はレースや練習で忙しいのでお呼ばれしておりませんが、それ以外の今まで登場したウマ娘たちがみ~んなあなたちゃんに集められています。なお、最近生徒会長からトレーナー監禁お姉さんにジョブチェンジしたシンザン元会長は来てません。まだ戸籍上は一人身なのに愛にまだできることを確かめるのに忙しいそうです。

 

そんなわけでこの場にいる最年長のマルゼンママがお話を進めてくれるんですね。

 

 

「今日は紹介したい人が入学してきたので集まってもらいました!」

 

 

「なるほど、先ほどからシーツを被っている横の子がそうなのだね。…………しんどくないかい?」

 

 

あなたちゃんの隣で真っ白なシーツがかぶされているハロウィンお化けみたいなウマ娘に声をかけるルドルフ新会長。早くもあなたちゃんのせいで、連日連夜世界各地から送られてくる“門”と名の付く建造物の破壊報告が津波のようにやってくるので胃腸にダメージを受けているのか若干顔色が悪いですが、まだ他人の心配ができるぐらいには余裕があるみたいです。

 

 

 

「…………(コクコク!)」

 

 

「ならいいのだが……。」

 

 

 

「んじゃ! 早速紹介しまぁ~す!!!」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

うん? あなたちゃん何読んでるんです?

 

 

「う~ん? あ! ふむふむ。」

 

 

いやだから何読んでるんですか? そろそろこのお話も見せ場に近づいてますし、あなたちゃんも後方でお姉ちゃん面して腕組みしながら『ふ、アイツもまだまだだな。』とか『ふ、奴にチヨは超えられまい。』とか『ば、馬鹿な! あれは領域! 地方から来た泥臭い娘ができるはずが!』みたいなことを言う役頂いたでしょ?

 

 

「あ~、あの台本? つまんないからポイした。それよりも見てよコレ!」

 

 

え、捨てちゃったんですかアレ。せっかくのシンデレラグレイだからということで用意された台本ですよアレ……、うん? その本のタイトル……、『天国に行く方法?』

 

 

「そう! 面白そうでしょ! なんか額にハートくっつけて首筋にお星さまつけてる黄色い奴から奪ったの!」

 

 

…………何してるんですかあなたちゃん。

 

 

 

「シーズンの合間に旅行してたらなんかエジプトに着いたの。お土産にスフィンクスでも持って帰ろうかなぁと思ってたら黄色い奴が時間止めて悪いことしてたからやっつけた!」

 

 

えぇ……(困惑)

 

 

「その後にカピカピになってたお爺ちゃんに砂糖水飲まして復活させた後に、帽子と髪が一体化してる学ランのマッチョマンと遊んでもらった!」

 

 

よ、よかったですね。うん。

 

 

 

「じゃあ読むね!」

 

 

 

 

必要なものは『わたしのスタンド』である。

 

『ザ・ワールド』

 

 

 

 

「あ~、あの時間止めてたダサいのか! よし、『YOU&YOU』!」

 

 

あの、あなたちゃん。背後からあなたちゃんと瓜二つなスタンドが出てきましたけど……、いつの間に矢に撃たれたんです?

 

 

「? 自前だぞ? 『YOU&YOU』! スタンド名『ザ・ワールド』をコピーしろ! 『YOU&ザ・ワールド』だ!」

 

 

そう指示するとあなたちゃんのスタンドが眩い光を表しながらその半身が『ザ・ワールド』に変化します。真っ二つにに裂けたあなたちゃんとザ・ワールドを無理やりくっつけた感じですね。

 

 

 

我がスタンドの先にあるものこそが人間がさらに先に進むべき道なのである。

 

必要なものは信頼できる友である。

 

彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。

 

権力欲や名誉欲、金欲、色欲のない人間で、彼は人の法よりも神の法を尊ぶ人間でなくてはならない。

 

 

 

 

「ふむ! これはまさにあなたちゃんだな! よし分裂!」

 

 

何を思ったのか脳天からキレイに半分こして分裂するあなたちゃん。……うん? もしかして権力欲や名誉欲、金欲、色欲のない人間ってあなたちゃんのことですか!? 欲望とかコントロールしてるようには見えませんし、神の法を尊ぶってあなた三女神様過労死においこんでるんじゃぁ?

 

 

 

「あなたちゃんに権力欲や名誉欲、金欲、色欲は当てはまらないぞ! 前三つはもう凱旋門で手に入ってるし、最後のはコンプライアンス的に元々持ってないからな! 欲望はゲートを壊したいという欲を我慢して普通にレースできてるから問題なし! あとあなたちゃんは邪神一年生だからあなたちゃんが法だぞ?」

 

 

い、言われてみれば確かに???

 

 

 

 

いつかそのような者にこのDIOが出会えるだろうか?

 

必要なものは『極罪を犯した36名以上の魂』である。

 

罪人の魂には強い力があるからである。

 

 

 

「うん! これもあなたちゃんで代用できるな! あなたちゃん36人に分裂増殖!」

 

 

その声と同時に背後に現れるいけにえのあなたちゃん36人。すでに肉体という枷を解き放った魂の状態!

 

 

 

 

 

必要なものは『14の言葉』である。

 

わたし自身を忘れないようにこの言葉をわたしのスタンドそのものに傷として刻みつけておこう。

 

 

 

 

「あなたちゃんは神様だから忘れないぞ!」

 

 

 

 

必要なものは『勇気』である。

 

わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない。

 

 

 

 

「あなたちゃんはもう捨てる物持ってないからだいじょうぶだな! スタンドない方が強いし!」

 

 

 

 

朽ちていくわたしのスタンドは36の罪人の魂を集めて吸収。そこから『新しいもの』を生み出すであろう。

 

「生まれたもの」は目醒める。

 

信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して…『友』はわたしを信頼しわたしは『友』になる。

 

最後に必要なものは場所である。

 

北緯28度24分西経80度36分へ行き……次の「新月」の時を待て……

 

それが『天国の時』であろう……

 

 

 

 

「北緯28度24分西経80度36分……、どこだ?」

 

 

いや、あなたちゃん。最近連絡用にスマートフォンなる文明の利器を買ってもらったばかりではありませんか。それで調べれば一発で解りますよ? 場所的に日本ではないの確定ですが。

 

 

 

「んにゃめんどい! ……そうだ! あなたちゃんの特殊能力発動!」

 

 

「あなたちゃんの本名は“あなた”! 英語名は“YOU”! これはつまり二人称! 二人称に当てはまるのは人間! つまり人間は皆あなたちゃん!」

 

 

「そしてこの世の中には擬人法という愉快なものがある! そのおかげでこの地球上に存在するすべての物! それすなわち“YOU”! ゆえにあなたちゃん!」

 

 

「あなたちゃんはそこに遍在するのだ!」

 

 

「全世界をあなたちゃんで埋めてしまえばそれすなわち、あなたちゃんの足元はすなわち北緯28度24分西経80度36分!」

 

 

「そして運よく今日は新月の日!」

 

 

 

 

「今日からここが! 天国だ!」

 

 

 

 

 獲得! 『メイド・イン・ヘブン』

 

 

 

 

全世界を埋め尽くすあなたちゃんが一斉に天国へと飛び立ち始める。

 

 

あぁ、世界はあなたちゃんに始まりあなたちゃんに終わるのだ。

 

 





『YOU&YOU』

破壊力   ? 
スピード  ?
射程距離  ?
持久力   ?
精密機動性 ?
成長性   ?


全てが謎のスタンド。その正体はあなたである。彼女が持つ一つ目の“YOU”は人類そのものや彼女自身を表し、二つ目の“YOU”はこの世に存在する、もしくは存在した、未来に存在する可能性があるスタンドを意味する。

ゆえに確固としたステータスを定めることはできない。


ちなみにスタンドを出さない方が強いらしい。
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