あなたはウマ娘である。本来なら一日一話のところを予約投稿ミスって一日に二話も投稿してしまった作者を持つウマ娘である。あの、ホントにすいませんでした……。
まぁこれが読者側に回れば一話分早めに見れたのでお得。そんなわけであなたは上機嫌である。決して先日ゲートを破壊したのが気持ちよかった、というわけではない。
現在あなたは京都駅から東京に向かって新幹線で帰宅中である。もちろん隣には前回ターフに頭を突き刺したトレーナーもいる。あなたとしては病院送りにするぐらいの力加減だったが、その翌日に何事もなかったかのように復帰してきたので驚きである。あなたは心のメモに次回はもっと威力を上げてもいいと書き足した。
まぁ何故帰宅中かというと普通にレース帰りである。あなたにとって二戦目のレースが無事終わったということだ。結果の方は先ほどから絶好調を維持しているあなたの顔を見れば語らずにもすむだろう。
一応描写するとすればデビュー戦と全く同じである。あなたはいつも通り、前世のとき同じようにゲート前でだだをこね、ゲート内では全く以って集中できず、そして適性が一番高いのは逃げの癖に追い込みで勝利するとか意味わからん事をしでかしたのだ。まぁアプリの適性表示で逃げがAだとすれば追い込みはBぐらいありそうなあなたであるが。
でもまぁゲート前でお菓子売り場やおもちゃ売り場に高確率で出現する「あれ買ってくれないとヤダ!」と叫びながら地面に寝転び暴れる、ということはしなかっただけよかったと言えるかもしれない。
…………あなたは思いついてしまった。
なお、あなたは二戦二勝、どちらも2着と大きく差を離して優勝したため晴れてランクがオープンになった。まぁつまりGⅠに出走できるようになったわけである。あなたのトレーナーはあなたが普通に強いのでクラシック路線で活躍するだろうと踏んでいる。そのGⅠレースに向けて大舞台のレースになれてもらおうとあなたの次走は最近名前が変わってGⅠになったホープフルSである。トレーナーである沖野からすれば愛バ?であるあなたが活躍するのを期待しているであろう。
隣に座っているあなたの愛バはとんでもないことを考えているが。
なお、今現在あなたはあなた自身のお土産として買った御座候を堪能中である。御存じない方のために簡単に説明すると周りのガワが硬めのどら焼き、大判焼きのことである。なお、一部の関西圏の人間に御座候のことを大判焼きと呼ぶと戦争になるためご注意願いたい。
また、あなたは関東圏の出身だが親御さんが関西圏であったため間違えるとその安全を保障できない。
「なぁ、さっきからうまそうなの食ってるよな?」
あなたにとって甘味とは至高である。元々の知能指数というか性格というかなんというか本能が四足歩行の馬、前世よりなあなたにとって甘味は大好物であり、前世で食べられなかった憧れの食べ物である。前世のウマであった時はせいぜい甘い物と言えばニンジンとかであり、最上級で果物である。そして今はなんと砂糖がたらふく食べれるのだ。一応体重というものはあるが砂糖まみれの菓子だらけな食事をしても「まぁウマ娘ですしおすし」で許されるのだ!
そんな甘味大好きなあなたはあんこの塊である御座候を30こ。解りにくい方向けに言うと、どら焼き30こを購入し、新幹線の中で食べきろうとしているのだ。なお、先ほど夕食として駅弁を平らげた模様。
まぁあなたとしては自身を褒めてくれるし、お世話になっているから大事な大事な御座候を一個ぐらい。まぁ一個ぐらいならわけてあげてもいい。とっても、とってもつらいことだが。
「確か、大判焼きだったか? 餡子のいい匂いでおいしそうだよな!」
…………
「ハァア?????」
あなた! キレた!
ーーーーーーーー
「なるほどねぇ……、うちも差し。後半からの勝負やけどあいつもそうなんやなぁ……。」
「シリウスシンボリは差し追い込み、今年の有力バは全員後方からのレースになりそうだな。」
トレセン学園、チーム部室。そこでは去年シービーの三冠を導いたとして一躍有名になったトレーナーとミホシンザンがあなたのレースを見ていた。
「まぁ見ていてある意味……、まぁあからさまなゲート難だな。……ミホは俺のこと埋めないよな?」
「あほか……、はぁ。うちがそんな野蛮なことする人に見えんの? やらんよそんなん。」
「だ、だよな。うん。」(面白がってシービーにやられたので警戒してたなんて言えない……。)
なお、ここにいないシービーは日課のお散歩中である。彼女はゲート難、というほどではなかったが自身のトレーナーをターフに突き刺す行為に面白さを感じてしまったので即実行に移している。彼女の担当トレーナーがひそかに病院に急送されたのは今では何とか笑い話である。
「ま、今の感じやったら三人とも最後の直線前には先頭に立って来るやろうからどこまで脚溜められるか、やね。ま、次のホープフルで気張らせてもらいましょ。」
「東条のとこのシリウスシンボリもホープフルに合わせてくるらしい。こいつは終わったばかりだから詳細は解らんが出てくる可能性は高いだろう。今のうちに対策を考えようか。」
「せやなぁ……。あ、そや。今日おやつ買ってきてん。いい時間やし食べへん? ほらこれ。」
ミホシンザンの手にあるビニール袋。そこにはあなたが食べていたものと同じ御座候が入っていた。おいしそうだよね。
「あぁ、餡菓子か。糖分補給にちょうどいいな。確か……回転焼きだったか?」
…………
「ハァア?????」
ミホシンザン! キレた!
あなた
実は回転焼き、大判焼き、今川焼き、という呼び方もございます。そしてそれ以外にももっとあります。まぁ御座候も全部同じものなんですけどね。でもあなたは全部御座候って呼びますし、言い間違えたり否定するとキレます。
そう、だれもでちゅねの悪魔とは言ってないのである!
ミホシンザン
京都の菊花賞で勝ったという理由だけで関西弁なキャラになってしまった被害者。だってウマ娘化されてないから自分でするしかないけどそうなると他のウマ娘と差別化しないといけないし……、ということで関西弁に。なおタマは関西弁ではなくタマ弁、もしくはタマ語である。