あなたはウマ娘である。   作:サイリウム(夕宙リウム)

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19✕✕年! 世界は核の炎に包まれた!

核シェルターなどと甘えたようなようなものは存在してなかった世界は放射能によって汚染されてしまったのだ!

しかし人類のすべてが絶望によって飲み込まれたわけではない!

放射能に適応した人類は絶滅してしまった生物の遺伝子を体内に取り込み新たな生物となった!


そう! 「ウマ娘」である!



『ファルコの拳 ~三兆人のモヒカンを焼き尽くせ~』



2222年! 4月1日ロードショー!



君はトキの涙を見るか……





※嘘です。





知人でガス引火で眉毛全損したヤツいます。

 

 

 

さて、時代は巻き戻りまして1582年、あなたちゃんによる日本征服が完了した時空である。本来ならば織田信長が近畿地方を統一できるかできないのか、まぁそれぐらいであったのだがあなたちゃんは違う。例の野望ゲームのように10年足らずで全国を統一してしまったのだ!

 

……と、いってもあなたちゃんはあなたちゃん。統一したと言って別に何か新しいことを始めたりとかそういうのはない。ただキリスト教の宣教師たちが『ゲート』と言っているところを間が悪く発見してしまっため史実より早くキリスト教禁止が起こったぐらいではある。

 

あ、もちろんですけど日本から『門』の文字はすべて消え去りました。はい。

 

そんなあなたちゃんが何をするかというと……、バーベキューです。過去の織田征伐の時にボコボコにした信長くんや一応あなたちゃん今川の姫様なのでそういう血筋や家臣の人たちを集めて晩御飯なわけです。あまぁ~いトウモロコシを焼いてご満悦のご様子ですよ?

 

 

「うまい! うまい! 安易に鬼滅パロディしようとして失敗したけどうまい! 穴があったら入りたい!」

 

 

「ま、また姫様がおかしくなられている……。」

 

「まぁまぁ井伊殿、せっかくの全国統一の祝いの席なわけですから。」

 

「あぁ、これは織田の。いやはや気が付けばすごいところまで来てしまったもので。……正直昨年の正月の時のように全員姫様を象った着ぐるみを着させられるのかとヒヤヒヤしておりました。」

 

「……古今東西の名だたる武将たちが姫様の“こすぷれ”なるものをするのはなんというかこの世の終わりでしたな。」

 

 

昨年のお正月、あなたちゃんはめでたいということでどこから手に入れて来たのか、あなたちゃんの着ぐるみを全国各地の武将に配って二条御所であなたちゃん限定仮装パーティを行っていたそうです。○○の雄とか○○の虎とか龍とかそういう異名のついた素晴らしき武将たちが天下人であるあなたちゃんによって着ぐるみ着せられて京の町を無理やり行進させられるお祭りです。

 

京の皆さんからは百鬼夜行か何かと勘違いされて逃げられるなどのハプニングがあったそうですがまぁ……、あなたちゃんは楽しかったそうです。

 

 

「にしてもこの南蛮の道具、確か“がすぼんべ”なるものでしたかな? この取っ手を回すだけで火が出るとは便利なものです。」

 

「あぁ、確か信長殿はこういった南蛮の品に興味があるのでしたな。こちらも金属製の筒が燃料になっているそうで……」

 

 

そう言いながらガスコンロを実際に使って見せる井伊さん。あなたちゃんが未来から持ち込んだ品ではありますが、あなたちゃん説明めんどくなって全部南蛮って言ってるのですごい勘違いが起きています。日本における西洋の発展具合が凄く勘違いされていますが……、まぁ大丈夫でしょう。

 

 

「なるほどなるほど、この上の押し込みを押すことで燃える煙が出るのですな。……これは危険ですな。道具だけではなく武器にもなる。」

 

 

その実演を見、実際にガスボンベで遊ぶ信長くん。さすが本来の天下人はガスの危険性をすぐさま察知したようです。……それはそれとしてガスなくなるまでずっと押し続けるのは面白いといっても危険ですよ?

 

 

「あ! 井伊のおっちゃん! なにしてんの!」

 

「おぉ、これは姫様。今ちょうど姫様が南蛮から取り寄せた道具を信長殿に説明していたところでございます。」

 

「このがすぼんべ、非常に便利な品でございますな。」

 

 

そこにふらっとやってくるあなたちゃん。老臣である井伊殿と信長くんがお話しているのが気になって見に来た様子。……あ、あなたちゃん? そのマッチは?

 

 

「ねぇしってるノッブ! がすって爆発するんだよ!」

 

 

憎たらしいほどに素晴らしいき笑みを浮かべるあなたちゃん。そのお手手には無慈悲にもマッチの箱。誰かが制止しようと声を上げますがあなたちゃんを止められるのはこれから大体350年後に産まれるマルゼンスキーぐらいです。

 

マッチの赤いその先がしめやかに箱の上をスライド。

 

本日のバーベキュー会場であった本能寺は静かな夜を明るく照らしたのでした。

 

 

 

~BC12000~1582 今川あなた 本能寺でのガス爆発により没~

 

 

 

 

 

 

戦国武将あなたちゃん編・完!

 

 

 

 

 

 

 

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「と、言うわけでこうなっているそうです。」

 

 

現代に戻ってきましてここはトレセン学園の生徒会室。報告を上げるエアグルーヴは目も守るためにサングラスをしており、ルドルフ会長も着用済みである。まぁ信頼できる副会長から受け渡された日本史の教科書、今回の事件の資料として渡されたそれは国内の学生が勉学に励むのに必要なもののはずなのに内容がアレになってしまっている。

 

……正確にいうと日本の歴史があなたちゃんによって完全に改変されているのだ。

 

日本で初めて設立された国が“あなた国”になってるし白村江の戦であなたちゃんが活躍して勝ってるし、一時期日本がフランスまで侵略してるし、わざわざあなたとか言う指導者が凱旋門の建設を命じた後に手ずから破壊している。

 

そうかと思えば急に表舞台から消え去り平安京の妖怪として伝説が残ったり、平家と源氏の戦いに介入してあなた氏が設立されていたり、モンゴルが攻めて来た時はてつはうを完食してモンゴル兵から褒められたりと意味が解らない歴史になっている。

 

 

「……もう、もうなんなの!?」

 

 

数か月前に『パリを火の海にしてくる』と言って第二次凱旋門賞制覇作戦に出征したと思ったら飛行機が謎の事故に遭い、彼女以外の乗客は無事に脱出したが宇宙空間に漂流。『まぁ好き勝手遊んだら帰ってくるだろ、今はつかの間の平穏を楽しむとしよう』とるんるんしていたらこれである。

 

 

とっっっっても深いため息をつく会長、そのサングラス越しに見つめられたその先にいるあなたちゃん。

 

 

 

あなたちゃんは今……、燃えていた。

 

 

そう物理的に燃えているのである、それも全身。ウマ娘から炎の精霊にジョブチェンジしたのかと疑うほど燃えているのだ。まさにファイヤーあなたちゃんである。

 

彼女に水をぶっかけて蒸発した水蒸気で電力を得るあなたちゃん火力発電を発明すれば全世界の電気がまかなえるほど激しく燃えているあなたちゃん。隣に立っているエアグルーヴの汗が噴き出た瞬間に蒸発するほど燃えているのだ。その分すごく眩しい。

 

 

「あ~、あなた君? この私シンボリルドルフが生徒会長として君に尋ねよう。正直に答えてくれたまえ。……何をした? 何故燃えている?」

 

 

 

「熱いから!」

 

 

 

…………はい。

 

えっとあなたちゃんが説明を放棄したから私がご説明しますね。

 

トゥインクルシリーズの最高峰芝レースである凱旋門賞ですが、一応あなたちゃんの所属しているドリームシリーズにも似たようなものがあるんですね。それをようやく発見したあなたちゃんが『トゥインクルシリーズも制覇したならドリームシリーズでも制覇する。これがあなたちゃんがしなきゃならないのがつらいところよね……。』と言いながらフランスに出発したのが事の発端。

 

フランスに向かうために乗った飛行機がハイジャックされ、カボチャを被ったマフティを名乗るテロリストに向かって反省を促すダンスをしたのが悪かったのか、急に高度を上げ始めた飛行機。

 

乗客をなんとか逃がしたのは良かったのですが気が付けば飛行機は宇宙空間に、一人残されてしまったあなたちゃんなのでした。……あ、彼女ウマ娘の邪神様なので呼吸の問題はないです。

 

 

その後フラフラと宇宙をさまよっているところ、考えるのをやめたカーズくんや宇宙怪獣絶対殺すバスターマシン一号二号にも会いながら旅を続けていたところなんと空間異常を発見したあなた。これを面白そうと感じた彼女は何も考えずに飛び込んだわけです。

 

 

 

 

ま、その後目を覚ましたら紀元前の地球で目が覚めたってわけね! つまりヤギだぁ!

 

 

 

 

「…………お、おぅ。」

 

「おいYOUたわけ。会長は何故燃えているのかの質問もなされた、それについての回答もしろ。あとクソ熱いからどうにかならんのか。」

 

 

「できません! ……あなたちゃんってよくパリ燃やしてるでしょ? だから今日はパリの気持ちになってみようと思って燃えてるの! ガス爆発に巻き込まれた後からずっと燃やしてる!」

 

 

まぁあなたちゃんですしね。ウマ娘なら普通は融けちゃいますけどあなたちゃんならずっと燃え続けることができるんでしょう。……君はいったいどこに向かうんだろうね?

 

 

「よし! 答えたな! じゃあターフで走ってくる!」

 

 

そう言い残し会長の机の後ろにある窓、それ突き破って退出するあなたちゃん。普段ならガラスが砕け散るだけですが今日は燃えているせいでクッキーの方のようにくっきりと彼女の形が出来上がっています。まるでクッキーの型抜きのようですね。

 

 

「ターフって芝だから燃えるよね。………もうりゅなしぃ~らにゃい!」

 

 

その後、あなたちゃんがターフのみならず学園中を走り回ったせいで芝は燃え尽き学園中の火災報知機が鳴り響きました。まぁでもトレセン学園は三女神サマに守られているからね! 明日には全部元通りさ!

 

 

なお、あなたちゃんは三女神サマによって太陽の刑(300年間球体に閉じ込められて太陽の代わりになるおしごと)を課されたのでした。

 

 

 

 ちゃんちゃん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたちゃん「まぁ、全部嘘なんですけどね。」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

さて、お話を戻しまして先日あの『君が主人公なのか、主人公じゃないのか! どっちなんだい!』という筋肉ルーレットによって三年連続主人公の名誉を手に入れたスペシャルウィークがあなたちゃん率いるスピカに入部した所からお話が始まります。

 

アニメゴルシよりもかなり好き勝手出来ているゴルシちゃん(彼女の代わりにお姉さんしてくれるマルゼンや面倒見のいいチヨがいるため)に誘拐されたスぺ。リギルの入部テストで敗北を喫してしまったこともあり『まぁスカウトしてくれるなら……』ということで入部。

 

アニメとは違い強すぎるウッマとして有名な主婦マルゼンや第二シーズンが吹っ飛ばされたせいで影が薄くなってしまったチヨノオー、ゴルゴル星特別レースにて優秀な成績を収めているゴルシのみならず凱旋門以外にも色々破壊しているあなたちゃんが所属しているスピカです。実績はありますしぶっ飛んだ奴が増えた分だけまともなやつも増えているのでまぁ断る選択肢はなかったわけですね。

 

 

まぁそんなわけで入部したわけなんですが……

 

 

「はいコレ、ゼッケンね。」

 

「スぺちゃん、初めてのレース緊張するだろうけど頑張ってね?」

 

「あ、はい。ありがとうございますマルゼンさんにスズカさん…………って! え! なして!」

 

 

ん?どうかしましたかスぺちゃん。今日は大事なメイクデビュー。集中しないとあなたちゃんみたいにゲートを失敗して『パーフェクトゲート難プロフェッサー』の称号を貰っちゃいますよ?

 

 

「何ですかそれ! いりませんよそんなの! というかなしてですか! 私前回体験入部しただけですよね! それが! なんで! なんで次の話でデビュー戦何ですか! そしてなんでスズカさん『私最初からここにいましたよ~』みたいな顔でここにいるんですか! そも私まだトレーナーさんと会ってないですよ! 沖野さんとまだお会いしてないですよ! アニメ第一話でトモ触られたフラグ立ってるのに回収し忘れちゃったんですか!? あとマルゼンスキー先輩ゼッケンありがとうございます!」

 

 

お~、という声と二人分の拍手。息継ぎせずにツッコミ終わって息も絶え絶えなスぺをあたたかい拍手が包み込みます。

 

 

「あ、そういえば言ってなかったかしら。わたし今日からスピカなのよ? マルゼンスキー先輩に逃げウマ娘のよしみで誘ってもらったの。おハナさんとお話を付けてくださったみたいで……、きょうからスピカで目いっぱい走るわね?」

 

「これでスピカもさらにバッチグー、よ! あと沖野ちゃんはゴルシちゃんがおチビちゃん。あぁ、あなたちゃんの事ね? 彼女と開発したらしい強化必殺技『バスターGシュート』の当たり所が悪かったみたいでちょっと今病院にいるわ。」

 

「え、えぇ…………。」

 

「あ、でもお医者様が疑問に思うぐらいダメージがなかったみたいで一応って形の入院だから心配しなくて大丈夫よ?」

 

 

あ、そうなんですね。てっきり人間やめた耐久力の沖野氏がついにやられたのかと戦々恐々しておりましたが何事も内容で一安心です。……でもあの沖野氏が一瞬でも病院送りにされる必殺キックってどれほどの威力なんだ……?

 

 

「まぁ何事もなければいいんですけど……。」

 

「あ、あと入部してすぐのデビュー戦はスピカ恒例みたいだから頑張ってね?」

 

「あ、はい。」

 

「ま! 心配しなくても大丈夫ぶいってね! 短い間だったけど練習ちゃんとしたでしょ?」

 

「え?」

 

 

 

その瞬間、スペシャルウィークの頭の中に浮かび上がってくる存在しない記憶―

 

 

 

『スぺ、現代遊戯王においてウララや増Gなどの汎用カードは必須と言ってもいい。大事なのは使うタイミングだ……、とりあえずキーカードになりそうなものを封じる。コレはゴルシちゃんとの約束だぜ!』

 

『では! あなたちゃんによるゲートの破壊講座を行います! 手順はとっても簡単! ゲートに対する恨みつらみを心に魔力を爆発させるだけです! これで君も凱旋門破壊者!』

 

『はぁ~い! ではスぺのお姉ちゃんことオースミキャンディお姉ちゃんの特別講座! 始めて行きますよぉ~! レースに大事なのはスタミナ管理と仕掛けるタイミング。今のスぺなら差しをよく使うからできるだけ脚を溜めておいて大体最後の直線に入って100~200mぐらいでスパートがいいんじゃない?』

 

 

 

 

「ぐぅ、ぐぅう! 全部そんなことなかったし前二つは何にも役に立たないじゃんかぁ! あとお姉ちゃん! あなたこの作品じゃ出番ないしそもあんまり関係ないから帰って! というかほんとに関係ないお姉ちゃんが一番まともな教えといてるのどういうこと!」

 

 

 

 

なお、スペシャルウィーク選手はデビュー戦を勝利で飾ったそうです。勝利インタビューでは『同じ作者の別作品で血縁関係にある姉からもらったアドバイスが一番役に立ちました。それ以外のアドバイスは牛のエサにもなりません。』という謎のコメントを残した模様。

 

 

 





史実スペシャルウィーク半姉オースミキャンディ

「スぺ! 認知して♡」

なおこの世界にはいません。

……あなたちゃんが連れてきた場合は別ですが。



ダメですからねあなたちゃん。
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