据え置き版ウマ娘RTA 一族三世代三冠ルート 作:サイリウム(夕宙リウム)
※書き進めるうちにこっちの方が面白いと思ったので変更した点があります。ご容赦ください。
俺が初めて受け持ったウマ娘、ロードカナリア。
第一印象は、脆さ、だった。
今年からやっとサブから正式なトレーナーに昇格。チームを作れるぐらいになった俺だったが……、まぁいつもの悪癖のせいでスカウトはことごとく失敗した。サブの時にお世話になっていたチームのウマ娘たちは「まぁ沖野だし……、い、いつかちゃんとめぐり合うさ!」なんて励まされた。さすがにお世話になっていたとこから引き抜くものあれだし、初年度は担当なしで終わるのかと意気消沈していた時に学園内にあるニュースが流れ込んできた。
俺と同じように担当なしの奴らから教えてもらったことだが、何でも理事長が新たにスカウトしてきたウマ娘が今日から学園にやってくるらしい。理事長もかなり高齢でちょっと前に秘書になったばかりのたづなさんを心配させている方だがまた今度も自分の脚で見つけて来たらしい。
そん時はその情報を教えてくれた奴と「まぁ俺らには関係ない」と笑い合った。理事長のスカウト、まぁお気に入りだ。どこか余裕があってちゃんと成績のあるチームに入るだろう。俺たち負け組には関係ない話だ。まぁ簡単に言うと期待すらしていなかった。
そんな時に聞かされた朗報。わざわざ理事長秘書のたづなさんから聞かされたこと。なんでも理事長のお気に入りは俺のチームに入ることを希望しているらしい。俺しかいない成績なしのこのチームを、だ。
理由はまぁ名前がハイカラっていうものだったが正直飛び上がる程うれしかった。チームの名前を決めるのに同期のおハナさんと徹夜で考えあっただけあった。
スピカの第一号部員が来るのは明日らしく、俺は急いでほぼ物置と化していた部室を整理して掃除した。第一印象を良くしようと頑張ったわけだ。結果として空回りしすぎて集合場所を間違えたわけだし、今から考えれば若かったなぁと恥ずかしいばかり。
そして、迎え入れたのが、ロードカナリアだった。
健康的には絶対に見れない肌。本当にそこにいるのか不安になる程の白さ。今にも折れてしまいそうな細く、か弱い脚。ある程度かじった奴なら走らないと判断するであろう彼女が俺の前にいた。
脳内で一瞬考えてはならないことがよぎったが絶対に顔に出すまいと終始笑顔で、少し高めの気分で会話を進める。走る前に負けること、それ以前を考えるのはトレーナー以前に人としてあるべき姿ではない。そう思ったからだ。
俺は、挨拶や紹介をそこそこにチーム専属ではない共用のターフで少し走ってみてくれないかと提案した。正直今の俺ならケガを誘発するからそんなこと絶対にないが……、経験不足、だったんだろうな。
そして、ロードカナリアがターフに入り、走り始める。
俺の目に飛び込んできたのは最悪の結果……、とはかけ離れたものだった。
見たことのない速度、いや正確には彼女の年齢では考えられないような速度、その足では到底走れないような速度で、まるで羽の生えたように俺の前を走り抜けた。
カナリアがちょうど彼女の適性、2000を走り抜けた時。俺は今見た現実と先ほどまで考えていたはずの想像が全然違っていたことを受け入れられなかった。あの足でどうやってあの速度を保てるのか解らなかった。
それが彼女たちにとって不快なことであるのは理解してた。同期のおハナさんやサブ時代の教え子にもさんざん言われた。だけど今抱いた疑問をどうにかしたくて、それ以上に解らなくて。
カナリアに何も言わずにその足を触ってしまった。
そこにあったのは、見た目通りの、すぐに折れてしまいそうな足だった。
それから、色々彼女と話した。
元々走れるような体じゃなかったこと。でも一度くらいは走ってみたかったこと。
神様にお願いしたこと。そうすれば急に走れるようになったこと。
……ウマ娘の神様、三女神にはいろんな伝承がある。元々こんな仕事についているぐらいだし神頼みってことは良くするし存在は信じていた。
つまり、目の前の子は本当に神に愛されている、ということだ。そうとしか考えられない。
いや、そう考えた方がいい。
彼女は神に愛されている。そう、今は。
彼女の脚は今守られているが、それがいつまで続くかわからない。
俺はもしもの時のために彼女の体が少しでも丈夫になるように頑張った。
古来からレースは奉納とされてきたことを考え、彼女の負担にならないようにできるだけ数を絞り、格の高いレースを選んだ。
少しでも目の前の奴が楽しめるように、幸せになれるように。
ただ走れることを幸福に思う彼女の時間が永遠に続くように。
俺のトレーナーとして失格な、神頼みの日々が始まった。
どうか、どうか彼女に幸せを。
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オッハー!(クソでかアイサツ!) どもども投稿者V3です。力(プレイング)と技(チャート)で今日も頑張っていきマッスル!
なんとなんと今回も時間が飛びましてまたまたレース! それもGⅠですねぇ! やりますねぇ!
はい、ジュニア級最後のレースにしてジュニア最強を決めるクラシックの登竜門、ホープフルSですね。
あ、そういえば解説してなかったと思いますが、こちらの据え置き版ウマ娘。史実ルートを現在使用していますがレース名や格付けは現在の物と一緒になっています。本来ならこの時点で存在していないレースもあるのでご注意を! ま、そこらへん時代によって変えたりするのとっても面倒ですし新規さん混乱するので仕方ないね!
一応ゲーム内設定としては「海外レースとの格差を減らすために昨年度大幅に変更した」という風になります。まぁ1983年においてはまだ日本の救世主にもなったシンボリルドルフちゃんが出てきてないので「日本の馬じゃ世界に勝てないよぉ!」となっていた時期ナンデ、勝つためにいろいろ変更するのは理にかなってますねぇ!
んじゃ、早速レース前の確認行ってみましょう!
レース:ホープフルステークス
中山競馬場 芝2000 GⅠ
現在:曇り 馬場状態:良
年代:1983 12月後半
学年:中学二年(現在ジュニア期)
ステータス
芝:A ダート:G
逃げ:A 先行:B 差し:C 追込:C
短距離:C マイル:D 中距離:A 長距離:A
スピード:C
スタミナ:C
パワー :C
根性 :E
賢さ :D+
スキル
【ほんの少しの幻想】Lv.1
【コンセントレーション】
【右回り ×】
【左回り ×】
【悪路 ×】
コンデション
<練習苦手>
<ケガ多発>
<足 爆弾>
<肺 爆弾>
と、こんな感じですね。
ホープフルSは距離適性もあってますし、馬場状態も良さげなんでヨシヨシです。ま、直線じゃないんでカナリアちゃん苦手ですけど。
あ、それとカナリアちゃんの成長は根性がほんのちょっとだけ上がっただけです。数値にすると50も上がってない牛歩です。ま、まぁカナリアちゃん<練習苦手>なんで毎回毎回ケガとの戦いですし、ストレスはガチガチ溜まっていくので息抜きとして隔週でお出かけがほぼ必須になってくるんで……、致し方ないです。はい。
一応お出かけの方は一人で府中探索とかクラスメイトと談笑とか、カナリアちゃんが全く知らなかった歌やダンスの勉強(見るだけ)で済ませてます。一応友人らしい友人が出来ればその子とお出かけしたりもできるんですけど……、そこまでカナリアちゃんうまくできませんでした。ま、ロスなんでうまみのないモブとの会話はヘイト買わない程度で済ましてるからなんですけどね。
ちなみにネームド、プレイングキャラと交流を深めることでアプリとかと同じようにスキルのコツだったり一緒に練習できるようになったりします。カナリアちゃんの年代的にお友達になってウマ味があるのはシンボリルドルフ、ビゼンニシキ、スズパレードぐらいナンデそれ以外はほぼ無視でもOKです!
ま、クラスで孤立したりするとストレスが貯まるみたいなんで程々ですけどね。
なお、他学年との交流はわざわざ他学年の校舎に移動したり、イベント踏まないといけなくなるので無視です。あと一応今のステータスでも三冠いけなくはないですがある程度不安は残りますし、どっちみち隔週で練習するのが一番速いのでそれだったら一緒に練習してステータス上げた方がいいよね、ってことです。
ま、簡単に言ってしまうとレースで関係性が作りやすい動機と友情を含めて強くなろう! でも速さの方が大事なのでできる限りイベント踏まないように、というわけですね。
んじゃぱ。非常に長く関係ないことしゃべっちゃったんで早速ホープフルS走っていきましょう。ちなみに先ほど挙げた同期組の内、シンボリルドルフとスズパレードが出走してきています。ビゼンニシキは朝日杯の方に行ったのかいないみたいですね。
ま、今回三冠関係ないですし、負けてもいいんでとにかく最速で走り抜けていきますよ、カナリアちゃん?
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初めてのレース。その次はGⅠレースだった。
ほんの少しまでレースの存在すら詳細に知らなかった私が日本の最高峰であるGⅠレースに出走する。なんだか昔友達が読んでた少女漫画みたいなお話。
と、すると私が主人公でヒーロー役はトレーナーさん?
ふふ、ないない。そもそも私が主人公なんてなれるわけないし、トレーナーさんと漫画みたいな恋仲になるなんてありえないでしょ。
そんなトレーナーさんからは今日は好きに楽しんでこい、って言われてる。なんでもクラシックで一番すごい三冠レースってのに私は出ないといけないらしい。たぶん前職員室でクラシック登録、ってのをやったからそれが原因だと思う。
なんでも三冠レースってのは全部GⅠレースらしくて、今日やるレースよりももっとすごいらしい。今日はそれになれるために同じような大舞台を経験することと、同じ三冠レースを走る子たちがどんな子たちなのか見に来る意味があったみたい。
まぁでも細かくてまだ私が覚えきれてないようなことは大体トレーナーさんがやってくれるみたいだし、私は好きに走っていいって言われてるから好きに走る。うん! それでいいよね!
それにこの用意してもらった勝負服? ってのもひらひらして可愛らしいし、周りにいるみんなもカッコよかったりかわいかったりして素敵! それに誰かと走れるってことがもっと素敵! 今私が着てるのドレスみたいだし、絵本の中の舞踏会みたいだなぁ……!
そんなことを考えていると私の目の前に緑色の服。なんだか昔の王様、それよりも西洋の将軍様みたいな服を来た子が私に話しかけてきた。とってもかっこいい!
「確か……、ロードカナリアだったね。私はシンボリルドルフ。いいレースにしよう。」
わぁ! 私こうゆうの初めて! 初めてのレースの時は私もだけどみんな緊張してたから挨拶とかしなかったけど、こんなすごいレースだとみんな違うんだね!
「うん! よろしくね!」
私、ちゃんと笑顔かな? 変じゃないかな?
「あぁ、こちらこそ。」
そう言いながらシンボリルドルフさんは離れていった。他の人に挨拶しに行ったみたい……。
そっか、こんな大きなレースだったら挨拶した方がいいよね! 集中している人には駄目だろうけど、今度から同じレースに出る人には学園で挨拶ぐらいはちゃんとしないと!
「〇〇にでるロードカナリアです! よろしくお願いします!」って感じで!
……あれ? 神サマが要らないって言ってる?
なんでだろ? 言い方が悪いのかな?
あ! でも私まだまだレースのこと知らないし、そういうのが失礼になるかも! 教えてくれてありがとうございます!
……シンボリルドルフさんと仲良くした方がいい? あともう一人いる?
う~ん? お友達になれるってことかな? よし! じゃあ学園で私から話しかけてみよ! それでさっきの何が間違っていたか教えてもらおっと! もう一人の人はレース後に探してみるね!
「ロードカナリアさん、そろそろゲートインお願いいたします。」
「あ、は~い! 解りました!」
あとがき
次回はホープフルのレースとなります。
また最初は会長との初勝負を皐月賞としていましたが時期を早めさせていただきました。
変更後の方がより面白いと思っていただけるように精進してまいりますのでご容姿ください。