無個性でアーマー纏ってヒーローしてもいいですか?   作:サイリウム(夕宙リウム)

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ぶっつけ本番で成功させた社長はすごい

【イスズの、三分クッキング!】

 

 

本日の料理

 『トニースターク謹製! 洞窟でテロ組織に捕まりながらでもできる! お手軽アークリアクター!』

 

手順

 

1.パラジウムを溶かし、鋳型でリングにする

 

2.永久磁石を付け、コイルを巻き、はんだ付けで溶接する(この永久磁石とコイルはトロイダジバコイルの役をする)

 

3.制御用AIと熱電変換材料(ゲルマニウム、シリコン、鉛、テルル、ビスマス)の入った容器に入れる

 

4.水素ガスを入れ、その後電圧を掛ける

 

5.完成! 熱プラズマ反応炉! 三億Jのオーバーテクノロジーだよ!

 

 

 

 

「失敗して爆発でもしたらあたり一面キレイな更地になるんですけども。」

 

 

 

 

あ、どうも。今日も一日元気に兵器開発! イスズです。

 

 

……改めて文字起こすと単なるヴィランだなこれ。

 

 

 

「まぁ今はシミュレーションのためのプログラム書いてるんですよね。イヴちゃん~! そっちまともに動いてますか~?」

 

 

『はい、マスター。頂いたタスクは現在進行中です。完了まであと3分ほどお待ちください。』

 

 

と、いう風に先日起動したAI、イヴちゃんに今計算させているところでごぜえます。まだ簡単なものしか任せられないけど、いい成長具合でお母さん安心いたしました! ……実の母親の声なんですけどね。

 

ちなみに混乱を避けるため、イヴは私以外の人がいるとき、特に母親が近くにいる場合は声を出さないように指示をしている。理由は単純に他人が混乱するのと私が恥ずかしいからである。

 

イヴの発声の方は少し機械的ではあるが、母様とそっくりなため家族以外では間違いやすい(先日梅雨ちゃんを招いた時にお披露目をした。最初は母親の声を録音したものだと思っていたらしいので結構似ている)、そして多分だが母様は私が母の声を使ったAIを使っていると知るとたぶん『あらあらあらあらあら』みたいなこと言いながら抱き締めてくる。単純にハズイ。

 

 

 

『過去のデータから見てもそこまで大変なことにならないとは思いますが?』

 

 

「私がハズイのでダメです。あと普通に思考読むな。」

 

 

『予測です。私の基礎になったデータ、そしてプログラムを書いたのはマスターです。』

 

 

「だから予測するぐらい簡単、ってかぁ? ……そうだろうけどもなぁ……、ちょっと人間味入れ過ぎたか?」

 

 

『タスクが完了しました。シミュレーション結果を表示しますか?』

 

 

 

自分の作ったAiと会話する。鏡に向かって会話しているような感じだがイヴ側の作業が完了したようだ。

 

 

何をやっていたかというと、最初にレシピを書いていたように、アークリアクターの作成を今現在行った場合どのような結果になるかというものである。

 

 

「うむ、表示。」

 

 

『まずは初期設定でパラジウムリングの大きさを7㎝ほどにした場合の結果になります。現在使用している機器を使った場合、最終工程を行った時点で数値が規定値の3倍ほどまで上昇。リアクター自体がエネルギーに耐え切れず爆発する模様です。被害としては現住所の区画すべてが消失します。』

 

 

「Oh……」

 

 

『なお、15㎝までリング直径を1㎝ずつ伸ばした場合も同じ結果になるようです。また、被害地域は直径の上昇に比例して拡大していく、と算出されました。』

 

 

「……マジでぶっつけ本番でやらなくてよかった。」

 

 

『慧眼かと。また参考として算出した直径20mのリアクターは成功エネルギー放出値も安定しました。成功ですね。』

 

 

「一応現時点であのでっかいのは作れる、って言ったところか……。まぁ何の成果も得られませんでした! ってことじゃないしそれは良かったかな。」

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ねぇイスズちゃん?」

 

 

「お、どしたの盟友。そんな真剣なまなざし。」

 

 

 

学校終わりの放課後。私にとって小学校の授業とかほとんど苦痛でしかないので教科書開いている裏で専門書とか最近出た研究論文とかを読んでいる。まぁそのせいで若干孤立気味な私にとってずっと友達な梅雨ちゃんは結構大事な友達だ。

 

 

「ケロ、もっとイスズちゃんから話しかければいいと思う。」

 

 

「私としては梅雨ちゃんだけいれば問題ないのである。」

 

 

「そうなの?」

 

 

まぁあなたの脳内ではあなたの雄英行きはヒーロー科に限定しない場合確定であり、一般科、サポート科も国立の中で最優な高校である雄英に行けるのは梅雨ちゃんや自分を含めた一握り。前世の記憶があるあなたからすれば小学校での交友関係など卒業した瞬間に接点が消えると消滅するのは目に見えている。まぁつまり梅雨ちゃん以外とまともな友達になる気はそこまでないのだ。

 

 

「なんだかそんな考え方ダメな気がするけど……」

 

「んま、私のことはどうでもいいでしょ。んでなんか相談事あるんでしょ?」

 

 

「うん。……私、ヒーローになりたいの。それでいつもヒーローに向かって頑張っているイスズちゃんに私が何をすればいいか教えてほしいの。」

 

 

「あ~、なる?」

 

 

なるほど梅雨ちゃんがヒーローになりたいと。この感じだと、たぶん梅雨ちゃんのオリジン私確認できなかった感じですねぇ、うん。前世でオタクぽかった私からすればちゃんとそのイベントを見れなかったのは悔しいけど、今の私は技術オタク。ちょっともったいないなぁって感じはあるけどそこまでだな。

 

ま、それは今度機会があるときに聞くとして……

 

 

「んじゃまぁ勉強から始めますか!」

 

 

「ケロ?」

 

 

「体鍛えるだとか、個性使って伸ばすだとかはやるにしても中学生ぐらいから。早めにやりすぎると身体に悪いですし、そもそも私の専門外。ま、それに比べて勉強ぐらいだったら私教えられるしさ!」

 

 

「なるほど。」

 

 

「それに早めに学校でやる内容終わらせれば空いた時間好きに使えるしね! じゃあとりあえず今日の復習からやっていきますか。」

 

 

「うん。よろしくお願いします。」

 

 

 

 

 

(イヴ?)

 

(どうされましたか、マスター?)

 

(タスクの中に梅雨ちゃん用の装備を作る、これを足しといて。)

 

(了解いたしました。)

 

 

 




あとがき

主人公:重威イスズ

あのでっかいリアクターは制作可能だったお化け。こっからサイズを縮められるか試行錯誤の予定。アイアンスーツを作る以外に梅雨ちゃんの装備も作るみたいです。



AI:イヴ

考えても見てほしい。パソコンなどの電子端末から母親の声にそっくりな音声が聞こえてくるんだ。よく言ってマザコン扱い。ちなみに梅雨ちゃんの音声データもあるので声自体を変えることはしない模様。イスズ的にはそっちの方がヤバい判定らしい。


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