無個性でアーマー纏ってヒーローしてもいいですか? 作:サイリウム(夕宙リウム)
『現在、リストアップしたものがすべてになります。国家のデータベースを探ればもう少し出てきそうなものですが、リスクが大きくなりすぎると判断しやめました。』
「おkおk。……にしても8つ。両手で数えられるぐらいとはなぁ。それもちゃんと動くかまだ分からないし。」
『稼働していなかった場合、修理か新品の打ち上げ。どちらにしても宇宙に飛び立つ必要がありますね。私としては現在のWi-Fi環境で稼働できる予想ですし、姿勢制御プログラム及びボディの試作を行うべきかと提案いたしますが。』
「ま、正論なんですけどねぇ……、自分の好きかってできるのは結構ロマンあるし便利なのよ。……一応動かせそうかハッキングしてみて。それで判断するよ。」
『かしこまりました。ハッキングを行います。』
あ、どうもお世話になってます。イスズです。……ちょっと待てなににお世話になってるんだ?
現在は偉大なる社長を参考にして自分の人工衛星を入手できるか試行錯誤中です。ねらい目は個性黎明期の混乱によって存在がうやむやになった軍事衛星。これが自分のものになれば通信関係で問題が起こることはなくなるだろうし単純にカッコイイ。あとできればヴィブラニウム探索の足掛かりにしたいってのもある。
まぁどっちみち宇宙に飛び出さないといけなくなりそうだし、そうなってくると動力源であるリアクター完成させないといけないし、宇宙空間で耐えられるボディとちゃんと飛行して帰ってくれるように姿勢制御プログラムの雛型ぐらいは組んどいたほうがいいのは正論なんだけど……ねぇ?
目の前に大きなエサつられてたらそっちのほう選んじゃうよね、って話。
んで、最近姉貴が何故か入荷していたスパコン関連のジャンク品を言い値で購入し、母様が「こんなに大きい機械が必要ならお部屋足りないよね。あなた! 事務所もあるんだからイスズちゃんに上げてください!」「えぇ!?」という取引の結果私の研究室になった元父様の部屋にスパコンおいて現在ハッキング中である。
にしても現在使われていない衛星で電波発しているのが8つだけとか思ったより少ないのね。黎明期のことは資料でしか知らないけど文化が停滞しかけたとか描いてあるからもっとほうきされてるとおもったんだけどなぁ……、案外引き継ぎがうまく行ったのかねぇ?
それと父様は後で励ましておいた。部屋を取ったお詫びで毎週土曜日、学校のない日に母様と一緒に父様のお弁当を作ると言ったら号泣して喜んでいた。イヤそこまで喜ばんでも……
そういえばかなり簡単にお部屋の掃除終わったみたいだけどなんでだろ? 母様が事務所もって言ってたからそっちに私物とか多くあるのかな? と言っても前お邪魔した時はそんな感じしなかったし……。私の知らない部屋が事務所にあるのかも。
『ネットでの情報になりますが、愛娘の作ったものは天にも昇る素晴らしさ、まさに聖遺物というものがありました。お父上もそうなのではないですか?』
「そういうもんなんですかねぇ?」
『私としてはマスターが料理を作るといった方が驚きました。てっきり部屋だけもらってそのままポイかと。』
「いや私どんな性悪に見られてるの??? そこまで研究狂いじゃないからね? ……それにいつもお世話になってるからなにか恩返しがしたくて……。」
『……(はぁ、めんどくせこのマスター。どうせ面と向かって言え。と言えば恥ずかしいから無理とかいうんだろうし、親はそれを微笑ましい顔で見てるし。)でしたらお母様にもなにかして差し上げれば? 私としては作ったお弁当の残りなどを食べたり、自分たちの物も作りどこかに出かけたりとかを提案いたしますが?』
「……うん。そうだね。そうしてみる。……あとなんかレス遅くなかった?」
『裏でハッキングしておりますので。それと、姉山様からメッセージが届いています。実験の用意が出来たとのこと。』
「いいねぇ!」
次回はアークリアクター起動実験になりそう。ではまたお会いしましょう。
あとがき
主人公:重威イスズ
最近自身を社長に近づけるのが目標になってきてる気がする。だって社長カッコいいんだもん。とやかく最近ゆっくりしすぎた気がするのでリアクターの回終わらせたら時間を思いっきり進めよう。
父:重威工事
鶴(母)の一声でお部屋がなくなった悲しいお父さん。お詫びにお弁当を毎週作ってもらえることになり大歓喜。後日SNSに娘が作ってくれたお弁当を上げていたことが発覚し家族会議に。イスズの「あ、あの!恥ずかしいのでやめていただけると助かります、はい。」と最後の方声小さくて聞き取れないのがかわいかったそうです。なお、定期的に投稿してイスズに怒られてるらしい。