Re:世界を修正する戦隊   作:ガンダムラザーニャ

1 / 5
今回は『世界を修正する戦隊』のリメイクをさせていただきました。

自分としては、今度こそ長く書き続けることができればと思っております。

また、活動報告も作りましたので、皆様のリクエストをお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=267359&uid=99940


プロローグ

サイボーグ009こと、島村ジョーの人生は劇的というのに相応しかった。

 

孤児として教会で育ち、育ての親である神父を殺害した犯人に間違えられて警察に追われていたところをブラックゴーストに拉致された。

 

そのブラックゴーストにて、サイボーグとして改造された彼は、同じくサイボーグに改造された8人の仲間達と共にブラックゴーストとの戦いの日々を繰り広げていた。

 

その激闘の末、ブラックゴーストの魔神像が崩壊し、ブラックゴーストは終焉を迎えて、009は宇宙空間を漂っていた。

 

その際助けに来てくれた002は、宇宙空間に来るまでにエネルギーをほとんど使い果たしてしまい、戻れなくなった。

 

このままだと二人とも大気圏突入で燃え尽きてしまう009は、それでも002だけなら助かるかもしれないと考え、自分を放せと言った。

 

だが

 

『仲間なんだからできるわけないだろ!』

 

そう、002はそれを言い続けていた。。

 

やがて大気圏に突入し、二人の体は燃え尽きそうになる。

 

その中、ふと、002から聞こえた声。

 

『なぁ009、お前はどこに堕ちたい?』

 

その言葉を聞いた最後に、燃え尽きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ、ここは?」

 

サイボーグ009こと、島村ジョーは気が付けば布団で寝かされていた。

 

それはまるで、彼が初めてブラックゴーストで改造手術を行われた直前を思い浮かべた。

 

だが、あの時とは違い、丁寧に寝かされていた。

 

ここはどこだと周りを見るが、近くに同じく大気圏に突入して燃え尽きたはずの002がいない。

 

だがここの見た感じはどこかの実験場というわけでもなく、日本の家屋のようだ。

 

「気が付いたようじゃな」

 

「…っ、誰だ!」

 

振り向くと、そこにはシスターの服を着た、腰まで掛かる長いピンク色の髪の少女がいた。

 

シスターという衣服を見て、育ての親である神父様の事を思い出すが、すぐにその考えを振り払う。

 

「何じゃ、せっかくわしが生き返らせてやったというのに。

…まぁ仕方ない、初めて会うのじゃからのう、島村ジョー」

 

その言葉を聞いた瞬間、ジョーはすぐに警戒した。

 

サイボーグ戦士として、長年戦い続けた結果、自身を知る者はそれ程多くない。

 

だからこそ、目の前にいる少女が敵の可能性という事も考慮し、警戒を強く、睨み付ける。

 

「っ!

どうしてその名前を!」

 

「ほう、それは驚いておるな?

…ふっふっふっ、何を隠そうわしは全知の神・オーディン様じゃからな!」

 

「オー…、ディンっ、まさかっミュートス・サイボーグの!」

 

それを聞くと共に思い浮かんだのはオリンポスの神々などを模したミュートス・サイボーグだった。

 

「違うっ!

言っておくが、お前が思い浮かんでいる奴らとは全く違うわ!!

まぁ、目覚めて早速ですまんがわしと来てくれ!」

 

「えっ、えぇ!?

ちょっと待ってくれ!」

 

ジョーは訳もわからないまま、オーディンもといひなという少女に手を引かれる形で家の地下に連れていかれた。

 

目の前にいる彼女からは自身に対してまるで敵意がない事もあるが、それでも警戒を続けながら、ゆっくりとついていく。

 

「君は、一体何者なんだ?

僕は確か「死んだじゃろ?」あっあぁそうだ」

 

「おぬしがこの世界に来る前に世界を守る為に戦い続けたのは知っている。

そんなおぬしだからこそ、頼みたい事がある」

 

「頼み?」

 

「あぁ、世界を救って欲しい」

 

「世界を、それは一体?」

 

「あぁ、この世界は今、現在崩壊の危機に陥っている。

その原因はおぬしと同じく死んだ者達が原因だ」

 

「死んだ?

そんな、幽霊のような存在が」

 

「幽霊ではない。

転生者だ。

彼らは、その身に宿った力を自身の欲望で蹂躙している。

それが原因で、世界は崩れかけておる。

だからこそ、かつて世界を救い、その命を散らしたおぬしには世界を守る存在、特命戦隊ゴーバスターズになって欲しいんじゃ」

 

「ゴーバスターズ?」

 

「まぁ、その説明はこいつらと一緒に行うぞ」

 

ひなからの説明が終わると同時に、扉の前に立つ。

 

この扉に来る前の階段や通路もそうだが、地上の家屋とは違って、地下はまるで要塞のそれだった。

 

「ここは?」

 

「ここでやつらが待っておる。

…では開けるぞ!」

 

ひなが前に立つとセンサーが反応し、認識すると扉が開いた。

 

その先はモニターなど様々な機材があり、その奥には人一人が入れる大きさのカプセルがあった。

 

それを囲むように、二人の人影と、ジョーとは違って、純粋なロボットを思わせる存在が3体立っていた。

 

「おぉ、お前がジョーか!

よろしく頼むぜ!!」

 

そう言いながら、ジョーに近づいてきたのは、3体のロボットの内の一体だ。

 

見ればその顔はバイクのハンドルを思わせ、全体的にバイクを思わせるパーツが幾つかある。

 

「こいつはチダ・ニック、ニックと呼んでも構わん。

なんだって、これからおぬしとパートナーを組むバディ・ロイドだからな」

 

「バディ・ロイド?」

 

「あぁ、様々な状況を支援してくれる頼もしい存在だ。

今いる、他の二人にもそれぞれバディ・ロイドがおり、万全のバックアップをしてくれる」

 

「お前の事は聞いているぜ。

まぁ、俺ができる事はなんでも頼ってくれ」

 

「あっあぁ、よろしく頼む」

 

そう言い、ニックが差し出してくれた手に、ジョーもそれに合わせて握る。

 

手から伝わるのは機械だが、目の前にいる彼はロボットという事を忘れさせる温かみが確かにあった。

 

「それで、貴様が仲間入りするこやつらじゃが、まずはこっちの無愛想なのは不破諫だ」

 

「不破さん」

 

年齢を見る限り、ジョーよりも少し年上という印象を持つが、何よりも感じたのはその鋭い眼光だった。

 

「お前、サイボーグだと聞いたが、本当か」

 

「あっあぁ、本当だ」

 

「そうか」

 

それだけ聞くと、そのまま不破は離れた。

 

「彼は一体?」

 

「あっあぁ、ごめんね!!

けど、不破も悪気はないから」

 

「えっあぁ!!」

 

そうしていると、今度は大柄なロボットが近づいてきた。

 

それはまさにゴリラを思わせるロボットであるが、不破を心配するように慌てた様子が見えた。

 

「こいつはゴリサキ。

深破のバディ・ロイドだぜ、結構心配性だけど、気にするな」

 

「そりゃ、気にするよ、ニック!

とにかく、不破をよろしくね!」

 

「あっあぁ」

 

そのままゴリサキもそのまま不破の方へと歩いて行く。

 

「変わった人だな」

 

「それはあなたも同じ」

 

「うわぁ!?」

 

そうしていると、後ろから声が聞こえ、振り返る。

 

見ればもう一人の少女で、黄色のメイド服を思わせる格好にジョーは驚く。

 

「この子は望月あざみ。

こう見えて、忍者で、頼りになるよ。

そして、僕はウサダだよ、よろしくねぇ」

 

「あっあぁ、よろしく」

 

「にん」

 

未だに驚きを隠せずにいたジョーだが、そのままあざみに握手をするように手を伸ばす。

 

それに応えるように、あざみもまた応え、そのまま握手をする。

 

「さて、ではそろそろ次のミッションの説明をするぞ」

 

「ミッションって、そもそもどうやって、別の世界へ行くんだ?」

 

「ふふっ、それは、このカプセルじゃ!!」

 

そう言い、見せたのは先程から部屋の中央に設置されたカプセル。

 

「これは?」

 

「簡単に言うとシュミレーターじゃ。

だが、ただのシュミレーターではない!

ここにはおぬしらの意識をデータに変え、他の世界へ転移させる事ができる」

 

「そんな事がっ」

 

「死後の世界があるんだ。

これぐらいで驚くな」

 

その説明を聞き、驚きを隠せないジョーだったが、不破はため息を吐きながら言う。

 

「まぁ別の世界と言っても、仮想世界じゃ。

だが、仮想世界と言っても、それは本来の世界に突入し、未来を変える事ができる装置だ!」

 

「それは、一種のタイムマシンじゃないか」

 

「まぁ、今はその解釈で十分だ。

だからこそ、転生者との戦闘の時には気をつけて欲しい。

建物などはある程度問題ないが、死人が出れば、彼らはそのまま…」

 

「っ」

 

そこから、彼女の暗い表情で一瞬で理解する。

 

「分かった」

 

「良かった!

それじゃ、これを」

 

そう言い、ひなが渡したのは腕時計を思わせるアイテムだった。

 

「これは一体?」

 

「モーフィンブレス、ゴーバスターズの証だ。

こことは違う世界で活躍したゴーバスターズをモデルに開発した装置だ。

瞬時に戦闘スーツになるだけではなく、各々にあったワクチンプログラムという力も使えるようになる」

 

「ワクチンプログラム?」

 

「あぁ、本来のゴーバスターズが使っていた力だ。

これから戦う転生者が転生特典というウイルスに対抗する為の力だ

まぁ以上がわしからの説明じゃ。

何かわからんところはあるか?」

 

「色々とあるが、まずは現地に向かってどうなっているのかを知りたい」

 

「ふむ、まぁ言われただけでは困惑するであろうな。

よし、では三人ともカプセルに入るが良い!」

 

三人がカプセルに入ると扉が締まり、一瞬だけ体が浮くような感覚を覚え、意識がなくなった。

 

「…っ!

ここは!」

 

気が付くと、そこはビルが立ち並ぶ街だった。

 

「特異点だ、世界の崩壊の原因となる特典を確保しないとヤバイことになるぞ!」

 

「…んっ、あっ!

見つけた、あれ!」

 

あざみが指を指した先に、人と機械が合体したような存在の怪物たちが人々を襲おうとしていた。

 

「サイボーグっ」

 

そしてその奥で、その怪物たちを従えてる男が大きなハンマーを持ち上げて行進している。

 

「あれが、この特異点での転生者か」

 

『うむ、気をつけていくのじゃぞ!』

 

「ふっ、言われなくてもそうするだけだ!」

 

「うん!」

 

不破とあざみが左腕に装着されたモーフィンブレスを構えた。

 

ボタンを押すと二人の体は特殊なスーツに覆われていく。

 

『レッツモーフィン!』

 

掛け声と共にレンズが出現し、二人の頭を覆った。

 

その姿はまるでどこかの特殊部隊を思わせる姿であり、各々の色に合わせて、不破は青、あざみは黄色だった。

 

そして二人はそのまま怪物達に目掛けて走っていった。

 

「あれが、ゴーバスターズっ!

いけないっ」

 

ジョーほ戸惑いもあって、変身する余裕もなくそのまま付いていくように走っていく。

 

そしてジョーは二人の戦いを見た。

 

「はぁ!!」

 

青いスーツを纏った不破は銃を使って怪物たちを撃ち抜き、更には取っ組み合いになってもすぐに持ち上げて投げ飛ばした。

 

「やっ!」

 

黄色のスーツを纏ったあざみは剣を逆手に持ち、ジャンプしながら怪物たちの急所を切り裂き貫いていく。

 

それを見ていたジョーは呆気に取られていた。

 

「す、すごい…!」

 

かつての仲間たちもそうであったように、この二人も肩を並べて戦ってるようにも思えた。

 

だがそんなことを考えている時に、悲鳴が聞こえてきた。

 

「…っ、あれは!」

 

ジョーが目にした先は、上空から飛んできた怪物が逃げ遅れた人たちの前に立ちはだかり、チェーンソーの腕を振り上げた。

 

「加速装置!」

 

奥歯を噛み、ジョーは加速装置を発動させる。

 

周りがゆっくりに見えるほど速くなったジョーは、そのまま怪物を蹴り飛ばし、すぐに解除した。

 

「ここは危険です!

早く逃げてください!」

 

「あっ、ありがとうございます!」

 

人々を逃がすのを見届けてると、どこからともなく鉄パイプなどの金属類が飛んでくる。

 

「くっ!」

 

「おいおい、何てことをしてくれてんだてめぇ?」

 

怯んでいたジョーが顔を見上げると、そこには先ほどの男がいた。

 

それも周りに金属類を浮かせて。

 

「君がこの世界の転生者か!

何故人を襲うんだ!」

 

「ふっ、そんなものな決まってるだろ。

俺は生前あれやこれやと働かされて過労死したんだ。

だからこそ、転生して自由になった今を謳歌したいんだよ」

 

「謳歌だと!?

それが、関係のない人たちを巻き込んで暴れることなのか!?」

 

「おぉそうだ。

転生しても鬱憤が収まらないんでな。

…いやぁ、こんだけ派手に特典を使うと、スカッとするってもんだぜ!」

 

「なっ!」

 

つまり、目の前にいるこの男は生前も含む鬱憤を、何の関係もない人たちに八つ当たりして発散しているのだ。

 

何の罪もない人たちを。

 

それだけで、ジョーは怒りに拳を握り締めた。

 

「ふざけるなっ!」

 

「あ?」

 

「どんなことがあろうと、彼らは何の関係もない人たちだ!

それを、簡単に傷つけることは、それは絶対にあってはならないことだ!」

 

「ほう、随分と吠えるじゃないか」

 

ジョーは男を睨み付ける。

 

転生してから、色んなことがあって戸惑いを隠せなかったが、今ここに戦う理由があることを理解した。

 

「僕は…、例えこの世界が特異点で、終われば全てが元通りになる世界だとしても、今ここで生きている人たちをお前たちから守るために戦う!」

 

ジョーは覚悟を決めて、左腕のブレスを構え、操作する。

 

『イッツモーフィンタイム!』

 

「レッツモーフィン!」

 

ジョーの体が、赤いスーツに覆われていく。

 

そしてさらに操作することで完全に頭も覆われて変身は完了した。

 

「あれは!」

 

「どうやら、変身したみたいだな」

 

遠くで怪物たちを倒しながら見ていたあざみと不破も、そう言った。

 

「変身しただと!?

なら、こいつらで遊んでやるよ!」

 

男は驚きながらも、怪物たちを呼び寄せ、襲い掛かりながら、自身も鉄を飛ばしてくる。

 

「ふっ!」

 

ジョーは怪物たちの攻撃を軽くあしらい、鉄をかわしていく。

 

そして距離を取ってから奥歯を噛み、加速装置を発動する。

 

周りの動きがゆっくりに見えるくらいに、ジョーの動きが速くなる。

 

そして、その凄まじいスピードでもって、鉄を破壊し、あざみのを真似て、怪物の急所を拳と蹴りで破壊していく。

 

「なっ!?」

 

それと同時に加速装置は解除され、飛ばした鉄が破壊され、怪物たちが倒れていることに、男が驚く。

 

だがジョーも一撃で怪物たちを倒せたことに驚いていた。

 

「まさか、この姿になると、身体能力も上がるのか」

 

「くっ、何をしたか知らんが、これでも喰らえ!!」

 

ハンマーを高く上げ、先端に鉄が集まり巨大な鉄槌となる。

 

そして振り下ろされる鉄槌を、反射的に避けようとした時だった。

 

「えっ!」

 

まだ加速装置を発動していないのに、それに近い速度で避けたのだ。

 

「今のは、一体?」

 

『ふっふっふっ!

どうじゃ驚いたであろう?

それが貴様に与えられたワクチンプログラムの力じゃ!

貴様には、その驚異のスピードを付与されておるのじゃ!』

 

「この声は、ひな!?」

 

『今貴様のモーフィンブレスを通して通信しておるのじゃ。

それはさておき、胸元のボタンを押してみるが良いぞ?』

 

「ボタン?

…っ、これか!」

 

『トランスポット!』

 

ブレスからのひなの通信の通りにボタンを押すと銃が現れる。

 

「これは…!」

 

『そうじゃ!

それが貴様らゴーバスターズの武器の一つ、イチガンバスターじゃ!』

 

「イチガンバスター…。

なら、これで!」

 

イチガンバスターを構え、ジョーは男を撃ち抜く。

 

「ぐっ!?

くぅっ、調子に乗るな!」

 

『イッツタイムフォーバスター!!』

 

「はぁ!」

 

男が巨大な鉄槌を振り下ろすが、ジョーはイチガンバスターを操作し、強力な一撃で鉄槌を打ち砕く。

 

「な、何ぃ!

この、調子に乗るなっ!?」

 

男がワナワナと震えながらハンマーを構えるが、足元にクナイと銃撃が飛んでくる。

 

そこへやってきたのは不破とあざみだった。

 

「悪いがこいつだけが相手だとは思うなよ?」

 

「後は貴様だけ、覚悟召されよ!」

 

「不破、あざみ!」

 

「おう、遠目でも見させてもらったが、中々やるな。

まだまだこれには慣れてねぇみたいだが」

 

「でもすごく速い!

あざみでもそこまでできないのに!」

 

「こいつら調子に乗りやがって…!」

 

怒りが頂点に達した男を中心に、大量の金属が集まってきて、それが巨大なゴーレムとなる。

 

「はっ、でかくなれば良いってもんじゃねぇだろ?」

 

「黙れっ!!

貴様らもう許さんぞ!

肉片も残さず捻り潰してくれるわ!!」

 

「くっ、あれだけ硬いとさっきのが通りそうにないな」

 

「だったら、それ以上のやつをやれば良い。

おい、お前もソウガンブレードを出しな」

 

「えっ、あぁ…」

 

不破はそのままジョーと同じく先程と同じようにボタンを押すと、細長いブレード・ソウガンブレードが出現した。

 

すでに手元に用意していた不破とあざみがバスターとブレードを合体させる。

 

「よしっ『ジョー、待つんだ』えっ?」

 

『お主にはこっちを使って欲しい』

 

それと共にジョーの手元に現れたのは不破達とは違う小柄な万能ナイフを思わせる物だった。

 

一瞬疑問に思ったが、その万能ナイフに刻まれた数値を見る。

 

「004っ!」

 

『ジョーの為に開発した7つのバスターギアの一つ、アルベルトマイティだ。

残念ながら、001こと、イワンの能力の再現は今は難しい』

 

「いやっ、ありがとう」

 

例え、その姿が見えなくても、彼らが一緒に戦ってくれる。

 

そう思わせ、涙を流しながら、まるで手慣れたようにアルベルトマイティを操作し、イチガンバスターと合体させ、そのまま狙いを定める。

 

『イッツタイムフォースペシャルバスター!!』

 

「これで終わりだ!!」

 

それと共に不破、あざみから放たれた一撃はゴーレムの身体を打ち抜き、巨大な穴へと変わる。

 

同時にジョーもそれに合わせて引き金を引くと、巨大なミサイルとなって、その穴に向かって飛び込む。

 

「ぐっ、ぐぉっ!?

そんなバカなっ、この俺が!

こんなゴミどもにぃ…!!」

 

穴の中に入り込んだミサイルはそのまま爆散し、そのまま姿を維持できなくなり、ゴーレムは崩れ落ちて、鉄の塊へと戻る。

 

そして不破が鉄の塊に手を突っ込むと、先ほどの男を引きずり上げると、ブレスを操作した。

 

すると男から光が飛び出し、それが不破のブレスに吸い込まれる。

 

「…これで任務完了だ。

ほら、撤収するぞ…」

 

「…うん、そうだね」

 

「…」

 

そう言って不破はその場を後にしようとし、あざみもこの世界が修正されてなくなることを知ってるから、少し暗い顔になりながら着いていこうとする。

 

「これで、良かったんだな」

 

それと共に見た光景は先程まで自分が戦っていた場所だった。

 

転生者との戦いの影響もあり、ボロボロになった街だったが、互いに命を助かった事を喜び合っている彼らの姿を見ると、ジョーは笑みを浮かべていた。

 

「んっ、何が言いたいんだ?」

 

「この世界が、例え特異点を模した仮想空間で、元凶の特典を確保すれば、後は何事もなかったかのように修正されて元通りになろうとも、僕にはこの世界が現実で、だからこそ忘れられないよ。

それに、これで世界も元通りになるのだから」

 

「…まっ、だったらお前はこの光景を忘れるなよ。

これが、俺たちにとっての日常茶飯事だからな」

 

「あぁ、もちろんさ」

 

「…そうだよね」

 

ジョーの言葉に、空を見上げながら頷く不破と納得してるのか表情が少し明るくなるあざみ。

 

「んで、お前も転生してあれこれあったが、これからどうするつもりだ?

ここから先は自分で決めろ」

 

「…僕は」

 

ジョーは一息置いてから、改めて二人を見る。

 

「僕は、これからも君たちと戦うよ。

でも、例え特異点であっても、そこに住む人たちを守りたいんだ」

 

「ふっ、そうか。

じゃ、よろしくな」

 

「よろしくね、ジョー!」

 

改めて三人は、歩き始める。

 

世界の崩壊を防ぐために、その原因となる特異点を修正するために。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。