烈 勇士さんからのリクエストを書かせていただきました。
…っ、ここが特異点?」
「何だろう、これ」
「おいおい、これはひどい有り様だな…」
特異点にたどり着いた三人が目の当たりにしているのは、建物が破壊され、逃げ惑う人々の姿。
そしてそれを追いかけ回す人間サイズのロボットたちと、その奥では巨大なロボットが街を破壊し回っていた。
「とにかく、今は目の前のロボットたちを何とかしよう!」
「おう」
「うん!」
『イッツモーフィンタイム!』
『レッツモーフィン!!』
三人は変身し、人々を避難させながらロボットたちを迎え撃つ。
「ふっ」
「はぁ!!」
「やぁ!」
ジョーは加速装置を使いながらロボットたちを打ち負かし、不破はバスターを撃ちながら肉薄しロボットたちに強烈なパンチを食らわせていき、あざみはクナイを手にジャンプして翻弄しながら素早くロボットたちを切り刻んでいく。
「くっ、数が多い!」
「このままじゃあのデカイのにも近づけねぇぞ!」
「っ、二人とも、大きいロボットがこっち見てる!」
『おっ何だ何だ?
新しい雑魚キャラの登場ってか?』
その言葉と共に、巨大ロボットが体をジョーたちに向ける。
『おいおい、せっかくのゲームを邪魔するじゃねぇっての』
「君がこの騒動を引き起こしているのか!
なぜこんなことを!」
『あぁ?
俺にとっては戦争はゲームなんだよ!
こう言う風にここのやつらをプチプチってぶっ殺してスコアを上げるのが楽しいんだっての!』
「なっ!?」
「ちっ、ムカつくやつだな。
何なら力ずくでもてめぇをそこから引きずり出してやるよ!」
「この外道め、覚悟召されよ!」
『おいおいお前らみたいなやつにできるとでも?
お前らはそいつらと戯れてろよ!』
そう言うと同時に三人の周りを人間サイズのロボットたちが囲い込む。
「くそっどけっ!!」
『んじゃ、せいぜいそのメタロイドどもを掻き分けるんだな。
さてさて、俺は人間どもをプチプチ潰して、スコアを上げねぇとな』
それだけ言うと巨大なロボットが街へと向かおうとする。
「くっどうすれば…!」
そんな時、ブレスから通信が入った。
『ふっふっふ!
狼狽えるでない貴様ら!』
「…っひな!」
『要は一刻も早く彼奴の元へと向かって倒せばよい!
こう言うこともあろうかと、今そっちに向かわせておる。
ジョー、貴様が乗り込め!』
「えっ乗り込めって」
何のことだかわからなかったが、街の中を巨大な赤いスポーツカーがジョーたちに向かって走ってきた。
そして。
『ジョー、乗り込め!
これはお前専用のバスターマシンだ!』
「その声はニック!?
…わかった!」
ジョーはそのまま飛び込むように中へ入ると、中にはハンドルになったニックがいた。
「ニック、これは」
「こいつは『CB-01 チーター』、お前専用のバスターマシンさ。
使い方はすでにお前の中にインプットされてるからわかるはずだ!」
「…っ、そうか。
わかった、やってみる!」
ハンドルを握ることで改めてチーターの使い方が手に取るようにわかったジョーは目の前の巨大ロボットに目を向ける。
『おい島村!
行けるか?』
「大丈夫だ不破さん!
あざみと一緒に皆を守ってくれ!
僕は彼を倒す!」
『良いだろう』
『うん、心得た!』
そうして不破とあざみとの通信を終えて、チーターを走らせる。
「させるかぁ!」
コンソールを操作し、チーターの側面からバルカンを展開し、巨大ロボットに向けて撃つ。
『ぬぅっ!?
こいつまさか!?』
怯んで驚いたのか、巨大ロボットがチーターに向く。
その時だった。
バババァンッ!!っとチータ―の両サイドが展開、そのままバルカン発射される。
まるで戦車の如くバルカンが連射されていた。
しかしバルカンと言っても普通のそれではない、弾自体が炎を纏ったような物凄いものだったのである。
まさしく、弾丸の火炎放射器と言ったところだ。
それもただの連続的なものではない。
「す、すごい!!」
その威力たるやすさまじかった。ロボットたちはその猛撃の前に瞬く間に撃破された。
さらに巨大なロボにまでダメージが入っているようであった。
反撃に巨大ロボがキャノン砲を向けてきたので、ビークルモードからアニマルモードに変形し、飛びついて巨大ロボの頭部に齧り付く。
『ぐっ、こいつぅ…っ、離れろ!』
巨大ロボに振り払われ、チーターは着地すると同時にビークルモードへと戻る。
そこに巨大ロボが砲撃を繰り出し、ジョーはチーターを走らせながら避ける。
すると、攻撃を避けられた瞬間を狙って巨大ロボがまたビームを放つ。
だが。
「うぉおおおっ!!」
ジョーと同時の声と共に、チーターは変形する。
だがそれはアニマルモードではない、ロボットだった。
『行けぇジョー!
ゴーバスターエースの力を見せてやりなぁ!!』
ニックも声もあってチーターが変形したロボット、ゴーバスターエースは空を舞い。
ズバンバガン!!! と、大砲のように両肩のミサイルを構えてから放った。
しかもその火力は他の形態よりもはるかに高くなっていた。
そしてそれを、ジョーは思いっきり叩き込んだ。
「喰らえぇーっ!!!」
ドカォオン!!と激しい爆発が起き、ジョーとゴーバスターエースはそのまま巨大ロボを吹っ飛ばす。
巨大ロボはビルを巻き込んで転倒する。
同時に、街を襲っていた大量のメタロイドたちも巻き込まれるように倒れた。
『ちぃ、こいつぅっ!』
即座に起き上がり、巨大な大剣を構え斬り掛かる。
ゴーバスターエースも剣を構えて迎え撃った。
ガギィン! という音を立てつつ火花が散るも互角に見える。
しかしその力は圧倒的に相手の方が上のようである、じり、じりと押されているのがジョーにはわかっていた。
「っく、まだ出力を上げれるはずなのに……!」
『焦るな、力を受け流せる!』
ニックの言葉通り、力を受け流すように剣を振るうゴーバスターエース。
ザギンッ、ザギャーンと金属を斬るような鈍い音を奏でながらも次第に受け身が取れるようになったジョーはその剣圧を弾き飛ばし、一気に巨大ロボットの胸部を切り刻んだ。
「よし!」
『まだまだぁ!!』
仰け反りそうになりながらも、巨大ロボは足を踏ん張って、そのままゴーバスターエースに斬り掛かる。
ザン、ザク、グシャリと重い衝撃を響かせ続ける両者の戦い。
しかし徐々にではあるが、ゴーバスターエースは巨大ロボを切り裂き始めた。
それに伴って、出力が落ちてきているのか、機体のあちこちがショートして、動きが鈍くなってきている。
『ジョー、決めるぞ!』
「ああ!行くぞ!」
『イッツタイムフォーバスター!』
その音声と共に、剣にエネルギーを纏わせ、そのまま巨大ロボを両断した。
『そ、そんなばかな!
この俺が、こんなザコにぃ!!』
その言葉と共に巨大ロボは爆散した。
『イッツタイムフォーバスター!』
「はぁぁぁぁ!!」
「やぁぁぁぁ!!」
時同じくして不破はバスターで、あざみはブレードでメタロイドたちを全滅させた。
「ふっ、これで終いか」
「あっ、あれを見て」
「んっ?
…ふんっ、やるじゃねぇか」
ジョーが乗るゴーバスターエースが転生者の乗る巨大ロボを撃破するところを見て、二人は安堵した。
その後ジョーは巨大ロボの残骸から転生者を見つけて、特典を回収した。
街に甚大な被害が出たが、死亡者はいなかったようだ。