ナイト
「二代目、今日はやけに周囲を警戒していますね。何かあるのですか」
二代目
「ナイト君は知らないようですね。今日はハロウィンと言われる現象が全世界的に起こるみたいです。なんでも『トリック・オア・トリート』と言う呪文を唱えることで、人間に菓子類を献上させる効果があるとか」
ナイト
「…そうですか。その呪文には一種の催眠作用があるようですね。二代目はその力が怪獣によるものだと、そう思っているのですね?」
二代目
「はい。その呪文を唱えることで怪獣の力を使い、人間に菓子を献上させる。これは洗脳に近い相当強い効果のようですよ。ナイト君」
ナイト
「二代目。早速、人通りの多いところに向かいましょう」
〜人通りの多い交差点〜
二代目
「あ!」
ナイト
「!二代目見てください!」
二代目
「街の人たちの様子が!姿も変わっています!」
ナイト
「ハロウィン…この怪獣はよほど強い効果を持っているようですね。人間を怪人に変化させる効果も持ち合わせているとは…!」
二代目
「これは…私たちだけで対処できるか…。すぐにガウマさん達に応援を頼んだ方が良いかもしれません。急ぎましょう!ナイトくん!」
ガウマ
「一応、いつもより多く包帯巻いてきたけど、これでいいのか?蓬達もコスプレするって言うから、やってきたけど、これ包帯の余りめちゃくちゃ少なくなるからあんまりやりたくないんだよな…。後めちゃくちゃ蒸れるし…」
二代目
「あ!ガウマさん!」
ガウマ
「おん?げっ!グリッドナイト同盟!」
ナイト
「ちょうど良かった。ガウマ。怪獣だ」
ガウマ
「なに!?怪獣だと!どこだ!」
二代目
「相当強い力を持った怪獣みたいなんです!もしよろしければガウマさん達にも協力を要請したいのですが…」
ガウマ
「それは勿論だ!蓬達にもすぐに連絡を取る!で、どこにその怪獣はいるんだ?」
ナイト
「それはわからない」
ガウマ
「はぁ!?」
二代目
「お恥ずかしい話、私達もまだ、怪獣の居場所は特定できないんです!ただ強い影響を受けていることを確認したので、きっと近くにいると思います。もしかしたら、この間の怪獣みたいに小さい怪獣かもしれませんから、捜索にもできれば協力してください」
ガウマ
「しかたねえ!わかった!で、その怪獣の効果とか影響ってのはどんなやつなんだ?色を塗ったり、重力を操ったりとか、色々あるからな…」
ナイト
「人間を怪人化させる能力がある」
ガウマ
「怪人化!?」
二代目
「後、強い洗脳効果もあるみたいです!」
ガウマ
「せ、洗脳だと!?めちゃくちゃやばい力持ってる怪獣だな…」
二代目
「はい、今までこの世界に出た中でも恐ろしい影響力を持っている怪獣のようです。その証拠に影響がこの街にも出ています。みんな怪人化し始めています!ほらあの人も!」
ガウマ
「!?どこだ!」
ナイト
「二代目!これは速く対処しなければ取り返しのつかないことになるのでは!」
二代目
「ええ…全人類が、あのような、オレンジ色の頭でっかちな生き物になる前に手を打つ必要がありますね」
ガウマ
「…えっ…あ……おん???」
二代目
「早速、手分けして探しましょう。ナイト君はあっちを!くれぐれも気をつけてくださいね!」
ガウマ
「いや、お前ら…」
ナイト
「ええ。二代目もお気をつけて。怪人化した人間が襲ってこないとも限りません」
ガウマ
「あのな。お前ら、一旦落ち着け?」
ナイト
「ガウマ…お前は何故、世界の危機にそんな落ち着いていられる?この世界は本当なら今を生きているこの世界の人間が守らなければならないんだぞ?」
二代目
「そうですよ!ガウマさん!そんな落ち着きはらっている場合じゃありません!もっと焦るべきですよ!世界の危機ですよ!」
ガウマ
「一旦!一旦確認させてくれ!まず、お前らの言う怪人化ってのはどう言う現象のことなんだ?」
ナイト
「さっきも言っただろ。人間の頭があのようなよくわからないオレンジ色のでかい頭に変わることだ」
ガウマ
「……なるほどな。じゃあ、その、洗脳ってのは?」
二代目
「全人類に呪文を唱えさせることで菓子類を献上させる強い洗脳のことですよ!これが別の目的に使われたらきっと世界が滅亡してしまいます!」
ナイト
「ええ!急ぎましょう。この世界を怪獣の脅威から守ること。それが俺たちの使命ですから」
ガウマ
「あのな…2人とも」
ナイト
「なんだ。ガウマ。まだ殴られないと目が覚めないのか?」
二代目
「ナイト君!今は荒療治ですがそれが一番いいかもしれません!」
ガウマ
「いや、話聞けよ!あと、腹も殴るな!あのな?めちゃくちゃ焦ってるところ悪いんだけど、それ怪獣の影響じゃねえわ」
ナイト
「なにを言っている?」
二代目
「まさか…ガウマさんも怪獣の洗脳に!」
ガウマ
「ちっげえわ!あのオレンジ色のでっかい頭してるのはジャック・オ・ランタンって言って、あんまり俺も詳しいことは知らねえけど、コスプレ?…ってやつで、中に人間がちゃんと入ってるんだ。それに呪文を言って菓子類を献上するってのは、そういうルールっていうかその日限りのノリって言うか、まぁそんな感じのやつだ」
二代目
「あっ……それってもしかして…」
ナイト
「つまり……」
ガウマ
「まぁ……そういうことだ」
二代目
「……」
ガウマ
「……」
ナイト
「つまり…勘違いということか」
ガウマ
「言いやがった!」
二代目
「言っちゃいましたね」
ナイト
「そうか。勘違いか。ならば問題ないな」
二代目
「あははは…そうですね!なら問題ないですね!」
ガウマ
「お前ら……今、めちゃくちゃ恥ずかしくねえか?」
二代目
「めちゃくちゃ恥ずかしいですよ!?」
ナイト
「全く」
二代目
「え」
ナイト
「え」
ガウマ
「お、おう…まぁ仕方ねえわな。間違いってのは、誰にでもあるもんだからよ」
ナイト
「そうです。二代目。間違いは誰にでもあります」
二代目
「何サラッと、ナイト君は慰める側になってるんですか!?」
ガウマ
「お前も勘違いした側だからな!?」
ナイト
「そんなことよりガウマ。よく見たら今日は包帯の量が多いように見えるな。防寒をするならもっとちゃんとしたものを着ろ」
ガウマ
「いやちげえよ。これもコスプレだ。コスプレ。なんでもミイラ男だとよ。蓬達や、近所のガキどもにやる菓子の分買ってたらお金なくなっちまってよ?その残った資金でできるコスプレがこれくらいしかなかったんだよ。…ったくホント現金なイベントだよな…ハロウィンって!」
二代目
「そうなんですね。あっ…!では、ガウマさんもハロウィンの参加者ということですね?」
ガウマ
「あん?まぁそういうことになるな」
二代目
「ナイト君。ちょっと耳貸してください」
ナイト
「は、はい。二代目」
二代目
「ごにょごょごにょ…」
ナイト
「はい。はい。わかりました」
ガウマ
「な、なんだ?なんの相談してるんだ?」
ナイト
「ガウマ」
ガウマ
「な、なんだよ…」
ナイト
「トリック・オア・トリート」
ガウマ
「な!?」
二代目
「うひひひひひ」