SSSS.DYNAZENON二次創作ボイスドラマ   作:無楽

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第9.84回「こそこそコンビ」

 

 

〜暦の部屋〜

 

 

ちせ

「先輩、画面見て何をニヤついてるんですか。ダメですよ?現実諦めてネットに逃げちゃ」

 

「いや、別に現実を諦めたわけじゃないし、ニヤついてもないから」

 

ちせ

「いやいや、頬の筋肉めちゃくちゃ緩みまくってましたからね?説得力ないですよ。それより何見てニヤついてるんですか?あ、また女ですか?前は人妻だったから、今度は逆ですか?」

 

「女の人でもないから。っていうか、人妻の逆って何?」

 

ちせ

「えーっと…人妻の逆だから…女子ちゅうがくせ…い…ってことは私!?せ、先輩!いくら従兄妹で距離感が近いからって、女の子ならもう誰でもいいかみたいな発想で私に告白してこないでください!ごめんなさい!」

 

「いや、告白してないし、女子中学生でもないから。そんなに知りたいならガウマさんに教えてもらいなよ」

 

ちせ

「へ?ガウマさん?なんか関係あるんすか?」

 

「まぁ、聞いてみればわかるよ。説明するの面倒くさいし」

 

ちせ

「丸投げじゃないっすか…」

 

 

〜ガウマの家・昼間〜

 

 

ちせ

「おーい。ガウマさーん!いないんすかー!あれぇ…おかしいな…いつものこの時間ならここにいるんだけど…」

 

夢芽

「ちせちゃん?」

 

ちせ

「あ、南さんとよもさんだ」

 

「ホントだ。ちせちゃんだ。何してるの?」

 

夢芽

「ちせちゃん、今日ガウマさんいないよ?」

 

ちせ

「えー…今日いないんすか…うーん。どうしようかな?出直して、明日またかな…」

 

「何かあったの?悩んでるみたいなら話聞くけど」

 

夢芽

「なんなら、ガウマさんに連絡しようか?」

 

ちせ

「いやー、うーん。そこまでのことではないんですよねー。ちょっと聞きたいことがあったんですけど」

 

夢芽

「何を聞きたいの?」

 

ちせ

「今朝、先輩がニヤニヤしながらスマホの画面見てたんで、何見てるのか問い詰めたんですよ。そしたら、なんかガウマさんと関係あるみたいで、先輩教えてくれないから、ガウマさんに聞こうと思って」

 

夢芽

「そっか…ガウマさんと暦さん何があったんだろ…」

 

「二人だけの秘密…」

 

「大人の秘密…ね」

 

「南さんなんか、ちょっと意味違ってくるよ?」

 

ちせ

「まぁ、そんな、こそこそコンビの秘密を知りたいんですけど…お二人は心当たりありますか?」

 

夢芽

「うーん。私は暦さんのことはあんまり知らないし、ガウマさんは……いつも通りだったし…」

 

「確かにガウマさんはいつも通りだった……うん?そういえば……」

 

夢芽

「そういえば?」

 

「確か、一昨日、ガウマさんがソワソワしてスマホいじってたから、何かあるのか、聞いたことがあって」

 

夢芽

「一昨日…そういえばめちゃくちゃソワソワして落ち着きなかった!」

 

ちせ

「その時はガウマさんなんて言ってたんすか?」

 

「それが…『まだ教えられねえんだ!悪い!』って」

 

夢芽

「『まだ』教えられない…」

 

ちせ

「うーん。そう言われると気になるんだよなー」

 

「とりあえず、ガウマさん探してみる?」

 

 

〜ガウマのバイト先〜

 

 

ガウマ

「あー、はやく明日にならねえかな…はやく皆に知らせてやりてぇ…」

 

 

「ガウマさんいたけど…」

 

夢芽

「バイト中だよね」

 

ちせ

「でも、ここで待ち伏せしておけば捕まえることはできますね」

 

 

ガウマ

「しっかし、暦も良いこと考えるよな。どうせならみんなのやつもって…アイツは元から良いやつだと思ってたけど……これが成長ってやつなのかな…まぁアイツはもう良い大人なんだけどもな…」

 

「ガウマさん」

 

ガウマ

「おん?暦じゃねえか」

 

 

「あ、暦さんだ」

 

ちせ

「当事者揃い踏みですね!」

 

夢芽

「犯人は現場に戻ってくるってやつだ」

 

「南さん、それ意味違う」

 

 

「例のやつ出来上がったって連絡入りましたよ」

 

ガウマ

「お!マジか!!!くぅー!!今から見るのが楽しみになってきたぜ!!」

 

「ガウマさん、騒ぎすぎですよ」

 

ガウマ

「わざわざ知らせに来てくれて悪いな。でもなんでスマホに連絡してこなかったんだ?そっちの方が早えだろ?」

 

「散歩がてら、直接報告しようかなと。ガウマさんがここでバイトしてるのは知ってたので」

 

ガウマ

「暦…お前……熱でもあんのか?」

 

「ガウマさん、それ普通に失礼ですよ」

 

ガウマ

「いや、だって、今回、めちゃくちゃ積極的過ぎて、暦が暦じゃないみたいで…」

 

「俺だって、いつも無気力ってわけじゃないですよ。たまには積極的になることだってありますよ。それに…」

 

ガウマ

「なんだよ?」

 

「俺も楽しみなんで」

 

ちせ

「いったい何がそんなに楽しみなんですか〜?先輩?」

 

「げぇっ」

 

「そうですよ!ガウマさん!出来上がったなら教えてくださいよ!」

 

夢芽

「私も、気になります」

 

ガウマ

「お前ら…いつから聞いて…」

 

ちせ

「先輩とガウマさんが話し始めてからですけど」

 

ガウマ

「ほとんど最初からじゃねえか!?」

 

ちせ

「いいから!ほら!説明!」

 

ガウマ

「うっ!いや、その、なに、暦!こういう時はどうしたら良いんだ!」

 

「まぁ…うん、これは隠しきれないか…」

 

ガウマ

「……実は、この前、俺の家で暦と2人で酒飲んでた時に…似顔絵を描いてくれる絵師さんと偶然会ってな?そこで意気投合して、一緒に酒を飲み交わしてたんだよ」

 

ちせ

「え、良い大人が3人で?」

 

夢芽

「よく警察に見つからなかったですね」

 

「想像しただけでもめちゃくちゃ不審者の集まりですよ」

 

「それで、その絵師さんがここで会ったのも何かの縁ってことで、即興で俺とガウマさんのツーショットの似顔絵を描いてくれてね。それがこれなんだけど…」

 

ちせ

「え、すご」

 

夢芽

「心なしかちょっと可愛くなってる」

 

「暦さんとガウマさんよくそんな凄い人と知り合えましたね」

 

ガウマ

「それでな…、その人にもう一つ頼み事で、この前みんなで花火やった時に撮った写真から似顔絵を全員分描いてくれないかって…お願いしててな」

 

夢芽

「えっ!」

 

「ガウマさん達が隠したがっていたのって」

 

ガウマ

「おう…」

 

「まぁ、そういうことだね」

 

ちせ

「ガウマさん…そんなに私たちのことを思って…ついでに先輩も」

 

「え?ついで?」

 

ガウマ

「まぁ言い出したのは暦だけどな」

 

「暦さんが…」

 

夢芽

「なんか意外かも」

 

ガウマ

「まぁ、こうして話しちまったもんは仕方ねえ。暦、送られてきたやつ見せてやってくれ」

 

「わかりました…えっと…」

 

「でもいいんですか?ガウマさん」

 

ガウマ

「おん?何が?」

 

夢芽

「何ってバイト」

 

ガウマ

「あ!!!忘れてた!こんなことしてる場合じゃねえ!!」

 

「あ、あった。ありましたよ。ガウマさ…あー…行っちゃった」

 

ちせ

「……見るのはガウマさん帰って来たらにします?」

 

 

 

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