蓬
「それで…どうしたの?話って」
夢芽
「うん…実は、大事な話があって…聞いてくれる?」
蓬
「うん。聞くよ?なに?大事な話って」
夢芽
「ものすごく大事な話だから、心した方がいいと思うけど大丈夫?」
蓬
「お…おお…なんか、凄い念を押すね…わかった。じゃあ、一回落ち着く時間頂戴?一回。すー、はー、すー、はー」
夢芽
「準備できた?」
蓬
「オッケー」
夢芽
「実はね」
蓬
「実は?」
夢芽
「私…結婚することになった…」
蓬
「へ…?あ、あぁ…そっか、今日あれか……ふふふ…夢芽って結構ミンハーだよね」
夢芽
「うわーつまねえー私の彼氏つまねー」
蓬
「ちょっと、なんすか、そんな言わなくてもいいじゃないですかー夢芽さん」
夢芽
「だから、いつまで経っても『よもギルティ』なんだよ。このこのー!」
蓬
「だから、なんすか、よもギルティって、ちょっとー」
夢芽
「……誰となのか聞かないんすか?」
蓬
「だ…誰とですか…?」
夢芽
「さぁ、誰とでしょう」
蓬
「え…えぇ…じゃあ、相手は俺じゃないかもしれないってこと…」
夢芽
「蓬。自分だと思ってたんだ」
蓬
「え!いや、その、なんて言いますか、別に夢芽以外を好きになる予定無いし、このまま2人の関係が進んだらゆくゆくは結婚かなーって思ってたけど、そうですよね。気持ち悪いですよね。高校生から結婚考えてるとか激重たいですよね。本当にマジでごめんなさい」
夢芽
「じゃあ、私も重いことになるね」
蓬
「へ?」
夢芽
「次、蓬の番ね」
蓬
「え!?、えー…俺か……俺はそうだな……特にないかな…」
夢芽
「うわーつまねえー私の彼氏つまねー」
蓬
「いや、ちょっと、拗ねないでよー。ゆーめー」
夢芽
「じゃあ、なんかないんすか?」
蓬
「うーん…じゃあ、『暦さんが無職に戻ってる!』とか…」
夢芽
「それ普通に起きそうだからやめてあげよ」
蓬
「そうだね…思いついてから思った…」
夢芽
「他は?」
蓬
「じゃあ…『ちせちゃんがYouTubeデビューしてる!』」
夢芽
「それ、本当だから、嘘じゃないよ」
蓬
「え!?ちせちゃんYouTubeデビューしてたの!?」
夢芽
「これこれ」
蓬
「うわぁ…本当だ。しかもアーティストさんで…これ何アートなの?」
夢芽
「ゼンタングルアート」
蓬
「へぇ〜…あ、結構いいねついてる。すごいね…」
夢芽
「だから、その嘘は却下でーす」
蓬
「あ」
夢芽
「なんか思いついた?」
蓬
「『またガウマさんが倒れてる』」
夢芽
「……ふふふ…じゃあ、早く、蟹せんべい渡さないと。豊洲江産の」