暦
「なにしてんの」
ちせ
「へ?別に何もしてないですけど…」
暦
「じゃなくて、なんで、いんの…?」
ちせ
「別に今日だけじゃないですよ?先輩のいない時ですけど、毎日来てますよ」
暦
「え!?鍵は!?」
ちせ
「叔母さんに貰いました」
暦
「…はぁ…母さんなにやってんの…」
ちせ
「まぁまぁ、先輩、細かいことはお気になさらず、くつろいで行ってくださいよ」
暦
「俺の部屋なんですけど…」
ちせ
「あ、適当に買い物してあるので、今日は作りましたけど、明日以降はそれでなんか作ってください。野菜と肉と卵があれば、何かできるでしょ。後、お米切れてるって、連絡しておいたので、そのうち届くと思いますよ」
暦
「なんで、俺より、家のこと詳しいの?」
ちせ
「先輩が使ってないだけで、私がお昼ご飯作ったりして使ってるんですよ。ほら、たまにカレーとか、シチューとかあるでしょ?あれ私が作ってますから」
暦
「そういや、今日も作ったとか言ってたな…。っていうか、あれ母さんじゃなかったの…?」
ちせ
「最初の方は作りに来てたみたいですけど、最近はレシピだけ置かれて、私が作ってますよ?」
暦
「へ、へぇ…っていうか、ちせ、料理できたんだ」
ちせ
「はぁ?なんですか?先輩。私だいたいなんでもできますよ?バカにしてるんですか?」
暦
「え、いや、だって、実家にいた頃はだいたい、俺の部屋でゲームするくらいしか見てなかったし…」
ちせ
「はぁ…先輩……私のこと…なんだと思ってるんですか?」
暦
「え、飛鳥川ちせ」
ちせ
「じゃなくて、」
暦
「うーん。変わった従兄妹?」
ちせ
「なんで疑問系?変わってるのは認めますけど。従兄妹なのは当たり前でしょ」
暦
「そうだね…思えば……何年前から従兄妹やってるのかな…」
ちせ
「…かれこれ15年以上ですかね?」
暦
「そんなになるか…長いね」
ちせ
「長いですね」
暦
「赤ちゃんの頃から知ってるよ。おむつも変えたことある」
ちせ
「うわぁ、先輩セクハラ。キモいです」
暦
「え、ごめんなさい」
ちせ
「女子高生におむつの話します?普通」
暦
「普通しないね」
ちせ
「そうですよ。全く…先輩は…いつか…必ず後悔しますよ?」
暦
「もうしてるよ。後悔なら」
ちせ
「そう言うのじゃなくてですね?デリカシーなくそういうこと言うのは良くないって言ってるんですよ」
暦
「ああ、そっちね。ちせ、だけだから大丈夫だよ」
ちせ
「なんすか、その言い草」
暦
「ふふっ…」
ちせ
「ふふふふっ…」
暦
「ねぇ…ちせ」
ちせ
「なんすか?」
暦
「なんか嫌なことあった?」
ちせ
「ほ?急にどうしたすか?」
暦
「いや、なんかそう思って」
ちせ
「なんか隊長みたいなこと言いますね。急に」
暦
「ガウマさん…か…。確かにみたいなこと言ったかも」
ちせ
「ですね。あ、最近隊長のところ行きました?」
暦
「いや、行ってないよ」
ちせ
「じゃあ、そこで聞いてくださいよ。私の悩み」
暦
「やっぱり…なんかあったんじゃん」
ちせ
「はい。なんかありました」
暦
「じゃあ、行こうか。久しぶりに。夕飯持って」
ちせ
「今日は何作ったと思います?」
暦
「蟹入りのカレー?」
ちせ
「蟹入りのカレーです」
暦
「行く気満々じゃん」
ちせ
「細かいことは気にしないで」
暦
「はいはい。それで悩みってなんなの?」
ちせ
「え、今言うんすか」
暦
「まぁ、触りだけでも」
ちせ
「えー…あんまり気が乗らないなぁ」
暦
「どうせ後で聞くんだし、あんまり変わらないとも思うけど」
ちせ
「わかりましたよ…。実はYouTubeをやってるの親にバレたんですよ」
暦
「え、ちせ、YouTubeやってるの!?」
ちせ
「それで…ちょっと…ね?」
暦
「え、ちょっとってなに!?なんの問題!?ヤバいやつじゃないよね!?」
ちせ
「まぁ、詳しくはガウマさんのところで」
暦
「えぇ…俺聞きたくないんだけど…」