暦
「あ、」
ガウマ
「お?暦じゃねえか。珍しいな。外出なんて」
暦
「いや、ちょっと買い物を…それよりガウマさんこそ、こんなところで何やってるんですか?」
ガウマ
「バイトの帰りだ。日雇いのバイトがこの近くであってな」
暦
「へぇーそうなんですね」
ガウマ
「なんだよ。その興味なさそうなの」
暦
「いや、別に。本当に興味ないだけなので」
ガウマ
「本当に興味なかったのかよ…」
暦
「いやだな。俺がバイトに興味持ってたら、今頃立派な社会人ですよ」
ガウマ
「その自覚はあったんだな…」
暦
「ガウマさんは、これから帰るだけですか?」
ガウマ
「いや、コンビニで酒買ってから帰る」
暦
「この時間にお酒って。明日休みなんですか?」
ガウマ
「まぁ、バイトはねえな」
暦
「じゃあ、また一緒に飲みます?いつもの場所で」
ガウマ
「お前は明日何もないのかよ」
暦
「ガウマさん。俺大概暇ですよ」
ガウマ
「あぁ…まぁ…一応聞いただけだ」
暦
「俺の部屋でも良いんですけど…今日母さんいるし、ちせもいるんで」
ガウマ
「そんな厄介になるわけにはいかないからな。よっしゃ、じゃあ行くか」
暦
「途中コンビニ寄りますか?」
ガウマ
「おう!」
〜河川敷〜
ガウマ
「酒に、チーカマに、つまみに…まぁこれくらいありゃ足りるか」
暦
「まだ、夜は肌寒いですから。そんなに長居しませんし、それくらいで良いと思いますよ」
ガウマ
「それにしても、まさか暦と一緒に酒を飲むようになるとは思いもしなかったな」
暦
「最初どっちから誘ったんでしたっけ?確か、ガウマさんだったような…」
ガウマ
「おん?暦じゃなかったか?」
暦
「いや、俺じゃないですよ。俺が誘うわけないじゃないですか。面倒臭い」
ガウマ
「いや、今日誘ってきたじゃねえか」
暦
「たまには、悪くないですね。面倒臭いことも」
ガウマ
「はぐらかすなよ。やっぱり暦じゃねえの?」
暦
「いやぁ…違ったと思うんだけどなぁ…あ、あー思い出してきた。多分あれだ。ちせだ」
ガウマ
「ちせ?……あー、あ、思い出した、思い出した。そうだ。ちせだ」
暦
「そうですよ。一緒に食事行きましょうって言われて、連れ出されて」
ガウマ
「俺も呼び出されたな」
暦
「それで、近くのレストランでガウマさんと一緒に食べて、その時に、一緒にお酒飲んで」
ガウマ
「あー…そんなこともあったな…」
暦
「思えば、あれが初飲み会か。ガウマさんとの」
ガウマ
「どうりでなんか印象薄いわけだな」
暦
「ですね」
ガウマ
「あの後、何があったんだけか?」
暦
「あの後…確か…店を出ようとしたら…蓬君と夢芽ちゃんに会って…」
ガウマ
「あ、そこから、確か、もう一軒ハシゴしたんだよな。レストラン」
暦
「そうそう…それで…ガウマさんがベロベロに酔って…」
ガウマ
「はぁ?いや、暦だろ?ベロベロに酔ってたの」
暦
「……そういや、俺も気づいたら家にいたな…」
ガウマ
「確かに…俺も蓬の家で世話になってたわ」
暦
「後でちせにお礼言っとこ」
ガウマ
「俺も蓬に連絡入れるか」
ちせ
「あ!たいちょー!せんぱーい!」
蓬
「あ、暦さんも一緒だった」
夢芽
「ちせちゃんの勘すごいね」
ちせ
「フフフ!先輩に関しては習性や生態は把握済みですからね!任せてください!」
暦
「習性とか、生態とか、野生動物じゃないんだからさぁ…」
ガウマ
「お前ら、なんでここに?」
蓬
「ちせちゃんとたまたまそこで会ってみんなで食べに行かないかって」
夢芽
「連絡しようとしたら、多分ここに2人ともいるだろうって、ちせちゃんが」
ちせ
「ドンピシャですよ!ドンピシャ!」
ガウマ
「何気に俺も把握されてるのな」
暦
「なんか、すいません」
夢芽
「じゃあ、行きましょう。私クーポン券持ってるんで。これあれば、パフェ半額になるんですよ」
蓬
「ガウマさん。暦さん。行きますよ」
暦
「あ、うん。行くよ。ガウマさん」
ガウマ
「なんだよ?」
暦
「つまみとかどうしましょう?折角買ったのに」
ガウマ
「………んなもん気にすんなよ。行け行け」
暦
「え、」
ちせ
「先輩!隊長!置いていきますよ!ほら、早く!」
ガウマ
「ーーーーー」
暦
「ガウマさん、口笛上手いですね」
ちせ
「あれだ!なんとかメモリー!」
蓬
「俺も聞いたことある!」
夢芽
「私も」
ガウマ
「そうか………。俺もだ」