この世界には、決して触れてはいけない何かがある
それは誰も気にもとめない
そこにあるのが当たり前だから
それぞれが断絶された世界のはずなのに確かにそこには繋がりがあった
違和感を自覚するまで、あと──────────
人が立っている。顔は…見えない
まるでそこだけ霧がかかってるかのようにぼやけている
もしもまた、あなたと出会うことが出来たなら…その時は…
────きて、起きて
「起きて…」
「こんなとこで寝ちゃってどうしたの」
「…騎士団長?」
なぜここにいる
ここら辺に遠征に来る予定はなかったはずだ
「なに寝ぼけてんですかー?」
何言って
あー視界がクリアになってきたぞ
「おはこんですよー」
「おはようフブキ…」
全くの別人なのにあの二人を間違えたか
髪の色が似てるだけなのに
「ちょっと寝ぼけてたかも」
そうしてそばに置いておいた剣を掴む
ことは無かった
そもそも剣なんておいてないのだから
「フブキ、俺の剣知らないか?」
「剣なんてそもそもなんて持ってないでしょー」
そうだったか…?そうだったわ
色んな所を回っているため整備が必要な物はあまり持っていないのだ
強いてゆうならナイフを2本護身用として持ってはいるがそれも整備が必要なのであまり使ってない
つまり俗に言うロングソードなどの類の大きな剣は持っていないのだ
「そもそもこんなところで寝てるなんて珍し…」
立ち上がり汚れを払っているとフブキの言葉が止まった
「どうかしたか…?」
「なんで泣いてるの…?」
「…は?」
────────────────────
人がいる、でもそれしか分からない
その人は言った
もしもまた、あなたと出会うことが出来たなら…その時は…
「ん?」
「あ、起きたッスか?」
「…スバル?」
寝てしまっていたようだ
「珍しいッスね。遊びに来てるのに寝落ちするなんて」
人の家で寝落ちするなんて…
なんだろう…何かすごい夢を見てた気がするんだけど…
そうしてそばに置いていた
「何してんの?」
「何って剣を─────」
剣…?
なんでそんな物を取ろうと探したんだ…?
そんなもの持ち歩くはずないのに
確かに家にはある
錆び付いているのか、他の理由かは分からないが鞘に収められたま抜けない剣
それに似たようなものが頭をよぎった
「剣?疲れてるなら送ってこうか?まだ明るいし」
「いや、大丈夫。今日は帰るよ、ごめんね誘ってくれたのに」
「大丈夫ならいいけど一応送ってくよ、家近いし」
「ごめん、ありがと」
スバル同伴で帰路に着いている
なんだろう、凄く大切なことを忘れているような
何よりあるワードが頭から離れない
どうして剣なんて拾おうとしたんだろうか
家に帰ったら見てみようかな
青い空、白い雲 大地に突き立つ空まで伸びる
平和な都市
草木生えることの無い岩山
紅葉しげる大地
廃墟の街
天空に浮かぶ陸地
同じ世界に存在する似て非なるなにか
それらは互いに存在することで平穏を保っていたのかもしれない
それでも少しの
反響あれば続くかもしれない
連載にして続き制作するかも