【手直し中】魔法少女リリカルなのは!?「私立聖祥大学付属小学校最弱の少年」 作:ヘルカイザー
さぁ〜ここから盛り上げて行きますよ〜。
ではよろしくお願いします。
〜景太サイド〜
景太邸・早朝にて
チュン、チュン。
コケコッコー。
「あんまり眠れなかった。」
昨日シャドールと話してからなんか胸の奥のモヤモヤが収まらない。
僕は本当にみんなのことを信用しているんだろうか。
いや。
やめよう。
僕は信じているんだ。
みんなを。
今日は準決勝に上がるための試合だ。
頑張らなくちゃ。
シュイン
突然布団の上に半透明の人影が現れる。
「景太♪起っきろ〜♪........ってなんだ起きてるじゃん♪」
あはは。
「うん。おはようエンジェ。」
いつもいつもありがたい。
「おはよう景太♪ねぇ〜景太?昨日シュテルとお話しする前に1人で何を喋ってたの?」
え..........。
1人........で.......。
「エンジェ!?」
「わっ!?びっくりした〜........何?景太.......。」
確かめなくちゃ。
そんなバカなことあるはずが無い。
「ねぇエンジェ?その時僕は1人だったの?そばに誰もいなかった?」
いたはずだよ。
でなきゃ。
「1人だったよ。でもまるで誰かと話してるみたいだったね?なんだったのあれ?」
そんな!?
それじゃ......シャドールは.....カードの精霊じゃない?
僕の妄想の産物なの?
あはは.........。
やっぱり疲れてるのかな僕..........。
「大丈夫景太?」
「大丈夫だよエンジェ。今日もよろしくお願いね。」
僕は心の何処かで後ろめたさがあるのかもしれない。
「うん♪任せて♪」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それじゃ行って来るねシュテル。」
ガチャ
「待ってください景太!」
え?
なんだろう。
「どうしたの?シュテル?」
と言うか........なんでもう学校に行く準備してるの?
「私も一緒に行きます!」
え.......え!?
「い、いやほら.......僕このまま学校いくわけじゃ無いし.......いつも言ってるけど用があるからさ.......。」
マズイ.......マズイよ......。
シュテルに毎朝なのはちゃんを迎え行ってるのがバレたら.........。
「ならその用に私も付き合います。」
なんで今日はこんなに諦めが悪いの!?
どうしよう......。
「で、でもそれはちょっと.......。」
このまま連れて行くとなのはちゃんに殺されるかも。
「景太........私とはそんなに登校したく無いのですか........。」しゅん
「え?いや、そうじゃなくてね。これにはその........。」
言いづらい.......。
!?
ちょっと!?
なんでそんなに涙目になってるのシュテル!?
僕のせい?
ああ〜。
ええ〜い!?
もうどうにでもなれ。
「わかった..........一緒に行こう.......。」
終わった.......。
「本当ですか!?」ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ああ〜いい笑顔だよ.........なんて眩しいんだ。
今だけだろうけど..........。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ついた........。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「景太..........。」
うっ.......。
「は.......はい......。」
怖い........シュテルが怖い.......。
さっきまであんないい笑顔だったのに!?
「何故.......用と言うのがナノハの家なのですか?しかも..........毎朝ですよね?一体.........どう言うことですか?」
い、や..........その........。
どうすれば.........。
誤魔化せないよ......。
目が。
シュテルの目が。
すごく怖いぃぃぃぃ。
「その........なのはちゃんは朝が弱いから僕が起こしに来てい.......て.......。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ひっ!?
「景太が起こしに........それも毎朝.......なんて羨ましい。いえ.......それより私達に黙っているとは........ナノハ.........許せません。抜け駆けです........。」ぶつぶつぶつ
や、やだ........怖いよ。
何いってるのか聞こえないけど。
怖いよ。
「行きますよ景太........。」
「はい.........。」
〜サイドアウト〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜なのはサイド〜
ピリリリリリリリリリリ
カチャ
うう〜眠い〜。
もう少しだけ〜。
zzz
「な、なのはちゃん。朝だよ。お、起きないと。」
ゆさゆさ
ん〜眠い〜。
この声景君だ〜。
朝から景君の目覚まし幸せ〜。
えへへ〜。
もう少し〜。
「景君が抱いてくれたら起きる〜。」
キュィィィン
ガチャ
ん?
何この音。
バリアジャケットを着た時の音なような........。
「ナノハ......朝から何舐めたことほざいていやがるんですか?早く起きないと収束砲をぶち込みますよ?」
へ?
「ルシフェリオンチャージ開始。」
シュィィィィィィィィィィィン
ちょっ!?
ガシッ
「ちょっとシュテル!?何考えてるの!?ここ家の中だから!?そんなもんぶっ放したら家が全壊するから!?」
バッ
「そ、そうだよシュテル!?起きるから!?起きるからそんな物騒なチャージやめて!?」
なんでシュテルが一緒に来てるの!?
「分かればいいんです。分かれば。」イライラ
スッ
はぁ〜。
た、助かったの........。
「では........支度をして早くおりて来てくださいねナノハ。私達は外で待っていますので。」
え〜。
そんな〜毎朝の景君とのイチャイチャが.........。
「わかったんですかナノハ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ひっ!?
「は、はい!?わかりました!?」ビシッ
スタ、スタ、スタ
ガチャ
「じゃ、じゃ〜なのはちゃん外で待ってるから。」
スタ、スタ、スタ
最悪の目覚めなの.........。
〜サイドアウト〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜シュテルサイド〜
まったく!?
何が「景君が抱いてくれたら起きる〜。」ですか!?
毎朝あんなふざけたことを言っているのですかナノハは!
毎朝景太とイチャイチャ、イチャイチャぁぁぁぁぁ!?
羨ましいです!
羨ましすぎます!?
一緒に住んでる私には全然イチャイチャしてくれないのに!
「ねぇ〜シュテル?もうそんなに怒らなくても.........これはシュテル達と会う前からやっていることだし。なのはちゃんも言うのを忘れてただけだって。(まぁ〜隠したのは僕も同じだけど。)」
..........もう......景太は......私の気持ちくらいわかってるはずです。
まぁ〜わかってるから隠してたんでしょうけど。
はぁ〜。
どうして景太はこうモテるんでしょうか。
ライバルが多すぎて困ります。
「わかりましたよ.......もうこれくらいにしておきます。」
「ごめんねシュテル。ありがとう♪」にこ
///////
汚いです!?
景太の笑顔は汚いです!?
私の心を一掴みです//////
「い、いえ//////」
ガチャ
「ごめん2人とも〜。お待たせ!」
やっと来ましたか。
「その......ごめんねシュテル。抜け駆けみたいなことしてて........。」しゅん
はぁ〜。
ナノハもナノハで優しいのですから。
「もういいです。でも.......これからは抜け駆けは無しですよ?」
「うん♪わかってるの♪」にこ
さぁ〜そろそろ登校しないと。
ん?
「どうしました景太?」
「いや.....あんまり本人の前で抜け駆けがどうだか言うのやめませんか?//////」
ふふふ♪
「嫌です♪」にこ
だって景太の困ってる顔が見たいですから。
〜サイドアウト〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜景太サイド〜
学校体育館にて
よし。
今日も頑張るぞ!
「それじゃこの試合の割り振りを決めるわ。決勝の勝率を上げるために景太この準々決勝と次の準決勝両方出てもらうわ!」
え?
両方!?
「大丈夫なのアリサちゃん?」
自信ないんだけど.......。
「心配しなくてもいいわ。この試合は個人で出てもらう。仮に負けても残り2つでカバーする。だから景太は安心してデュエルして来なさい!」
アリサちゃん........。
そうだ。
みんなを信じるって決めたんだ。
「それと次の準決勝だけど。そこはタッグに出てもらうわ。今のところ景太とすずかはタッグの勝率が100%。つまり景太をここでだして次の準決勝を勝ってもらえば決勝は私達でいけるってわけよ。」
なるほど〜。
でも決勝は僕には任せられないって言われてるみたいでなんか嫌だなぁ〜。
いやいや。
何言ってるんだ。
これはチームプレイなんだ。
弱い癖に何生意気な事言ってるんだ僕。
僕は僕にできる事をやればそれでいいじゃ無いか!
「うん!わかった。任せて!」
「それじゃ行くわよみんな!?せーの!」
うん!
「「「「「「「おー!!!!!!」」」」」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これより準々決勝!チームHERO対チーム闇の試合を始めます。先鋒の者は前に。」
「はい!」
「ひゃはは。いいぜ。」
スタ、スタ、スタ
スタ、スタ、スタ
「両者準備はよろしいですね?ではチームHERO梅雅景太対チーム闇寺岡大悟の先鋒戦を始めます。」
勝つ!?
勝ちたい!?
「もう僕だけ負けてるなんて嫌なんだ!?」
「「デュエル!」」
〜サイドアウト〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜デュエルゾーン〜
《景太のターン》
ライフ4000
手札5
「僕のターン!手札からフィールド魔法。マドルチェ・シャトーを発動。」
シュィィィィィン
フィールドがメルヘンチックな村へと姿を変える。
「そしてマドルチェ・マジョレーヌを召喚。」
ポン
「あら♪景太君元気〜!ヤホ〜!」にこにこ
マドルチェ・マジョレーヌ攻撃力1400
「うん♪元気だよマジョレーヌ!フィールド魔法の効果でマドルチェと名のついたモンスターの攻撃力は500ポイントアップ!そして召喚に成功したマジョレーヌの効果発動。マジョレーヌお願い!」
マドルチェ・マジョレーヌ攻撃力1400→1900
ぽわぁぁぁん
「ok♪任せてよ景太君♪」
「マジョレーヌの効果によりデッキからマドルチェと名のついたモンスターを1枚手札に加える。僕はマドルチェ・エンジェリーを手札に加える。」
シュピッ
デッキから1枚のカードが出てくる。
スッ
そのカードを手札に加えターンを進める。
「僕はカードを1枚伏せてターンエンド。」
ライフ4000
手札5→3
伏せ1
《寺岡のターン》
ライフ4000
手札5→6
「ひゃはは。俺のターンドロー!おい!」
突然対戦相手である景太に対して声をかける。
「僕に何か?」
景太は疑問とばかりに首を傾げる。
「お前のモンスター.......それ?精霊だよな?ひゃはは。」
「え!?君も見えるの!」
景太は驚く。
それも当然だ。
今まで自分以外に精霊が見えた人間を景太は知らない。
「ああ〜見えるとも.......ひゃはは。そうか精霊か.......久々にイジメがいのある獲物だ......ひゃはは。」
「それってどう言うこと?」
景太は意味がわからなかったがそれはすぐにわかった。
最悪の形で。
「俺は手札から万力魔人バイサー・デスを召喚!ひゃはは。」
万力魔人バイサー・デス攻撃力500
「何このモンスター........。」
まるで拷問道具のようなモンスターに景太は少したじろいだ。
「このモンスターは!?召喚時に相手モンスターを1体選択しそのモンスターを3回目の自分のスタンバイフェイズに破壊するんだよ!?ひゃはは。」
「な!?」
モンスターを破壊する。
その単語を聞き景太に嫌な汗がで始める。
「俺が指定するのは勿論マドルチェ・マジョレーヌ。さぁ〜行け!万力魔人バイサー・デス!?」
ビュン
グィィィィン
ガチャン
「きゃっ!?」
「マジョレーヌ!?」
バイサー・デスがマジョレーヌの頭をガッチリと固定し取り付く。
「さぁ〜ショウタイムだ!?ひゃはは!!!」
ウィィィィィィィィィィン
ガリガリガリガリガリガリガリガリ
マジョレーヌのこめかみの部分についているドリルのようなところが回転しマジョレーヌの頭を締め付け始めた。
「ぐっ.....あ......うあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁああああ!?」
「マジョレーヌ!?クソっ!やめろ!?やめてくれ!?」
精霊の見えていないものにとっては何を言っているんだと思うことだが今デュエルしている2人は違う。
2人には見えているのだ。
マジョレーヌが苦しむ姿が。
「やめる?ひゃはは!?冗談はよせよ。こんなに心地いい悲鳴じゃないか?相手が精霊じゃないとこうはいかないよ?ひゃはははははは!!!!」
「う"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁああああああ.......痛い.......痛いよ景太君........助け......あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"............。」
「そんな........マジョレーヌ........。やめろぉぉぉぉ!?」
景太は既に冷静では無くなっていた。
「安心しろぉ?こうなるのは召喚時とターンカウントがされるスタンバイフェイズだけだぜ?ひゃはは。俺はカードを2枚伏せてターンエンド。」
ライフ4000
手札6→3
伏せ2
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「景太どうしたのかしら.......急にやめろだなんて。」
外野から見ればそれは明らかにおかしな言葉。
「でもあんな景君始めて見たの........。」
幼馴染で昔から知っているなのはだがそれでも今の景太の取り乱しようは見たことがなかった。
「景太君.......どうしちゃったの?」
「取り敢えず見守るしかないよすずか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《景太のターン》
ライフ4000
手札3→4
伏せ1
「僕のターンドロー!マジョレーヌ大丈夫?」
マジョレーヌに視線を移し気遣う。
「はぁ.......はぁ.......だい.....丈夫だよ.......景太君♪」にこ
何とか笑顔を作ろうとするがそれはやせ我慢だと景太にはすぐにわかった。
「待ってて今すぐに。僕はマドルチェ・エンジェリーを召喚!」
「わーい♪あ.......マジョレーヌ!?どうしたの!?大丈夫?」
マドルチェ・エンジェリー攻撃力1000
「だ......大丈夫だよエンジェ.......まだ私は.....。」
「マジョレーヌ..........。許せない.........。景太!?」
エンジェは景太に催促するように名前を呼ぶ。
「うん!わかってるよエンジェ!?僕は「罠カード発動!」え.......。」
「生贄封じの仮面。このカードが存在する限り互いにリリースすることはできない。ひゃはは。これでそのモンスターの効果は発動できないぜ?ひゃはは!?」
マドルチェ・エンジェリーの効果は自身をリリースすることで発動する。
それができない以上効果を発動することもできない。
「くっ........これじゃ........。ならマドルチェ・エンジェリーでバイサー・デスを攻撃!?エンジェお願い!
「うん!任せて!はぁぁぁぁあああ!?マジョレーヌを離せぇぇぇぇぇ!?」
エンジェリーがバイサー・デスに向けて攻撃を仕掛けようとするが.......。
「ひゃはは!罠カード発動!?拷問車輪。」
キュィィィィィィンガチャン
「きゃっ!?え?何これ!?」
ギチギチギチギチ
「な!?」
エンジェリーが巨大な車輪のような拷問器具に捕獲される。
その車輪は回転するようになっておりその1番上のところには鋭く尖った骨がついている。
「ぐっぅぅ!ぐうぅぅぅ!ダメだよ景太!?外れない!?」
「これは一体.......。」
景太は攻撃が通ってない事に動揺をしていた。
「そのカード.......拷問車輪はなぁ〜?このカードがフィールド上に存在する限り指定した相手モンスターは攻撃できず表示形式の変更もできない。そして俺のスタンバイフェイズに相手に500ポイントのダメージを与えるんだよぉ?ひゃははははは!?」
ギリリリ.......
景太は拳を握り込む。
守るために積み上げてきたタクティクスがこんな形で抜けられるとは思ってもいなかったのだ。
ギチギチギチギチ
急にエンジェリーを捕獲した拷問車輪が少しずつ周り始める。
「あ......ああ......怖い.......怖いよ........嫌だ!!!景太ぁぁぁぁぁ!?助けて景太ぁぁぁぁぁぁぁ!?いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
エンジェリーの悲鳴が景太を苦しめる。
今景太の1番恐る事をやられている。
この瞬間から景太は少しずつ壊れ始めていた。
「やめて......やめてよ........クソっ!?やめろ!?頼むからやめてくれ!?これ以上エンジェ達を苦しめないでくれ...........。」
景太は吠える。
しかしそれでも止まらない。
「辞めるわけないだろ?いい!!いいぞ!?もっとだ!!!もっと聞かせろ!!!ひゃはは!?」
パチン
ウィィィィィィィィィィン
ガリガリガリガリガリガリガリ
「え?そんな..........うがぁぁぁぁぁあああああ!?いや.........痛い.......痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ..............もう嫌だ!?痛い痛いよぉぉぉぉぉ..........もう許してぇぇぇ..........。」
景太がターンを終了していないのにも関わらずマジョレーヌに取り付いたバイサー・デスが頭を締め付け始める。
「え!?なんで!?こうなるのは相手のスタンバイフェイズのはずじゃ........。」
「ひゃはは。そんなの嘘に決まってんだろぉ?俺の合図一つでいくらでも動かせるんだよぉ?だってこいつらは俺に従順な精霊だからなぁ?ひゃはははははは!?」
ガリガリガリガリガリガリガリ
「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁ........景太ぁぁぁぁ!?げい"た"ぁぁあぁぁぁああああああああ!?助けてぁぁぁああああああああああああ!?」
これを見ている景太の心は張り裂けるような激しい痛みに襲われた。
自分がモンスターを守ることを絶対としてきた事がいとも簡単に突破され今絶えず自分のモンスターを.......家族を苦しめている。
ギチギチギチギチギチギチ
「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ん怖い!?こ"わ"い"よ"ぉぉぉぉ!?景太........ひぐっ.......助けてぇぇ........。」
「や.....ろ.......。」
景太は声にならない声で喋る。
「や.....めろ。」
「なんだ?聞こえないぞ?」
ギチギチ
「ああ!?嫌!?嫌、嫌、嫌、嫌だぁぁぁぁぁ!?怖い!?怖いぃぃぃぃ!?うわぁぁぁぁぁぁ.......!?」
ギチギチギチギチ
「やめろ。」
「嫌だね。だって楽しいし。」
ガリガリガリガリガリガリガリ
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁ...........うあぁぁあああぁぁぁぁぁ......許......して........もう.......やめ......て........。」
ガリガリガリガリガリガリガリ
「いい声だ!?もっと!!!もっと聞かせろ!?」
「やぁぁぁあああああめぇぇぇぇぇええええろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっと景太!?どうしたの!?」
もう明らかに普通じゃない景太の様子にアリサも他のみんなも心配になる。
「景太君!?しっかりして!?」
「一体どないしたんや!?」
「景太........。」
「景.......君.......。」
しかしアリサ達は見ているしかできなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「許さない........許さない........許さない!?お前は許さないぞ!?叩き潰してやる!!!」
キィィィィィィィィィィィィィィィィン
「!?」
『ふふふ♪いいわねぇ〜その気迫........それに殺気が出てるよ〜♪今の貴方はす・て・き♪』
突然景太の目の前にシャドールが現れた。
しかし他の人には見えている様子はない。
「消えてくれ!?今君にかまっている暇は「力を貸してあげようか?」.........。」
それはあまりにも甘すぎる囁き。
その笑みはまさに悪魔が契約を迫ろうとしている時そのもの。
「力を......?」
その言葉を聞き景太の頭は一気に冷えた。
「そう♪ち・か・ら♪その代わり.........。」
対価。
それはよくアニメや漫画で見るような事。
力を得るためには何かを差し出す。
絵に描いたような光景だ。
「それは.......僕の命とか?そもそも力って何?」
「あっはははは.......違う違う♪そんな物騒な事言わないわよ♪今力を貸す代わりに私を拒絶しないで欲しいなぁ〜って♪」
あまりにも拍子抜けする要求。
度肝を抜かれたと言ってもいい。
「それ.....だけ?」
「そうだよ♪だって......昨日の話で大分嫌われたみたいだし......私としてはそれは嫌だなぁ〜って♪だから私を拒絶しないなら少しだけ貴方の中の力を起こしてあげる♪強制的に起こすから少しかもたないけど。どうする?」
景太は一瞬考えたが迷わなかった。
今の自分にはエンジェリー達を助けることはできない。
だから景太は迷わなかった。
「君が言ってる力は理解できないけど.......それでエンジェ達が救えるなら..........シャドール!?」
「どうせなら♪愛称を込めてシャルって呼んで欲しいなぁ♪」
スッ
ピトッ
シャドールは景太の胸にそっと左手をおく。
そして右足を後ろに下げ反対の手を左手に添えた。
ジュキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
「がっ!?」
突然景太の胸に黒い稲妻が走った。
ドクン
「ふふ♪じゃぁ〜頑張ってね景♪」
ドクン、ドクン
「あ........ああっ!?」
ガクッ
胸の奥底からこみ上げてくる熱と痛みに耐え切れず膝をつく。
バチバチバチバチバチ
「うあぁぁぁぁぁあああああああああああああ!?」
バチバチバチバチバチ
「な!?なんだこれは!?」
対戦相手である寺岡もこの光景には動揺を隠せない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こ、これ!?なのは!?」
「うんフェイトちゃん!間違いなく魔力なの!」
「でもどう言うことや!?けい君にはリンカーコアはないはずやで!?」
魔導師である3人は景太に発生している稲妻が魔力によるものだと感じ取った。
確かに景太にはリンカーコアは存在しない。
それはなのはが以前景太にも魔法が使えないのか調べたためにわかっている。
それだけにこの状況は理解しがたものがあった。
何故なら魔力の生成器官であるリンカーコアが存在しないにも関わらず体から魔力の稲妻が発生しているのだから。
「ね、ねぇ.......け、景太君大丈夫なの.........。」
「あれを見て大丈夫だなんて思えるわけないでしょすずか!?」
ダッ
アリサは控えから走りだし景太の元へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バチ........バチ..........バチ............
「はぁ........はぁ.........はぁ.........ぐっ.......フフ♪」
稲妻が消え景太は膝を着いたまま固まっている。
「ちょっと......君大丈夫なのか?」
審査員も目の前で起きたとんでもない現象にまだ理解が追いついてないようだ。
「景太ぁぁぁぁぁ!?」
控えから景太のすぐ後ろまでアリサが走って来た。
スッ
景太の肩に手を置き景太の様子を伺う。
「景太大丈夫なの?ねぇ!?返事してよ!?」
パシッ
「え.........。」
景太は肩に置かれていた手を弾いた。
「ああ.......大丈夫だよアリサ。まだ試合中だ。控えに戻ってろ。」
ススッ
景太は何事もなかったように立ち上がる。
「え?何........。(アリサ?いつもと呼び方も違うし......言葉遣いも乱暴........。こんなの.......景太じゃないみたい.....。)う、うん.....わかったわ......無理しないでよ。」
タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ
アリサはそう言い残し控えに戻っていった。
「フフ♪さぁ〜続行しようか........クソ野郎。」
「なんだと?てめぇ......ひゃはは。ならこうしてやるぜ。」
パチン
ギチギチギチギチ
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?怖い!?怖いよ景太!?もう嫌だぁぁぁぁぁぁ!?もう許してぇぇぇぇぇ!?」
ギチギチギチギチ
「どうだ?お前の大事な精霊が苦しんでるぞ?ん〜...........っ!?」
「..............気は済んだのか?」
ギャップ
今の景太はさっきの取り乱しようからまるで別人じゃないのかと思わせるほど変わっていた。
冷酷。
景太の雰囲気はそれが相応しい。
「なら.......消えろ?」
ゾクッ
「!?」
景太から発せられているのは殺気。
それも対象である寺岡のみにしかわからない。
「僕はレベル4のマドルチェ・マジョレーヌとマドルチェ・エンジェリーをオーバレイ!?」
キュィィィィィィン
突如景太の目の前に宇宙空間にも似た穴が開き拘束されていたエンジェリー達が光の玉になりこの穴の中へと吸い込まれる。
「何だ!?何をしている!?」
「この2体のモンスターでオーバレイネットワークを構築。マドルチェ最強の称号を得し女王よ!今こそその力を示せ!!!エクシーズ召喚!?」
ドシュゥゥゥゥゥゥン
「いでよ!?ランク4!クィーンマドルチェ・ティアラミス!」
クィーンマドルチェ・ティアラミス攻撃力2200
「フフ♪貴方かしら?私の家族を苦しめたのは?」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
「なんだこれは!?お前は何だ!?」
ティアラミスから溢れ出る黒いオーラは寺岡を怯えさせるには十分の迫力を秘めていた。
「クィーンマドルチェ・ティアラミスの攻撃力はマドルチェ・シャトーの効果で500ポイントアップする。」
クィーンマドルチェ・ティアラミス攻撃力2200→2700
「カードを1枚伏せターンエンド。」
ライフ4000
手札4→2
伏せ2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、あれって.......エクシーズ召喚........景太君エクシーズ召喚が使えたの......。」
エクシーズ召喚。
同じレベルのモンスター2体以上行う召喚のことである。
しかしエクシーズ召喚はこの学校では使うものがいない。
それはこの学校にはエクシーズ召喚のカリキュラムが存在しないためである。
「お、驚いたわ........景太があんな隠し球を持っていたなんて........。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《寺岡のターン》
ライフ4000
手札3→4
伏せなし
「俺のターンドロー!クソっ!調子に乗るな!?俺はバイサーデスを守備表示にしそして!2体目のバイサー・デスを召喚!」
万力魔人バイサー・デス攻撃力500
「ひゃはは。俺はクィーンマドルチェ・ティアラミスを選択する!?さぁ〜苦しめ!」
ウィィィィィィン
ガチャン
ガリガリガリガリガリガリガリ
「その程度か?若造?」にや
バイサー・デスの締め付けにティアラミスは全く動じていない。
「え......なんで........なんで苦しまない!?」
寺岡はもう正気を保っていなかった。
今までこれで苦しまない精霊はいなかったからだ。
「もう終わりかえ?若造?」
「く、クソっ!?俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
ライフ4000
手札4→2
伏せ1
《景太のターン》
ライフ4000
手札2→3
伏せ2
「僕のターンだ。ドロー!僕は魔法カード鬼神の連撃を発動。このカードはエクシーズモンスター1体を選択しそのエクシーズ素材を全て取り除く。このターンそのエクシーズモンスターは2回の攻撃ができる。」
シュイン
ティアラミスの周りを回っているオーバーレイユニットが全て消える。
「そして罠カード。マドルチェ・マナーを発動。このカードは墓地のマドルチェと名のつくモンスターをデッキに戻し自分フィールド上のマドルチェと名のつくモンスターの攻撃力を800ポイントアップする。さらにその後墓地のモンスターを1体をデッキに戻す。」
クィーンマドルチェ・ティアラミス攻撃力2700→3500
「攻撃力3500だと!?」
「終わりだ.......クソ野郎。僕はクィーンマドルチェ・ティアラミスで攻撃表示のバイサー・デスを攻撃。」
キュィィィィィィン
ドォォォォォォォン
ティアラミスの手から光が放たれバイサー・デスに向かう。
「ひゃはは。甘いぞ!?罠カード発動。スピリッド・バリア!?このカードが存在する限り俺はモンスター同士の戦闘ダメージは受けない!どうだ!?これで「カウンター罠カード。マドルチェ・ティーブレイク。」.......何だ.....それは......。」
「このカードは自分の墓地にモンスターが存在しない時に発動でき魔法、罠カードの発動と効果を無効にしそのカードを手札に戻す。これで攻撃が通る。」
ドカァァァァァァァァァァァン
「ぐぁぁぁぁぁ!?」
ライフ4000→1000
「だが!?効果を発動しているバイサー・デスは効果が終了するまで戦闘では破壊されない!?」
「知っている。だが........だからこそ終わりだクソ野郎。」
キュィィィィィィン
「なんだと!?もう一度攻撃!そんなこと..........っ!?」
「気づいたか?僕が何のために最初に鬼神の連撃を発動したのかを。」
全てはこのため。
バイサー・デスが戦闘では破壊されない事を考慮しての事。
この攻撃が通れば景太の勝ち。
「や、やめろ.........来るな........。俺は......こんなところで......。」
「僕の大事な家族を苦しめたお前はさっさとここから消えろ!クィーンマドルチェ・ティアラミスでバイサー・デスを攻『ドクン』.......っ!?」
フラ
ドサッ
「え........。」
「ちょっと君!?どうしたんだ!?」
突然倒れた景太に審査員が駆け寄り様子を伺う。
ゆさゆさ
「しっかりしろ!?...........やむ得ないな。」
ススッ
「この先鋒戦チームHERO梅雅景太のデュエル続行不能により勝者チーム闇寺岡大吾とします。すいません!?誰か担架を持って来てください!?」
〜デュエルゾーンアウト〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜フェイトサイド〜
今.......目の前を景太が担架で運ばれていった。
一体何が起こったのかわからない。
でも.......結果的に景太は負けてしまった。
だからもう私達に敗北は許されない。
景太の分まで私は......ううん。
私達は繋げる!
だから。
「行くよはやて!?この中堅戦負けられない!?景太の為にも!」
「そうやな。勝つで!!」
2人のデュエリストは闘志を燃やす。
負けてしまった景太の仇でも取るかのように。
次回もよろしくお願いします。