アンケート結果次第では設定とかも練って連載に変えるつもり
※追記・連載化決定しました
トラックに轢かれ気が付いたら蛇になっていた…
何言ってるか分かんないと思うけど俺にも分からん、ただ言えるのはただの蛇じゃ無いっぽい
だって頭が八つあるんだもん、それに加えて体はそこらの木々ぐらいあるもん
うん、これさ…
「
そう俺は…日本の神話たる古事記、その中でも指折りの大邪神である八岐大蛇になっていたのだった…
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「うーん…転生物は好きだったけど自分がなるとかさぁ…
しかも勇者でも何でも無くて八岐大蛇じゃん、むしろ人類に害を成す側じゃん
やだよぉ俺、スサノオと戦うのとか…」
その場で項垂れとぐろを巻きながらながらあれこれ考える俺もとい八岐大蛇
その動きに驚いた鹿さんとか兎さんが逃げ惑ってるけど今はそんなの気にしてる余裕は正直今は無い…
「んー…もうなっちゃったからには仕方ないかなぁ?
人間に害を成す事が無いようにすれば大丈夫だろうし」
そう結論を出して俺は取り敢えず移動を始めた、目指すは人気の無さそうな山中
そこでひっそり暮らすことにしようと思う
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はい、ダメでした!
全然静かにひっそり暮らすことなんて出来なかったよ
だって移住先の山にいた妖怪共が俺のこと祭り上げてくるんだもん!
そりゃそうだよね、俺八岐大蛇だもんね!
曲がりなりにも水神とか山神に数えられる大邪神だもんな!
いや別に祭られるだけなら良いんだよ、仮にも神に転生したからにはそう言う扱いは嬉しいしね
けど問題がある、それも結構な…
「八岐大蛇様、本日の貢ぎ物にございまする!」
そう、部下の妖怪共がやたら貢ぎ物を持ってくるんだよね
それだけなら良いんだけど明らかに周辺の人里を襲って強奪してるんだよ
しかも此奴ら無駄に俺への忠誠心がデカいから襲撃の度に「八岐大蛇様のために!」とか叫んでるし、何度言っても止めてくれないし!
最近では近隣の人里の人から生け贄を捧げるから襲わないでとか言われたしね、出来るならそうしたいけどこればかりは皆言うことを聞かないのよ!
これもう無理だよ、完全に人類の敵認定待ったなし!
絶対俺、スサノオに討ち取られるよね!
「如何致した八岐大蛇様、お顔色が優れないようですが…」
「あぁ、何でも無い…もう下がって良い」
まぁ良いこともあった
まず一つ目は人型の体を手に入れたこと
これで山を越すくらいまで大きくなった体を隠して動きやすくなった、もしもスサノオと戦ってもスキを突いて逃げ出せると思う
二つ目は神ッぽい口調が身についた
まぁこれは妖怪共に祭り上げられたせいで身に付けるしか無かったんだけどね
取り敢えず…もう腹を括ってスサノオを待つしか無いな、あわよくば返り討ちに…
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返り討ちにしてやろうとか思ってた時期が俺にもありました!
あれから数年、ついにスサノオとの対決の時…もう完膚無きまでに負けたよ
史実通りに八塩折ノ酒に毒を盛られたね、知ってたから我慢できるかと思ったんだけど…
うん、無理だったね!
八岐大蛇になったせいで大酒飲みになったからか美味しそうなお酒を前に我慢出来なかった!
今は満身創痍のまま倒されたように見せかけて逃げ伸びた、三日三晩歩いたし多分だけど近江…滋賀辺りかな?
なんとか人里にたどり着いて匿ってもらった、代わりにそこを治める豪族の娘さんに求婚されたけどね
美人だし特に不満は無い、嫁さんのお腹には子供もいるしね
でも俺の記憶が正しいなら、生まれてくる子は…
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予想通り…生まれてきた子は鬼だった、しかも邪神である八岐大蛇の神としての力を色濃く受け継いでいた
人ならざる者の力を持ち、人ならざる者として生まれたからには人里には置いておけない…
そして、その人ならざる力の大本になった俺も…もう人里には戻れない
「ごめん…ごめんなぁ…
俺が、俺が邪神であるばかりに…!」
襲い掛かる暴徒から我が子を守り連れ出したは良いものの、鬼であるこの子を連れて人里には行けない
そんなわけで俺は我が子を抱えたまま山に籠もることにした、幸い此処らの山は実りも獣も多く生活に困ることは無いはずだ
このままこの子が独り立ちするまで育てようと思う…
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そしてあの子が生まれてから数十年、あの子は1人の鬼として、そして八岐大蛇の分御魂として立派に育った
そして俺は、体内に残っていた八塩折の酒の毒が回り…ついに倒れあっという間に死んでしまった、悪名を轟かせた八岐大蛇にしては呆気ない最期だったけど満足だ
それよりも驚いたのは…死後世界に招かれた事だね、簡単に言えば俺は英霊になっちゃった
ココってFate時空だったんだねー…
と言うことはまた我が子に会えるって事だよな、あの子に…
我が愛娘である伊吹童子…後の酒呑童子に!
あぁ…敵にしろ味方にしろ、再会が楽しみだ…!