なんか大蛇に転生して討たれたら英霊になった   作:朱色の羊

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永久輪廻神域・出雲
プロローグ


日々サーヴァント同士の喧嘩こそあるものの、特に大きな事故や事件が起きたりする事も無く平和が続くとある日のカルデア

そんなカルデア内にて突如として警報(特異点発見の知らせ)が鳴り響いた

それを聞き即座に司令部へと急行したカルデアのマスター藤丸立花とデミサーヴァントのマシュ・キリエライト

発生した特異点の修復のため急行してきた2人にカルデアの技術顧問レオナルド・ダ・ヴィンチが話しかけてきた

 

「来てくれたね2人とも、さっそく聞くけど…準備は?」

 

「もちろんいつでも良いよ」

 

「私もいつでも出動できます!

ダヴィンチちゃん、今回の特異点の詳細は?」

 

ダヴィンチちゃんの問いにやる気十分に答えた2人

それと共にマシュが今回の特異点について尋ねるとダヴィンチちゃんは頷き口を開いた

 

「今回特異点が発生したのは3世紀頃の日本、そこに大規模な特異点が発生した」

 

「大規模な…特異点」

 

「それで、その…特異点の詳細は?」

 

いつも唐突に発生する微小な特異点ではない、大規模な特異点という言葉に緊張した顔を見せる立花とマシュ

しかしレイシフトする自分達が気圧されてでどうすると気合いを入れ直すと特異点の詳細は分からないか問いかけるも──

 

「残念ながらそう詳しい事は分からなかった

かろうじて分かったのは今回の特異点が大規模な物である事と…

特異点の反応を解析にかけた結果、恐らくだが…神霊の類がいる可能性が高いことだね」

 

「神霊…神話に語られる存在が…いる」

 

──そう大した情報は得られず、かろうじて神霊がいる可能性が高いと言う事だった

そしてその話を聞き今までの特異点で出会ったり仲間としてカルデアにいる神霊達を思い浮かべ、その強大さにいつものレイシフト以上に緊張した顔つきになる2人

そんな2人を励ますようにダヴィンチちゃんは付け加えた

 

「まぁまぁ、まだその神霊が敵だと決まった訳じゃないんだし!【フラグ×1】

神霊とは言っても低位な相手かもしれないでしょ?【フラグ×2】

それに、もしかしたら旅の過程によっては会う事も無いかも知れないんだしさ!【フラグ×3】

2人はいつも通りに特異点修復してくれば良いよ!」

 

「そう…ですね、どちらにせよ私達がやることに変わりはありません!」

 

「ありがとうダヴィンチちゃん、おかげで元気出た!」

 

「それなら良かった」

 

無事に緊張を解し元の調子を取り戻し礼を言う2人に微笑みかけるダヴィンチ

そして元の真面目な顔に戻ると2人に問いかけた

 

「さて…それじゃあ聞こうか、2人とも準備は?」

 

「いつでも大丈夫!」

 

「先輩…もといマスターと同じく、いつでも行けます!」

 

ダヴィンチはその言葉に満足そうに満足そうに頷くと2人分のレイシフト用コフィンを準備した

2人はそこに入ると特異点修復のため、レイシフトしていったのだった

 

──────────

 

…来たか

 

とある山奥に建てられた一棟の神社、その参道を跨ぐ鳥居の上にその男はいた

白く長い髪を赤い髪飾りで顔の両横に2房後ろに4房の計8房に束ね

赤地に白抜で蛇の紋様が飾られた袴のみを身につけ

蛇のように細く切れ長な、赤い瞳に黒く染まった白目を持つその男は山の麓にある人里へ視線を向けると周囲に跪き控えていた配下である数多の魑魅魍魎達に其方を見ること無く言葉を発した

 

…余の天下を崩さんとする者がまた現れたようだ

いつも通りに…殺し、壊し、そして蹂躙せよ

 

その号令を聞いた配下達は大声で吠えると主の命を叶えるべく人里へと一斉に移動を始めた

 

数多の英雄、数多の神霊を従えし人の子共よ…

貴様らの思い通りにはさせぬ…我が世は終わらせぬ…!

余に反乱せし彼の者共と共に…

我が軍、我が威を以て滅ぼしてやろう…!

 

そしてそれを眺めながら鳥居に腰掛けたその男は片手に持っていた酒が注がれた盃を傾けながら口を開くのだった

 

──────────

 

永久輪廻神域・出雲

修復開始




今話から始まったオリジナル特異点は@Eijiさんのアイデアを採用いたしました!
@Eijiさん、ご応募ありがとうございました!

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