今話もあまり話が進みません…
30分程をかけて荒れた道を歩き続けていた一行、やがて丸太をくみ上げた高い壁や杭、折れた槍などで囲われた集落に辿り着くと案内してくれた兵士が高くそびえる門の上にいた門番に向かい声をあげた
「ただいま戻った、門を開けてくれ!」
「後ろの者は何者だ!」
「人形兵に襲われた所を助太刀して貰った!
妖の類では無いと私が保証しよう!」
そう言うとしばらく門番が立花とマシュの二人を眺め、怪しい者では無いと判断されたか中に一言二言叫ぶと門が開いていく
そして促され急ぎ入った中では兵士達が門の外を警戒こそしているが人々が貧しいながらに幸せそうに暮らしていた
「とりあえず…落ち着ける場所に来れたね」
「はい、あとは…誰かからこの場所の事を聞ければ良いんですが」
特異点到着から今まで気を張りっぱなしだった二人が一息付きつつ辺りを見渡していると、人々の奥から最低限の甲冑を身につけ髪を1つに縛り、腰に刀を刺した青年がやってきて道案内してくれた兵士に声をかけた
「よぅおっちゃん、人形兵の大軍に襲われたんだって?
大変だったなぁ、怪我は無い?」
「うむ、そこにいる二人のおかげでな…
しかし少々装備が痛んでしまった…これで暫くは出ることは出来ん
しばらくは休養に当てることにする」
そう言って兵舎らしき建物に向かっていく兵士を見送った青年は二人に向かい合うと前置きも無く切り出した
「あんたらだろ、かるであ…?のマスターとサーヴァントってのは
ついてきな、ここの情報教えてやるからさ」
「な、なぜ私達がカルデアから来たと…!?」
「うん、まだカルデアの名前は出してないのに」
そう言って歩き出した青年の後を追いつつ問いかけた二人、すると青年は歩き続けながら答えた
「俺もサーヴァントだからここが特異点なのは知ってたし…
占い得意な仲間から今日かるであのマスターが来るって聞いてたからな」
「なるほど…納得です」
取り敢えずは理由が分かり再度抱いた警戒を薄める二人、すると今度はふとある疑問が浮かんできた
「ねぇ、いま自分はサーヴァントだって言ってたけど…
その、真名は…?」
「あぁ、確かに真名も分からんサーヴァントを信用は出来ないよな」
そう言うと青年は一度足を止めて二人の方に振り返った、そしてニッと笑うと──
「俺は
その日本で育った者なら誰でも知っているであろう、あまりにも有名な真名を高らかに名乗るのだった