なんか大蛇に転生して討たれたら英霊になった   作:朱色の羊

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お待たせして本当に申し訳ありません!!!
今話はセリフが多い上に説明ばかりで長ったらしいです…
それでも良いよと言う優しい方…お楽しみくださいませ


第三節『合流、そして現状』

桃太郎…もとい吉備津彦に連れられ集落の中でも特に大きな建物に辿り着いたカルデアからの2人

扉代わりかのように垂れ下げられた布を退かす吉備津彦に続き中に入るとそこにいたのは…

 

「おっ!戻ったか吉備津の旦那!

それで…後ろにいるのが例の連中か?」

 

「あぁ、その通りだ金の字

それと何度も言ってるけど、旦那って呼ぶの止めてくれよ…」

 

「それは無理だな、草紙の元としても…鬼退治の先人としても頭は上がらねぇさ」

 

輝くまでの金色の髪を束ね大きな鉞を担いだ6尺3寸(190cm)近い偉丈夫…坂田金時その人だった

いつものやり取りなのか吉備津彦と話を終えると立花達に視線を向け歩み寄る金時

 

「初めまして…いや、それとも別のオレと会ったことあるか?

まぁ良いや、オレは坂田金時!

カルデアの事はだいたい聞いてるぜ、これからよろしくな大将!」

 

「フフッ…うん、こっちこそよろしく!」

 

そう言って笑いながら挨拶する金時の、カルデアにいる彼と何ら変わらぬ笑顔にいつの間にか緊張していた体から力が抜けるのを感じる2人

そんな2人が適度に緊張が抜け挨拶を返したところで吉備津彦が声を掛けてきた

 

「この拠点には、本当はもう1人いるんだが…今は取り込み中だから後にでも挨拶してやってくれ

さて、挨拶も済んだところで…この特異点の現状と今までの経緯を話そうか」

 

その言葉に空気が張り詰める中、吉備津彦は話し始めた。

 

「まずは経緯の方からだな、と言っても召喚前の事だから人伝に聞いただけなんだが…全ての始まりは凡そ半年前の新月の夜のこと

明らかに人間のものじゃない、禍々しさを含んだ妖気を纏う男が現れたらしい」

 

そう言いながら集落に住む人に書いて貰ったという、その時の一連の流れを記した絵巻を見せる吉備津彦

そこには真っ黒な狩衣に身を包み妖気のような黒い靄を体から溢れさせる男が描かれていた

 

「その男を見たとある男神が人間達は隠れるように言い…かつての戦利品である剣を手にその男に向かっていった

そして両者は七日七晩に渡り闘い続けたが…最後にはその男神が敗れ食い殺された」

 

そのまま絵巻を先の場面へと進めて行くと剣を片手に持つ髭面の神が立ち向かう姿、両者が剣や爪牙をぶつけ合い争う姿

そして…孤を描く口元を赤く濡らし高笑いする男とその足元に倒れ伏した男神が描かれていた

 

「そして…それによってより強大になった男を滅すべく天より多数の神が降りて来たが、その悉くが同じように食い殺されたらしい

そして…その後その男は配下となった数多の妖魔に命じ国中の神社や祠、社を破壊し尽くした」

 

そして多数の神らしき者達の体が赤く染まり積み上げられた光景、そしてその横で多種多様の妖魔達がたくさんの建物を破壊し、燃やし尽くし、跡形も無く暴れている姿が描かれていた。

 

「そしてその男は自らを八重大禍神(やえのおおまがつかみ)と称し、これよりは己が日ノ本の唯一にして絶対の神であると宣言した…

それ以来、禍神配下の妖魔があちらこちらで暴れ回り…点々と存在する人里の対応は従順と叛逆で分かれている

時折この日ノ本から出ようとする者もいるが…そう言った者達は禍神軍に捕らわれ、そして奴等の居城に連れ去られている」

 

最後に破壊された出雲大社の跡地に建てられた黒く禍禍しい城の絵を見せる吉備津彦

そしてこの特異点の成り立ちや経緯はこんなところだと絵巻を片しながら話し終えると、彼に代わり今度は金時が地図を広げながら話し始めた

 

「そんな中、オレ達が召喚されたって訳だ

今この特異点はこの村を拠点に妖魔と闘う俺達人間の英霊と人里の人間達…

そして俺等と同盟関係にある、ここから近い山中に拠点を構え禍神達の同行や情報を探る人外の英霊達…」

 

そう話しながら地図に2つの白い石を置いていく金時

そして最後にそれら2つの白石から離れた位置に黒い石を置き…

 

「そして最後に禍神の勢力…これらがにらみ合いを続けてる状態だ

規模としちゃオレ等二つを合わせて禍神軍とトントンってとこか…ちょいと劣るぐらいか」

 

そう締めくくると特異点についての話が終わった

そしてカルデアの2人がその情報を頭に刻み込んでいると吉備津彦が横から声をかけてきた

 

「とりあえず…あんた達の次の目標はここだな

人外の英霊達の本陣…ここで禍神達の情報を得ると良い」

 

そう言って地図に置かれた白石の1つを指差す吉備津彦

それに異論無いと頷いた2人は集落の防衛のため残らざるを得ないと言う吉備津彦と金時と一時離れ目的地に向かって歩み始めた

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