ポケモンユナイトストーリー   作:ゆうたx

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第二十二話 感謝の言葉と謎の感情

「眠れねえな」皆が寝静まる中カケルは眠れずにいた

「水でも飲むか」カケルは水を飲みに食事室に向かう、そしたらカナがソファー座っていた

「お前も眠れねえのか」「あっリーダー、はいリーダーも眠れないんですか」

「ああ、大会の熱が冷めなくてな」「ふふっリーダーらしいですね、となりどうぞ」

「ありがとう、お前はどうしたんだ」「大会で卑怯な行動をしようとした事が、忘れられなくて」

カナはペルシアンとギモーに負けた時、4対2で敵を倒そうとしたことが忘れられないようだ

「ああ、そういえばそんなこと言ってたな、でも結局やらなかったんだろう」

「はい、ですがナギがいなければ私は卑怯な戦い方をしていたと思います」

「マリンも言ってたが、仲間が間違った行動をしようとしたとき止めてやる

それが仲間ってもんだろう、ナギに止めてもらったことは、恥じるべきことじゃないと思うぞ」

「ええ、それでも私は自分の弱さが嫌になってしまって」カナはだ落ち込んでいるようだ

「・・・弱いのは俺もだよ、お前がいなきゃ俺はまけてたかもしれない」「えっ」

「俺がハガネールに負けたのは話したよな」

「ええ、その時ファイヤローがリーダーを鼓舞するように叫んだんですよね」

「ああ、あの時ファイヤローが鼓舞してくれなければ俺はハガネールに勝たなかっただろうなァ

だが、助けてくれたのはファイヤローだけじゃなくてお前もだったんだ」「わっ私ですか」

「ああ、あの時、俺がフライゴンに負けた時に言ってくれたお前の言葉を思い出したんだそれで

俺は立ち直りハガネールに勝つことができた、お前がいなきゃ俺はハガネールに勝てなかった」

「私も少しは役に立てたんですね」

「少しどころかお前は昔っから、俺を支えてくれてるよ・・・本当に感謝してるありがとなカナ」

「ちょっとなんですか、急に改まって・・・私もリーダーには感謝してますよ、リーダーが

みんなを引っ張ってきてくれたから、今までやってこれたんですありがとうございますリーダー」

「なんか、照れくさいな」「私もですよ、そもそもリーダーから言い出したんでしょう」

「ははっそうだったな」お互いに感謝の言葉を述べ恥ずかしくなってしまった

そんな中カケルがカナの手を握る「りっリーダー」カナは当然驚いている

「なんか、お前の手握りたくなっちまって、嫌か」

「・・・嫌じゃないです、むしろずっとこうしていたいです」

「じゃあしばらく、こうしていてもいいか」「はい」

カケルの突然の行動に驚きながらもずっとこうしていたい

そんなことを思っている自分にカナは戸惑っている、そして

カケルも自分の行動に戸惑っていた『なぜ俺は急にカナの手を握ったんだ』

自分がやったことなのに、カケルはわけがわからない状態だ

『この気持ちは何?』『この感情はいったいなんだ?』

二人がこの感情を理解するのはもう少し先のお話である

 


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