魔進チェイサーはヴィジランテ(リメイク版) 作:ティガ・レウス
ザァァ
俺は魔進チェイサー…ヴィランと偽善者ヒーローの番人だ。ここ最近元クラスメイトに出会ったり凶悪ヴィランや闇商売をしているヒーローを倒したりと色々忙しかった度重なる疲労と、寝不足で、今にも気を失いそうなのだ。少し、休んだほうがいいかもしれないな。ふと、そう思った途端、表通りの方から、何やら俺を呼ぶような声が聞こえた
「おい、小僧!こんな天気の中、そこで何しとるんだ?」
振り向いてみると、ヒーローのような格好をした、小柄な老人が、傘をさしてこちらを見ていた。
何だか見覚えのある人だ。それに声も……。思い出そうとしたその瞬間、
俺は疲労のあまり、意識を手放した。
「ーーーい、小僧、おい!小僧!
しっかりしろ!」
懐かしい、聞き覚えのある声が、僕を呼ぶ。起きてみると、気を失う前に見た老人が俺を見下ろしていた。見覚えのある殺風景な部屋、ここで初めて、俺はこの老人が誰であるかに気づいた。
「あなたは……!?グラントリノ!?どうして……?するとここは……。」
「見ての通り、俺のヒーロー事務所だよ。どうしてはこっちのセリフだ久々に会ったと思ったら、急にぶっ倒れやがって……。驚いちまったよ。久々に会ったんだ、茶でも飲んでいくか?」ニッ
グラントリノは、以前と変わらない暖かい笑みを浮かべた。
「……助けていただき、ありがとうございます、グラントリノ。お気持ちはありがたいのですが、俺はもう……「待て。」……?」
「この間のニュースを見た……お前さん、まだワンフォーオールは使えるか?」
「……俺が、除籍される前、オールマイトに『この力は、君のような人間が持っていていいものじゃない』って……今はただの無個性です。力が抜ける瞬間歴代後継者の方々が「すまない」と言ってました」
「……そうか。俊典は……お前を疑ったんだな?俺よりも、お前を何よりも見てるアイツは……!」グッ……!
「……良いんですよ。あの女子生徒に嵌められた俺が悪いんです。あの状況だと、あんなことになっても仕方ないでしょう……」
「お前さんのせいじゃ無ぇさ。全部、あの女のせいだよ。ところでお前さん、両親は?」
「母さんは信じてくれましたが精神を病んで入院してます」
「そうか……辛いこと聞いて悪かったな。そうだ、茶を淹れるんだった。まぁ、来いよ。このことは内密にしておいてやる」
「……ありがとうございます」
「お前さんを信じてくれた奴はいるのか?」
「恋人の轟さんと轟さんの家族だけです。轟さんとは定期的に連絡してますよ」
「そうか。そうか。それは良かったな」
ーーーーーー
たいやきモグモグお茶ゴクゴク最近食べてないからか、勝手に手が進む。冷凍とはいえ、人の手が加えられているからか、インスタント食品とは一味違う気がする。
「よう食うなあ、お前さん。まぁ、あそこのたいやき美味いしな。飯、食ってなかったのか?」
「……そういえば久しぶりに食べますね。特に、人の手で作られたのは。」
「……そうかい。自炊はできるのか?」
「それなりに。轟さんの別荘を転々としているので」
「何か作れる者はあるか?」
「ビビンバと温かくない蕎麦なら」
ビビンバは得意料理だし温かくない蕎麦は焦ちゃんが好きだったからよく作ってたなぁ
「……作ってみてもらえるか?口止め料も兼ねて、な?」ニッ
「……分かりました。材料は?」
「生憎、今は無いんだ。金は渡すから、お前さんに任せるよ。この近くにスーパーがある。」
「……分かりました。」
買い物及び、調理後ーーーーーーー
「……出来ました。どうぞ
召し上がってください。」
「おお、こりゃあ美味そうだな!どれどれ?」
ここしばらくは作ってなかったとはいえ出来はそう悪くは無いはずだ。
グラントリノがスプーンを手に取り、ビビンバを口に運ぶ
「……美味い!お前さん料理できたんだな!」
「……ありがとうございます」
どんどんと口に運んでいく…一気に皿が空になった。
「こんなに美味い飯は久しぶりに食った気がするよ」
「そうですか、お口に合ってよかったです。じゃあ俺はこれで……。」
「……たびたび呼び止めて悪いが、最後に聞かせてほしい。お前さんはまだ、ヒーローになることに未練はあるのか?」
未練がないと言えば嘘になる。かといって、まだヒーローになりたいと
思っているわけではない。
「……無いことはないです。ですが、あまり戻りたいとは思いません……。」
「……そうか、分かった。」
ブォン‼︎
「…‼︎」サッ
そう言って、グラントリノは椅子から降りた。どうしたかというと俺の方に急に個性の「ジェット」で飛びかかってきた。しかし、俺はそれをとっさに回避した。
「ほう……今のを避けたか。なぁに、あん時とどれだけ変わったか試したいだけさ。ほんの食後の運動だよ」
「貴方らしいですね。なら俺も」
出久はブレイクガンナーを取り出した
「それはお前の個性か?」
「個性じゃない。これは俺自身の力だ」
「そうか」
「あの時の俺とは違いますよグラントリノそう簡単には倒されません」ニヤリ
「そうか!そりゃあ楽しみだ!」ニッ
「変身」
【BREAK UP!】
出久は魔進チェイサーに変身した
「……やはりお前さんが噂の魔進チェイサーだったか。新しい力を手に入れたようだな!どれ、打ってきなさい!」
「行きます!」ダダッ
「うお⁉︎そこか! 」ドカッ
「やりますね」
「お前さんもな。お〜イテテ」
出久は加速しながら(重加速発動無し)グラントリノと戦っていた
「く〜〜!速ぇ!確かにあんときとは比べもんにならねぇのは確かだな。今度はこっちから行くぜ!」ビュン!
グラントリノが個性「ジェット」を使用し、高速移動で翻弄する。
「なら俺は」
『スパイダー』
チェイスはチェイサースパイダーバイラルコアを取り出しブレイクガンナーに装填した。すると蜘蛛の型をしたクロー型の武器がチェイスの右腕に現れた
ドガッ
「お?わしの蹴りでもびくともせんな」
「隙ありですグラントリノ」
『スパイダースペシャルチューン! エグゼキューションスパイダー‼︎』
「はぁ!」
先端にエネルギーを纏わせ、それを飛ばすようにそのままグラントリノにぶつけた。(威力は抑えている)
「ぐふっ!」
グラントリノはエネルギーを回避するのが遅れそのままエネルギーにぶつかった
「おぉ……イッテェ……。なるほどな……確かに強くなっとるわい……。」ヨロ……
「……ありがとうございます」
「ふー……合格だ!」ニッ
「?」
「俺は最初、お前さんを連れ戻すつもりだったが、それも必要ないらしい!」
グラントリノは、満面の笑みで緑谷を褒め称えた。
「ヒーローの道を再び目指すか、それともお前さん自身の道を進むかは、
自分で決めるといい!」
そう言って、グラントリノは厚い封筒を、倒れた事務用デスクから
引き出した。
「これをお前さんにやる!生活費の足しにしてくれや!」
「こんな大金……俺なんかには勿体無いですよグラントリノ……。」
「なぁに!このジジイからのお小遣いとして受け取ればいい!」
「……ハハッ分かりました。」
緑谷は渋々とだが、グラントリノから封筒を受け取った。
「安心しな、今回のことは誰にもいいやせんよ。俺はお前さんの味方だ!」
「…色々と……お世話になりました……!」
「おう!達者でな!」
ーーーーー
「もう、行くんだな?」
「はい。色々とありがとうございます」
「そうか……。俺はお前さんがどう進むか、見守らせてもらうことにするよ。どう進もうが、俺はお前さんの意志を尊重するぜ。応援してるからな!」
「……はい!」
元気よく、俺は返答した。
グラントリノは、俺の姿が見えなくなるまで見送った。
「……ヒーローの道か、自分自身の道か……、か。」
グラントリノに言われた言葉が頭の中で再生される。あの時の、グラントリノと組んで戦っていたときの僕は、かつての俺と同じように輝いていたように感じた。……俺は光の誘惑から逃れられないのかもしれない。
「……合格、か。」
あの「合格だ」は何の合格なのだろうか。ヒーローとして?自分の道を進んだこと?あるいは……何なのだろう。
まだ俺には、その答えは分からない。
「……まぁ、どちらにしてもーーーーー俺が未だに、ヒーローとしての自分を捨てきれないでいるのは明らかだ。でもその前に…そろそろ出てきたらどうですか?オールマイト。後を付けているのは丸わかりですよ」
「(ば、バレてる⁉︎)」
「なんならNo.1ヒーローが俺をストーカーしているとグラントリノに教えましょうか?」
「そ、それだけは止めてくれ!緑谷少年!」汗ダラダラ
オールマイトは後悔していた出久は女子生徒を襲っていなくてその女子生徒の嘘だと知ったオールマイトは必死に出久を探していた。そして遂に出久を見つけたが保護したのがグラントリノで出るに出られなかったのだ。そして出久がグラントリノの事務所から離れた瞬間こっそりと後をついて行ったが出久にはバレバレだったのだ
「俺は魔進チェイサーだ緑谷出久はもう居ないからな。変身」
【BREAK UP!】
「戻って来てくれ緑谷少年!今ならまだ間に合う‼︎」
「何度も言わせんな俺は魔進チェイサー。ヴィランと偽善者ヒーローの番人同時に死神だ!邪魔するならお前を倒すオールマイト」
「なら力ずくで止めさせてもらう‼︎」
「やってみろよ」
オールマイトとチェイサーは戦闘を開始した
「TEXAS…SMASH‼︎」
『ファングスパイディー』
ドゴッ!
チェイスはチェイサースパイダーバイラルコアを使って超硬化金属を削りだして作られた蜘蛛を模したクロー型の武器を装備しオールマイトの攻撃を防いだ
「な‼︎私の攻撃がびくともしない⁉︎」
「今度はこちらの番だ」
『ウィングスナイパー』
ドガガガ
次にチェイスはチェイサーバットバイラルコアをブレイクガンナーに装填し、蝙蝠を模した弓型の武器を装備し高密度のエネルギーニードルを射出してオールマイトに攻撃した
「ぐわ⁉︎」
「止めだ」
『エグゼキューションバット』
チェイスはウィングスナイパーを背中に装備して加速しながらのキックをオールマイトに放った。
ドゴォォ‼︎
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
オールマイトは威力を抑えたチェイスの必殺技をもろに受けてしまった
「もう終わりだ…活動限界なんだろ?」
出久は変身を解いてオールマイトにそう言った
「ま、まだだ」ヨロロッ
「どうした⁉︎小僧!」
騒ぎを聞きつけたグラントリノがやってきた
「あ、グラントリノ」
「せ、先生⁉︎」汗ダラダラ
「一体何があった?」
「オールマイトがストーカー行為をしていて無理に連れ戻そうとしました」
「ほぅ?」ギロッ(オールマイトを睨みつける)
「み、緑谷s「俊典‼︎」は、ハィィ」(大汗)
「お前には言いたい事があるし説教もある‼︎お前さんは早く行けこの筋肉バカはワシに任せろ」
「何から何まですみませんグラントリノ」
「なぁに。お前さんはわしの孫みたいに可愛がっていたからな!」ニッ
出久はオールマイトの事はグラントリノに任せその場を去った
「さぁて俊典!お前が何故小僧からワンフォオールを取り返したか『詳しく』話して貰おうか」ゴゴゴ(怒りオーラ)
「は、ハィィ‼︎」((((;゚Д゚)))))))
この後オールマイトがどうなったのかは皆様のご想像に任せますがグラントリノ曰く
「なぁに『軽く説教』しただけさ!」ニッ!
と満面の笑みで言った
『軽く説教』ってどんな説教だろうね?
次回魔進チェイサーはヴィジランテ
「ごめん緑谷!」
「許して下さい緑谷さん!」
「すまねぇ!緑谷‼︎」
「今更謝っても遅いんだよ…俺は貴様らを絶対に許さん!」
「これ以上出久と関わらないで‼︎」
次回再び元A組と再会。亀裂する関係