ラブライブ!ーschool idol produce-   作:AGRS

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どうも~AGRSです~

はい、今回も1話ずつの投稿です。
2話連続投稿なんて知るか!

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それではどうぞ!




第9話 Pを探せ/ラン イン ザ 音ノ木坂

「ーーーーない!」

 

 

日もどっぷりと暮れた夜、俺はマンションの自室で激しく動揺していた。

 

辺り一面、服やらマンガ本やら音楽機材が散らかっており、数分前までは整理整頓されていたとは考えられないだろう。

 

だがそんなことはどうでもいい。

今はその惨状よりも由々しき事態がある。

 

その事態とはーーーーー

 

 

「ペンダントが……無くなってる……!」

 

 

そう。俺が普段、肌身離さず首にかけている鍵状のペンダントがいつの間にか消えていたのだ。

 

無くなったのに気付いたのは夕飯を食べ終わった後で、それから今の今までこの部屋ーーーと言うかこのマンション1室のありとあらゆる所をくまなく探したのだが、見つかる気配は一向にない。

 

唯一探せなかった所と言えば桐葉の部屋だ。

けどまぁ、桐葉の部屋になんて1度も入ったことないし、あるはずないとは思うが……

 

 

 

「落としたのは間違いない…けど…どこに…」

 

 

 

そこで俺はハッと気付く。

肝心な事を忘れていた。

 

 

 

思い出せ、今日学院で起こった事を!

 

 

 

 

ことりからのキス(※右頬)について、μ'sのみんなに問い詰められたんだ。

 

どういった経緯でそんなことになったのかと聞いてくる奴もいれば、まるで汚物でも見るような冷ややかな目で俺を見てくる奴もいた。

 

あれは辛かった…特に海未。

 

病院で見せたあの弱々しい瞳は嘘だったんだ…。

瞳孔が開いてたのも見間違いじゃないよね、うん。

 

 

で、たまらず廊下に飛び出してそのまま帰ろうと思ったんだけど、あろうことか追いかけてきた。

それも全員(ことりは除く)

 

それほどまでに皆にとっては死活問題なのか!?

 

 

て言うか真姫!あいつ運動苦手じゃなかったのか!?

最後までしつこく追いかけてきたし…逃げる途中に言ってきた「この色欲魔!」とかは周りに誤解されるからやめてもらいたかった。

 

まぁ、俺も毎朝伊達に鍛えてるわけじゃなく、上手く逃げ切る事には成功したがおそらくそこで落としてしまったんだろう。気付けよ、俺。

 

問題はどこで落としたかだけど…正直、見当もつかない。学院中走り回ったからなぁ、心当たりのあるところ全部探すしかないか。

 

 

 

「……とにかく見つけないと」

 

 

 

仮にも自分が貰ったもの。"落としたからしょうがない"じゃ済まされない。大切なものだったはずだ。……桐葉にとっては。

 

ああ、明日も余裕ない1日になりそうだな、と内心思いながら明日の行動を考えて今日は早めにベッドに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

登校してから俺は早速行動を開始した。

まず、校門をくぐってから下駄箱、廊下、教室までの道を隅から隅まで探しまくった。

 

周りの女子から明らかに不審者を見ているような視線を受けていたが背に腹は変えられない。何とか耐えた。

 

 

次に学院中を探し回った。別の学年の教室、職員室、音楽室、放送室etc…。ゴミ箱の中まで見てみたが、ペンダントらしきものすらなかった。

 

 

 

「くっそぉ……!!どこにもねぇ……!」

 

 

 

3時限目の休み時間。たった今授業を終えた教室で俺は頭を掻きながら自分の机を睨みつける。

 

音ノ木坂のどこかで落としたのは間違いない。

どこだ。どこで落としたんだ…!

 

誰かが拾って先生に渡したという可能性も考えられたが、職員室に行った時そんな落とし物の報告は受けていないと答えられたので即座に打ち切った。

 

 

あるいは誰かがそのまま持っていった……?

 

確かに珍しくもあるため、人によっては気に入ることもあるかもしれない……俺にとっては迷惑な話だが。

 

 

「あー!とにかく、探さなきゃ気が済まねぇ!」

 

振り出しに戻ってしまった為、もう1度探すしかないと判断した俺は、手始めにちゃんと見てなかったような気がするこの教室のゴミ箱から探すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「晴人君、どうしたのかにゃ?」

 

「……いつも着けてるペンダントが無くなったそうよ。だから朝からバタバタうるさいってわけ」

 

「大変だね…。昨日の事も聞きたかったのに…」

 

「あら、花陽。あいつに気があるの?」

 

「真姫ちゃんまで…ちょっとした好奇心、だよ…」

 

「まぁ、何でもいいけど…浮かれるのも程々にね。私達はスクールアイドルなんだから」

 

「そう言う真姫ちゃんだって昨日晴人君のこと散々追いかけてたにゃ!凛、まさか真姫ちゃんに負けるとは思ってなかったにゃ~」

 

「ち、違っ……あれはあいつがことりに何したのかをはっきりと白状させる為で別に他意は……!」

 

「赤くなってるとこが怪しいにゃ~?」

 

「凛ーーーーーーーーー!!!」

 

「お、お、お、落ち着いて真姫ちゃん!」

 

「私は落ち着いてるわよ!!!」

 

 

 

なんか花陽達が騒がしいな…。

気にはなるけど話す余裕も無いため、ペンダント探しに専念した。

 

 

 

かくして普段関わりない所も探し回った。

 

廊下のロッカーの中をーーーーー

 

「ない!」

 

観葉植物や水槽の中をーーーーー

 

「ない!」

 

真姫のカバンの中をーーーーーー

 

「ない!」

 

「何勝手に漁ってんのよ!!」

 

真姫のアッパーカットをまともに食らい、キリモミしながら天井に激突した。し、死ぬ………

 

 

全然見つからない事に業を煮やして、何を血迷ったのか女子更衣室まで行ってしまった。

 

 

「は、晴人君?えっと…だ、大胆、だね?」

 

「言ってる場合じゃないと思うな…」

 

「何をしているのですか!!!」

 

 

 

俺に向かって投げつけられる掃除道具+女子の悲鳴+海未の叱責でまたもや俺は死にかけた。あの後、穂乃果やことりが皆を取り直してくれなかったら俺1ヶ月もせずに退学だったろうな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーで、結局、見つかったの?」

 

 

放課後、部室に行こうと教科書をまとめていると真姫に話かけられた。さっきの事、もう怒ってないのかな?

 

「あー……それがさっぱりでな」

 

俺はまいったように両手をあげる。

あの後も必死に探したのだが成果はまるでゼロだ。もし見つけたら教えてくれって何人かには言ったけど、あまり期待は出来ない。

 

 

「こりゃもう諦めるしかないかもな…」

 

 

そんな弱音を吐く。無論、諦めるつもりはこれっぽっちもないけど最悪の場合はそういう事態も考えとかないと。

 

 

「…そんなに大事なものなの?」

 

「ん……まあ、大事に持っとけって言われたしな」

 

とか言われながら落としてしまったわけだが。

 

 

真姫は推理ポーズのように口元に手をおいて考えこむ。すると教室の時計を見るとはぁ、とため息をついた。

 

 

「…少しは時間あるわね。私も探すの手伝ってやるから、もうちょっと頑張ってみましょ」

 

「え……そんな、真姫に悪いだろ…」

 

「いいから!見つからないのを理由にμ'sの活動さぼられたら、それこそ迷惑よ」

 

そう言って強引に俺の腕を引っ張った。

手伝ってくれるのは有り難いけど真姫はホントに迷惑じゃないのかな…?

 

 

こうして部室に行くまでの間、真姫に腕を掴まれた状態で今日1日で何度も見た場所をまた見ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

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