ラブライブ!ーschool idol produce- 作:AGRS
しばらくはですね、アイ活とかライブとかの描写はないと思います。そんなん書く余裕ないですw
グダってないでさっさと本編行きましょうか。
ではでは、どうぞ!
「……へ? テスト?」
昼休み。
生徒会の仕事として積み重なった書類を生徒会室に運んでいると、同じく書類を抱えている絵里が隣からそう言ってきた。
「先週から話があったと思うけど…聞いてないの?」
絵里の言葉に頭を捻らせる。あー…そう言えば朝のHRでそんなこと言ってたよーな…。HRなんか校則の注意事項の繰り返しなんて思ってたから爆睡してたんだよねぇ。
「周りの子達の空気で察しなさいよ…」
呆れたように絵里は溜め息をつく。返す言葉もない。
「いやぁ、最近はA-RISEの新曲を深夜ぶっ通しで聴いててな…」
海未から借りたA-RISEのCDを分析がてら聴いていたら何時の間にか夜が明けているのだ。
ポイントをメモろうとして開いていたノートには濁点1つ付いていない有り様だった。そんな熱中するほどいい曲と称賛せざるを得ない。
「だからその目のクマなのね…。その熱意は有り難いけど…プロデュースさせ過ぎるのも考えものね」
絵里は俺から奪い取った書類を自分が抱えていたのに重ねる。おいおい、いくら何でも重すぎるんじゃないか?
案の上というか、絵里は顔を苦痛に歪ませるが、それを押し殺して俺に言い放つ。
「晴人、テスト期間が終わるまでアイ活の事は忘れなさい。1年生の時から成績が低いのは望ましくないわ。受験生の私から言えば、ね」
その言葉は多少なりとも説得力があった。3年生からしてみれば1年の頃から頑張っておけば良かった、などと嘆いている人もいるだろう。
「うーん……CDも聴いちゃ駄目か?」
「駄目よ。息抜きとか言って聴くのも駄目」
…………言質取られた……。
「ほら、わかったならさっさと教室に戻って勉強しなさい。幸い1年には真姫がいるからね。何とかなるでしょう」
「……うーい」
気の抜けた返事で俺は自分の教室に戻る。
テストか……とりあえず俺がヤバイのは数学…。あぁ、公式とか覚えさせられる羽目になるんだろうなぁ。覚えたくないなぁ…。
1年の教室に戻るまでの俺の足取りは、両足におもりをつけたようで酷く鈍かった。
「うぅ…テストの話はしないで欲しいにゃあ…」
口にするだけでも嫌だと言うように苦々しい表情の凛が肩を落とす。激しく同感だが…。
「凛はどの教科が不得意なんだ?」
「英語が…てんで駄目だにゃ…。単語覚えるだけで大変なのに、それを文章にするなんて無理に決まってるにゃーーー!」
にゃー! と喚きながら凛は教室を出て行った。おそらく廊下を走り回りに行ったんだろう。怒られなきゃいいけど。
「花陽は余裕そうだよな?」
「そんなことないよ。授業中ノート取るのも必死だし、家でもちゃんとやらないと…」
なるほど。花陽は早い段階でテスト勉強を進めてたみたいだな。何故気付かない、俺。
「はぁ~俺もぼちぼち始めないとな」
絵里の言っていたように、今の内から成績を上げるに越したことはない。まだ進学とか就職とかは考えてないけど、いずれ決めなきゃならない道だ。その為の手段は多い方がいい。
「花陽は数学とか得意?」
「んー…まあまあ、かな」
花陽は自信の無さそうに言う。そう言えば、前に方程式について聞いた時も答えられなかったな…。
となるとやっぱ真姫か。
そう思った瞬間、チャイムが鳴る。何時の間にか結構話し込んでたみたいだ。
「でも、私で良かったら晴人君に教える、けど…」
花陽が何か言ったみたいだが、チャイムの音に欠き消されて聞こえなかった。
「じゃ、俺席に戻るな。お互い勉強頑張ろうぜ」
自分の席に戻る。凛も教室に戻って来た。…走り回ったせいか汗だくだったけど。
俺は次の教科の教科書を出して、放課後にでも真姫に勉強教えて貰おうかな、と考えながら授業開始を待った。
「…………」
小泉 花陽は静かに晴人を見つめていた。心なしかその表情は暗い。
花陽は先程の自分の提案を断られていたと考えていた。それは誤りであり、晴人に聞こえていなかっただけなのだが、それを指摘する者はいない。
誰にも聞こえない声で花陽は呟く。
「断っちゃうんだ……ふぅん」
彼女が握っていたシャーペンの芯が勢いよくノートに叩きつけられ、儚く折れた……
「と言う訳で勉強教えてくれ、真姫」
「……はぁ」
真姫は露骨に溜め息をつく。見るからに呆れているようだった。
「今更ね…まぁ、断る理由はないけど」
そう言って真姫は教科書を何冊か出した。おお、話が早い!
「で? 何から教えて欲しいわけ?」
「数学でオナシャス!」
俺は即答する。現時点で俺が赤点取るの間違い無しの科目だ。危険な芽は早めにつんどかないと。
「じゃ、始めましょうか」
こうして俺と真姫の2人きりの放課後勉強会が始まった。……2人きりだからって何もないのでご安心を。
カリカリカリ……
「……で、ここはX-2が共通してるからAに置き換えて展開して…」
シャーペンの音と共に真姫の声も教室に響く。うーん、流石学年首席。教え方が凄く上手い。俺ですらもうスラスラ解けるほどだ。
「よし…これでどうだ!」
解き終えたいくつかの問いを真姫に見せる。赤ペンを片手に真姫はそれを採点した。
「…全問正解、よく出来ました」
真姫はそう言って俺に微笑んだ。
「よっしゃ!」
子供のようにガッツポーズをとる。たったこれだけの事でも俺にとっては誇らしい事だ。
「今日はこれくらいにしましょ。外も暗くなってきたし」
筆記具を片付けながら真姫は言う。ほんとだ、結構暗い。確かにそろそろ帰った方が良さそうだった。
「危ないし、送ってくよ」
「いえ、大丈夫よ。親に迎えに来て貰う事になってるから」
そういえばさっき携帯で電話してたな。不用な心配だったみたいだ。
昇降口に向かうべく、真姫と廊下を歩く。皆家でテスト勉強に専念するためか、人気はまるでなかった。
「晴人…体は、大丈夫?」
「ん? なんのこと?」
「そのクマ…最近ちゃんと寝れてないんじゃない? 私達のプロデュースが原因なら申し訳なく思って…」
…どうやら真姫は俺の体調を心配してくれてるみたいだ。ただの俺の自己責任なのに、真姫はホントいい奴だ…。
「心配すんな、真姫」
俺は安心させるように真姫の手を握る。
「皆をトップスクールアイドルにするまで、俺は倒れたりなんかしないからさ」
「………うん」
途端、真姫は顔を伏せる。あれ、どうし……
「はーると君!」
昇降口に着いた俺達ーーというか俺を、校門にいる穂乃果が呼んだ。
「……ほら、行きなさいよ。……また明日ね」
「あ、あぁ。じゃあ、また明日」
手を振りながら真姫をその場に残し、俺は待っている穂乃果に駆け寄って行った。
「真姫ちゃんと何話してたの?」
真姫と別れた後、穂乃果と一緒に帰ることになりその道中、覗きこむようにして穂乃果がそう聞いてきた。
「ん…ちょっとテストの事を、な」
俺は軽く嘘をついた。他の皆にも心配させるわけにはいかない。講堂ライブが成功して高ぶっているこのモチベーションを下げない為にも、俺ができる配慮だった。
「あ、そっか~。そういえばもうすぐだね」
「穂乃果はどうなんだ? 勉強の方…」
「たはは…まぁ悪くはないと思うよ?」
明後日の方を向きながら穂乃果はあどけたように笑う。その表情はあの時のような凍える感覚を全く感じさせない。
(…………)
ライブ終了後のアイ研部室で、穂乃果から感じた恐怖と悪寒。……思い出すだけでも寒気がする。
気のせいーーだと思いたい。そもそも何で穂乃果からそんなものを感じるんだ。あの天真爛漫を見事に描いたような穂乃果だぞ? 気のせいに決まってる。
だがーー何度そう考えても胸の中を蠢くような不安感が消え去ることはない。むしろ悪化する一方だ。
それに海未の言ってた言葉ーー
『穂乃果には……気を付けて下さい。何だか嫌な予感がするんです。とてつもなく…嫌な予感が』
俺の不安を助長するような言葉。そのせいで俺は一層気が気ではなくなっていた。
「晴人君? どうしたの?」
「あぁ、悪い。少しボーっとしてた」
何事もないように振る舞う。危ない危ない。心配させちゃいけないんだった…。
「んー…でも勉強かぁ……やだなぁ…」
穂乃果はむむむ、と頭を抱える。2年生の方でも色々大変みたいだな。
「それならさ、真姫に教えて貰ったら?」
学年が1つ上とは言え、真姫の学力はずば抜けている。もしかすると2年生のテスト問題も解けるかもーーそう考えての提案だったのだが
「無理」
穂乃果は素っ気なくそう答えた。
「え……。でもさ、物は試しで…」
「だから、無理」
冷酷、と言える態度で穂乃果は俺の提案を切り捨てる。……僅かに自分の体が震えているように感じた。
「あ、でも!」
穂乃果は何か思い付いたように手をポンと叩いた。
「晴人君になら教えて貰いたいな!……できれば2人きりで」
何時の間にか"あの時"の恐怖感が俺の心を、体を、夢神 晴人という存在を静かに覆っていたーー
のんちゃん誕生日おめでとぉぉぉーーーーーー!!
プレゼントと言ってはなんだけど、スクフェスで2枚覚醒させたよぉ!ww
次の更新は土日になると思います。
検定前ですので流石に勉強しないと……(泣
できれば評価と沢山のご感想お願いしまっす!