ラブライブ!ーschool idol produce- 作:AGRS
AGRSでーす。テスト勉強でやさぐれ気味ですw
唯一の癒しがラブライブのSSを読むこと!
いやー、ドンドン増えていっているようで何より!
全てのラブライバーに栄光あれ!
……なんてこと言ってないでさっさと本編いきましょ。
では、どーぞ♪
「~~~ッッ!!」
西木野 真姫は激しく懊脳していた。
ウェーブのかかった髪を乱暴に掻き分け、自分のベッドに身を投げ出して何度も何度も転がっている。
普段クールな態度を見せる彼女にはとても似つかわしくない状況だった。
原因は分かっている、夢神 晴人。
真姫は今日ファミレス自分がしてしまった事をで思い出していた。
仲睦まじく晴人にご飯を食べさている穂乃果を見ていたら、自分の中で何かが弾けたのだ。
何故かは分からない。
何故か分からずに激昂していまい、穂乃果を責め立ててしまった。らしくない、と自分でも思う。
「私には……関係ない事なのに」
自分には関係ない、そう割り切ったはずなのに。
仮に穂乃果が晴人と付き合う事になったとしても、真姫とは何の関わりもないだろう。……関わりがあるとすれば、それのせいでμ'sの活動が滞ってしまう事だが…さほど問題視はしていない。
誰と付き合う事になろうとも晴人は私達μ's全員に平等に接してくれる。常に前向きで、些細な事でも相談に乗ってくれて、変わらない優しさを向けてくれてーーー
「……ッ!!」
頭蓋が砕けそうなくらいの頭痛がする。見ている世界が大きく揺らぐ。自分自身が迷走しているのがわかる。
どうして?
どうしてこんなにも痛い?
どうしてこんなにも苦しい?
晴人の何がこんなにも自分を惑わせるの?
穂乃果が晴人に寄り添って楽しそうに話しているのを見るのが辛いから?
晴人がμ'sの皆に分け隔てない優しさを向けているのが苦しいから?
それとも……
ーーー私が晴人の事を好きだから?
「違うッ!!」
認めたくない、こんな気持ちなんか。
晴人は大切な存在だ。そんな事は分かってる。だからこそ、愛だの恋だのという言葉で一括りにして、その存在を縛りたくなかった。
晴人は優しくて、友達で、仲間で……それに、私が好きになった所で……
「晴人は……私の事なんか……」
真姫が自暴自棄になりかけている自分の気持ちに嘆いているとーーー
ーーー本当にそれでいいの?
「え…」
聞こえた声に後ろを振り向く。しかし、そこには自分を写す鏡があるだけだ。幻聴か、と首を傾げると
ーーー彼の事を諦めるの?
今度ははっきりと聞こえた。鏡の中の自分が語りかけているようだった。本来ならばあり得ないことだが、真姫は唾を飲んで鏡の中の自分に返答した。
「どうしろって言うのよ…」
ーーー彼の事、好きなのでしょう?
「だったら何だって言うのよ!」
ーーー好きなのなら想いを伝えるべきよ
「そんなこと、できるわけないじゃない!」
真姫は怖かった。人を好きになったその先に"自分がどうなってしまうのか"がただただ怖かった。相思相愛になり、二人だけの想い出を作って、私が彼を、晴人をどうしてしまうのかーーー
ーーーなら、尚更よ
鏡の中の自分は諭すように語りかけてくる。
ーーー彼は今、危機に晒されている
「……え?」
どういう意味? と聞こうとした真姫は鏡の中の自分が消えている事に気付いた。
「…疲れてるのかしら」
再びベッドの上に寝転がる。チッチッチッと時計の音が耳障りに思えた。
(晴人が……危機に?)
そう考えてすぐさま馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばした。晴人がどうなろうとも、私には関係ない。関係ない、知ったことじゃない、考えるだけ無駄無駄ーーー
「……イミワカンナイ」
そう呟いて真姫は眠りにつく。自分を苦しめていた頭痛はいつの間にか引いていた。
「フフフ…」
週が明けた月曜日の昼休み。
絵里は生徒会室で愉悦に浸っていた。
生徒会の仕事があるから、という理由で希は教室で昼飯を食べるよう言ってある。そのため、今の彼女を見ることをできる者はいない。
ああ、駄目だ。笑いが止まらない。
この2日間、気の済むまで笑いに笑い狂ったというのにまだ笑い足りない。
脳裏に浮かぶのは恐怖で怯えきった穂乃果の顔。地面に這いつくばり、無様に涙を流し、必死に懇願する姿。それだけで絵里の嘲笑を引き起こすには十分な
動画にでもして残しておきたいものだ、と今更ながらにして思う。
「やっと…障害が一つ消えてくれたわ」
実際、晴人を手に入れる為にも穂乃果の存在は邪魔だった。過激な接触をしてくる彼女だと晴人がいつ籠落されるか気が気ではなかったが…彼は持ちこたえてくれたみたいだ。やっぱりそっちの気がある人なのかしら? と馬鹿な考えが浮かぶ。
だが、邪魔だからと言って殺すわけにもいかない。
"ラブライブ!"が控えているこの時期にμ'sの精神的支柱である穂乃果に抜けてもらっては元も子もなかった。そういった面では"記憶を消す"という選択は最善だったと言えるだろう。
しかし、心配事もある。
記憶とは忘れる事はあっても消え去る事はない。どんなに小さな出来事でも脳の片隅に存在し、ふとした事でその記憶は蘇る。穂乃果もちょっとした
けどまぁ、と絵里は天を仰ぐ。
それについては今後気を付ければいいだろう。予選に向けて練習も激化するのだ。晴人個人に構っている余裕など、限られてくるはずだ。
「……あの人に感謝しなくちゃね」
突然自分の前に現れ、そして魔法のような物を自分に手渡して、風のように去っていった人物。顔は見えなかったがそんな事はどうでもいい。
重要なのはその人物のおかげで邪魔者が一人消えてくれた事。その事だけで、感謝するに足る存在だ。
「晴人…待っててね」
自分の最愛の存在である者の名前を口にしていると、生徒会室のドアが開かれた。
「こんにちは、絵里ちゃん」
「ああ、ことり…」
次なる障害である南 ことりが生徒会室に入ってきた。
「穂乃果ちゃんについては…上手くいったんだね」
「ええ、おかげさまでね」
今回の一件で、絵里とことりは一時的に手を組んでいた。そのため、ファミレスにて穂乃果の飲み物に薬を盛ったのは他ならぬことりであった。それほど難しい事ではなく、実行するのは容易だった。
「まぁ、何日か入院することになったみたいだけどね…」
「うん、海未ちゃんとお見舞いに行ったけど体調の方は心配ないみたいだよ」
よかった、と絵里は安堵の息を吐く。それを見たことりは複雑な気持ちで苦笑した。
「ああ、そうそう」
絵里は思い出したかのように机の引き出しを開ける。その中には紫色の液体が入った瓶が二つあった。その内の一つをことりに手渡す。
「これって…」
「穂乃果に使用したものと同じよ。なんでもこの薬はね、その人の"一番強い感情"を忘れさせる効果があるらしいの」
なるほど、とことりは納得した。つまり穂乃果の場合、それが"愛情"だったというわけだ。
「今の私達も同じでしょうけどね」
ことりの心を読んだかのように絵里が呟く。同意するようにことりは軽く頷いた。
「でも、今ここで絵里ちゃんに使ってもいいって事だよね?」
絵里から微笑が消える。ことりの爆弾発言に少なからず驚いているようだった。
「構わないけど…それなら貴方も只ではすまないと思うわよ?」
「冗談だよ。だからそんなに身構えないで」
冗談だと証明するかのようにことりは薬の入った瓶をポケットに入れる。敵対する意思はないと思ったのか、絵里は肩の力を抜いた。
「何もしてこないなら私としても貴方には何もしないわ…。一時的とは言え、私達は仲間だもの」
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。絵里は椅子から立ち上がり、「授業に遅れないように」と言い残して生徒会室を出ていった。
仲間……か。
自分一人になった生徒会室で、ことりは深く溜め息をついた。
ことりにとって、仲間というものはいつでも切り捨てられる存在ーーー気にかける必要のない存在だと認識していた。
誰であろうとも自分が一番可愛い。
友情だの絆だの格好のいい言葉で取り繕っても、自分さえよければ他者の事などどうでもいい。それが人間の本質だとことりは思っていた。
仮に自分よりも他者の方が大事という者がいるとすれば……その者はどうしようもない自己犠牲野郎だろう。ことりからすれば理解できない人種だ。
μ'sの皆は確かに大切な仲間だ。共にスクールアイドルの頂点を目指す仲間として。だが、晴人の事となると話は別だ。
「皆、邪魔なんだよねぇ…」
もう一度溜め息をつく。しかし、まだ行動に移す時ではない。幸い万が一の手段は手に入れたわけだし、今は『見』に徹する時だろう。
「焦らず焦らず、ゆっくりと、ね。……最後に笑うのはことりだよ…ふふ…」
少女はただ静かに、虎視眈々と自分が勝利を掴む時を待つ。その瞳は、既に
「友情ノーチェンジ」聞きながらこれ書いてました。なんたる皮肉!
ガチでしばらく更新できないですw