まいごのまいごのふくろうさん。   作:かりん2022

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お祭り

12月24日。

 

雪が降っている。ホワイトクリスマスだ。

 

犯行予告がされたのは東京。

 

俺は、粛々と準備を進めていた。

 

そして、ついに首都、東京に魔獣達が現れる。

 

空に、美しい女が大写しになった。

 

『妾は、マジカルサーカスの首領、クラウン!! 日本はマジカルサーカスに降伏し、支配を受け入れよ! さもなくば、恐ろしい呪を受けることになろう!』

 

 えっ クラウンって女なの。

 えっ めちゃくちゃ美人じゃん。

 えっ 愛した。

 

「何ぼーっとしてるのですか」

 

 ポンコツ化した俺に代わり、七海が声を出す。

 同じく、魔法道具で俺たちを大写しにして。

 

『闇の魔法使いの好きなようにはさせません。こちらには日本が密かに擁する魔法省は奉行所、闇祓いと志ある魔法使い達がいます。悪い魔法使いは全員捕縛させてもらいます。ドラゴン使い、それでは現場に急行してください』

 

 さらに魔道具で大写しになる、ドラゴンとそれに跨るローブに身を包んだ甚爾さん。

 甚爾さんは軽くドラゴンの背(ドラゴンは巨大なので腹まで足が届かない)を蹴って、ドラゴンを飛び立たせる。慌てて鞍と手綱に捕まる傑。

 うむ、2人ともいい笑顔。

 2人の後ろをドラゴンが追従する。

 追従するドラゴンに乗るのは、俺と七海。ちなみにドラゴンは甚爾か俺のいうことしか聞かない。

 

 

 

『馬鹿な! ドラゴンを従えるだと!?』

『やってくれる、ダークオウル……!! 我が愛しの君!』

 

 え、俺、愛されてる!? 相思相愛!??

 

『こちら魔法省! ドラゴンを許可した覚えはないが!!? は、はは、ハンガリー・ホーンテール種にウクライナ・アイアンベリー種までいるではないか!! 絶対密猟だろ! こ、国際問題だ!』

 

 現場に着くと、魔獣を食いちぎっては放り投げるドラゴン達。

 

『ま、魔法は人を幸せにするものだ! 魔獣に人を襲わせるなど、断じて容認できない!』

『お前にだけは言われたくないわ、ダークオウル!!』

 

 クラウンとは別の魔法少女っぽい子が反論する。

 えっ 女の子率高すぎませんか? 戦いにくっ

 

 「ゴースト魔法!!」

 

 ノリノリで叫ぶ夏油。そして呪霊が人々を助けていく。

 

 

 

 

 七海がトランクを開けると、そこから理子ちゃん達が出て、薬で治療に回った。

 

 俺は、クラウンに対峙する。

 

 ほっ 頭に傷はない。

 

「クラウン。君ならわかるだろ。マグルは素晴らしい。魔法使いはマグルには勝てないよ」

 

 そうして、頼もしい仲間達を見る。

 魔法使いならわかる。彼らは魔法使いのふりをしているが、魔法使いではないのだ。

 

 あ、もちろん魔法使い達もボガート退治など頑張ってます。 

 射殺しそうな目でこちらを見るのはご愛嬌。

 

「知っていた。知っていたわ、そんなこと。私はマグル生まれだもの」

「……ならば、何故こんなことをした。何故、小鳥を殺した?」

「小鳥、小鳥、小鳥、小鳥!!! もう、うんざりだわ! ずっと一緒にいたのは私でしょう!? 愛してくれていたのは、私でしょう!? 私とキスしてくれたじゃない!! 好きだって言ってくれたじゃない!! それなのに、あなたはあのマグルに会った瞬間、あの子の事ばかり!! 大切なことを思いださせてくれたんだって、なんなのよ!!」

「……嫉妬してくれたの?」

「そうよ! 当然でしょ!! なのにあいつを殺しても、あいつの記憶を奪っても、貴方はあいつの望みを叶え続けた!! 知ってるわよ、あいつは、あのマグルは夏油 傑って奴が好きなんでしょ。マグルの分際で、私は恋愛なんて興味ありませんって感じで、なのに男を誑かす淫売!!」

「や、あいつはめちゃくちゃ恋愛に興味あったぞ。そして隠してはいなかったぞ。キモいくらいに」

「何故? オブビリエイトでちゃんと記憶を消したのに!!」

「奇跡って奴だな」

「憎らしい。妬ましい。疎ましい!!! あいつのいた痕跡をこの世から消すためなら、なんだってしてやるわ!!!」

「馬鹿だなぁ。でも、君が犯罪者で良かった」

「躊躇なく殺せるから?」

「躊躇なく監禁できるから。監禁ではないか。君は俺が好きなんだもんね?」

「本当にふざけた人!!」

 

 美しい人は激昂する。

 両思いならいいよね? 

 

 魔獣の反乱で、ボガートの大暴れで集まった人々の恐怖が具現化する。特級呪霊だ。邪魔だな。

 

「「エクスペトパトローナム!!」」

 

 幸福の呪文で作ったその触手で出来た化け物は、特級呪霊を消し去った。

 対するは、純白の白鳥。

 

 あはは。

 

「君は本当に可愛いね。小鳥さえ殺さなければ、俺も魔法界も、全てが手に入ったのに」

「嘘よ。貴方は小鳥の方が大事だった。小鳥のために全てを放り出した!!」

「いいや。小鳥は魂の友達だ。君よりずっと慕わしく感じてたけれど、友情と愛情は別のものだから。小鳥が魔法使いに殺されたのでなければ、きっと俺は小鳥が死の道を行くのを傍観していたよ」

「死の道……?」

「小鳥はとても強い奴と敵対していたからね。でもまあ、全ては済んだことだ。さあ、やろうか」

 

 そうして、ダークオウルとクラウンは魔法を激突させた。

 

 

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