またしてもパスワードと格闘することとなった。
とりあえず日本で最も有名な地震名で検索すると、掲示板から情報が出てきた。
現代知識でオレツエーするなら、ここは踏んでると思った。
災害情報だけ一気に出してるらしいな。
未来人だ、いやエイリアンだ、などと色々予測されている。
そのコメントの一部をコピーし、パソコンで検索する。
出てきましたよ、覚書のファイルが。
パスなどの一覧表も同じ場所から見つかったので、早速照合していく。
しかし、禪院甚爾の連絡先がわからん。
しかもあれよね。下手に甚爾の救済すると、恵が大変なことになるよね。
あれって、依頼の上書きもどうなんだろう。裏社会のルールとかもありそうだし。
そもそも、星漿体って助けていいもの? 助けない方がいいんじゃあ?
でも、同じ知識を持っている俺が、助けるって判断をしたんだよな。
じゃあ、それに従うしかないか……。
くそっ どんな縛りを結んだんだよ。
んー。逆に天内 理子の誘拐なんてどうだろう。
引き渡し日時を一年後辺りにしてしまって、後は高専に送り届ければ良いのだ。
あとのことは知らない。
それにしても、やはり連絡先を知らないということに戻ってくる。
五条 悟に聞く? 禪院家に行く?
駄目だ、雑魚の話を聞いてくれる未来が見えない。
服従の呪文使っちゃう?
やる事がいっぱいでオーバーヒートしそうだ。
そうこうしている間に携帯で呼ばれてしまう。任務だ。
「いくぞ、雑魚」
「えっ 単独任務じゃないんですか。等級合わないと思うんですけど」
「それでいつも単独任務で、挙句記憶喪失だろ、慣れるまで俺が一緒に行ってやるよ」
「あ、ありがとうございます。五条さん」
破格の扱いなんだが、実験が出来ないんだよなぁ。
雑魚雑魚言われる未来しかないけど、しょうがないね。
というわけで、車に乗ってやってまいりました。廃墟!
一応、事前に呪力の操作は訓練してきましたよ!
「てやっ」
スカッ
「はあああー。ダメダメ。てんでダメ。お前、どうやって呪霊狩ってたの? 2級どころか、適正値4級だろ。この前の2級、どうやって狩ったんだよ。空き時間もずっと料理作ってて訓練しないしさぁ。まーチョコは美味いけど」
多分魔法で。そして蛙チョコバカにすんな、美味いんだぞ。えっあれ、俺が作ってたん? すご。
「等級下げるのどうすればいいですか?」
「そこは以前の級を取り戻せるよう頑張れよ!」
そういうわけで、危ない時は助けてもらいながらヒイコラ言って呪霊を倒した。
足を引っ張りまくること、2ヶ月。
進級し、一年生と行動する日々。プライド?
そんなものはない。
後は休日に必死こいて魔法界へのアクセス方法を探った。
さて、とうとう天内 理子の事件が起きてしまった。
その時に五条に拝み倒して、天内 理子の懸賞金の載った裏サイトを教えてもらった。
即座に、三倍の金額で黒井とセットで引き渡すように依頼をする。
引き渡し場所は追って連絡する。
これで天内 理子は殺されない。と思う。
後は、五条 悟について。
これは甚爾の方が強いし、後々考えると、頑張って覚醒してもらうしかない。
甚爾の依頼は同化の阻止なはずだし、依頼を投げ出すことにはならないはず。
その後、甚爾はまんまと2人を攫ったので、こっそり合流しトランクへ招き入れ、取引を持ちかける事とした。
「あんたが依頼主か」
「そう。2人とあんたと恵と津美紀を買い取りたい。細かい契約内容はこれ」
「たけーぞ」
「知ってる」
結果、俺は貯金がすっからかんになった。
ずっとトランクに閉じ込めることになるけど、何故かトランク内めっちゃ広いし大丈夫でしょ。
退屈しないようにお仕事もあげよう。ドラゴンの世話とかな(何故かトランクにいた)。
ふぅ、なんとかなったな。
帰った俺は、裁判に掛けられた。
罪状は、同化の妨害。俺がやった事はバレバレだったらしい。ですよねー。
「だから、このままだと理子ちゃんが死んじゃうと思って、せめてそれはないように生存を条件につけた依頼を出しただけですって!!」
「お前、俺が依頼失敗すると思ってたのかよ!」
「成功する要素がどこに?」
「はああああああ!? 雑魚雑魚雑魚!!」
めっちゃ蹴られたけど、庇ってもらえた。
理子ちゃん? 安全な所に逃したから安心していいよ。
「おまえ、すげー金持ちだったんだな。意外」
「無一文になったけどなー。また一から頑張る」
「どうして、理子ちゃんを助けるのにそこまで?」
「ナイショ」
お前の為だよ、夏油!!